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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2nd Season 第9話感想 [アニメ]

#09「勝利のために」
#09「勝利のために」
 「勝利のために」。今回のエピソードはまさにこの言葉に尽きますね。
 さて、まずは地区予選突破にお祝いムードの結女。2万いいねに大喜びの夏美ちゃん。同じように2万いいねを集めているメイちゃんの写真に「やっとみんなメイのかわいさに気づき始めた」と得意げな四季ちゃんと、照れまくるメイちゃんかわいい。
 1期生のみんなも、今度こそ決勝戦にすすんでみんなと喜ぶと気合いも入ります。
 そして「ライバルになるのは当然前年度優勝のサニパ様」…だったはずなのですが、まさかの東京大会出場者にSunny Passionの名前が無い!
 「そんな…ばかな!」

■勝利を逃す
 Aパート。サニパから話がしたいとの連絡を受け、全員集まってSunny Passionのふたりとビデオチャット。「あなたたちが気にするかと思って」こちらから連絡してきたそうで、どうやら本当に地区予選敗退のようです。
 「何があったのデスか!?」と可可ちゃん。返ってきた答えは、「慢心…」「少し油断していたのかもしれない」そして、「たった一人に負けちゃった」と。ひとり、まさかと思ったら、やはりあの子でした。ウィーン・マルガレーテちゃん。
 「何なのよ!どうして次から次へと強敵ばかり来るのよ!」と苛立ちを隠せないすみれちゃんに、「弱気になってる時間は無いよ!」と悠奈ちゃんの叱咤。
 「今、ラブライブ!は年に1回。つまり、高校3年間でチャレンジできるのは3回だけ」。1回1回をこれが最後のつもりで挑まないと、「気付いたときには、終わってる」。リアルで重い言葉です。
 「優勝目指してね」とエールを貰って、通話終了。
 通話を終えたサニパの元に駆け寄る島の子供達。ごめんねと謝るふたりに、ありがとうと感謝の言葉を伝える子供達。ふたりの気持ちもすこしは晴れた様子。

 一方通話を終え重い空気のスクールアイドル部の部室。
 何やら可可ちゃんのスマホにメッセージ。その様子に気付くすみれ。

■勝利のためのジレンマ
 かのんちゃんの家の喫茶店で、ささやかながら東京大会進出祝い。マンマルのケーキすごい。で、ふと可可ちゃんのパソコンの画面が目に入ったありあちゃん、画面に映っていたウイーンちゃんの画像を見て「その子、さっき店に来てたよ」と言います。
 まさかもう偵察!と色めきだつみんな。「こうなったら強硬手段でいくしかないんですの」という夏美ちゃんに応えて、怪しげな薬を取り出す四季ちゃんw
 そんな悪ノリはさておいて、先日のLiella!の動画を見て何か思うところがある様子の千砂都ちゃん。1年生のみんなを見送った後、「2年生だけ残れるかな」と何やら相談事があるようです。

 「動画見てハッキリ分かったんだ。まだ私たちとかなり実力差がある」
 「このままでは、決勝進出は難しいデスか?」と気にする可可ちゃんの問いに、「多分…」と判定を下す千砂都ちゃん。なので、1年生に猛特訓させた方が良いかどうか、みんなの意見が聞きたいと言います。
 しかし、1年生はただでさえ実力の差を感じています。話すべきかどうか悩んでいると、「話さなくていいと思いマス」と可可ちゃん。1年生は頑張ってる。だから「今話したらきっと頑張りすぎてしまう気がしマス。歌うのがつらくなってしまうと思いマス」「可可は、みんなで楽しく歌いたいデス!」と。
 その意見にかのんちゃんも賛成で、1年生には言わずに練習メニューの方を少し考え直してみるということに。

