SSブログ

TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2nd Season 第2話感想 [アニメ]

#02「2年生と1年生」
#02「2年生と1年生」
 第2話、ラブライブ!の魅力がギュッと詰まったお話でしたね。
 まずは冒頭。きな子ちゃんがスクールアイドル部に入部して歓迎ムードの部室。可可ちゃんが嬉しそうにしているのが可愛い。
 全員揃ったところで練習開始…ですが、始めたばかりのきな子ちゃんは2年生のペースに全くついて行けません。バテバテのダメダメ。…まぁ、そうですよね。
 そうそう、ダンスの練習できな子ちゃんひとりだけ立ち位置が思いっきりずれてましたけど、大袈裟に描写されてはいますが、これって意外と初心者あるあるなんじゃないでしょうか。以前何かのダンスレッスン番組で、足下とか周りを見ないでフォーメーションを変えたり正確な立ち位置に立つのは、やってみると意外と難しいんだよ、みたいなのを見た記憶があります。

■「Liella!」と「新入部員」
 「やっぱりダメっす~」と落ち込むきな子ちゃんに、可可ちゃんだって最初はこんなだったとフォローするみんな。視聴者も可可ちゃんの運動音痴っぷりとそこからの成長は見てきたので、そうそう、大丈夫だよきな子ちゃん、という気持ちになりますよね。
 そんなきな子ちゃんをセンターに、手を繋いで並ぶみんな。「素敵な景色っす」。そう、そしてこれがステージだったら応援してくれるたくさんの人が力をくれる。だから、元気を出して頑張ろう。
 可可ちゃんも自分がダメダメだった頃の秘密の練習メニューを授けます。効果は保証済み。やる気も十分な様子のきな子ちゃん。
 でもやっぱり、1年生が一人だけというのは寂しい。先輩に囲まれて、一人だけ遅れているように感じてしまうかもしれない。だからなんとかもう少し新入部員を増やしたいねと話す恋ちゃんと千砂都ちゃん。自分も高校時代は部員数の少ない同好会に入っていたので、双方の気持ちがよく分かります。
 ともあれ、部活を終えて下校するきな子ちゃんの表情は、先輩達の心配をよそに晴れやかで楽しそうです。
 そんなきな子ちゃんを見かけて呼び止める四季ちゃん。謎のゴーグルとか乗り物とかいろいろ突っ込みたいところではありますが、音も無く忍び寄っていきなり耳元で囁かれたらそりゃビックリですw
 で、メイちゃんが興味がありそうだからということで、きな子ちゃんにスクールアイドル部に入った感想を訊く四季ちゃん。最初は「もしかして興味あるんすか!?」と嬉しそうだったのが、メイちゃんの名前を聞いた途端に「あぁ…あの人かぁ」という表情になるが面白いw
 それはそうと、先輩は優しいし、練習は確かに大変だけど、ラブライブ!を目指すなら、とやる気満々な表情で語るきな子ちゃん。そんなきな子ちゃんに四季ちゃんはとある頼み事をします…。

■「勝ちたい」と「楽しみたい」
 翌朝早朝。朝のランニングに出かけるかのんちゃんは、同じくランニング中のきな子ちゃんを見かけ、一緒にトレーニング。…ですが、かのんちゃんとちがってバテバテのきな子ちゃん。
 自分のペースでとアドバイスするかのんちゃんですが、優勝を目指している先輩達の「足を引っ張りたくない」きな子ちゃん。
 一方で、ラブライブ!優勝は大事な目標だけど、それと同時にみんなに「スクールアイドルは楽しい」ということも知ってもらいたいかのんちゃん。
 「きな子ちゃん以外の1年生にも楽しいなって思えてもらえて、一緒にやれたら最高だなって」
 優勝を目指したい、勝ちたい、という思いと、楽しみたい、楽しいと感じて欲しいという思い。どっちも大切。でも、そのためにはどうしたらいいのか。勝ちにこだわることと楽しむことは相反するのか、両立できないことなのか。悩ましい問題です。

