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「ラブライブ!」2nd Season 第1話感想 [アニメ]

 #01「もう一度ラブライブ!」
#01「もう一度ラブライブ!」
 ついに始まりました!TVアニメ「ラブライブ!」2期シリーズ!
 13話の続き的に「前回のラブライブ!」で来るのか、1話のセルフオマージュ的展開で来るのか、どっちだろうとずっと考えていましたが、まさかそうくるとは!

 1期1話で多くの視聴者に驚きとインパクトを与えたミュージカル展開を、ラブライブ!冒頭お馴染みの「前回のラブライブ!」の曲でやってしまうという離れ業!
 「なん……だと……」な冒頭の“生徒会長”穂乃果の演説から始まり、開始わずか数分で視聴者の心はもうこれ以上ないほどに鷲掴みですよ。
#01「もう一度ラブライブ!」
 しかもこのアバンタイトルの一連のシーン、1期1話のアバンにも似せてあるし、「みんなの薦め」=推薦と、「ススメ」=ススメ→トゥモロウの意味合いを掛けてあったり、過去のPVの映像を元にしたカットもさりげなく織り込まれていたりと小ネタも満載。
 スポットライトやマイク投げ、怒濤のミュージカル展開と、視聴者に「あーこれ夢オチでしょ」と思わせる巧みな演出にもまんまとしてやられました。Aパートが始まって、…えっ、ホントに穂乃果が生徒会長なの!?と更に驚く。…まぁ、これはこれで別の意味で学校の危機のような気もしますが(笑)、楽しい学校になりそうではあります。
 穂乃果が夢だと思ったけど夢じゃなかった1期1話と同じように、今度は視聴者が夢だと思ったのに夢じゃないという構成の見事さには思わず唸らされますね。

■過ぎゆく時間、受け継がれていくもの。そしてもう一度。
 さて、物語は1期13話のその後からのようです。来年度の生徒募集が決定し、μ’sは校内でも人気のスクールアイドルに。生徒会は2年生…しかも穂乃果に引き継がれ、にこは1年生トリオの面倒を見ています(いろいろと本音がダダ漏れていましたが、なんだかんだで面倒見は良いんですよね)。
 そしてそんなところへビッグニュースが舞い込んできます。
 それはなんと、「ラブライブ!」第2回大会の決定。μ’sにも再び大会に挑戦するチャンスが舞い込んできました!(ちなみに、このとき穂乃果を捜し回って駆け回るシーンで通称「神モブ」こと穂乃果のクラスメイトが登場しますが、ここ、ヒデコ→フミコ→ミカの順番ですね)
 で、部室に集合。メンバーは皆もちろん乗り気ですが、穂乃果から意外な一言が。
 「出なくてもいいんじゃない?」
 えええええ!?
 何故出なくてもいいのか理由を問いただしてもいまいちハッキリしないままはぐらかされてしまいます(この日の夜のメンバー同士の会話シーンは1期8話を彷彿とさせる。あと見逃せないのが何故か外で一緒に居るにこまき!)。
 そんな夜、穂乃果は妹の雪穂からある事実を聞かされます。「今度のラブライブ!の開催日は来年の3月」それはつまり……。

 翌日、そんな穂乃果の様子を見かねたにこが勝負を挑んできます。いつもの練習場所、神田明神の男坂をどちらが先に駆け上がるか。にこが勝ったら出場。穂乃果が勝ったら出ない。苦手な運動系であえて勝負を挑むにこ(こういう時に率先して穂乃果を引っ張り上げてくれるのがにこであり、ぶれない情熱はさすがです)。スタートでズルをしてでも勝とうとするにこでしたが、途中で転倒してしまい勝負はお預け。雨も降ってきました。神田明神の門の下で雨宿りしつつ、語り合うメンバー達。
 当たり前ですが、3年生は3月で卒業してしまう。スクールアイドルでいられるのも在学中だけ。あと半年。ずっと続けたいけれど、この9人でラブライブ!に出られるチャンスは本当にもうこれが最後。ならば、結果がどうあれこの9人での足跡を一つでも多く残したい。(ここでムーンライダーズの「黒いシェパード」をふと思い出した俺)
 また自分のせいで…周りが見えなくなってみんなに迷惑をかけてしまうのではないかという穂乃果の迷いも、とうに皆にはお見通しでした。
 始めたばかりの頃は何も考えずにできたのに、いつしかそうも言っていられなくなる…ということは、往々にしてあることですよね。置かれている立場や状況も変われば、責任も生じたりする。でも…。やっぱり一度夢見た舞台。本当は凄く出たい!と穂乃果もその胸の内を明かします。

■だって可能性感じたんだ
 何を今更、という表情の皆。怪訝そうな穂乃果に贈られた言葉は…
#01「もう一度ラブライブ!」
 だって、可能性感じたんだ。
 そうだ、ススメ。
 後悔したくない、目の前に…
 僕らの道がある!

