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「ラブライブ!」2nd season 第8話感想 [アニメ]

 #08「私の望み」
#08「私の望み」
 いよいよ最終予選が目前に迫ってきました。記者発表的な場面で思いっきり優勝宣言をする穂乃果。それにしても、取材も本格的でけっこう大がかりな大会だったんですね…。

 さて、最終予選に向けて歌う曲をどうするか。あれこれ悩んでいるところへ、ふと希が提案します。
 「例えばやけど、このメンバーでラブソングを歌ってみたらどうやろか」
 ラブソングという思いがけない提案に驚く一同。
 そしてアイドルソングの定番と言えばラブソングということで熱く語る花陽(…しかし、まさかユニットでは切ない系のラブソング担当になろうとは…)
 アイドルソングとしては定番中の定番ですが、どうしてμ’sは今までラブソングがなかったのか。そりゃまぁ、作詞担当の海未ちゃんが…(みんなして詰め寄ったあげく「ですよねー」な展開が可笑しかったw)。というか、そもそもみんなそういう経験がない。
 そんな茶番を余所に、「今から新曲は無理ね」と、あまり乗り気では無い肝心の作曲担当。対して、「でも、諦めるのはまだ早いんじゃない?」とやけに積極的な絵里。
 とはいえ、経験の無いことだから歌にできないという訳でも無いにしても、どうやってイメージを膨らませれば良いのかよくわからない。ならばとカメラの前で告白シーンを演じてみることに。この場面は4thシングルのワンシーンを彷彿とさせますね。
 それにしても真姫ちゃんの告白演技は見事というか、まさに「パーフェクトです!完璧です!」「マンガで見たことあるにゃ!」…なんですけど、本人はそういうテンプレを再現しているつもりは全く無いはず。だからこそパーフェクト!
 そしてそれに対抗するにこ…ですが…。
 誰だお前状態でドン引きの8人(ことりはアルパカに夢中w)。
 そして途中でバッテリー切れという見事なオチ担当。

 結局何も決まらずじまいで放課後に。最終予選だし、これまでの集大成で精一杯挑む方が良いのではないかという方向になんとなくみんなの意見も傾く中、ここでも絵里がもうちょっと頑張ってみようと提案します。既存曲に反対というほどでは無いけれど、ラブソングはやはり強いだろうし、希のいうことはよく当たるから、と。確かに一理あるし、とりあえず今度の日曜日に集まってアイディアを出し合うことに。
 …とはいえ、絵里の妙に頑なにこだわる様子に釈然としない真姫。希の言葉を信じているにしても、いつにも増してこだわっているように見える。凛ちゃんのヘンテコな想像はさておいて、何か理由があるはずだ、と。

 一方の希と絵里。希のラブソングづくりの提案を頑なに推す絵里に「いくらなんでも強引すぎやない?みんな戸惑ってたみたいやし…」と困った風ですが、当の絵里は気に留めていない様子で、「いいの、私がそうしたいんだから。…ずっとやりたかったことなんでしょ」と言い残して帰ってしまいます。

 Bパート
 そんなこんなで、穂乃果の家に集まってアイディアを練る一同でしたが、やはりなかなかいいアイディアが浮かばない。試しにと恋愛映画を観て見ますがなかなかうまくいきません(この場面はそれぞれの個性が出ていて面白かったw)。
 「もう一度みんなで言葉を出し合って」と絵里が言いかけたところを真姫が遮ります。もう諦めた方がいい、いまから新曲を作って練習しても完成度が低くなるだけだから、と。海未ちゃんも「私たちには私たちの歌がある」と同意見の様子。「でも…!」と食い下がる絵里ですが、言い出した当の本人の希は「確かにみんなの言うとおりや」とあっけらかんとした反応。今見たらカードもそう言っている…と。言い出した本人がそう言うのならという感じで、なとなくお開きに。
 しかし、そんな様子にどうしても釈然としない真姫ちゃんは、ひとり希と絵里の後を追いかけ、物陰からこっそりと聞き耳。
 「ちゃんと言うべきよ。希が言えばみんな絶対協力してくれる」と食い下がる絵里に対し、すっかり諦めた感じの希。そんな会話が気になる真姫ちゃんは二人を呼び止めます。
 「前に私に言ったわよね、めんどくさい人間だって。自分の方がよっぽどめんどくさいじゃない」という真姫ちゃんに、「気が合うわね、同意見よ」と絵里。
 このあたりは1期10話を思い起こさせますね。あの時とは立場が逆なのも面白い。
#08「私の望み」

■私の望み
 というわけで、ちゃんと話を聞くために希の家へ。
 意外なことに、希はひとり暮らし。子供の頃から両親の都合で転校が多かったという希。高校生になったことで、ひとり暮らしで転校せずに通えるようになり、音ノ木坂に来てようやく居場所もできたということなのでしょう。
 「ちゃんと話してよ」という真姫ちゃんや、「μ’s結成したときからずっと楽しみにしていたでしょ」という絵里の言葉にも、「ウチが、ちょっとした希望を持っていただけよ」とのらりくらり。これではいつまで経っても話が見えてこないといらだつ真姫ちゃんに、絵里が代弁します。
 「簡単に言うとね、夢だったのよ。希の」
 「夢?ラブソングが?」
 「ううん、大事なのはラブソングかどうかじゃない……。9人みんなで、曲をつくりたいって」「ひとりひとりの言葉を紡いで、想いを紡いで、ほんとうに全員でつくり上げた曲…。そんな曲をつくりたい、そんな曲でラブライブに出たい。それが希の夢だったの」だからラブソング(アイドルソングらしくて、なおかつみんなに経験が無くてアイディアを持ち寄らないとできないような題材)を提案したのだと。
 そんな絵里の代弁に、みんなでアイディアを出し合って一つの曲を作れたらいいなぁというのであって、夢なんて大それたものではないと謙遜する希は、「じゃあ何なの?」という真姫ちゃんの問いに、すこし考えて答えます。
 「9人が力を合わせて何かを生み出せればそれで良かった」
 「ウチにとってμ’sは、奇跡…」

