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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2nd Season 第9話見所チェック [アニメ]

 「勝利のために」。まさに今回はこのサブタイトルに集約されるお話でした。
 勝利のために、それぞれがそれぞれに想いを抱え、けれど同じ場所を見て、互いのことを想うが故に、だからこそぶつかり、そのなかで自分たちにとって最も正しいこたえを見つけていく。そしてそのこたえはなんてことはない、実は最初から手にしていたものでもある。ちょっとずつ「でもそれは違うよ」というのを積み重ね、最終的に「そうそう、そういうこと!そうでなくっちゃ!」という答えにたどり着く、というのは、このシリーズの得意とする王道の見せ方でもありますね。
 (第9話感想はこちら

■まさかのサニパ予選敗退
 Sunny Passionまさかの地区予選敗退。これは本当に予想外だったというか、ハッとさせられたというか、サニパと同じでサニパが負けるという展開がすっぽり頭から抜け落ちていた気がします。今にして振り返ってみれば、サニパは勝って当たり前、東京大会でLiella!と競うこと前提みたいに話が進んでいたのもある意味負けフラグだったのかも知れませんね…。
 それよりも驚いたのは、まさかのウイーンちゃん本戦出場ですよ。こちらもてっきり来年以降本格的にライバルとして立ちはだかるのかと思っていました(日本と海外との「学年度」の違いは盲点でしたね)。
 冒頭のサニパの敗退というニュースはまた、3年間、限られたチャンス、勝たねばならない、油断は出来ない、という心理を働かせる効果も担っています。

■天候
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 今回のエピソードも天候の変化が印象的に表現されていましたね。冒頭のサニパとのビデオチャット、最初は曇り空だったのが、伝えたいことを伝え終えた後、通話を切る頃には晴れ間が差してきています。
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 可可ちゃんとすみれちゃんの帰り道のシーンは、すみれちゃんが呼び止めた辺りから雨が降り出すのですが、この雨によって「嫌いです…」とつぶやいた可可ちゃんの頬を伝ったのが雨に濡れたからなのか涙なのか、どちらとも取れるような見せ方になっているのも巧いなぁと。

■すみれちゃんの提案
 すみれちゃんは猛特訓するというのを最初に提案しているんですよね。9人全体のレベルを底上げしようと。で、それでは1年生が楽しくなくなってしまうかもしれないと可可ちゃんが拒否している。自分もできないところから懸命に頑張ってきた経験があるから、それより更にを1年生に求めたらきっと楽しくない。その意思は固い。ならばと、すみれちゃんは5人案に切り替える。

■マスコット
 “切れて”落ちたマスコット人形を“拾って”、最後は“結び直す”んですよ。

■どうしてこんなところで歌ってるの
 ウイーンちゃんはラブライブ!のステージはちっぽけでくだらない場所と言い、当日その意味が分かるとも言っています。いったいどういうことなのか。
 というか、ウイーンちゃん、単純にかのんちゃんの実力を低く見ている、というふうでも無いんですよね。むしろ逆で、あなたはラブライブ!が最高の場所と思って歌っているけど、あなたが本来歌うにふさわしい歌や本当の最高の場所ではそこではないともでも言いたげに聞こえなくも無い。
 3話で登場したときからそうでしたが、そもそも何故かのんちゃん個人にそこまで固執するのかも気になるところです。

■ですよね。
 きな子ちゃんの「ですよね」の一言のニュアンスの絶妙さ。6話の「なんで」「ふーん」もそうでしたが、のんちゃん、短い一言の表現力になかなかの才能があるのでは。

■勝利のための想い
 「みんなと楽しく歌っていたい」それが憧れたスクールアイドル。
 「勝たなきゃいけない」3年間スクールアイドルを続けさせたいから。
 「5人だけで勝っても何の意味もない」みんなで進むと決めたから。
 「学校のみんなで勝って喜ぶのが目的」去年叶わなかった約束。
 「くだらなくなんかない」歌う喜びを取り戻してくれた場所だから。
 「Liella!の力になれないのなら」意味が無い。
 「1年生が増えたからこのステージを超える」夢を叶えるために。

