「Cut」2015年8月号

　ちょうど1年前の2014年8月号に続いて再び「Cut」でラブライブ！の特集記事ということで、これはぜひ読みたいと思い購入。しかも今回は表紙＆巻頭！

　キャスト9人の個別インタビュー、メンバーに宛てた直筆の手紙、μ’s座談会、畑亜貴ロングインタビューの、全32ページにわたる大特集になっています。
　去年の2期終了時の特集もそうでしたし、うっちーの記事が載ったときもでしたが、いわゆるアニメ雑誌や声優雑誌、アニソン雑誌とはひと味違った、一般映画・音楽雑誌ならではの記事がとても面白くて読み応えがあったので、今回も楽しみにしていました。

　ライターの方は前回（2014年8月号）の特集やうっちーの1stアルバムの時の記事も担当された方と同じ方で、これだけでも良記事だと確信できる感じです。この方が書かれるラブライブ！の記事はまた読みたいと思っていたので、本当に嬉しいですね。
　とにかく話の訊き方、持って行き方、まとめ方が巧い。

　まず最初のテキストからして凄まじく素晴らしいという…。

　いまさらデータを列挙して、「だから「ラブライブ！」を観るべき」などと言うつもりはない。「ラブライブ！」が今、ポップカルチャーのメインストリームであることは、動かしようのない事実だからだ。大事なのは、μ’s9人の物語を共有し、愛してきた受け手がこんなにもたくさんいて、μ’sのもとに集まった無数の想いがひとつになり、たくさんの奇跡を起こしてきた、ということだ。
　（中略）
　「みんなで叶える物語」のひとつのゴールである劇場版を、より深く知りたい。伝えたい。そこに込められた想いを届けたい。その一心で、32ページという大ボリュームの特集を組ませてもらった。
　（中略）
　そのどれもが、「宝物」のようなテキスト、ビジュアルになったと思う。「みんなで叶える物語」は輝き続ける――「ラブライブ！」、μ’sを愛する全ての人に受け取ってもらいたい総力特集だ。

　個人インタビューも本当に素晴らしいのですが、キャストからキャラクターへの直筆の手紙。これがまた素敵で感動的で…。

　「Letters from μ’s→μ’s」っていう見出しも“わかってる”なと。

　楽しさが伝わってくるμ’s座談会。


　作詞を手がける畑亜貴さんのロングインタビューは必読。


　巻末の方に乗っている編集部通信。

　CUTだからこそ伝えることができる本質がある――という確信があって今回、「ラブライブ！」を軸にして「音楽がアニメの夢を叶えた」という大特集を組んだ。

　本当にそうだと思います。善し悪しと言うわけではなくて、アニメ誌や声優雑誌、アニソン誌とはやっぱりひと味違った切り口というか、読み応えがありました。
　アニメ誌や声優雑誌はやっぱりアニメ声優ファン目線。アニソン誌はなんかこう俺たちアニソン通な感じがある。


　ラブライブ！特集以外の記事も面白く、マクロスの記事や、大河原邦夫さんのメカデザインの話、ピクサー最新作「インサイドヘッド」の記事などもなかなか読み応えあり。
　そしてナンジョルノ、うっちー、りっぴーのソロアルバムインタビューも必読。

　シンプルですっきりした、それでいて密度感があるレイアウトも良いですよね。写真や画像を見せるところと、文書を読ませるところが巧くレイアウトされていて、テキストも読みやすい。読み物を読んでるという充実感があります。

　「Cut」2015年8月号、残念ながら現在品薄状態で極めて入手困難なようですが（普段から購読されている方にはなんだか申し訳ない気もしますね…汗）、もし見かけたらぜひ。絶対に買って損はありません。

Cut 2015年 08 月号 [雑誌]

• 作者:
• 出版社/メーカー: ロッキングオン
• 発売日: 2015/07/18
• メディア: 雑誌

■7/22追記：重版が決定したそうです。書店に並ぶのは8月初旬頃とのこと。お早めに書店予約等を！ CUT8月号（表紙：『ラブライブ！』）重版と付録ポスターについて（RO69：Cut編集部日記）

タグ：ラブライブ！ μ’s