ラブライブ! μ’s Final LoveLive! 2日目・その5 [日記]
2日間合計でのべ84曲・10時間にも及んだμ’s最後のワンマンライブ。終わってしまった寂しさと、最高のライブを体験できた満足感とが入り混じった不思議な気分…。
終演後、容赦なく客電がバババッと点いたのには正直(段階的に明るくしていくなど)もう少し余韻をくれよと思わなくもなかったけれど、なかなか会場を後にできず出口の階段の所でしばらくぼーっと会場を眺めていたら、係員の方に「どうかなさいましたか?」と声をかけられてしまって(恥)いえ、大丈夫です、とそそくさと階段を降りて外へ。
外に出たら雨が降っていた。涙雨かな…。
正面ゲート前はなかなか人が絶えることなく、大勢の人がライブの余韻をかみしめていました。見ず知らずの人同士が楽しそうに語り合ったり、コスプレのお姉さんが写真を撮ったり。
自分もなんだか名残惜しくて、なかなかドームを後にできなくてずっと居残ってました。ガラにもなく、その場に居合わせた人が集まってノリと勢いで始まった集合写真撮影に混ざったりもしてきましたよ(笑)
そうこうしているうちに、いよいよ飾られていた旗も撤収。作業員さんたちへ感謝のエールが送られる光景も。
ありがとうと手を振るみんなに、作業員さんも気さくに手を振って答えてくれましたw
ご苦労様です。
物販ブースの撤収も進む。
濡れた地面に映る東京ドームの光。
改めて遠くから見ても本当に大きな会場です。
ラブライブ!“プロローグ”
最初は、誰も見向きもしてくれないかもしれない。
応援なんて全然もらえないかもしれない。
でも一生懸命頑張れば――
(中略)
まずはちっちゃなライブからでいい。
今はただ、みんなにこの想いを伝えたいから。
私達がここにいること。
そして一生懸命――大事なもののためにがんばっていること。
どうかそんな私達を応援して下さい。
ちょっとでいいから――あなたの気持ちを私達にわけて下さい。
あなたが見てくれたら、きっと――私達の世界は変わる。
叶え! 私たちの夢――。
2012年2月。1,700人あまりのライブハウスから始まった夢は、4年後、国内最大級のドーム球場を外野席までびっしり使って5万人近くの観客で埋め尽くし、さらに全国221館の映画館と、海外10地域のファンを魅了しました。μ’sのプロローグは、最高のエピローグへとつながりました。
架空のアイドルのシングルにアニメーションのPVが付くという新しいスタイル、そしてそのPVをライブで再現するという試みに挑戦し、進化し続けてきたライブパフォーマンスは、過去に例のない規模での東京ドームライブ単独2daysを成し遂げ、最後の最後まで進化を続け更なる可能性をも見せつつ、有終の美を飾りました。
そのはじまりから終わりまで、アニメ・声優系ライブの常識を覆し、記録を塗り替え、わずか4年間6公演(9days)のライブ活動を駆け抜け、伝説になったμ’s。たぶん、これほどまでに奇跡的なアイドルにはもう二度と出会えないだろうなと思います。そしてそれを最初から最後まで体験できたことをとても幸運に、そして誇りに思います。
応援し続けてきたみんな。ファンになって応援してくれたみんな。好きになったばかりのみんな、これから好きになってくれるみんな。支えてきてくれたたくさんの人達。そして、μ’sのみんなに、心からの感謝を。
・・・・・・・・・
時間帯も遅く、乗った総武線の電車が御茶ノ水止まりだったので、御茶ノ水駅から歩いて神田明神まで行って、感謝の気持ちをたくさん込めてお参りしてきました。
そしたら、偶然にもさっきまでドームの前で一緒に盛り上がってた人たちの中に居たという方がいて声をかけられ、すこしお話したり。なんかもういろんな偶然が起きるなぁw
夜の竹むらの前を通って、近くのセブンイレブンで軽く飲み食いするものを買ってホテルに戻る。
ありもので色は揃えられなかったのだけど…。
ライブの余熱の様に仄かに光を放つサイリウムを眺めていたら、楽しかったなぁという想いと、終わっちゃった…という寂しさがまたこみ上げてきて、気の利いたコメントをツイートするとか、twitterを眺めて反応を見るとか、そういうことにはほとんど頭が回らなかったですね。ただただぼんやりしていた。
すごくどうでもいいことなんですけど、First LoveLive! の時に飲料水としてQooを飲んでたので、今回も同じ様にQooで水分補給してました。いや、ほんとどうでもいいことですけどw
この2日間のライブを振り返ってみて、推しとして、うっちーとPile様は特に応援してたからというのもありますが、今回「Wonderful Rush」でのPile様の「わーんだふぉーーーー♪」はいつになく気合が入ってたというか、凄かった。あと「錯覚」のラスサビの美しさは本当に素敵でした。
そして相変わらずの役者魂と作品愛とことり愛に溢れるうっちーも最高に輝いてました。4thの時に、初めてのSSA単独2daysという大舞台に、ブリーチして髪の色まで寄せようと気合いを入れてきたうっちーのことり再現、今回は遂にわっかだけではなくトサカも再現して、それはもう本当に「つま先から頭のとさかのてっぺんまで」ことりだった。
Pile様の真姫ちゃん再現も、くっすんの希再現も負けず劣らずで、Pile様はロングの状態でも真姫ちゃんらしいオーラがあった(Pile様もあえてショートにはせず、ロングのままにした、と語ってました)し、後半髪をボブ風に束ねてからも本当に真姫ちゃんそのものだった。ツインテのくっすんは、おちゃめな希そのものだったし、サイドに結った姿もほんとうに綺麗でしたね。
髪色を寄せる3人をいつも綺麗な髪に仕上げてくれたRISELの朝長氏(twitter)には本当に感謝。本当にありがとうございました!