 というわけで、千砂都ちゃんと可可ちゃんで練習メニューを考えておくことにしてそれぞれ帰路につく…のですが、ずっと可可ちゃんの後をついてくるすみれちゃん。
 「なんですみれがこっちに来るのデスか」と一人でさっさと帰って行こうとする可可ちゃんを、「いいの?」と呼び止めるすみれちゃん。そして雨が降り出す。
 「ラブライブ!で結果を出さないと上海に連れ戻されるって話は、まだ生きてるんでしょ」と。去年一度見逃して貰ってるからには、今年はそうはいかないはず。
 「すみれには関係ないです」
 「関係なくない…。すくなくともLiella!にとっては大きなことでしょ。そんなにみんなのことが信用できないの?…可可!」
 「嫌いです」とポツリとつぶやくその頬に流れたのは、雨かはたまた一筋の涙か。どちらとも取れるような所がまたニクい描写です。
 「みんなに話した方がいい」と説得するすみれちゃんに、「できません。可可はみんなと楽しく歌っていたいのデス」とこたえる可可ちゃん。
 「それが可可が夢見たスクールアイドルなのデス」
 それだけ言ってすみれちゃんの呼びかけにも振り向かず走って行きます。
 可可ちゃんは、自分の個人的な事情を話すことでみんなに変に気を遣って欲しくないのでしょう。自分の個人的な事情など知らず、今まで通り楽しく過ごして欲しいから。実際、事情を知ったすみれは自分のことでこんなにも苦悩している。だからなおのことみんなには言えない。

 一方、みんなが帰った後のかのんちゃんは、コンコンと呼ぶような物音に気付いて外へ。するとそこにはウイーンちゃんの姿が(カフェでお茶してからみんなが帰るまでずっと待っていたのでしょうか?w)。
 「どうしてこんな所で歌っているの?」「私が本当の歌を教えてあげる。あたなが歌っているステージが、いかにちっぽけでくだらない場所か、思い知らせてあげる」というウイーンちゃんの挑発的な言葉に、「くだらなくなんかない!私たちが歌ってるステージは、ラブライブ!は最高の場所!」と反論するかのんちゃん。
 それを聞いて、「…私の言葉を覚えておいて。当日、その意味が分かるから」と意味深な言葉を残して帰って行くウイーンちゃん。

 そしてすみれちゃんは、去年可可ちゃんから貰ったティアラを見て、何を思うのか。

■想いがぶつかる
 後日、新しくした練習メニューを持ってくる千砂都ちゃん。
 ということはつまり、と察して、「いよいよ東京大会に向けてか!」「気合い入るっす!」と1年生のみんなはやる気満々ですが、そこにすみれちゃんが「その前に私から話があるんだけど」と切り出します。
 「次のステージは、2年生5人だけで立った方がいいと思うの」
 突然の爆弾発言に戸惑うみんな。
 「あの子に勝つには、決勝に進むにはそれしか無い」と言うすみれちゃんに対して、「そんなにあの子が怖いの?!」とかのんちゃん。昨晩の出来事もありますからね、負けてられない。ついカッとなるのもわかります。
 「Sunny Passionを倒したのよ、当たり前」、欠員が出るのなら5人での出場も問題ないと言うすみれちゃんに、「ですよね」「私らが休めば」「2年生だけでより素晴らしいステージがつくれる」と納得しかける1年生。
 「馬鹿なこと言わないで!」と感情的になって声を荒げるかのんちゃん。
 千砂都ちゃんや恋ちゃんもフォローしますが、実際問題として実力不足があることを認識している1年生としては、自分たちが我慢すればみんなが喜べるのであれば、「それだったら少しでも勝てる可能性がある方を…」と言います。
 その言葉に、一瞬悲しげな表情を魅せつつも「聞いたでしょ、1年生もこう言ってるのよ」「勝たなきゃいけないの」と強気に出るすみれちゃん。
 「私だってそう思ってる!…でも、Liella!全員で挑まなきゃ意味がない。だって…ここにいる全員がLiella!なんだもん!」とかのんちゃんも反論。
 その言葉に一瞬躊躇いをみせるすみれちゃんですが、可可ちゃんのことを考えて心を鬼にします。
 「私はね、ショウビジネスの世界に返り咲きたいの。ここで結果を出して、目立って目立って目立ちまくって、あの世界に舞い戻らないといけないの!だから、こんなところで負けてなんかいられない」…あからさまな強がりです。おそらく千砂都ちゃんと恋ちゃんは何かあっての強がりであることを察したでしょうし、いつものかのんちゃんなら違和感に気付いたかもしれない。ですが、昨晩の事もあって(「くだらない場所」と言われてからの、「こんなところ」ですからね、カチンときちゃった)、今日のかのんちゃんはこのことに関してはちょっと感情的になっています。
 「…本気で言ってるの…ねえ答えて!」と強い口調で問い詰めます。
#09「勝利のために」
 滅多に見せない…というか初めて見せたかのんちゃんの怒りをあらわにする姿にも負けず、「…本気よ…」と引き下がらないすみれちゃん。
 悔しさがにじむかのんちゃんの表情…。思わず手が出そうになるったところを、「やめてクダサイ!」という可可ちゃんの叫びで我に返ります。
 「やめて…クダサイ…」涙を流して訴える可可ちゃん。みんなで楽しく歌いたいのに、自分のことでこんな険悪なことになってしまっている。つらい…。
 そして、その間に走り去って行ってしまうすみれちゃん。

