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「ラブライブ!」2nd season 第7話感想 [アニメ]

 #07「なんとかしなきゃ!」
#07「なんとかしなきゃ!」
 ちくしょう!まんまと踊らされてしまいました(笑)前回の意味深な書類の引きがまさかこんなしょうもないオチだとは。
 …いや、しょうもないと言っては穂乃果に失礼ですねw

■「なんとかしなかや」ダイエット編
 冒頭から早速、前回の謎の書類に目を通して「こんなことになっていたなんて…」「これってまずいよね…」と絶望的なムードの穂乃果ママ&雪穂。そんなに深刻な事態なのでしょうか…。「もう手遅れ…」「そんな!」そこへ穂乃花が来ますが、当の本人はそんな書類の内容など気にも留めていない様子。
 謎の書類の正体は…身体測定の結果でした。そして驚愕の内容は増えすぎた体重……。穂乃果は封を切ったけど読まずに放置でそれを雪穂が発見…と。どのタイミングで届いていたのもだったにせよ、身体測定の結果という程度のモノであり、そもそも読んでいなかったという、そりゃケロッとしてるわな…。まぁ、なんとも穂乃果らしいオチではあります。それにしても、体重は量ったときにわかるだろ!とか、家族揃ってそこまで大げさに絶望するほどの事かよ!というのは野暮なツッコミでしょうか(笑)
 ともあれ、なんとかせんと…もとい、「なんとかしなきゃ!」

 生徒会室にランニングマシンを持ち込んで(どこから持ってきたw)体を動かす穂乃果。海未ちゃんは溜まった生徒会の仕事を粛々と処理。体重が増えたことが問題になっているのにことりのお菓子に手を出そうとする穂乃果に海未ちゃんからキツい一言。
 「どうやら現実を知った方がよさそうですね」ということで手渡されたのは…1stライブの衣装。…ま、まさか…。
 案の定1stライブの時の衣装が着られなくなっていたらしい穂乃果。相当ショックだったようです。例によって甘やかすことりちゃんですが、「ホント!」と訊かれて言葉に詰まる(笑)。そしてとことん厳しく責める海未ちゃんは、ラブライブ!に向けて穂乃果にダイエットを命じるのでした。
#07「なんとかしなきゃ!」
 一方、新米の特大おにぎりをおいしそうに頬張る花陽。ホントごはん好きだなぁ。ダイエットで食事制限な穂乃果に「かわいそー」と言いつつバクバク食べる花陽ちゃん容赦ねぇ。…でも、花陽もそんなに食べてばかりだったら…。
 案の定花陽も太りすぎ。育ち盛りとは言えどもほっとけないレベルのよう。屋上にμ’sのサインを求めてやってきた生徒にも、海未やことりのスタイルへの憧れの一方で、穂乃果に対しては元気なところが魅力と取り繕われる始末…。
 がっくり落ち込みつつ生徒会室に戻れば、そこには山積みの書類。部活の予算会議も間近で申請書の処理にも追われている様子。と、そこへ直接書類を持ってきた美術部部長さん。その場で記載内容をチェックし、書類上の問題(不備)はないとことりに手渡しますが、「問題なし」=「承認」という無意識が働いたのか、「承認」のトレイに申請書を入れてしまうことり。…やばいフラグ。

 さて、いつものように神田明神の裏で練習するメンバーたち。前回のハロウィンイベントでのパフォーマンスも好評で、自分たちらしさで挑んだのは大正解だったようです。最終予選突破に向けての希望もより見えてきました。
 で、問題の二人はというと…。以前はあんなに平気に駆け上がっていた男坂をヘロヘロになって登ってきます。これは思った以上に体重増加が堪えている様子。
 そんな二人に海未ちゃんの容赦の無いランニング5km指示でしたが、途中で偶然通りがかってしまったご飯屋さんの誘惑に負けてしまう二人(あっけなく誘惑に負けてサボる気満々な穂乃果と、なんとか誘惑を振り切ろうとする花陽のジェスチャートークが面白かったw)。
 海未ちゃんの監視の目を盗んでご飯が食べられるとあってランニングを楽しむ二人でしたが、その露骨な変化を鋭く見抜いた海未ちゃんに現場を押さえられてしまい…。天国から地獄とはまさに…。

