Liella! First LoveLive! Tour ～Starlines～ 宮城公演・ツアーファイナル

　「Liella! First LoveLive! Toure ～Starlines～」、ツアーファイナルとなる宮城公演が2022年1月8日、9日の2Daysで開催されました！
　2021年10月30日の群馬公演からスタートしておよそ２ヶ月。9都市18公演を巡ってきたツアーの最後は、さゆりんの出身地でもある宮城での凱旋公演。
　これまでの集大成と言える、そしてメンバーの想いがぎゅっと詰まった素晴らしいライブでしたね！

Liella! First LoveLive! Tour ～Starlines～
2022.1.8・9 at 仙台サンプラザホール

OP.♪Main Theme of LoveLive! Superstar!!
01.START!! True dreams
02.だから僕らは鳴らすんだ！
― MC1 ―
03.未来予報ハレルヤ
04.GOING UP（澁谷かのん）
05.1.2.3！（澁谷かのん・唐 可可・嵐千砂都）
― TVアニメダイジェスト Part.1 ―
06.Tiny Stars（澁谷かのん・唐 可可）
07.バイバイしちゃえば！？（嵐千砂都・平安名すみれ）
08.常夏☆サンシャイン（澁谷かのん・唐 可可・嵐千砂都・平安名すみれ）
― リエラのうたスペシャルムービー ―
09.Primary
10.Anniversary（唐 可可・葉月 恋）/Ringing!（嵐千砂都・唐 可可）
11.Dears（葉月 恋・平安名すみれ）
― TVアニメダイジェスト Part.2 ―
12.瞬きの先へ
13.Wish Song
― MC2 ―
14.ノンフィクション!!
15.Day1
16.Dream Rainbow
17.私のSymphony 〜Starlines Ver.～
― TVアニメダイジェスト Part.3 ―
18.Starlight Prologue
― MC3 ―
19.未来は風のように

【アンコール：Day1】
― Project History ―
EN1.始まりは君の空
EN2.Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!
― MC4 ―
EN3.この街でいまキミと

【アンコール：Day2】
― Project History ―
EN1.Tiny Stars ～Acoustic Guitar Ver.～（澁谷かのん・唐 可可）
― MC4 ―
EN2.この街でいまキミと
― MC5 ―
EN3.Departure

　遂に迎えたツアーファイナル。
　開幕１曲目の「START!! True dreams」から、いつにも増しての溌剌とした笑顔と歌声のさゆりん。「だから僕らは鳴らすんだ！」の掛け合いも楽しそうでしたし、MCでもテンションの高さと気合いの入りっぷりが感じられました。
　そうそう、2日目はMCで9日が誕生日のリーちゃんにリハーサルの時にサプライズでケーキでお祝いをしたときのエピソードが紹介されていましたが、この時リーちゃんにイヤモニの調整をするというニセ情報を伝えたところ、新しいリバーブと聞いてどんなのか楽しみにしてワクワクしていたというリーちゃんの話が可愛かったですね（笑）。
　続いて「よっしゃー」をはじめとして力強いソロパートの「未来予報ハレルヤ」、からの続けてひとりで歌いきる「GOING UP」、「1.2.3！」を経て「Tiny Stars」と、序盤からさゆりんの見せ場的な曲の連続で、見ている側も否応なく力が入ります。
　そんな感じでいつものセットリストでライブは進行していくのですが、「常夏☆サンシャイン」でのなこちゃんのロングトーンはひときわ印象的でしたね。
　特にDay2はいつにも増して長く力強く、どこまでも届くような伸びやかなロングトーンで、さゆりんに目一杯のエールを送っているようにも感じられました。
　「瞬きの先へ」「Wish Song」「ノンフィクション!!」「Day1 」もみんな気合いの入ったパフォーマンス。
　さゆりんだけではない、メンバーひとりひとりから、今日この日最高のパフォーマンスを届けるんだという情熱が感じられました。

　そして「Dream Rainbow」が披露され、いよいよ「私のSymphony」。

　さゆりんの地元宮城での公演。かつ、ツアーファイナルです。
　今日ここで歌う「私のSymphony」は、見届ける私たちにとっても、何よりさゆりん本人にとっても、特別な意味合いを持つステージです。
　「Dream Rainbow」を歌い終えてステージに一人残されるさゆりん。
　いつもより振り向くまでの間が長く、静寂の時間が流れます（おそらく振り向いたらそれが合図になって進行する段取りなのでしょう。さゆりんのタイミングでいい。でも、振り向いてしまったらもう後戻りできない）。やがで意を決したようにグッと振り返るさゆりんの姿がとても印象的でした。
　そしてしっかりと、堂々と、その素晴らしい歌声を響かせます。どこかさゆりん自身とも重なる歌詞を、途中歌声をわずかに潤ませつつも、しっかりと歌いきりました！
　祝福するように駆け寄るメンバーたち。
　Day1では思いっきり抱きつくなこちゃん、Day2では立ち止まって優しくぎゅっと抱きしめるなこちゃんの姿が感動的でしたね。
　後半のみんなで歌うところも、さゆりんだけでなくみんないつも以上に歌にもパフォーマンスにも力が入っていたというか、喜びを爆発させているようで、キラキラと輝く最高のパフォーマンスでした。