 まさかの事態です。とりあえず今日の所はお開き。
 「こんな時にごめんね。明日は予定通り朝から練習するから」
 「本当に大丈夫っすか?」と心配するきな子ちゃんですが、恋ちゃんからも「わたくしたちで話しておきますから。皆さんは今まで通り次のステージに立つ準備をしておいてください」ということで、1年生を送り返します。
 千砂都ちゃんと恋ちゃんはすみれちゃんが何か理由があって強がっていると察しているのでしょう。一方でかのんちゃんは「どうして?」という感じで事態が飲み込めていない。可可ちゃんはすみれちゃんの行動の理由を察している。そんな状況。
 「さて、と。とりあえず私が一人ですみれちゃんの話聞いてきた方がいいよね」、事態を冷静に俯瞰して対処する千砂都部長さすがです。「かのんちゃんの気持ちは分かるよ」とフォローも欠かしません。
 「多分、全員かのんさんに賛成だと思います」と恋ちゃん。この「全員」にはもちろんすみれちゃんも入っているでしょう。5人でやるべきと言ったのは本心では無いと察している感じです。千砂都ちゃんも同じなので、「ただ、すみれちゃんにはすみれちゃんの事情も…」とかのんちゃんを安心させます。
 「うん…ごめん。大きな声出しちゃって…」
 「ううん。私は嬉しかったよ、かのんちゃんが本気なんだって。本当に、全員のこと大切に思ってくれてるんだって」、と千砂都ちゃん。あんなに感情を爆発させるかのんちゃんなんてこのところずっと見たことも無かったでしょうから、驚きと共に安心感もあったでしょうね。
 そんなやりとりを聞いて、自分も本気の気持ちを伝えようと思ったのでしょう。可可ちゃんが申し出ます。
 「あの…。可可に行かせてくれませんか?すみれのところに」

 一方、そうは言われてもどうしたものか、といった感じの帰り道の1年生。言われたとおりにするべきか否か、悩みます。
 「私たちのことを思って先輩はああ言ってるけど、本当はすみれ先輩と同じくらい勝ちたいって」思っているはずだと。そのためにここまで頑張ってきたのだろうし、と。
 「メイちゃんはどう思ってるんすか?」という問いに、決まってるだろという表情で「きな子は?」と返すメイちゃん。

■想いが伝わる
 そしてすみれちゃんの神社。一足早く帰ったすみれちゃんが、巫女服姿でお掃除。「しっかりしなさいすみれ。悪者になる覚悟は出来てたはずでしょ」と自分に言い聞かせています。ほんとすみれちゃん優しい子だなぁ。
 そこへ息を切らせて走ってきた1年生4人がやって来ます。
 「すみれ先輩、その格好」「似合ってるんですの」と巫女服姿のすみれちゃんに驚きつつ、「すみれ先輩に聴いて欲しいっす!」と4人で手を取り合って、おもむろにアカペラで歌の一節をコーラス。素敵な歌声です。もしかして今練習している新曲のワンフレーズだったりするのでしょうか。
 そして…
 「今、きな子たち4人の想いを、すみれ先輩に送ったっす!」
 「だから、次のステージには立たない」
 「東京大会は2年生、5人で立つんですの」
 「そして、私たちに…」
 「勝つところを見せてくださいっす!」
 なんて健気な…。

 この難関を5人なら突破できるというのなら、私たちはそれを信じる。でも、その先はきっと自分たちも力になるから、だから今はせめて、想いだけでも届けたい。なんと健気で純粋な…。
 そして、だからこそその想いはすみれちゃんの心を動かします。

