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「ラブライブ!」第5話感想 [アニメ]

 #05「にこ襲来」
#05「にこ襲来」
 お馴染み神田明神での朝練風景。そこに怪しい人影…。にこ先輩襲来!「とっとと解散しなさい!」と意味深な言葉を告げて去って行きます。
 それはそうと、倒れた時に両手をついてそこから反動を付けて起き上がる穂乃果、ちょっと前までは腕立て伏せができなかったというところからの成長度合いが窺えます。それにしても…デコピンくらった時の穂乃果の顔…。

 メンバーが増えたことが嬉しくて仕方ない穂乃果。挨拶をしたり点呼を取ったりとノリノリです(ここ、“6人居る”というのが強調されるシーンになってるんですね)。そして海未ちゃんはなんだか顔芸要因になりつつあるような…。
#05「にこ襲来」
 それはともかく、練習練習。…ところが、外は雨。これでは屋上での練習ができません(2話で「雨が降ったら練習できない」というちょっとした前振りもありましたね)。少し小降りになったところで穂乃果と凛ちゃんが飛び出していきますが、また土砂降りに。それにしても、凛ちゃん身体能力高すぎる…。
 いずれにせよ、屋上とは別にも活動場所を探さないといけません。

 放課後、ハンバーガーショップで練習場所の相談。例によってあからさまに怪しい人が横からポテトを横取りしてますが…。
 教室とか借りられないのか提案する真姫ちゃん。でも、ちゃんとした部で無いとそういう許可は下りないそうです。部員が5人居れば部として申請できるのですが…。ん?5人?…ならもう居ますよね…。どうやらメンバーが集まって安心しきっていた穂乃果、申請のことをすっかり忘れていたようです。オイオイ…。
 と、そんなどさくさに隣の席からバーガーを横取りしようとする不審な手に気付きます(ここですーっと環境音が消えていく演出が巧い)。逃げる不審者(にこ)を捕まえる穂乃果。
#05「にこ襲来」
 「解散しろって言ったでしょ」「解散!?」「そんなことより食べたポテト返して!」「そっち!?」というやりとりに思わず笑ってしまいますw(この場面に限らず、微妙な会話の“ズレ”も今回の面白いアクセントになっています)
 穂乃果達に向かって、「プロ意識が足りない」「アンタたちがやってるのはアイドルへの冒涜、恥」と捨て台詞を残してにこは去って行きます(このあたりは前回の穂乃果たちの台詞と対照的でもあり、また、メタ的に見るとありがちな作品批評へのカウンターパンチ的でもあります)。それにしても少年、「う○ち」連呼しすぎw「う○ちが走ってる」ってw

 後日、改めて部活設立の申請に生徒会長の絵里の元に赴く穂乃果たち。しかし、既に「アイドル研究部(部員は一人)」が存在するため、同じような部活動をいくつも作るわけにはいかないと話を終わらせようとする絵里。そこへすかさず希がフォロー。アイドル研究部と話を付けて、一つの部になるなら問題ないはずと提案します。
 この場面では、「設立には5人必要」「今は5人以下でも設立時には5人以上居たはず」という1話で語られた部活動設立条件の話が活きていますね。
#05「にこ襲来」
 で、アイドル研究部の部室前でばったりにこと遭遇。にこはアイドル研究部の部長だったようです。
 交渉を試みる穂乃果達から逃げ出すにこ(途中でスタミナ切れというのは中の人を意識したネタでしょうかw)。凛ちゃんの追跡を振り切るもアルパカ小屋に突っ込んであえなく御用。

 アイドル研究部の部室にはスクールアイドルのポスターや様々なアイドルグッズが。なにやら聞き覚えのあるタイトルのDVD-BOXを発見して熱く語り出す花陽。アイドルへの情熱は誰にも負けないという言葉に偽りなしといった感じですね。
 そんな中で一枚のサイン色紙を見つけたことり。アキバのカリスマメイドさんのサインらしいのですが、なんだかちょっとことりの様子が…?何か心当たりがありそうですね。もしや…。

 まぁそれはともかく、本題の交渉です。
 スクールアイドルをやっていると話す穂乃果に、「知ってる」とにこ。部にするための交渉に来たことも察しが付いていたようですが、「アイドルを汚している」から応じられないと言います。ダンスや歌も練習してるという穂乃果に対してにこは「そういうことじゃない」と。お客さんは楽しい夢のような時間を求めるのだから、それにふさわしい「キャラ」が必要なんだそうです。例えば…

