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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第6話感想 [アニメ]

#06「夢見ていた」
#06「夢見ていた」
 前回のラストシーンにやきもきしていた人も多かったであろう第6話。1週間のお休みを経ての6話は、千砂都ちゃんとかのんちゃんの出会いが描かれたり、これまでの千砂都ちゃんが見せてきた表情や言動の意味が明らかになったりと、まさに「見逃したらアカンやつ」でしたね。

■あの日誓ったこと
 「前回の~」無しで始まった冒頭は千砂都ちゃんの幼い日の記憶から。
 それにしても、冒頭のこのシーンは本当に見ていて辛いしかわいそうで…。でも、そこへ颯爽と現れるかのんちゃんですよ!まさにヒーローです。
 千砂都ちゃんの髪を結っていた紐は本当に大切なものなのでしょう(そんな大事なものを勝手な理屈で取り上げようとするなんてホントもう!)。そしてそれを取り返してくれたかのんちゃんとの思い出も重なって、より大切なものになって今に至る、と。

 「私はこのとき思った。このままじゃ嫌だって。いつか、かのんちゃんを助けられるようになりたい」…千砂都ちゃんつよい子だ。
 「…いつか必ず」
 まさに今がその時。だからこその覚悟、でしょうか。

 一方、神津島のかのんちゃんたちはお祭りのライブに向けて朝から練習。手渡された練習メニューに驚くかのんちゃんたち。手渡された紙には「#06 夢見ていた」とだけ書かれているんですからね、そりゃ驚きます(違いますw)。
 で、まずはジョギング10km。「お二方と共にできるなら余裕デス」と憧れのサニパとのトレーニングにやる気満々な可可ちゃんでしたが、案の定真っ先にダウン。しかしサニパの生パフォーマンスを前にすっかり元気を取り戻す辺り、したたかというか頼もしいというか。でも、好きなことの前に疲れが吹っ飛ぶその感覚はなんとなくわかりますw

■誰かのために
 ジョギングの次はステージの下見ということで、港の灯台に設けられた特設ステージにやって来た一同。なんでもこのステージ、神津島の学校の皆で作っているのだそう。
 島で住んでいる人も限られるから「スクールアイドルの私たちが中心になって、学校のみんなと一緒に島を盛り上げていこう」…と。
 「誰かのためって思うと、不思議と力がわいてくるんだよね」
 「大変なことも、全部楽しく思えてくるの」
 その言葉を聞いて思いにふけるかのんちゃん。

 島を盛り上げるためにスクールアイドルをがんばっているというSunny Passionの姿は、かつて廃校を阻止するために活動していたμ'sや、そんなμ'sへの憧れからはじまり、やがて学校の名を残すためにがんばったAqoursの姿とどこか重なるものがありますね。

 一方、大会に向けてダンスの練習に励む千砂都ちゃん。
 そこへ通りがかった恋ちゃんが様子を見にやって来るのですが、千砂都ちゃんと恋ちゃんの様子もそこそこ親しげですし、同じ音楽科ということもあって会う機会も多いのでしょうか。実はこれまでもこうしてちょくちょく千砂都ちゃんからかのんちゃん達の様子を聞いてたりして?
 それはそうと、珍しくかのんちゃんたちと別行動なのが気になる恋ちゃん。千砂都ちゃんは「大丈夫、喧嘩したわけじゃないよ」とこたえて鞄からタオルを取り出そうとしますが、うっかりファイルに入れた書類を落としてしまいます。
 そこに書かれていたのは「退学届」の文字。
 これには恋ちゃんもビックリ。見ていないと誤魔化しますが、気になりますよねぇ…。

 Bパート。再びの神津島。
 可可ちゃんが招いてもらったお礼に夕食に故郷上海の料理を振る舞おうと意気込むも、失敗して黒焦げ。
 それを見たすみれちゃんが「しょうがないわねぇ」とおもむろにエプロン装着。「えっ!?できるのデスか!?」と驚く可可ちゃん。えっ!?の言い方が最高ですw テキパキと手際よく調理していくすみれちゃんに、「なんか悔しいデス!」とぐぬぬな可可ちゃんも可愛いw

