「ドキドキ！プリキュア」放送開始！

　10年目のプリキュア、スタートです。

　冒頭、プリキュアの敗北(?)から始まるというのは、ハートキャッチプリキュアを彷彿とさせますね。何やらラスボス(?)らしき禍々しい物体の姿も描かれていました。

　さて、今作の主人公、相田マナちゃん。マナ？愛？つまり、「愛だ愛！」ってこと？と思っていたら、どうやら本当にそういうことのようです。それにしても、気が利いて運動神経もあってしっかり者の主人公というのは珍しいパターンですね。しっかり者だけど女の子らしい面もたっぷりで可愛らしい。
　幼馴染みの六花、友達のありすちゃんも良い感じです。そして紫の子はアイドル活動。この冬はアイドル盛りだくさんだ…。

　ブローチ(?)をくれた露店のお兄さんは何者なのでしょうか。妖精と変身キーアイテムが別系統というのもなんだか不思議な設定で気になるところです。

　エレベータ待ちの行列に、「いっそ横入りしてしまえ」と思う青年の心に付け入って敵キャラ登場。今回の敵キャラは「ジコチュー」だそうで、今回のプリキュアはざっくり言うと、自己中心で我が儘な心と、他人を思いやる心の対比の構図ですね。（正直者はバカを見るとか「情弱ｗ」とか言ってるお馬鹿さんはこのプリキュアをみて悔い改めると良いと思います）
　そんなジコチューに怖じ気づくこと無く、いきなりお説教を始めるマナちゃんが可笑しかった。変身ポーズといい、確かにただ者じゃ無い（笑）。

　で、いろいろあってマナちゃんがキュアハートに変身するところで１話終了。
　マナちゃんが愛だけにハート、幼馴染みの菱川さんがダイヤ、クローバータワーのオーナーお嬢様のありすちゃんがクローバー、謎の紫さんがスペードということで、トランプがモチーフ。今年のプリキュアも途中増員は無くこの４人固定な感じでしょうか？


　そしてエンディング。
　もはやお馴染みのフル3DCGのダンスエンディングですが、今作もなかなか凄い。
　女児がまねして踊りやすい様な映像にしつつ、フィルムとして見栄えのするものにも仕上げているという点も見所だと思います。ちなみに、振り付けはPerfumeの振り付けも担当されている方だそうで、これまでとはまた違ったカッコ可愛い感じになっていますね。

　プリキュアのエンディングは毎回すごく良くできていて驚かされるのですが、一つはフル3DCGであるからこそというのがあると思うんですね。本編からエンディングへの流れやタッチ（絵的な見た目）の連続性は考慮しつつも、2D（手描きの絵）と馴染ませるでもなく（非常にレベルの高いトゥーンタッチのCGですが、本編の絵とはどこか異質です）、全編・全体を単独の3DCGで構築するからこそのデザインやディテールであったり、本編とは独立したもの（プリキュアのエンディングはある意味女児がプリキュアと踊って遊ぶための別作品）であるからこその大胆で空間的でドラマチックなカメラワークや、現実性等に縛られないファンタジックな演出が画面を華やかなものにしています。
　そしてもう一つ、フェイシャルアニメーションの完成度の高さ。フェイシャルはおそらくカットによってはフレーム単位で見え方のチューニングがなされているんだろうと思いますが（手描きでいうところの作監チェックの様な感じで）、これがほんとうに良くできていて生き生きとした表情を魅せてくれることで、「3DCGとは思えない」と感じさせる大きな要因となっているわけですね。ホントすごいなぁ。


　さて、スマイルプリキュア！が近年まれに見るくらい面白かったワケですが、そのバトンを受け継いだドキドキ！プリキュアも負けず劣らず面白いアニメになってくれると期待したいですね。今作からプロデューサーも交代とのことで、（プリキュアシリーズはプロデューサーによっても割と変化するので）どんな物語・テーマを見せ、伝えてくれるのか楽しみにしたいと思います。

Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア(DVD付)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: マーベラスAQL
• 発売日: 2013/03/06
• メディア: CD

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