 にっこにっこにー

 …お、おう。

 いや、これでもずいぶん前からのファンですからにこの決めぜりふだということはじゅうぶん知っていたのですが、なんというか…その、こういうカタチで改めて見せつけられるとなんとも反応に困りますw
 そんなにこの突然の豹変ぶりにどん引きの一同(花陽は熱心にメモってましたが)。必死に取り繕いますがにこに部室から追い出されてしまいます。
 そこへ、やっぱりね、という感じで希登場。実はにこが1年生の頃にスクールアイドルを結成したこと、目標意識が高すぎてみんなやめてしまったということを知らされます。そして、だからこそ穂乃果たちがうらやましかったのだろうし、気にくわなかったのだろうと(1話から今までのにこの様子も腑に落ちます)。でも、歌やダンスにだめ出しやケチを付けるのも、それだけ興味があって見ていることの裏返し。そうなんですよね、きちんと意見が言えるということはそれだけちゃんと見ているということでもある(そういえば、似たような事がAKB0048のアンチの回(Stage.6)でも語られていましたね)
#05「にこ襲来」
 とはいえ、理想が高いにこは簡単には聞く耳を持ってくれそうにありません。しかし、同じようにアイドルに憧れ、自分たちの活動に興味も持ってくれているのなら、何かきっかけさえあれば…。でも、しつこく声をかけたところで避けられるだけだし…。
 と、そこでふと思い起こされる幼少の頃の思い出。幼い頃から人見知りだった海未ちゃんと仲良くなったあの日の出来事がなにかのヒントになりそうです。

■にこの本心
#05「にこ襲来」
 後日の放課後。教室で独りのにこ。おそらくいつものように独り部室に向かうにこ。「部員のみんなと一緒に行こう」などと話す声に寂しげな表情を浮かべるにこ。降り続ける雨。薄暗い廊下。孤独なにこの様子が印象的に描かれます。そしていつものように部室に入り、暗い部屋に明かりを点けると…。

 そこには穂乃果たち6人が。

 突然のことに驚くにこ。間髪入れず「部長」「部長」と相談や報告をもちかけてくる穂乃果たちに、「こんなことで押し切れると思ってるの」と反論するにこですが、穂乃果は言います「私はただ相談しているだけ」「μ’sの7人が歌う次の曲を」と(ここでTVアニメPVで流れた劇伴が!)。
 部として云々だからではなく、「一緒にやろう」という穂乃果たちのストレートな気持ちに、にこの心も決まった様子。にこも本心では誰かと一緒に部活をやりたくて仕方なかったんですよ。穂乃果はそのきっかけと役目をくれた。ならば今しか無いワケです!

 「…厳しいわよ」と告げるにこ。

 アイドルっていうのは笑顔を見せる仕事じゃない。
 笑顔にさせる仕事なの!それをよーく自覚しなさい!

■雨上がる
#05「にこ襲来」
 冒頭からずーっと降り続けていた雨が上がります(いつもの屋上が使えるということと同時に、ずっと陰鬱としていたにこの気持ちも晴れた、ということですね)。
 雲間から日差しが降り注ぐ屋上で、元気いっぱいに練習再開!にっこにっこにー!(うわぁ…w)
 久しく忘れていた仲間たちと過ごす時間に、思わず涙ぐむにこ。「よーし、頭からいっくよー!」でのエンディングへの入り方も絶妙で素晴らしい。

 「ラブライブ!」のテーマは「みんなで叶える」「夢を叶える物語」です。
 にこが独りで叶えられずにいた夢を、穂乃果たちが一緒になって、穂乃果たちの夢と一緒になって、みんなで叶えていく。新たににこというコーチ役、参謀役が加わり、また一歩前に進んだμ’s。次回はセンター決め!?

 今回、ギャグ回でありながら感動的なエピソードでもあるという、非常に見応えのある回でした。脚本の構成、雨という天候や明暗を巧みに織り交ぜたシーンの演出。そして何より劇伴が相変わらず素晴らしかった。
 そんな素晴らしい劇伴を収録したサウンドトラックCDも発売になります。A-RISEの曲や、真姫ちゃんソロの「愛してるばんざーい!」、各話バージョンの「きっと青春が聞こえる」も収録されるそうで、これはもう買って損無しでしょう!
 TVアニメ ラブライブ! オリジナルサウンドトラック(Amazon)



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