 一方、夕暮れの港では相変わらずヨガポーズで作詞なかのんちゃん。
 そこへサニパの悠奈ちゃんから声をかけられ、作詞中とこたえるかのんちゃん。
 さっきの「島のためにがんばるとすごく力がわく」という話でイメージがわいてきたと言います。「想像していたんです。自分たちがもしそうだったら、どんな気持ちなんだろうなって」と。
 その言葉に、「キミたちは学校のためにやってるわけじゃないの?」とたずねる悠奈ちゃん。
 そうなんですよね。かのんちゃんたちは別に学校のためにスクールアイドルをやっているわけではない。
 「何かのためじゃないからと言って、スクールアイドル続けちゃいけいないわけじゃないし。歌うのが好きだからって子もたくさんいるよ」
 確かにそうです。だからかのんちゃんも今はそう思うようにしている。そして千砂都ちゃんも同じようにダンスが好きで、大会でダンスで結果を出すために今ひとりがんばってる。だから別行動をしていると話すかのんちゃんに、「本当に好きなだけなのかな」「それだけで別行動取ろうなんて、言うのかなぁって」と問いを投げかける悠奈ちゃん。なかなかに鋭い。

 さて、この日の夕食には美味しそうな上海料理が並びます。が、主に作ったのはすみれちゃん。
 「美味しく感じるのは島の食材が良いからだと思います」「この中華は、可可の故郷の料理なんですよ」と、ふたりで作りましたな“てい”で模範解答的な受け答えをするすみれちゃんですが、可可ちゃんはすみれちゃんに良いところ持って行かれて悔しいのか、嘘をつくのが許せないのか、「それは嘘つきデス!」「ふたりでキッチンに立ったのは本当でしょ!」といつものけんかが始まります…。
 そんな様子に、「仲良しね」と摩央ちゃん。ですよねーw

 食後は綺麗な満月を見に浜辺へ。海に映る満月ってすごく綺麗なんですよね。
 そしてまんまるの満月は千砂都ちゃんの好きな丸いもの。「ちーちゃんにも送ってあげよ」とスマホを取り出そうとしたら、ちょうど千砂都ちゃんからもメッセージが。

 その夜、電話で千砂都ちゃんに新曲の歌詞を送って感想を聞くかのんちゃん。
 「凄くいいと思うよ、かのんちゃんらしくて」
 「なんかね、私、いろんな人の力になりたいって、みんなのために歌いたいって思ってて」。島のためにというサニパの姿を見て思ったというのもあるでしょうけれど、かのんちゃんの幼い頃の言動などを見ても、誰かのために、みんなのためにという気持ちは、確かにかのんちゃんの“らしさ”であり、芯になる部分かもしれません。
 「大会もうすぐだもんね」「ちーちゃんだったら大丈夫、普段通りにやれば」とエールを送るかのんちゃんですが、千砂都ちゃんはどこか不安げで何か言いたそう。「大会が終わったら…、やっぱり何でも無い」と言い淀む千砂都ちゃん。
 かのんちゃんも「私もたいしたことじゃないから“会ったとき”でもいいかな」とこたえますが、この時既に何かを感じて直接会いに行くつもりでいたのでしょうね。
 電話を切った後、「どうだった?」と訊く悠奈ちゃんに、「お願いがあるんですけど」と切り出します。

 で、翌朝すぐ、おそらく高速船かなにかに乗れるよう手配してもらってかのんちゃんは島を出発していて、一方その頃可可ちゃんは料理の借りを返すとばかりに一晩でお祭りのステージをハイテクにデコレーションしているわけですが、相変わらず謎に凄いDIYスキルですw(ちなみにこのシーンで「明日のライブ」と言ってるんですよね)