 学校で「他の1年生」の事を思い悩むきな子ちゃん。と、そこに夏美ちゃんの絶叫。何事か!?と思ったのですが…。
 夏美ちゃん、1話の次回予告で何があったんだろうと気になっていましたが、まさか株価の下落にショックを受けていたとは(笑)。いやしかし「日経平均株価」なんてワードがラブライブ!で出てくるとは思ってもいませんでしたよ、ええ…。
 まぁそんな夏美ちゃんは置いといて、ふと気付くと四季ちゃんがこっちを見ています。
 メイちゃんをスクールアイドルに誘って欲しいという四季ちゃんからのお願い。それに、先輩達のためにも他の1年生をひとりでも誘いたいところでもあります。とはいえ、きな子ちゃん的には怖い人のイメージが染みついているメイちゃん。
 スクールアイドルのためと意を決してメイちゃんに話しかけます。
 「あなたも!スクールアイドルやってみませんか!?」
 ド直球です。しかも大声で。
 ざわめく教室。米女さんスクールアイドル好きだったんだぁ(棒)
 いやまぁ、コレは普通に恥ずかしい。「ちょっと来い!」と校舎裏に連れて行かれるきな子ちゃん。「命だけは…」って、そんなワケもなく。「四季に言われたんだろ」と察しているメイちゃん。今後は無視しろ、そしてみんなの前でスクールアイドルの話を振るな「私はスクールアイドルなんか興味ね~んだ」とだけ念押しして去って行きます。
 そして次の体育の授業。ひとりだけバテバテのきな子ちゃんの様子を見て、やっぱりスクールアイドル部って大変なんだ、と感じるクラスメイト達。朝自主トレしていたことも、放課後遅くまで練習していたことも、きな子ちゃん自身は自分からすすんでやっているだけなのに、周りにはネガティブに映ってしまっている。辛い…。
 「なんか、誤解されちゃってるんすかね…」と悲しそうなきな子ちゃんに、「気にすんなよ。みんな何も知らねーんだよ。って、私もよくわかんねーけど」とツンデレなフォローをしてくれるメイちゃん優しい。
 1年生の間でも、優勝を目指している凄い部活のスクールアイドル部は自分なんかには恐れ多い、という雰囲気が蔓延しているようです。

 放課後、相変わらず入部希望者が来ないスクールアイドル部。
 きな子ちゃんは自分が不甲斐ないせいで周りに誤解されて入部希望者が来ないに違いないと話します。
 「練習メニュー、少し簡単にしてみる…?」とつぶやく千砂都ちゃんに、即座に「それは違う気がするっす!」と反論するきな子ちゃん。そうだよね、それは違うよね…。
 でも、恋ちゃんも千砂都ちゃんの意見に同意します。確かにラブライブ!には勝ちたいけれど「この学校にスクールアイドルを根付かせたい。母が始めた想いをみんなで繋いでいきたい」。その環境をつくっていくことも大事だと。
 ともあれ今の状況は変えていかないといけない。ならばこれも仕方ないと、優勝の目標をいったん「出場」に格下げし、練習メニューも軽くして、さらにたこ焼き宣伝で釣る作戦に。
 朝の自主トレもやめにして(また目撃されたらマズいですからね…)、放課後の練習も軽め。2年生のみんなは物足りなさそうですが、それでも付いていくのが精一杯なきな子ちゃん。「みんなで決めたことだし、もう少しこれでやってみよう」と優しくフォローするかのん先輩。
 とはいえ、やはりどこか納得のいかない表情のきな子ちゃん。ふと見ると、屋上のドアの影からメイちゃんが手招きしています。
 というわけで、再びのメイちゃんからの体育館裏呼び出しです(違)。
 体育館裏…では無くて、お馴染みの池のほとりのベンチでお話。
 ビビりまくりのきな子ちゃん。パンは食べてしまったからと飴を差し出します。神妙なシーンの前にクスッとさせられるギャグテイストを挟んでくる辺りも上手いですよね。
 とそこへ、メイちゃんはいつもそんなだから気にしないでと四季ちゃんがやって来ます。
 「偶然、構わず話して、スクールアイドルの話」
 「スクールアイドルの話?」
 「べっ別に私は、そんなこと話すつもりは…」
 「違うの?」
 メイちゃんのツンデレ気質なところを上手くコントロールして話させる四季ちゃんさすがです。偶然通りがかったそぶりですが、明らかにメイちゃんの行動お見通しでフォローするために来てますよね。
 で、観念して話し始めるメイちゃん。
 「桜小路はさ、やってみたいって思ったんだろ?スクールアイドル」と、きな子ちゃんに問います。
 「優勝目指してて、練習も厳しいって、知ってて入ったんだろ?」
 「それは…そうっすけど…」とこたえるきな子ちゃん。そうなんです。きな子ちゃんは、ちゃんと知ってて、わかってて、それでも入ったんです。そしてがんばっているし、“がんばりたい”と思っている。でも、がんばれば周りは誤解するし、先輩達もいったんがんばるのをやめようと言ってる。だけど…
 「だったらそのまま突き進んでくれよ…!」
 「自分がやりたい、目指したいって思ったことを信じてみろよ。周りの声なんて気にするな!」
 まっすぐで熱い言葉です。そしてその言葉に力強く頷くきな子ちゃん。