　「Starlight Prologue」では円形の会場に広がるように美しい５色の光の海がきらめき（全公演、どの会場も本当に綺麗でした！みんな最高！）、「未来は風のように」を喜びいっぱいに歌って本編は終了。

　そしてアンコール。
　いつもならここでステージの☆が二つ点いているはずが真っ暗。そして無音です。これは違う曲が来るなとは思ったのですが、ステージがスポットライトで照らされ、現れたのはなんと…！ギターを抱えたさゆりん！
　そしてギターをつま弾きながらおもむろに口ずさむ「Tiny Stars」のフレーズ…！これには本当に驚きました。
　そこへリーちゃんもやって来て、さゆりんのギター演奏でふたりで「Tiny Stars」を歌います。
　ステージにふたりだけ、星が瞬き、スポットライトに照らされただけの空間で、静かに、そして笑顔で楽しそうに演奏し歌う姿がただただ美しく、素朴なギターの音色と素晴らしい歌声だけがどこまでも響き渡ります。
　ギターを抱えて弾き語りをする姿はまさに澁谷かのんそのもの。
　所々手元を見ながらも丁寧に心をこめて楽しそうに演奏するさゆりんと、傍らで静かに見つめるリーちゃん。時々顔を見合わせて笑顔でアイコンタクトしながらふたりで歌う姿は、まるでかのんちゃんと可可ちゃんが一緒に練習して歌っているかのようで、アニメでも描かれていない光景がステージで完全再現されているかのような、とても不思議で、素敵な空間でした。

　歌い終え、暖かな拍手に包まれる中、他のメンバーも登場。なこちゃんはステージ裏で泣いてしまったらしく涙目。その様子を見たさゆりんは驚いてもらい泣きしてましたねｗ

　「ちょっとでもかのんちゃんに近づきたいって気持ちがあって」自らギターを弾きたいと申し出たのだそう。
　さゆりん自身も「すっごく楽しく練習しました！」と嬉しそうに語っていて、ツアー中もずっと練習していて、そんな中落ち込むこともあった（このあたりはLoveLive!Days Liella! SPECIAL Vol.01のインタビューでも語られています）けれど、ギターの練習の楽しさが助けてくれたのだそう。いい話だなぁ…。ギター宝物ですね！
　だからステージで披露するのもすごく楽しみにしていて、泣くつもりは全くなくてリハーサルでも一回も泣かなかったのに（実際、歌もMCも終始本当に楽しそうにしていたさゆりんの姿も印象的でした）、なこちゃんの涙を見てもらい泣きしてしまうというねｗ いやまぁなこちゃん涙なんていうレアな不意打ちを食らったらそりゃ泣いても仕方ないｗ
　でも涙してしまうなこちゃんの気持ちもよくわかります。
　初顔合わせの時のレッスンで泣いてしまったさゆりんをなこちゃんがそっと励ましてくれたというエピソードもありますし、かのんちゃんに対する千砂都ちゃんの気持ち的な部分とも重なるものがあったのでしょう。
　何より、メンバーの中ではペイちゃんと並んで年少で、しかも一般オーディションでこの世界に飛び込んだばかりで、そんな彼女がグループのリーダー的立場でいろんなものを背負っていて、今回のライブもプレッシャーのかかるソロパートも多いのに、更にギター弾き語りにまで挑戦している。それを間近で見てきたわけですからね…。