 「そんなの…そんなのできるわけないでしょ!」ともはや本心を隠せない。
 「どれだけ練習頑張ってきたと思ってんのよ。朝から晩まで毎日毎日ラブライブ!のために…!」すみれちゃん優しいなぁ…。
 「え…」「でも…」と戸惑う1年生を余所に、「みんなで一緒に喜ぶために、頑張ってきたんでしょ?」堰を切ったように本当の気持ちを吐露するすみれちゃん。
 「なんか、すみれ先輩言ってることが変わってるっす」…ですよねー。
 あれ?といった感じでぽかーんとしている1年生。そりゃそうだ、「2年生、5人で出たいって言ったのはすみれ先輩」ですもんね。どういうことだかサッパリでしょう。
 「それは…」と言い淀むすみれちゃん。
 と、そこへ…
 「9人でいいんですよ!」と可可ちゃん登場。すみれちゃんに駆け寄って面と向かって言います。「大切なのは、全員で歌うことデス。みんなで最高のステージにすることなんデス!」勝つことだけが目的じゃ無い。みんなで楽しく歌って、勝って、そしてみんなで喜ばないと意味が無い。それがスクールアイドル、それが私たちの夢。そしてその中にはもちろん1年生も、そしてすみれも、私も居る。
 「でも…でもっ!」辛そうなすみれちゃん。そんな様子を見て、ふっと優し表情になる可可ちゃん。優しく、優しく語りかけます。
 「可可はかまわないって言ってるのに、どうして余計なことばっかりするんデスカ?勝手に苦しんでるんデスカ?」当の本人がかまわないと言っているのに、勝手にお節介焼いて、勝手に苦悩している。どうしてそこまで。そこがわからない。
 「嫌なの…。あんたと一緒に居たいのよ。3年間、一緒にスクールアイドルやりきりたいの!」
 その言葉にハッとなる可可ちゃん。ただただ、3年間一緒にスクールアイドルをやりきりたい。それがすみれちゃんの本当の想い。「可可のバカ!」そんな子供っぽい捨て台詞を残してどこかへ行くすみれちゃん。
 そしていつからいたのか、その様子をこっそり木陰から伺うかのんちゃん、千砂都ちゃん、恋ちゃん。
 しばらくして戻ってきたすみれちゃんは、ノンフィクション!!の時に可可ちゃんから渡されたティアラを差し出し、そして言います。私はこれで救われた、「だからお礼がしたいの。私の力で、あんたに最後までスクールアイドルを続けさせたいの…」
 「上海に絶対帰らせたくないの」

 「上海?」「どういう意味ですの?」 初めて聞く話に戸惑う1年生たち。
 「帰っちゃうのよ、勝てないと。結果残さないと、この子が…可可が連れ戻されちゃうの、いなくなっちゃうの!」と泣き崩れるすみれちゃん。「ほんと、バカですね」としゃがんですみれちゃんの頬に手を添え、そっと涙を拭う可可ちゃん。
 「本当に、すみれは余計なことばっかりするのですね。可可の嫌がることばかり…」「可可が決めたことに反対ばっかりして、可可が言うことにいつもいつも口を挟んできて…」
 「うるさい!うるさい!うるさい!」と駄々をこねるすみれの言葉を遮るようにキ…じゃなくて、ぎゅっと抱きしめる可可ちゃん。
 「本当…大嫌いデス…」「大嫌いで…大好きデス」
 その言葉に大泣きするすみれちゃん。

 感動的なシーンですが、そんな様子をどこか立場の無いような、置いてけぼりな感じで見守る1年生の後ろ姿がちょっとクスッとさせられて良かったですねw
 一大決心して身を引いて、歌を歌って想いも届けた私たちはいったい…という感じでしょうけれど、そんな1年生の純粋な想いが、間違いなくすみれちゃんの心を動かしたと思いますよ。
#09「勝利のために」
 そしてもうひと組。木陰で見守っていた3人。ヤレヤレ、という感じの千砂都ちゃん。ホント、千砂都ちゃん、あなた全部お見通しだったでしょw
 恋ちゃんも恋ちゃんで、こういうことだろうな、と察していたのでしょうね。「どうしますか?」とかのんちゃんに問いかけます。
 真相も分かって誤解も解けてホッと一安心のかのんちゃん。
 「決まってるよ、ちいちゃん!」「ういっす!」