 メイちゃんはLiella!が大好きなんですよね。で、きな子ちゃんはまがりなりも、その大好きなLiella!の一員になったんです。勇気を持って、飛び込んで、がんばているきな子ちゃんは、間違いなくこれから憧れの存在のひとりになっていくと信じている。だからこそメイちゃんはきな子ちゃんに自分の選んだ道を「突き進んで欲しい」「信じて欲しい」んですよね。お前はもう、私の大好きなLiella!なんだから、と。
 そしてきな子ちゃんも、最初から想いは変わらないんです。練習はきつけれど、それも込みで興味を持ったし頑張りたいし、周りがどう見ようと楽しんでいる自分の気持ちに偽りは無い。だから、目標を下げたり練習を軽くして誤解を解くのは違うとずっと思っている。そうではないはずだと思ってるんですよ。メイちゃんの言葉はそれを確信に変えてくれた。そしてそんなきな子ちゃんの決心が、Liella!復活の鍵にもなります。そういう点では、メイちゃんの言葉は間接的ではありますがLiella!を動かしたとも言えますね。
 また、「周りの声を気にするな」という言葉は、メイちゃん自身にも言えることでしょう。でも、メイちゃんはそれに気付いていない(四季ちゃんは気付いている)。メイちゃんだって、周りの声を気にして、Liella!が大好きなことを隠してる。さて、そのことに気付くのはいつになるのかな(ニヤニヤ)。
 メイちゃんの姿を静かに見守る四季ちゃんの満足げな表情も良かったですよね。余計な台詞や説明はせず、これまでの積み重ねと“画”で語る。見事な脚本・演出です。

#02「2年生と1年生」

■「私たち」と「目指すもの」
 翌朝。そんなきな子ちゃんの想いと同調するかのように、やはりこれは違うとばかりに朝の自主トレを再開するかのんちゃん。そこへ同じく自主トレを再開していたきな子ちゃん。お互いやっぱり練習しなきゃと落ち着かなかった様子。…だったのは二人だけではありませんでした。
 恋ちゃんも千砂都ちゃんも、可可ちゃんもすみれちゃんも、同じ時間に、同じ場所で練習をしていました。なんという巡り合わせ。
 またとないチャンス。意を決してきな子ちゃんが自分の気持ちを訴えます。一大決心です。
 「やっぱり、戻しませんか」
 自分も一緒に優勝を目指して頑張りたい。自分が憧れたのは、なりたいと思ったのは、優勝を目指して必死に頑張っている先輩達の姿。
 だから前と同じようにしてほしい。
 その言葉にかのんちゃんも同意します。
 「私もずっと思ってた、これが本当に良いことなのかなって」
 そしてきな子ちゃんを優しく抱いて語りかけます。
 「メニューを戻したら、1年生が入ってこなくなっちゃうかもしれない。きな子ちゃんひとりってことになっちゃうかもしれない。それでも、頑張ってくれる?」
 「はい!」と力強くこたえるきな子ちゃん。
 「一緒に優勝目指してくれる?」
 「はい!!」何のためらいも無い返事。
 …泣ける。というかちょっと泣きました。

 「いい?」とみんなの了解を求めるかのんちゃん。
 千砂都ちゃんは「私は賛成」ですが、どこかまだ浮かない表情の恋ちゃん。
 そうですよね。優勝を目指すならそれが正しいし恋ちゃんもそうしたい。だからこうして自主トレを再開している。でも、それだと新入部員は来なくなるだろうしスクールアイドルを学校に根付かせたいという想いを繋げることができなくなるのではないか。恋ちゃんはそれがまだ気になって躊躇っている。
 …でも、そんな恋ちゃんの気持ちにもきな子ちゃんはしっかりこたえてみせます。
 「きっと伝わると思うんです。大変でもやりたいことを続けていれば、その先にある楽しさは大きくなるって。みんなが一緒にやってみたいって思うものが作れるんじゃないかって!そう思うんす!」
 その言葉にハッとなる恋ちゃん。
 そうですよ。きな子ちゃんだって練習が大変だと知っていてそれでもやってみたいと思ったんです。そして楽しんでいる。ラブライブ!のステージに憧れ、同じ目標を目指している。
 出過ぎた真似をと謝るきな子ちゃんに、「いえ…そのとおりだと思います」とこたえる恋ちゃん。
 「信じましょう、スクールアイドルの力を。わたくしたちの想いはきっと届きます!」
 もう迷いはありません。

