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2014年冬アニメ雑感 [アニメ]

 2014年冬アニメ(1月~3月)の感想をざっくりと。

ウィザードバリースターズ・弁魔士セシル
 2話あたりで既に法廷モノとして先行き怪しい雰囲気ではあったけれど、結局法廷サスペンス的な要素はオマケ程度(というかかなり雑で無茶苦茶)で、実態はオカルトアニメだった。まぁこれはこれで面白くはあったのだけれどどうにも中途半端だったのと、公式サイトや宣伝から期待していた方向とはずいぶん違った(いい意味での意外な展開とうワケでもない)のが残念。

とある飛空士への恋歌
 ストーリー自体はほぼ原作に忠実な感じで、ドラマチックなストーリーはたいへん見応えがあった。…が、映像や演出面がいまひとつぱっとしなかったのが勿体ない。作画云々ということではなくて、見せ方次第でもう少しドラマチックになったような気はする。

ウィッチクラフトワークス
 独特の映像センスと世界観はなかなかに面白かったのだけれど、いろんな事が過剰なまでにご都合的で予定調和な世界だったので、(それがこの作品の面白さであり持ち味なんだけど)対立構造にしてもバトルにしてもいまいちどこか緊張感の無い作品ではあったなぁという。

Z/X IGNITION
 決してネタアニメでは無いのだろうけれど、子供向けカードアニメみたいなことを深夜帯でアニメオタク向けににやっているあたりの良い意味での微妙さがある種の魅力になっていたとは思う。それが作り手側の狙いかどうかは知らないが…。

スペース☆ダンディ
 バカバカしいことをアホらしいまでに本気でやりきったアニメ。ビバップ好き、SF好きにはたまらない作品だった。
 1話完結形式のB級SFということもあって、ハチャメチャなギャグ回あり、科学的・哲学的な回あり、ロードムービー的な回やハートフルなエピソードありと、毎回ユニークで多彩なエピソードが楽しめた。
 7月からは第2シーズンの放送も決定しているので、期待して待ちたい。
 あと、登場キャラクターの一人(一匹?)であるミャウのtwitterがいろんな意味でいかしてるじゃんよw

未確認で進行形
 のんびり楽しめる作品だった。…が。主役である小紅も白夜もたいへん優等生なキャラなのでこの二人の恋模様に関しては何の問題も障害もなく、終始ただただ微笑ましく眺めるという感覚で、むしろ紅緒と真白のキャラが立ちすぎていて、話の軸というか、作品の魅力の大半はそっちに持って行かれた印象がある。
 シリーズ通して安定したクオリティを維持し最終回も綺麗にまとめたなぁと。ゆるゆりに続く動画工房の得意ジャンル・代表作入りといったところか。

バディ・コンプレックス
 やたら宣伝で煽っていた割に…という印象が強かった&メカニック周りのデザインの微妙さで序盤~中盤に欠けてはいまひとつ乗り切れない感じはあったけれど、その辺りを気にしなければ意外と面白かったので、振り返ってみれば放送前の過剰に大作感や革新感を煽っていた番宣や、ネタ的にいじってくれと言わんばかりだった1話の「ナイスカップリング」がむしろ逆効果だったような気はする。
 いずれ1話冒頭に繋がっていくであろうことは予想できていたことなので、ここにきて改めて1話を見返してみるとまた違った印象で楽しめて面白い。…が、若干動機付けが甘いというか、拍子抜けだった感も無きにしも非ず。タイムパラドクスモノ、ループネタとしてもちょっと安直で粗があるというか、もう少し面白くできた気はするが、その辺りはドラマチックさ重視であまり詰めていないのか、はたまた思わず膝を打つような種明かしが隠されているのか…。
 ともあれ、続きを期待して待ちたい。

いなり、こんこん、恋いろは。
 繊細で温もりのある原作の良さや雰囲気は良く再現されていたし、音楽もほんとうに素晴らしかったのだけれど、全10話という短さがやはり勿体なく物足りない。一応区切りの良いところで終わりはしたものの、やはり微妙に消化不良感はあるかなぁ。

凪のあすから
 2クール目からがとにかく面白くて展開から目が離せなかった。繊細で美しい背景美術を筆頭に、映像面でも実に見応えがあるものだった。
 様々な「想い」が描かれ、そして大きくあすへ踏み出す大団円のラストシーンはほんとうに清々しく感動的で、見応えのある青春群像劇を楽しませて貰った。

ガンダムビルドファイターズ
 ほんとうに面白くて楽しくて熱いアニメだった。
 毎回実に見事なストーリー展開かつ、シリーズを通しての積み重ねが巧みで、だからこその熱く燃える展開であり、キャラクターへの愛着であり、最終回の清々しい感動だったのだと思う。
 ホビーアニメとしても素晴らしかった(確実にガンプラの売り上げに貢献しただろう)し、ガンダム作品としてもファンを存分に楽しませたのではないだろうか。

プリティーリズム・レインボーライブ
 キャラクターデザインなどを刷新しての新シリーズではあったが、それほど劇的に変化したでもなく、良い意味で基本的には従来通りのテイストといった感じではあった。
 シリーズを重ねる中で進化してきた3DCGのプリズムショーシーンは、歌って踊るテレビアニメCGとしてはきわめて高水準なものだった。

宇宙兄弟
 え、これで終わり?というのが最終回の率直な感想。シリーズ中盤辺りからは回想エピソードなどで延々と引き延ばされ遅々として進展しなかったあげく(中盤以降はダラダラ続いた印象しかない)、結局尻切れトンボで打ち切りみたいに終わったなぁとしか…。

 未完の原作モノのアニメ化においてはやはり、いかにシリーズ構成を考えるか(どこでどう区切りを付け最終回の落としどころを作るか)、いかに物語を再構築するか否かが重要だなというのを改めて考えさせられた。
 そういう意味ではやはり前期の「蒼き鋼のアルペジオ」は実に見事だったと言えるし、「未確認で進行形」の様な日常四コマ系のアニメ化しやすさというのはそういうところだなと。

タグ:アニメ感想
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