■ススメ→トゥモロウ!
 幾度となくμ’sを前にススメてきたこの歌が、今回もまたμ’sを突き動かします。
 穂乃果がみんなを引っ張ってきた歌で、今度はみんなが穂乃果を引っ張る。
 さあ、もはや何も迷うことはありません。どーんとやっちゃいましょう!
#01「もう一度ラブライブ!」
 景気づけとばかりに雨の中に飛び出す穂乃果。そして目一杯叫びます。
 「雨、止めーーーっ!」
 …すると、なんとホントに止んでしまう雨!
 「人間その気になれば何だってできるよ!」
 「ラブライブ!に出るだけじゃ勿体ない!」
 「この9人で残せる最高の結果!優勝を目指そう!」
 本当に雨を降り止ませるなんてそんなバカな!w…と思うほどの荒唐無稽さ。しかし、だからこその突き抜けた爽快感と勢い、常識や理屈抜きの圧倒的な説得力がある。コレコレ!これこそが王道娯楽作品の面白さです。
 「大きく出たわね!」と驚くにこもどこか嬉しそう。

 そして1期1話と同じように穂乃果が駆け出します。
 「よーし!いーっくよー!」
 さあ!LoveLive! 2nd season の開幕です!


 それはそうと、まさかの神田明神の神馬、ミニチュアポニーのあかりちゃんがアニメデビューですよw
神田明神の神馬「あかり」ちゃん
 なんで馬が!?…と思った方も居るかもしれませんが、神田明神は神馬を飼育しているんです。神馬が嘶くとかなんだか景気いいじゃないですか!


■それは僕たちの奇跡であり軌跡
 1話では番組ラストでお披露目となったオープニングテーマ。
 タイトルは「それは僕たちの奇跡」。
#01「もう一度ラブライブ!」
 「僕」というワードは必ず入れてくると思っていましたが、今回も素敵なタイトル。明るくて元気いっぱいで疾走感があって力強く前向きで可愛くて、もう何度もリピートして見て聴いてます。
 作曲・編曲は「Oh,Love&Peace!」の黒須克彦さん。
 CGパートは過去に「もぎゅと~」でもCGを手がけた東映アニメ(メインスタッフも同じ方々のようです)。今作での2Dと3Dの見事なまでの融合は過去最高レベルの完成度と言っても過言ではないほどの素晴らしさで、2D+3Dならではのダイナミックな映像を堪能できます。
#01「もう一度ラブライブ!」
 しかも、オープニングPV中に盛り込まれる日常風景が1期のBlu-rayのジャケットイラストのワンシーンというのがまたニクい演出!
 μ’sというアイドルユニットが確かに存在していて、僕らが既に手にしていたものもただの描き下ろしジャケットイラストではなく、実はμ’sの活動の一片だったんだ!というこの感覚。紡いできた物語の「軌跡」がここにある。こういうバーチャルとリアル(2次元と3次元)を“繋げて”くるところもラブライブ!の魅力。
 あと、今回のオープニングPVでは、μ’sが踊っている後ろで大勢の他の生徒達が一緒に踊っていて、その様子もPVの演出の一部になっているんですけど、これって音ノ木坂こそがスクールアイドルμ’sとしての原点でもあり、同じ学校の生徒達も仲間ということでしょうし、「他の生徒」=「僕ら」も一緒になってμ’sのステージ(物語)に参加している・作っている、というふうにも見て取れる気がしますね。


■全力で前に進む物語
 1期で描かれたぶつかっていく気持ち、変わっていくことを恐れない気持ちを胸に、もう一度「ラブライブ!」に挑戦し、それと同時に訪れる「卒業」という現実からも目をそらさず全力で向き合っていく。これぞまさに「ラブライブ!」というアニメの魅力。
 1期で培って積み重ねてきたモノがあるからこその、大丈夫、何も心配いらないというどこか確信めいた安心感。
 「残された時間を握りしめて」「ただの思い出、それだけじゃイヤだよ。精一杯力の限り走るんだ!」という歌詞(しかもこの歌詞の部分は3年生トリオのパート)も示唆しているように、残された時間を全力で駆け抜けるような物語を楽しませてくれそうです。


■「もう一度ラブライブ!」に込められた決意
 今回の「もう一度ラブライブ!」というサブタイトルには、ひとつは言わずもがな「もう一度、ラブライブ!(というトーナメント)に出場しよう」という意味であり、実際そういうお話だったワケですが、それと同時に「もう一度、ラブライブ!というアニメを創る。2期をやる」っていう意味も込められているはずです。
 1期が大成功に終わった(講堂ライブの成功。廃校阻止の達成)。そこへ2期をやる機会が訪れた(もう無いと思われていたラブライブ!第2回大会の開催)。
 ラブライブ!のアニメ第1期は、ひとつのアニメシリーズとしてもの凄くキレイにまとまって終わった。プロジェクトの人気も安定してCDも順調なセールス(楽しく歌って踊れている)。だから、なにもわざわざ2期をやらなくてもいいんじゃないか。蛇足にならないか。…でも、いつまでも続くとは限らない(3年生の卒業)。描き足りなかったこと、描きたいことが、まだまだ見たいこともある。今後もこういうことは続けていけるかもしれないけれど(スクールアイドルではないけれど卒業後も活動している人も居る)、今しかできないことがある(このメンバーでの出場)。
 …やっぱりやろう。いや、やりたい。そしてやるならやってよかったと思うだけではなく最高のモノを作ろう。いや、作るぞ!という宣言。
 この2期1話はラブライブ!というプロジェクト自体のメタファーでもあり、監督をはじめとしたスタッフ陣の決意表明でもあるんだろうなと、そんな気がします。

 さあ 夢を叶えるのはみんなの勇気
 負けないココロで明日へ駆けてゆこう!




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