個性的な髪型の再現に挑戦したうっちーを筆頭に、キャストがそれぞれのカタチでキャラクターを愛し、大切にしてきたμ’sのライブ。キャストがキャラと重なって見える、素の状態と演技している状態が曖昧になるというのは、これまでも度々感じてきたこと(手元のメモなんかを見るとキャスト名とキャラ名が入り交じってるw)ですが、今回のライブでひときわ印象的だったのは、キャラクターとキャストがまるで共演していたかのような空間だったなぁということですね。
2日目冒頭のMCで南條さんが「ココロは18人で」と語っていたし、メンバーみんなも口々に「18人」と言っていたように、Finalライブのステージには18人のμ’sが確かに居た気がするんです。
これまでμ’sのライブは度々2.5次元とも評されてきたように、キャラクターの架空の世界を、キャストという生身で現実の世界に再現していくさまが魅力でした。そうやって次元の壁を越えていくそのライブはじゅうぶんにすごかったのですが、今回のライブはそこからさらに進んで、2次元と3次元が同じ空間で共存するライブというか、そんな不思議な空間だったように思います。
以前このblogで、μ’sはバーチャルをリアルを依り代にして再現するライブ、Perfumeはリアルがバーチャルになるライブ、と評したことがあるんですけど(参照)、今回はそんなリアルがバーチャルとシンクロ・連動することで同化する手法までも取り入れ、バーチャルアイドルのライブとして一つの到達点を見せた気がします。
ステージに居るのがキャストでもありキャラクターでもあるように見えるだけではなく、ふと本当にキャラクターとキャストの二人が、18人が本当にそこに居るかのように思える瞬間があった。スポットライトに照らされたキャストの影がまるでキャラクターの様に見えたり、「MOMENT RING」で一人ずつモニターにキャラクターとキャストが重ねあわせて映し出されていく場面は、そんなライブの空気を象徴するような光景のひとつでした。
そしてまた、キャストがキャラクターに姿を与え、キャラクターがキャストに力を与えたライブでもあったのではないかという気がします。
出番を絞ったとはいえそれでも普通のライブに匹敵する曲数を、何事も無かったかのようにこなした南條さんはまさに絵里と共に立っていたという感じですし、2日目に咽の不調で声が出にくくなったうっちーに至っては、南ことりというキャラクターが、内田彩という人間に自分の声を分け与えたのではないかとすら思えるものがありました。
そうやって物語の世界、歌の世界と現実をつないできたのもまた、ライブライブ!のライブの面白さであり魅力だったと思います。
ラストの「僕たちはひとつの光」は、μ’s9人だけの歌であり、μ’sからファンへ向けた歌でもあり、そしてまた、ファンからμ’sへのありがとうを伝える歌でもあり、そんなμ’sの想いとファンからの想いとが混然一体となったからこその最後の大合唱は、ほんとうに素晴らしい夢のような、温もりに満ちたひとときでした。
とにかく、現実を超越したすごいものを見て体験した、そんな2日間のライブでした。
Firstライブのときに感じたあの衝撃。それが未だに色あせないどころか、毎回予想していたものを上回って、もっと凄いものを今もなお体験し感じることができる。ほんとうに凄いことだなぁと思います。
ライブとかで隣になった人や話しかけた方なんかと、会話の流れでいつ頃からライブに参加しているかをよく訊くんですど、4thや5thで初めて体験してっていう方もけっこういらっしゃるんですよね。当たり前ですけど、今回が初めて(or初めての現地で)のライブ参加だった、という人もたくさんいたはず。どうでしたか?凄かったでしょう。楽しかったでしょう。最初から体験してきていても未だに毎回凄いと思えるくらいなんですから。
そうそう、今回のライブ、不思議とあまり泣くことは無かったんですよ。いや、僕光はさすがに涙したし、FirstやBLITZの映像が出てくるだけでグッときていたし、もしかすると涙は流れていても気付いていなかったのかもしれない(「愛してるばんざーい!」が来てたら間違いなく号泣してたと思いますがw)。
でも、それ以上にとにかく、楽しくて仕方が無かった。嬉しくて仕方なかったんです。
悲しい涙ではなく、ありがとうの涙だった。
こんなにもたくさんの人が大好きになってくれたことに。
こんなにも最高のステージで大好きを伝えてくれることに。
ただただ嬉しくて仕方なかった。
最高の時間を、最高の想い出を、ありがとう!!!!!!!!!
3日目・その1へ続く。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標または登録商標です。
引用の範囲を超えた無断転載・盗用等は固くお断りいたします。
Reproducing all or any part of the contents is prohibited.
(C)2010 yamakazu0215 All Rights Reserved.
コメント 0