 「危うく目標を見失うところだったね」
 「不覚ったら不覚だわ」
 「目の前のことに気を取られすぎました」
 「目指すべきものは変わりません!」

 そう、変わらないんです。何一つ変わっていない。
 ちょっと回り道をしてしまいましたが、おかげで改めて気付くことができました。こういうのも大事。

 ピースサインで円陣を組む5人。そしてひとり分の隙間を空けます。
 もちろんそこに入るのは…
 「きな子ちゃん!」

 6人で円陣を組み、改めて誓います。
 「私たちはLiella!…私たちが目指すのは…!」
 「ラブライブ!」
 「優勝!!!!!!」

#02「2年生と1年生」

 再び「優勝」に戻った勧誘ポスター。
 そしてランニングに励む6人の姿!相変わらずバテバテながら前よりもしっかり走れているきな子ちゃん。みんなも楽しそうです。
 …とそこへ通りがかる謎の少女!誰!?まさかの展開です。
 「澁谷…かのん」と意味深につぶやいていましたが、何者でしょう…。
 一瞬、おっと新ライバル登場か?とも思ったのですが、よくよく考えると紫の髪色つながりでもしかして可可ちゃんのお姉さんだったり?という気もしますが、果たして…。
 ■7/31追記:さすがに可可ちゃんのお姉さん説は深読みしすぎでしたw それでも、単にライバルというのとも少し違うし、加えて「まさかの!」でしたね…。やられました!

 …からの、来ました!2期エンディング!
 えっ…なにこれ可愛すぎ。お洒落。
 そして歌詞がまた良い。今回はきな子ちゃんが歌っていたのですが、まさに今回のお話を経てのきな子ちゃん自身の気持ちを歌っているかのようにも聞こえてグッときましたね。
 個人的に好きな歌詞は「追いかける夢の先で 僕は どこへ向かっていくんだろう」っていうところですね。追いかけている夢のさらにその先にいる自分の姿に思いを馳せているところが最高じゃないですか。

 さて、次回「優勝候補」。
 再びの代々木スクールアイドルフェス開催でしょうか。楽しみです。


■「2年生」と「1年生」
 改めて、2話はラブライブ!の魅力がギュッと詰まっていたお話だったと思います。青春群像劇としての面白さ、部活モノとしての熱さ、ちょっとしたユーモアや笑いと、本気で気持ちをぶつけた先にある清々しさ。緻密なストーリー展開。
 そしてシリーズとして初めて進級を描いたからこそ直面する、これまでの上級生下級生の関係とは性質の異なる、ひとつの完成されたグループにどう加わり、加えていくかというなかなかに悩ましい問題。それに対するこたえの示し方。そしてそれがまた現実(リアル)での感覚とも結びついていく面白さもラブライブ!ならでは、ですね。

 また、ことあるごとに言っているのですが、ラブライブ!は「ラブライブ!」という大会自体のお話ではありません。そして、常に目指してきたものはブレなかった。これまでのシリーズにあった廃校回避も、彼女たちの真なる目的ではありませんでした。優勝や廃校回避のその先にあるものを見つめているからこそ、ラブライブ!に出場し、優勝を目指すのです。そしてそれはLiella!も同じ。
 ラブライブ!って、μ’sもAqoursもそうでしたけど、芯の部分はブレない。
 最初に感じた、信じたものを全身全霊で目指していくんです。
 ちょっと迷ったり回り道もしたりするけれど、最初からちゃんと答えは持っていて、それに気付いて、そして一段ずつ着実にステップアップしていく。今回もそんなお話でしたね。

 あと、初お披露目になったエンディングがもう素晴らしいのなんの。
 ちょっぴり切なげなメロディーに、未来への希望に満ちた歌詞。美しいストリングスアレンジ。
 そして「2年生」と「1年生」がひとつになる。イチゴの食べさせあいっこや髪型交換はまさにそれを象徴するかのようでもありますし、9人だからこそ多彩で映える。
 歴代シリーズの中でもとびっきりのお気に入りのエンディングになりました。

追いかける夢の先で

 →2話見所チェックも併せてぜひ。


コメント(0) 
共通テーマ:アニメ

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標または登録商標です。

引用の範囲を超えた無断転載・盗用等は固くお断りいたします。
Reproducing all or any part of the contents is prohibited.
(C)2010 yamakazu0215 All Rights Reserved.