 Bパート。
 すったもんだありましたが、その後の日々の成果もあって元の体重に戻した花陽。それに引き替え、相変わらずの間食し放題で変化無しの穂乃果は海未ちゃんにこっぴどく怒られてしまいます。…と、そこへヒデコがやって来て…。
 ここでひとつ思い出しましょう。2期1話での希のカードのお告げは何だったか。「穂乃果ちゃん、生徒会長として相当苦労するみたいやよ」…。

■「なんとかしなきゃ」予算問題編
 ヒデコ、フミコ、ミカが言うには、美術部の予算が会議を待たずして通って、美術部が喜んでいたらしいというのです。有り得ないはずの承認。原因はうっかり承認箱に申請書を入れてしまったことりのミスでした。美術部に説明に行くも、今更言われてもと返されてしまいます。厄介なことになりました…。
 海未ちゃんの注意が足りなかったせい、穂乃果が仕事をため込んだのがいけなかった、ことりがうっかりしたのが悪かった。…ですが、いまここで原因や責任を問うたり、庇い合っても仕方ありません。
 希の言うとおり、今はこの問題をどうにか解決しなくてはいけません。「3年生に美術部OGの知り合いが居るから話してみる」と申し出る絵里。元生徒会長の言うことなら協力もしてくれるかもしれない、と。
 …確かにそうかもしれませんが、それでいいのでしょうか?
 早速話を付けに行こうとする絵里と希でしたが、ふと穂乃果が呟きます。
 「…でも、私たちでなんとかしなきゃ、ダメなんじゃないかな」
 「今の生徒会は、私たちがやってるんだから!」
 そうです。今回の問題は自分たちで取り組まないと(OGに言われて仕方なくでは)根本的な解決になりません(6話で衣装問題をうやむやにせずきちんと互いに納得する、というエピソードを描いていたのも積み重ねになっている気がしますね。とりあえず納得してくれ、では解決にならない)し、いつまでも3年生に頼っても居られません。自分たちが生徒会として任され、責任を負っているのですから。
 意を決し、堂々とした表情の穂乃果。
 後ろ髪を引かれつつも後を任せて帰る絵里。気になるのか、はたまた一抹の寂しさなのか。そんな絵里を「うちらが卒業したら、3人でやっていかないといけないんやから」と諭し、パフェでも食べに行こうと誘う希。

 遅くまで頑張る穂乃果達。いざというときや集中すればやればできる穂乃果。でもわかっちゃいるけどできない穂乃果。「ま、それができていれば、私がやることが無くなってしまいますけどね」と海未ちゃん。そんなやりとりにことりも笑顔。μ’sは全体もそうですけど、各学年毎の関係性も良いですよね。
 そんな様子を見てそっと扉を閉じて去る先生もいい味出してます。1期で「お前達がぁ?」とか言ってた3人も、すっかり立派になったもんだ、といった感じでしょうか。
#07「なんとかしなきゃ!」
 そして迎えた予算会議。
 重苦しい空気の中、ふと気付けばにこも列席しています。
 「にこちゃん!?どうしてここに…?」
 「当たり前でしょ、アイドル研究部の部長よ、私は」
 …そういえば部長だった(デジャヴ)。
 そしてちゃっかり部費アップを要求するにこ…。

 会議開始早々に今回の美術部予算問題について説明を求められますが、単刀直入に「無い袖は振れません!」と正直に言う辺りも、穂乃果らしさであり良い所。
 それはそうと、改めてきちんと事の経緯と生徒会のミスであることを明かし、だからといってなし崩しにはできないので、謝罪し承認は取り消させて欲しい。加えて現在の学校の置かれている状況を改めて説明したうえで、その中でできる最善の案として生徒会が作成した予算案を提示し理解を求める。
 生徒会として精一杯やったので、どうかお願いしますと頭を下げる3人。
 …賛成だけど周りの反応を探り探り…という空気のなか、「予算案に賛成の人」とにこの助け船。それをきっかけに皆納得して手を上げていく。満場一致で予算案は無事成立しました。この場面は、6話でことりとの微妙なわだかまりを解消していたからこそ、という気もします。ことりが犯したミスに対して助け船を出しているようなものですからね。あと、会議の冒頭でちゃっかり身内権限で予算アップを要求したにこが率先して賛成したというのも、皆を納得させるのに効果的に作用したかのかもしれません。