 かくして後日。「はい!できたよー!」と「9人で出る、東京大会に向けての練習メニュー」を配る千砂都ちゃん。
 「うぇ~こんなに」とゲッソリな夏美ちゃん。そして同じように青ざめている可可ちゃんを見て、「できるの?体力の無い泣き虫のくせに」とすみれちゃん。
 そして「そっくり返します。泣き虫グソクムシ!」と言い返す可可ちゃん。
 まったくこの二人ときたら…。
 ま、これからも仲良くケンカしなw

 「じゃあ、1年生覚悟はいい?」
 「今日から特訓開始するよ。この9人で勝つために!」

 「Liella!」
 「スーパースタート!」
#09「勝利のために」
 最高のLiella!のスタート、スーパースタートです!
 からの「追いかける夢の先で」。もう毎回のように思うのですが、毎回歌い手のチョイスとも相まって本当に歌詞がどのエピソードにもピッタリとハマって、畑亜貴さんの天才ぶりを痛感させられます。

 次回、渋谷に響く歌。かのんちゃんときな子ちゃんのヨガポーズは作詞のアイディア出しでしょうか。恋ちゃんとメイちゃんもふたりで譜面に向かっている様子ですし、2年生と1期生の合作という雰囲気もしますね。タイミング的にもタイトル的にも東京大会と新曲でしょうから、次回も楽しみです。


■勝利のために
 今回のエピソードはまさに、「勝利のために」でした。
 「勝利のために」どうするべきか。それぞれがこうするしかないと考えるのですが、どれも微妙に「いやそれは違うよ」という感じなんですよね。それを一個一個潰して、最終的に正解にたどり着く、というか、実は最初から見えていた正解により強くなって戻ってくるというのも、ラブライブ!という物語の王道な展開といった感じがありましたね。

 可可ちゃんは1年生が歌うのが楽しくなくなるのは嫌。みんなが楽しく歌う。それが可可ちゃんが夢見るスクールアイドル。誰かが嫌な思いをすることや自分の事情で楽しさを損ねてしまうのは嫌。だから9人でやりたいし、自分の事情はみんなには内緒にしたい。でも実際、可可ちゃんの事情をみんなが知っても、可可ちゃんが心配しているような事にはならないと思うんですよね(そして今回の一件でその懸念は取り払われた)。可可ちゃんは賢いからこそ、気が回ってしまう。
 すみれちゃんはみんな揃って…というか、可可ちゃんと3年間最後まで一緒にスクールアイドルをやり遂げたい。可可ちゃんから貰った恩も返したい。そしてそれが叶わないのは嫌。ある種の自己満足でもある。だから本音は言えない。プライドが許さない。だから可可ちゃんからみんなに話して欲しいけど、可可ちゃんは言おうとしない。ならば自分が悪者になってでもそのための最善の手段を講じる。でもLiella!だって同じくらい大事。悪者にはなりきれないすみれちゃんの優しさ。優しいからこそ世話を焼くし、苦しんでしまう。
 かのんちゃんはみんなで喜びたい。私に歌うことの楽しさを思い出させてくれた仲間とラブライブ!のステージで、今度こそ勝って喜びたい。しかもそのことをくだらないと言われては引き下がれないという感情もある。だから勝利のために何かを切り捨てることにはとうてい納得できない。
 2年生のみんなも、がんばっている1年生にまだ実力不足だからこのままでは勝てないとダイレクトに伝えるのははばかられる。だからそのことは言わずになんとなく力を付けていく流れにしようと考える。ある種の妥協案を探る。でもそれで本当に勝てるのか。
 1年生4人は、今回の問題の別の面での当事者でもあり、実力不足や立場をちゃんと自覚している。だから、自分たちの力がまだ足りないというのなら、それが勝利のために最善の手段なら、その道を選ぶことをいとわない。その代わり、絶対に勝って欲しい。だからその想いを伝え託す。
 互いが互いを想っているゆえに、すれ違いぶつかりあう気持ち。
 本音を打ち明け、知ることで、想いを新たに結束が強まる。
 楽しむことと勝つことを両立させる道を見つけ出す。

 そしてシリーズを通していままで積み重ねに積み重ねられてきた可可ちゃんとすみれちゃんの関係性が、最高の形で昇華した素晴らしいお話でした。

 →第8話見所チェック

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