■それは僕たちの奇跡
#08「私の望み」
 転校ばかりで友達もいなかった希。高校生になって、初めて出会った自分を大切にするあまり周りと距離を置いてしまう、自分と似た不器用さを持つ絵里との出会い。そして同じように夢や憧れ、熱い想いを抱いているのに、どうやって繋がればいいのか判らずにいる子達の存在を影からどうにもできずただ見守ってきた希。
 「そんなとき、それを大きな力で繋いでくれる存在が表れた」
 「想いを同じくする人がいて、繋いでくれる存在が居る」
 奇跡のような出会い。小さな願いを、結びつけ、つなげる力。
 必ず形にしたかった、この9人で何かを残したかった」
 それが歌という形になれば良かったのかもしれないけれど、μ’sは既になにか大きなものをとっくに生み出している。だから、それでじゅうぶん。

 「夢はとっくに……」

 だからこの話はもうおしまい。と言う希でしたが、だったら尚更おしまいにはできませんよね。当然でしょ、という表情で携帯電話を手に他のみんなを呼ぼうとする真姫ちゃんと絵里。
#08「私の望み」
 「いいでしょ、一度くらいみんなを招待しても。友達…なんだから」
 9人が力を合わせて何かを生み出したい。ならば、そんな希の望みを、みんなで力を合わせて叶えたい。

■言葉を紡いで
 みんなを希の家に集めて、改めてみんなで曲作り。
 「ちょっとしたクリスマスプレゼント。…μ’sから、μ’sを作ってくれた女神様に」という絵里の言葉がいいですね。
 みんなでことばを出し合って…。と、ふと花陽が写真立てに飾られたμ’sの写真を見つけます。慌てて取り上げる希カワイイ。「そういうの飾ってるって意外ね(ニヤニヤ)」というにこに、「別にいいやろ…」「友達…なんやから」と照れる希。
 これまでなかなか自分の主張を表に出さず常に一歩引いた立ち位置から、ちょっと背伸びした感じでみんなを見守ってきた希が、今回ようやく自分の気持ちを素直に表すことができた。

 ふと外を見ると雪が。
 表に飛び出し、静かに降る雪を手に言葉を紡いでいく。
#08「私の望み」
 「想い」「メロディ」「予感」「不思議」「未来」「ときめき」「空」「気持ち」
 「好き…」
 これらの言葉が紡ぐ歌。
 そして次回のサブタイトル、「心のメロディ」…。
 …止められない、止まらない、なぜ?
 遂にあの曲が来るのでしょうか。みんなの詞(ことば)で紡いだ最高の歌で大一番に挑む!楽しみですね!

 「あの曲」が来るのだとしたら、最初いまさら時間もないし新曲を作っても完成度が云々と言っていた真姫ちゃんがあれほどの曲を書きあげるワケで、真姫ちゃんも隅に置けないねぇ(ニヤニヤ)って感じです。

■もうひとつのμ’s結成の物語
 1期で穂乃果を中心にして描かれたμ’s結成のドラマ。そして今回描かれた、その物語の裏側にあったもうひとつのμ’s結成秘話。
 スクールアイドルμ’sは穂乃果が思いつき行動を起こしたけれど、早々に一度立ち止まりかけています。そこへ「私たち」に「μ’s」という名前が与えられたことによって再び動き出した。
 希が投じた「μ’s」と書いたたった一票のユニット名が「私たち」に“旗印”を与え、繋ぎ、導いてきた。希がμ’sという文字を書き記した瞬間から、「奇跡」は大きく動き始めた。ある意味でもうひとつのμ’sの始まりだったとも言えるんですよね。
 1期2話で「μ’s」のユニット名が投票されていたことですこし落ち込んでいった穂乃果に再びやる気が戻ってくるシーンは、個人的にシリーズの中でもお気に入りの場面で、そこと繋がってきた今回のエピソードは本当に感動的でした。

 1期の物語があって、なおかつ2期でこれまでに描いてきたにこや凛のエピソードなどの積み重ねがあって、そして今回の結成秘話があって、これまで描かれてきた物語もまた違った一面が見えてくるし、ぐんと深みが増す(「ウチも入れて9人や」と言ってμ’sに最後に加わった時なんか、ホントどんなにドキドキして、どれほど嬉しかったんだろう…)。ラブライブ!という作品がホント凄いなぁ面白いなぁと思うのはこういうところですよね。

■のぞみ
 希の望みと書いて、「希望」
 私の望み=「希望」
【希望】(広辞苑第六版)
(1)ある事を成就させようとねがい望むこと。また、その事柄。のぞみ
(2)将来によいことを期待する気持。

 みんなのことばを紡いで詞をつくりたいという希望。
 μ’sは希の「希望の星」。
 「星が動き出したみたいや…」


 希が使ってたケトル、かわいいですよねw
ホーローケトル ブーちゃん

ホーローケトル ブーちゃん

  • 出版社/メーカー: ユーカンパニー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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