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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2nd Season 第1話 見所チェック [アニメ]

 「ラブライブ!スーパースター!!」2期シリーズ。今回も感想記事の補足的な部分も含めて、いろいろ気になったポイントや見所だなと思ったところを軽くまとめていこうかなと思いますので、感想記事と併せてよかったらお付き合いください。
 (第1話の感想はこちら

■これまでの!
 2期はどんな始まり方をするんだろうと気になっていましたが、前回のラブライブ!スーパースター!!ならぬ、“これまでの”ラブライブ!スーパースター!!からのスタート。
 シンプルに1期から続く物語ということを感じさせ、かつ「勝ちたい」というのを改めて印象づける始まり方は見事でしたね。

■9人のLiella!のステージ
 1話から出し惜しみ無しでのオープニング披露。
 思い返せばラブライブ!(無印)2期1話も、サンシャイン!!2期1話もそうでしたが、今作はまた意味合いが違うというか、特に視聴者にとっては“9人になったLiella!の歌”がどうなるのかは特に気になる事のひとつだったと思うんですよね。
 それをまず最初にどーんと見せてくれて、一気に納得させてワクワクに変えてくれるというのはさすがだと思います。

■WE WILL!!
 最後の「WE WILL!!」のフレーズの所が「Wish Song」のフレーズと似ているのは狙ってのことでしょうか。5人のLiella!の始まりの歌だった「Wish Song」と、9人のLiella!の物語の開幕を彩る「WE WILL!!」。
 「さあ戦うんだ 僕らの風巻き起こそう」というフレーズから始まるなかなかに力強い歌詞は、「無謀な賭け 勝ちに行こう」と歌ったラブライブ!1期を思い出します。
 「WE WILL!!」は物語の“主題歌”としての良さがあるのはもちろんですが、それ以前にアイドルの“応援ソング”として本当にいい歌だなぁと思います。

■衣装のデザイン
 オープニング曲「WE WILL!!」の衣装デザインは1期OPの「START!! True dreams」に続いて中村実樹さんによるデザインだそうです。千鳥格子に続いて今度はヒョウ柄。

 WE WILL!!の衣装はパステルピンクが5人とパステルブルーが4人の2色構成ですが、1期生と2期生で色分けされているのではなく、基本デザインの違い(1期生はスカートがヒョウ柄、2期生はヒラヒラの部分がヒョウ柄)で分けられているのも地味にポイントですよね。そのうえで、かのんちゃんときな子ちゃんがおそろいのベレー帽で服は色違いだったり、クーすみが同じ色だったり(こいつらw)、あと、フォーメーションの立ち位置や歌い分けで綺麗に分かれたり混ざり合ったりするように構成されているのも上手いなあと思う部分です。
 また、挿入歌とエンドカードも1期に引き続き如月憂さん。ラブライブ!スーパースター!!は衣装のデザインも見所の一つですね。

■限界オタク米女メイ
 まさか「しゅごい~」なんて言葉が聞けるとはw
 そうそう、オープニングの千砂都ちゃんソロの所で、みんなが千砂都ちゃんを見つめているのだけれど、その中でメイちゃんだけ「はわわ~」って感じで見つめてるのも可愛いw

■1期1話との対比
 今回は1期1話との対比になるシーンもチラホラありました。
 冒頭の家を出る場面や街頭モニタを見上げるシーンの変化。入学式の挨拶のシーンは理事長先生から生徒会長の恋ちゃんになっています。

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 かのんちゃんの喫茶店で飲み物を飲みながらスクールアイドルについて語るシーンは、誘われる側から誘う側に。

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 スクールアイドル部に誰も来てくれない下校シーンと、行けない下校シーン。

 可可ちゃんの名言と、オニナッツCEOの名言。クライマックスの、走って階段を駆け上がってその先でスクールアイドルを始めることになる挿入歌シーン、というのもある意味1期1話のラストシーンと似たような構造です。

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 そして「なんじゃこりゃあ~」は、「歌えた!」との対比とも。でも、並べたらなんだかちょっとかわいそうですね(笑)

■女子校の部活のお話
 ラブライブ!最大の発明の一つはやはり「学校でアイドル」「スクールアイドル」だと思うんですよね。でもって、女子校の部活であること。
 これが共学だったりしたらBパート冒頭のファンの生徒に囲まれるシーンなんかはかなり見るに堪えない感じになってたと思いますし、メイちゃんみたいに木陰から覗いてる男子生徒とか居たらただのキモいやつです(笑)
 そして「スクールアイドル部はれっきとした部活」なんですよね。そのことを改めて実感させてくれるお話でした。

■きな子ちゃんとかのんちゃん
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 かのんちゃんがきな子ちゃんを家に送ってあげた夜。きな子ちゃんがLiella!のステージの映像に見入っているシーンと、その後に続くかのんちゃんがLiella!のみんなときな子ちゃんのことや新入生についてビデオチャットしているシーンとは向かい合う様な構図になっているのが面白い。

■この5人で決勝に挑むものと思っていた
 おそらくほんの3ヶ月くらい前までの私たち視聴者の多くもそうだったことでしょう。現実の出来事や体験とシンクロするこの感じもまたラブライブ!の魅力です。

■夜も練習してるんっすね
 練習が大変でついて行けない、そんな話を裏付けるように学校から帰って夜になっても自主練している。やっぱり大変なんだな、と思わせる。

■動画でも見せたら
 スクールアイドルの魅力を伝えるために「動画でも見せたらいいのかな」と考えるかのちゃん。ですが、きな子ちゃんは最初にスクールアイドルのことを聞いた夜にもう既に動画は見てるんですよね。視聴者的にはそれはもうあまり効果が無いというのはわかってる。そしてこの「動画でも見せたら」の台詞の後できな子ちゃんは改めて街頭のモニタで見ている。そこにかのんちゃんが通りがかって、それの様子を見た上でライブを見に来てと誘うわけです。上手い構成です。