■なりたい私のために
 そして迎えたダンスの大会当日。本番は午後からと言うことで、千砂都ちゃんは午前中は最後の確認。同じくバレエの練習に来ていたのか恋ちゃんも学校に来ていましたが、退学届のことが気になって仕方ない様子。何度もドアを開けて訊いてみようとする姿がお茶目ですw
 そして千砂都ちゃんから明かされた真相は「大会で優勝できなかったら、ここをやめるつもり」というもの。かのんちゃんの力になれないのならここでダンスを続けていても意味が無いと言うのですが、恋ちゃんにしてみればそれがどうして学校をやめることになるのか「すみません…私には意味が…」ですよね。
 なので、そんな恋ちゃんに自分の過去を語る千砂都ちゃん。
 「私ね、小さい頃よくいじめられてたんだ…」
 小さい頃よくいじめられていたという千砂都ちゃんの回想。楽しそうに綺麗な○を描いている千砂都ちゃんかわいい。そしてそれを馬鹿にする子達。いるよなぁ…。
 そんな「弱くて体力も無くていつも何かにおびえていた」千砂都ちゃんを助けてくれたのが、かのんちゃんだった。マジイケメン。

 「あっちでいっしょに遊ぼうよ!」とためらう千砂都ちゃんに手を差し出すかのんちゃん。
 「わたしがいっしょにいるから。ねっ!」
 ここでも、手をつないでおけば怖くない、ですよ。

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 そして「かのんちゃんは、いろんなことを教えてくれた」「前に進むことの大切さだったり、新しいことを見つけることの楽しさだったり」。
 だからいつか、そんなかのんちゃんの横に立てる人になりたくて、それがきっかけでダンスを始めた。そのためにも「かのんちゃんのできないことを、一人でできるように」ならないといけない。自分の力で成し遂げて、自信を持ちたい。
 そして、「それまではかのんちゃんと一緒に何かをやるのはやめよう」と。

 「それで、スクールアイドルに入らなかったのですか」
 なるほど…。これまでの千砂都ちゃんの意味深な表情や言動も腑に落ちます。そういうことだったんですね。

 「だから、今日は勝負の時」
 大会で優勝するということは、その大会に出た誰よりも秀でているということです。一番です。それはすなわち力になれる証。
 ダメだったら学校をやめて海外で武者修行でもするとか適当に言ってますけど、たぶん千砂都ちゃんは退学して武者修行するつもりなんて無い。かのんちゃんと一緒にスクールアイドルをやりたい。一応大会に出てみて結果次第で道を選ぶとかじゃなくて、もう道は決まっている。なんとしても優勝して力になれる証を手にするつもりなんですよ。だから、「ダンスで結果が出たらどうするのですか」という恋ちゃんの問いに、迷わず笑顔でこう答えるわけです。

 「そんなの決まってるよ!」


■お互いを思って
 いよいよダンス大会本番。控え室を出てどこか不安げに佇む千砂都ちゃん。
 手にしたスマホの画面には「もうすぐ本番」「がんばってくるね」のメッセージが“未読”のまま。寂しげな表情でしまおうとしたその時、着信が。
 かのんちゃんからの既読と、「ごめんね」「気がつかなくて」の返信。これもニクイ演出ですよね。メッセージに気付かなくてごめんねというよりもむしろ、千砂都ちゃんの不安な気持ちに気がつかなくてごめんねの方ですよね、これ。
 そしてタッタッタと誰かが走ってくる足音。
 はっと足音の方を見れば、そこにはまさかのかのんちゃん!幼い日の約束通り、そしてあの頃と変わらず、何かあったら駆けつけてくれるかのんちゃん。
 この時間も空間も軽々と超えてみせる感覚、素晴らしい。

 「どうして?」と驚く千砂都ちゃん。
 「なんか、電話で話したとき、変だなって思って。なんか、ちーちゃんすごい不安なんじゃないかって思って。勘違いかもしれないけど」…かのんちゃんマジイケメン…。
 そんなスーパーヒーローなかのんちゃんを前にして、「やっぱり、ホッとしちゃった」自分が悔しい千砂都ちゃん。
 かのんちゃんが差し伸べた手を離し、「かのんちゃんに頼らないって、今日ここで、かのんちゃんのできないことをできる自分になるんだって」「こう見えて私、負けず嫌いなんだ…」と。