　最後に「かのんちゃんには助けもらってばっかりの立場だから、少しでもありがとうっていう気持ちを込めたくて、ギターを弾かせて頂きました」と挨拶。

　続けてメンバーそれぞれからも一言ずつ。
　ペイちゃん。同じようにショウビジネスの世界に身を置いてきたりと何かと共通点の多い彼女ですが、もちろん似てないところもある。でもそれを全てひっくるめて二人で距離を縮めていけたらと語り、「私はすみれちゃんの第１号のファン」「これに関しては私が一番最初に好きになったんです！」と宣言。もちろんです！誰も異論はありません！
　リーちゃん。ツアー初日以来の涙です。可可ちゃんと出会ってからどんどん自分と似てると感じるようになったこと、その気持ちを「15歳のLiyuu」「もう一人のLiyuuがアニメの中に入っていった」と表現してたのがなかなか詩的で素敵だなぁと思いました（アニメの魅力を知って、コスプレを通じてアニメのキャラになりきる喜びを感じてきた彼女だからこそ、もう一人の自分がアニメの中に居るような感覚はこの上ないものだったでしょう）。そんな名言メーカーなところも可可ちゃんとそっくりだよ！
　なこちゃん。最初からちーちゃんと似てると思っていて、ちーちゃんにとってかのんちゃんが大きな存在であるように、自分にとっても彼女は大きな存在。だからこそ、さゆりんがギターを頑張っている姿を見て思いがけず涙が出たことが、「私もちーちゃんに歩み寄れてるのかな」と思えて嬉しかったと語ったのが印象的でした。
　なぎちゃん。恋ちゃんと自分はあまり似ていないと思っていたけど、アニメで独りがんばろうとする恋ちゃんに向けて思っていた「もっと心開いて良いんだよ」というのが自分に言われているようにも感じ、「MCの時は青山なぎさとしてチャラチャラやってますけど」なんて言いつつも（まぁ半分照れ隠しですよねｗ）、だからこそステージに立つときは恋ちゃんとしてステージに立つことに妥協しないストイックな姿勢で近付こうとする姿もまた彼女の魅力です。
　「（涙は）出てない！」と強がるなぎちゃんに、「頼って良いんだよ」とささやくなこちゃんも良かったｗ

　それぞれに、それぞれの担当するキャラクターとの関わり方や想いを語ったMC。共に在り、共に歩み、切磋琢磨していくその想いと姿に感動です。
　いつもは涙するさゆりんを見守ったり場を明るくしたりしていたお姉さん組の方が涙涙でウルウルしていて、逆にペイちゃんとさゆりんが今回はニコニコ笑顔だったのも印象的なMCでしたね。

　そしてここでこれまでのツアーで撮影してきた19公演分の写真がお披露目に。ずらりと並んだ写真に改めてこんなにたくさんの街を巡り、こんなにたくさんの人と出会って、こんなにたくさんの思い出を残してきたんだと思うと感慨深いものがあります。そして幸運にもその中の１枚に入ることができたのが本当に嬉しい。
　というわけで、最後20枚目の記念写真を撮りましょう、ということで、「この街でいまキミと」です。
　これまでと違って結ヶ丘女子高等学校の制服姿ですが、これこそがこの曲の本来の衣装、という感じもしますよね。

　最後に改めてもう一度、一人ずつご挨拶。
　まずはペイちゃん。この公演は絶対無くと思っていたけれど、「きっとすみれちゃんは泣かない」と思ったから泣かずに気持ちを伝えたいと前置きして、10都市20公演ものライブをやれたこと、緊張もしたけど堂々とステージに立てたことを嬉しそうに語り、「銀河一大好きです！」と感謝の気持ちを伝えてくれました。
　続いてリーちゃん。初めての有観客がすごく不安だったけれど、群馬の初日初ステージだったのに「みんなのことが、全部知ってて」、ツアーの一瞬一瞬を全部覚えてると語るリーちゃん。群馬公演のMCでみんな顔見知りだったって話してましたもんね。だからこそ、みんなにもこのツアーのことを覚えていて欲しい。
　涙でボロボロの顔をしきりに気にするところも可愛かったですよねｗ
　で、「誕生日なので一個やりたいことがあります」とモジモジ。
　さゆりんから「フーっていう（ペンライトを消していく）のを、やりたいそうなんです！」と説明。リーちゃんが照れてさゆりんにネタ振りを頼んだこともバラしてましたが（笑）
　会場がちょうど円形なこともあって、ペンライト消しとても綺麗でしたね！改めてリーちゃんお誕生日おめでとう！
　次は先になぎちゃん。想いがこみ上げてくると歌えなくなっちゃうから絶対に泣きたくなかったのに、さっきのMCで涙ぐんでしまったことにしょげてみせるあたりも“らしい”なぁと（笑）。でも、それだけ想いを抑えることができなかった。最初は無観客だったのが「今満席じゃないですか。この中でパフォーマンスさせて頂けるのが本当に嬉しくて」、だからこそ少しでも成長できていたら、そして次に会うときはもっと素敵なパフォーマンスを披露したいと語っていました。
　なこちゃん。たくさんの人に支えられていることを実感することができたのが幸せだった。そしてメンバーがいることの心強さや新たな一面を知り、みんなと幸せな空間を作っていくことのかけがえのなさを感じ、それが背中を押してくれる力になるからこそ忘れたくない。これからも輝く未来を楽しみに、一緒に歩んでいきたい。「どうぞ末永くよろしくお願いいたします！」と結婚式の挨拶（違うｗ）で締めくくるなこちゃん。
　そしてさゆりん。ツアーの期間中、「ライブのこと考えなかった日は一度もなかった」それくらいLiella! First LoveLive!の存在は大きく、20公演もできたことを幸せに感じていると言う彼女。幕間VTRでも流れていた自らのオーディションの様子に触れ、「私のSymphony」はどうしても自分と重なってしまうからうるっとくる。でもそれ以前に「私のSymphony」はかのんちゃん達の曲。だからそれを表現しないといけないし、「私のなかでかのんちゃんという存在があったからこそ今ここでステージに立てている」、Liella!にもみんなにも出会えている。だから「これからもかのんちゃんの一番の理解者でありたい」と語り、このツアーを通して自分もかのんちゃんと同じくらい成長したいという気持ちで挑んできたと話してくれました。

