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AKB0048 Stage1「消せない夢」感想 [アニメ]

第1話「消せない夢」
 ついに始まりました、AKB0048。九州では7月までお預けかと思われましたが、BS11での放送が決まったおかげで全国的に視聴できるようになりました。
 AKBというだけでヘンなバイアスで見られたりしがちですが、個人的にAKBについてはサッパリ判らないというのと、別にヘンな嫌悪感も無いので、いろんな意味で楽しみにしていました。

 さてさて、まずは気になるAKB選抜キャストの演技ですが、全然オッケーですね。第一声は子供時代の演技でしたが、(子供時代との演じ分けも意外とできてて悪くないし)結構いけるじゃないですか。
 何より、実際のアイドルたちがアイドルに憧れて目指すキャラクターを演じるという面白さ。リアルにAKBのメンバーである彼女達が、作中でAKB(しかも実在の名前)への憧れを口にするワケで、心なしか台詞にもリアルな彼女たちの気持ちが入っているようにも思えて、また、どんな気持ちで台詞を言ってるのかなと思うと不思議な説得力とリアリティを感じます。
 一方で襲名メンバーと呼ばれるいわゆるAKB0048の第一線で活躍しているアイドル達の方は、実在する人物の名前だけれど、演じているのは別の人であり本職の声優です。このあたりは、“襲名”という制度(名前を受け継いでいるだけで別人)をうまくキャスティング面でも演出していると考えることもできますね。声の演技に手慣れてる感も…こう言うとナンですが…経験値や実力・格の違いとして現れていて、ある意味リアルじゃないですか。こういう仕掛けだけでも、楽しくて仕方ない。

 映像は華やかさもありつつも全般的に落ち着いた感じで見やすく、SF的な設定の魅力も満載。工業惑星(?)的な藍花星(ランカ・スターw)の景観や、自転車とセグウェイを足したような乗り物も面白い。
 また、キャラクターの瞳や髪のハイライトがハート型というものユニークで可愛らしいですよね。

 お話の方は、基本的にはマクロス的な“カルチャーショック”が事の発端というか、芸能を禁止され抑圧され、あるいは知らない人たちが、それを目の当たりにして衝撃を受け、素晴らしさを知ることで変化していく社会で、「会いに行けるアイドル」というAKB48のコンセプトを反転させた「会いに来るアイドル(アイドルの方が「会いに行く」)」がコンセプトになっています(何かの要素を反転させてみる、というのは創作の基本テクニックでもありますね)
 冒頭のシーンはまさにAKB0048が会いに来て、ヒロインの少女達がアイドルAKB0048を目の当たりにして感激し、自分もなりたいと思うきっかけとなった出来事…なんですけど、正直な感想を言うとカルチャーショックを受けるほどのインパクトが表現できていたかは微妙。看板曲だしゲリラライブ開幕曲だからというのも判るけれど、選曲がちょっと軽くて肩すかし気味だったかなぁ…と。
 むしろ2曲目の方が戦闘シーンと歌という河森アニメの十八番との相乗効果もあって、グイグイ引き込まれるものがあったように思います(エンディングもですが、歌詞の内容ともシンクロしていて上手い)。
 で、それから4年後、第77期星募集の告知で物語が動き出します。

 少女達の置かれた環境やキャラクターの見せ方も巧く、Aパートは、オーディションに応募する課程がテンポ良く展開していきます。
 Bパートは一次審査合格の知らせを受け、二次オーディションに行く前夜から旅立ちまでの課程がじっくりと描かれていて、一連のシーンがとても印象的でしたね。
 どうやら“芸能”を拒絶しているらしい彼氏に「サインあげない!」と啖呵を切る友歌もいい味だしてるし、働いていた工場にお別れする織音は健気で泣ける。思い出の場所で語られる「みんなでなりたい」という願い。そして一晩悩み続ける凪沙の様子にかぶせてのモノローグ。手作りのシュシュを付けてあげて見送る凪沙の母。「パパも大好き」という台詞に込められた想い。そして王道の電車(というかシャトル)追いかけ&飛び乗り。
 こういう表現もヘンですけど、まるで映画のシーンを見ているような感じでした。


 「AKBじゃなかったら」みたいな意見もあるでしょうけれど(AKBだから問答無用で嫌というのは単なる拒絶・否定なので置いといて)、むしろ逆にAKBだからこそこういう企画・設定が成り立っているという気がするし、今後どういうモノを見せてくれるか期待しつつ楽しんでいきたいですね。

 AKB0048 公式サイト



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