■歌の世界に入る
 「新しいどきどき、このどきどき、くれるのはね、そう!君さ!」できな子ちゃんがライブの世界の中に入り込んで「えっ?うそ?」となるのが一瞬だけ挿入されます。
 ラブライブ!のライブシーンは、基本的にはそれを見ている私たち(ファン・観客)の視点で描かれています。この場合は、Liella!の部員勧誘ライブを見ているきな子ちゃんの視点でもあったわけですが、ラブライブ!のライブシーンとしては珍しくイメージ映像的なエッセンスだったのと、きな子ちゃんはこちら側で見ている人だったはずなのに、向こう側…Liella!のライブのステージの中に一瞬入ってしまいます。
 きな子ちゃんが見ているステージの光景、かつ、見る側からLiella!の一員に加わる、ということのメタ的な演出とも見て取れますね。

■偶然と必然
 部員を集めるためのライブに、未来の新しいメンバー4人が奇しくも集った2期1話のラストシーンは、同じくファーストライブに将来のメンバーが集まっていたラブライブ!(μ’s)の1期3話をどこか彷彿とさせます。
 きな子ちゃんとメイちゃんの出会いがあって、きな子ちゃんが屋上でLiella!と出会って、かのんちゃんと知り合って、きな子ちゃんが夏美ちゃんに名刺をもらって、かのんちゃんと知り合ったというきな子ちゃんにメイちゃんが興味を持って、その様子を四季ちゃんが見ていて、夏美ちゃんは初対面の人違って浮かない顔のきな子ちゃんが気になって、きな子ちゃんは夏美ちゃんに言葉をもらって、四季ちゃんは背中を押して(というか引っ張ってw)、メイちゃんは気になって様子を見に行く。
 きな子ちゃんが自ら一歩を踏み出したわけでは無いのもポイントでしょうか。
 なんとなくその様子を見ていた四季ちゃんが、半ば無理矢理後押ししたわけですが、それも含めてこうなることは「必然」だったのかもしれません。
 あと、この「必然」は、クラスの席順がメイちゃんの隣になった場面での「平等なランダム配置」による「偶然」という言葉との対比であり、席順がたまたま隣なのをロジカルに「偶然」と言った彼女が、この出会いを「必然」と言うところにも意味があるんですよね。

■緻密でスピード感のある展開
 これはもうシリーズ伝統というか、花田十輝脚本・京極監督の真骨頂というか、ダラダラ余計な描写はせず、無駄なものはバッサリ省く(逆に言えば、意味ありげに描かれていることには意味がある)スピード感のある展開と、それを実現させるための緻密で大胆な構成と描写は本作でも健在。
 1話の中で主要な登場人物をほぼ全員登場させ、かつ、それぞれのキャラクター性や関係性が垣間見えつつ、スッキリと整理されたストーリー。
 冒頭の彷徨うきな子ちゃんと屋上のLiella!を交互に描いていく飽きさせない構成とリズムも上手いし、入学式前にLiella!ときな子ちゃんを出会わせるまでの流れも見事。Liella!の人気高騰を匂わせる描写や「部活」というワードも中盤以降の展開に効いてくる仕込みです。メイちゃんがきな子ちゃんを気にするのも、そんな二人を四季ちゃんが後押しするのも、夏美ちゃんが気にかけるのも、ちゃんと布石が置いてあるんですよね(夏美ちゃんは初対面の時も収録中で、かつ興味津々なきな子ちゃんを見ている。だから浮かない顔をしているのが気になったんです)。クラスの席順のシーンも四季ちゃんの「(席順は)偶然」と「(出会いは)必然」の言葉につながる。(2年生の席順も何らかの布石になってる可能性も無きにしも非ず)
 新入部員が来ない理由としてLiella!が新入生にどう見られているかのくだりは、ヤエちゃんたちの話から始めて途中からメイちゃんの語りと混ぜて同じ説明を二度するのを省くと共に単調にもならないし、メイちゃんの事情通ぶりも描ける。かつ、その情報によって動く複数のシーンを同時進行させています。
 そしてラストシーンのスピード感は言わずもがな。あそこできな子ちゃんが屋上に行くまでの様子を細かく描いてもしょうがない。そこはどうでもいいのですから。しかもちゃんと四季ちゃんの発明スキルを見せたり、面白楽しく勢いのある場面に仕上げている辺りもさすがです。

■始まりは君の空
 今シリーズ恒例のおしゃれサブタイトルですが、やってくれましたねぇ…。

 かのんちゃんがきな子ちゃんを誘う理由ですが、たまたま屋上で出会って、入部希望かと思ったけど勘違いで、話をして、このことがきっかけで新入生と一緒に頑張りたいと思うようになった。そのきっかけの人がきな子ちゃん。それで十分だと思うんですよ。
 言ってしまえば、1期1話だって、可可ちゃんがたまたま偶然会った人が好みの歌声でビビッときたっていうただそれだけですしw
 きな子ちゃんの方も、とりわけ秀でたものがあるわけでも無い、詳しいわけでも無い、でも、ほんとうに些細な偶然で出会って、なんとなく興味がわいて、はじめてみようかなと思う(けど躊躇う)。
 でも、始めるのも一緒にやりたいと思うのもそれでいいんだよ、そういうことを描いているお話だと思います。

 始まりは君の空です。


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