 でも、「だったら私も思ってた。ちーちゃんに助けてもらってばっかりだって」と、かっこいいかのんちゃんの、意外な一言。
 「歌えなかったとき、失敗したとき、いつもちーちゃんが助けてくれた」
 そう、かのんちゃんも千砂都ちゃんのおかげで歌をがんばってこれたし、千砂都ちゃんはとっくにちゃんとかのんちゃんの力になっていたんです。
 「ふたりとも頑張ってきた。お互いがお互いを見て、お互いを大切に思って」

 「私!かのんちゃんができないことをできるようになる!かのんちゃんの歌みたいに、だいすきで、夢中になれるもの!私も持てるように、がんばる!」
 幼いあの日の千砂都ちゃんの決意は、かのんちゃんの目標にもなっていた。勇気づけられたのは千砂都ちゃんだけじゃなかった。
 「なんて格好いいんだろうって。私もちーちゃんのこと、見習わなきゃって。まねできないくらい、歌えるようにならなきゃって」
 …だから、「私、今こうして歌っていられる」
 なんと素晴らしい幼馴染みの関係性。
 差し出されるピースサイン。いつもの挨拶。そう、いつものように。
 ういっす!ういっす!ういっす!と見せかけての不意打ちのハグ!尊い…。

 「待っててね!」と満面の笑みで本番に向かう千砂都ちゃん。
 もちろんこれは優勝してくるから待っててね!であり、これから一緒にスクールアイドル始めるから待っててね!の「待っててね!」ですよ。最高か…。

 後日、理事長先生の元には千砂都ちゃんのダンス大会優勝の号外と、転科届の書類。「スクールアイドルに専念するため」っていうのもよくよく考えたら理由にはなっていないのですが、ちゃんと受理してくれる理事長先生も素敵です。

■夢見ていたこと
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 そして神津島でのライブ本番。サニパのふたりが「私たちが今いちばん注目しているスクールアイドル」として紹介されたかのんちゃんたち。
 そこにはステージ衣装に身を包んだ「4人」の姿が。

 「私ね、ずっと夢見ていた気がする。こういう日が来ることを!」

 新曲の「常夏☆サンシャイン」は静かなイントロから一転、トロピカル感満載の明るく楽しい曲でステージも大盛り上がり。
 「これが4人のチカラ」と感嘆する摩央ちゃん。
 もう一人増えますからね!期待していてください!

 それはそうと、最後の砂浜に描かれていた絵、リンゴ(かのんちゃんの好物)と、まる(千砂都ちゃん)と…可可ちゃんと☆…ギャラクシー=すみれちゃん?wでしょうか。


■トピック
 千砂都ちゃんはダンスが得意で、かのんちゃんは歌が得意。
 可可ちゃんは勉強ができて、物作りが得意。
 すみれちゃんは芸能の世界に通じていて、料理も器用にこなす。
 そして恋ちゃんはバレエが上手で、人望も厚いといったところが今後描かれていくのでしょうか。
 それぞれに得意なこと(個性)を持った子達が集まって、お互いにお互いを尊敬し合って、誰かのために力になりたいと願う。なりたい私を叶えていくことが、誰かの願いを叶えるちからにもなる。何かのために何かを諦めない。そんなテーマを垣間見ることができたお話でした。
 あと、スマホでのメッセージのやりとりも印象的だった今回。リエラのうたが「Message」というのも見事でしたね。

 さて、次回は生徒会長選挙のようです。恋ちゃんの学校に対する想いが垣間見られそうですし、今回サニパのふたりが語っていた「島のために、学校のためにスクールアイドルをがんばる」という理由が、「母の作った学校のために」がんばる恋ちゃんとスクールアイドルとを結びつける鍵になってくるのではないかという気もしていますが、果たしてどうなるか。
 シリーズも後半に折り返し、いよいよLiella!メンバー最後の一人、恋ちゃん加入に向けて物語が動き出すであろう次回。楽しみです。


 ■いつもの見所チェックはこちら

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