　「これからもみなさん、私たちと一緒に新しい夢を探しに行ってくれますか！」
　「これからもLiella!と一緒に新しい景色見ていってくれますか！」
　そんなさゆりんの問いかけに、会場からは盛大な拍手で応えます。
　「私たちも精一杯頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします！」
　「本日は本当に本当にありがとうございました！」
　堂々たる締めの挨拶。

　「終わりは始まりと言うことで、ここからが！私たちの始まりです！」
　そう力強く宣言し、最後の曲です。

　「Departure」

　その歌詞の内容からも、おそらくツアーファイナルのとっておきだろうとは予想していたのですが、改めてツアーの最後の最後の曲として、「ここからが、私たちの始まりです！」という力強い宣言と共に披露されるとグッときますし、ライブツアーの思い出とも相まって歌詞も心に沁みます。
　何より静かにしっとりと堂々と歌うその姿の気高く美しいこと…。
　リリイベの「始まりは君の空～みんなVer.～」の時から思っていましたし、今回の「リエラのうた」やさゆりんの「私のSymphony」、そして「Departure」のステージを見て、コーラスやハーモニーの美しさ、歌声で聴かせ、魅せるステージこそLiella!の真骨頂だというのを、このツアーを通して改めて実感しましたね。

　ツアーを通してずっと練習してきたギター弾き語りのお披露目。ツアーを通してみんなと残してきた思い出の記念写真。育まれてきたキャストとメンバーのつながり、想い。そしてこのツアーを通してLiella!のライブの大きな魅力の一つとして印象に刻まれたリエラのうた、その最後の１曲にして「出発」と題された曲、「Departure」をしっとりと歌い上げる…。
　まさに10都市20公演を結んできたライブツアーの集大成と呼ぶにふさわしい締めくくりでした。

　あと、アンコールって、だいたいワーッて盛り上げるじゃないですか。
　でも今回、静かだけどとても楽しそうに弾き語りをした「Tiny Stars」に始まって、「この街でいまキミと」で楽しく記念写真を撮って、キャストが想いを語って、ツアーを振り返って、みんなでリーちゃんの誕生日ケーキのロウソクにもなって（笑）、最後は「Departure」で静かに、けれど力強くLiella!の新たな出発を見届ける。
　こんなにもほっこりと心温まる、それでいて心から楽しいアンコールはなかなかないよなぁと思いましたし、これがLiella!の魅力なんだと再認識しました。
　…いやもう本当に最高で素敵なライブツアーの締めくくりだったと思います。

　最後はいつものようにマイクオフで直接ご挨拶。
　「本日は本当に本当に本っ当ーに！」
　「ありがとうございましたーっ!!!!!」

　かくして記念すべきLiella!のFirstライブ「Liella! First LoveLive! Tour ～Starlines～」は、夜空に瞬く星のような、とても素敵な余韻を残して、10都市20公演の全日程を静かに終えました。

★★★★★

　さて、ひとまず本公演はこれにてファイナルとなりましたが、来週には東京追加公演が開催されます。追加公演ではスペシャルゲストとしてSunny Passionの出演が予定されていますから、こちらも楽しみです。

　最後に改めて、Liella!のみんな、スタッフ関係者の皆さん、10都市20公演本当にお疲れ様でした。毎週のように各地を飛び回りライブを開催することがどんなに大変なことか。しかも昨今のこの状況下で、です。本当に頭の下がる思いですし、だからこそこれからも精一杯の応援でお返ししていきたい。

　素晴らしいライブツアーでした！
　本当にありがとう!!!!!

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