 難題だった予算問題も無事解決。さて、穂乃果のダイエットはというと…どうやら生徒会の仕事に夢中になって取り組んでいるうちに(間食をしなくなって)元に戻ったようで、ひとまず一件落着。無事元の体型に戻ったと言うことで、早速いつものようにパンにかぶりつく穂乃果ですが…。穂乃果ちゃん、リバウンドという現象があってだな…。
#07「なんとかしなきゃ!」
 そんな様子を見て「生徒会、大丈夫そうやね」と呟く希。
 希のどこか寂しげな様子に、「今日もパフェ食べに行く?」とそっと問いかける絵里。ああ、いい関係だなぁと思うと共に、なんかちょっぴり切なくもある、そんなラストシーンでした。


■2つの「なんとかしなきゃ」
 7話はドタバタのダイエット回……ではなくて、あくまで題材としてダイエット話が用いられた回であって、話の中心ではなかったと思うんですよ(そもそもダイエットに苦悩してそこから何かを得る…みたいな話ではなかった)。なので、穂乃果のダイエット問題もあっさり解決した。
 この回で全体の軸として描かれたのはのはサブタイトルにもあるとおり「なんとかしなきゃ」で、一つはもちろん増えすぎた体重を「なんとかしなきゃ」ですが、穂乃果達のダイエット話自体は前座というか、後半に問題を発生させるための一要因でありカモフラージュみたいなもので、テーマとしては部活予算のトラブルを生徒会として「なんとかしなきゃ」の方に重点があった気がします。

 6話ラストで視聴者をヤキモキさせるべく最もらしく1期になぞらえて仕込んだ手紙問題を、7話冒頭で意表を突いてサクッと片付け、その結果派生したダイエットネタを前半で処理。生徒会の仕事が溜まっているところへダイエット騒動のドタバタが加わり、(それが要因となり)ちょっと浮ついたところに紛れて生徒会業務のミスが発生。
 さあ、この問題を「なんとかしなきゃ」という課程で、穂乃果達は前生徒会の絵里と希のサポートや人脈に頼ること無く、自分たちの力で解決に取り組むことを自分たちの意志で選択する。
 1話の頃は絵里の「困ったことがあったら何でも言って、手伝うから」という申し出に「ありがとう!」と応えていた穂乃果も、今ではすっかり助けを必要としていない。もはや前生徒会の出る幕では無くなっていた…。絵里と希はμ’sの父と母みたいに例えられますが、それになぞらえればまさに、親の手を離れていった。

 スクールアイドルμ’sではなく、いち音ノ木坂の生徒として見た場合、3年生というのはもう学校活動の主役ではない。生徒達を取り仕切る生徒会も、それぞれの部活の部長も2年生を中心に動いている。3年生は現役を引退したOGであり、間もなく卒業して去ってゆくということを改めて認識させられる。
 シリーズ構成上この回で描いておきたかったことは、生徒会としての穂乃果達の成長と信頼の獲得、そして、「3年生(前生徒会)の立ち位置」の変化の再確認なのかなと思います。
 で、それを踏まえた上で、おそらく次回描かれるであろう希にまつわる課題につなげていくための回でもあるのかなと。

 そんな次回のサブタイトルは「私の望み」。
 「私」=「希」と考えると、「の望み」になる。
 そうなんです。希の望みって何でしょう。1期からずっと希はカードの予言を伝え、予言に従って行動し助言を与えてきた。9人揃わないといけないから自分も入れて9人。他のメンバー達は割と強い意志や動機があって集ってきたワケですが、希自身の自己主張的な部分や秘められた部分(2話の合宿で描かれた希って何者?な部分や「諦める勇気」という言葉もなんとなく引っかかったままになっている)はまだ描かれていない。
 そういう点では絵里もややそれに近い状況になっている部分もあって(「生徒会」として「廃校を阻止」したいという部分は二重の意味で無くなってる)、互いに似た境遇同士の希と絵里の…例えば「私」=「絵里」、「望み」=「希」で、「絵里(にとって)の」みたいな硝子の花園な深読をしてみたりw …いやいや、全然的外れな妄想の可能性大ですが(笑)
 まぁ、少なくとも次回は希の話だとは思います…。


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