■屋上での言い争い
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 屋上でかのんちゃんとすみれちゃんが言い争う場面、可可ちゃんが割って入らなかったらかのんちゃんすみれちゃんをビンタしてましたよね。シチュエーション的にも、初代ラブライブ!の海未ちゃんと穂乃果のシーンが頭をよぎった、という人も多いのでは。
 また、すみれちゃんはウイーンちゃんを単純に強力なライバルとしてだけ見ている一方で、かのんちゃんは度々面と向かって会っていて、その度にくだらないと挑発されている相手。だからこそ怖じ気づくわけにはいかないという個人的な感情がある。こういった気持ちのギャップみたいなものもこのシーンの裏側にはあったと思いますし、だからこそかのんちゃんは「こんなところ」というすみれちゃんの言葉にカチンときて、すみれちゃんの露骨な強がりにも気付かず感情的になってしまった。いつものかのんちゃんなら何か理由があると感じていたでしょうからね。

■千砂都ちゃんと恋ちゃんは察している
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 屋上でのすみれちゃんの言葉が本心ではない事は、千砂都ちゃんと恋ちゃんは薄々感づいていたと思うんですよね。あからさまに強がっていた(1年生はそこまで気付けない)。
 だから、その後の下校シーンでもこの二人は笑顔で冷静に対応している。
 それと対照的に、かのんちゃんと可可ちゃんはしょんぼりしています。
 でも、この二人は同じ暗い顔でも、かのんちゃんはどうして、なんであんなこと言うんだろうと事態がのみこめていない。一方の可可ちゃんは、すみれちゃんがこういう行動に出たワケを理解している。という違いがあるんですよね。

■自己満足
 1話ですみれちゃんは「いっそ5人で頑張る?」という案を「それって自己満足」と言って否定してる。それなのに今回5人で出るべきと言うわけです。何としてでも結果を出して可可ちゃんを帰さないために。自己満足と言った自分がまさに自己満足のために主張する。すみれちゃんとしては、信念を曲げてまでといったところだったわけですが、一方でそれはまた、「あんたと一緒に居たいのよ。3年間、一緒にスクールアイドルやりきりたいの!」という個人的なわがまま。まさに別の面での自己満足でもありました。でもそれはとても優しく、彼女らしい。

■2期生の想い
 メイちゃんは、「Liella!の力になれないならスクールアイドルやる意味がない」と6話で言ってました。自分たちが出ないことで逆に力になる(勝てる可能性が上がる)のならやぶさかではない、といったところでしょう。
 で、きな子ちゃんは6話でも語っていたように9人で「Starlight Prologue」のステージを超えるのが夢なんです。だから、本当は9人でステージに立って勝ち進みたいけれど、ここはすみれちゃんの意思を尊重して、いったん我慢する。でも、自分たちが入ったからLiella!はパワーアップしたと言って貰いたいという夢は諦めないから、「勝つところを見せて下さいっす」なんですよね。それすらも超えてみせますから、と。

■姉妹
 1年生達が来る前にすみれちゃんの妹が来て、(可可ちゃんが落とした)マスコット人形を貰っていい、と聞くくだりがあるのですが、このとき「ベーだ!」と言って走り去る様子と、この後すみれちゃんが「可可のバカ」と言って走り去るのがなんだか似ていて、ああ姉妹だなぁと思ったりw

■楽しいと勝つんだを両立する
 物事勝ち負けだけじゃないよ、楽しければそれでいいんだ、も一理あります。でも、勝ち負けにこだわることは別に楽しさを捨てることでは無いはずです。勝ちたいという気持ちと楽しみたいという気持ちは両立するはずですし、むしろ心の底から楽しむからこそ強くなれるし勝てる。勝ちたいから楽しい。…というのを力強く描くのがやはりラブライブ!の魅力の一つだと思うんですよね。
 そして、ラブライブ!はラブライブ!の物語ではないからこそラブライブ!に出場しその最高の結果を目指すのです。それはもう本当に、初代「ラブライブ!」の時からずっと一貫していると思うんですよ。
 あと、そうやって強くなっていくLiella!に、そこに立ちはだかるウイーンちゃんという存在は何なのか…というのをぼんやり考えたり。

■「WE WILL!!」「追いかける夢の先で」
 まさに“主題歌”だなぁというのを改めて感じましたね。

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