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ラブライブ!とアイカツ!とプリリズとAKB0048 [アニメ]

 「アイカツ!」の番組中に「ラブライブ!」のベストアルバムのCMが流れて“ラブライブのCM”がtwitterのトレンド入りしたとか…。まぁ、スポンサーだしCM流すのは全く不思議なことではないのだけれど。

 せっかくなので、2013年の1月に一堂に会することになる「ラブライブ!」「アイカツ!」「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」「AKB0048」というアイドルアニメ4作品についてちょっと気付いたことを語ってみようかなと。

 まず簡単にこの4作品について説明すると、
 「ラブライブ!」:廃校の危機に瀕した学校を、“アイドル活動”で注目を集めて学校の良さを知ってもらうべく奮闘する少女たちを描いたアニメ。芸能界モノではなく、むしろ学園ストーリー。
 「アイカツ!」:アイドルを養成する学校に通いつつ実際に“アイドル活動”もこなしてアイドルのイロハを学んで成長していく少女たちを描いたアニメ。意外と王道に憧れの職業的なアイドルになるということを描いている。
 「プリティーリズム」:プリズムショーというショービジネスの世界で活躍する少女たちと、彼女たちを取り巻く人々の人間模様を描いたアニメ。タレントとしての能力的な成長よりも人間ドラマ的な部分にウエイトがある。
 「AKB0048」:人類が宇宙に進出し芸能が禁止された未来の世界で、その禁を破って戦って歌を届けるアイドルたちの成長とドラマを描いたアニメ。実際のアイドルがキャラを演じ、AKB48の実在のエピソードも元ネタになっている、まさにアイドルのアニメ。
 …という感じでしょうか。
 同じ“アイドル”的なモチーフを題材としたいわゆるアイドルアニメではありますが、その内容やコンセプト、方向性はそれぞれに異なっていることがわかります。

 で、まずは「ラブライブ!」と「アイカツ!」。この2作品には共通するキーワードがあります。そう、“アイドル活動”=アイカツというキーワードです。「ラブライブ!」の方はどちらかというと部活動的なニュアンスでの「アイ活」で、「アイカツ!」の方は芸能活動としての「アイカツ」という違いはありますが、どちらも作中でアイドルとしての活動のことを「アイカツ」と呼称しています。時期的には「ラブライブ!」の方が先に使っていたフレーズなので、「アイカツ!」が発表になったときはちょっとした話題になりました。ただ、この2作品は共にサンライズ制作(「アイカツ!」は厳密にはサンライズ原作・制作元請けで、実際の制作現場はテレコム・アニメーションフィルム)ということもあって、ある種姉妹作品の様な関係でもあると感じます。
 「アイカツ!」と「プリティーリズム」は同じ系統のゲームを背景に持っているので、こちらはある意味競い合う関係でもありますが、先に述べたように、違う作品ですし、それぞれ異なる切り口でアニメ化し、それぞれの持ち味と魅力を持っていることは忘れてはいけません。

 「ラブライブ!」と「プリティーリズム」にも共通点があります。実は、「ラブライブ!」の監督を1作目のPVからずっと手がけてこられた京極尚彦監督は、「プリティーリズム・オーロラドリーム」で副監督を務め、「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」では初期OPやプリズムショーという歌って踊るシーンの演出を担当されている方です。即ち、ある部分では遺伝子を同じくする作品とも言えるでしょう。「プリリズ」の監督さんもtwitterで京極監督にエールを送っておられましたね。

 そして、「ラブライブ!」と「AKB0048」にも意外な繋がりがあることがわかりました。「AKB0048」のキャラクターCGの一部を担当していたCG制作会社が、TVアニメ「ラブライブ!」のCGパートを手がけているそうなのです。
 あと、うまく言えないのですが、「ラブライブ!」と「AKB0048」は構造的に似ているというか何というか…、「AKB0048」がAKB48という実在のアイドルが存在していて彼女たちをモチーフに作られている様に、「ラブライブ!」もμ’sという架空のアイドルがあって彼女たちの結成秘話的なもののアニメ化、という見方ができると思うんですね。そういう意味で、テイストはまるで異なりますが、存在が実在か架空かの違いだけでプロジェクトとしての構造的な部分はひじょうによく似た“アイドルのアニメ”であると思うのです。

 そして、どの作品もアイドルとして競い合う姿や目標に向かって高みを目指す姿、夢と希望に向かってひたむきにがんばる少女達を描いた物語、という点では共通していますね。

 奇しくも2013年の1月に一堂に会することになった“アイドル”をテーマにしたアイドルアニメの代表的4作品が、それぞれ異なる方向性と魅力を秘めつつも互いに不思議な繋がりを持っていることに運命的な何かを感じざるを得ません(大げさw)。
 まぁ、そんなことはさておいても、クライマックスを迎える「プリティーリズム」や「AKB0048」、波に乗ってきた「アイカツ!」、いよいよ物語が幕を開ける「ラブライブ!」、どれも楽しみです。

 ラブライブ!Official Web Site
 アイカツ! 公式サイト
 プリティーリズム・ディアマイフューチャー 公式サイト
 AKB0048 公式サイト



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