2015年冬アニメファーストインプレッション

　2015年の冬アニメ、概ね2話～3話辺りまで見たのでざっくりとファーストインプレッションでも。

神様はじめました◎
　大地監督というだけである種の安心感がある。絵もかわいらしくて1期も楽しく見られたし、少女コミックならではのむず痒さはあるけれどそれも含めて2期も楽しく見ていけそう。

ユリ熊嵐
　なんだか不思議な舞台設定。独特の様式美。しっかりとした演出もなされているし、似たような表現や物語、設定のアニメの中で独自性と異彩を放っているのは確か。話は今のところよくわからないが、見ていて引き込まれるものはある。独特でキャッチーなフレーズなども印象に残るし、なんだかんだである種の話題性を形成できている点はさすが。

艦隊これくしょん
　少女が兵装を身に着けて生身の兵器となり敵と戦うという構造自体は「ストライクウイッチーズ」もそうだし魔法少女モノもそれに近いのでそれらの類似と見ることができるけれど、ゲーム的なデタラメをアニメという形にうまく変換できていないというか、人間サイズで艦隊戦スケールのことをやっているという点からくる違和感というか説得力の無さが如何ともしがたい。
　歪なところをいろいろ誤魔化そうとはしているのだけれど、思い切りというか開き直りが足りないというか…。コレクションと名のつくゲーム原作アニメといえば「戦国コレクション」を思い出すけど、あれくらい思い切ったことをやってもよかった気もする。

冴えない彼女の育て方
　原作は１巻が出たときに買ってみたけど結局ちゃんと読んでない。スピンオフのコミック版「恋するメトロノーム」は読んでる（これは面白くて気に入ってる）。メタ的な作品の特性を巧く料理していると思う。
　アニメーション制作のA1のテイストは個人的にどうにも肌に合わないところはあるのだけれど、2014年秋アニメの某作品よりも深崎暮人のタッチをよく再現しているのは確か。

ジョジョの奇妙な冒険
　とても面白いしよくできてるのだけれど、慣れとは恐ろしいもので、映像や演出に関しては最初の頃のようなインパクトや熱量は感じなくなってしまった。オープニングは田中公平渾身のといった感じだし、エンディングのチョイスも凄い。

幸腹グラフィティ
　美味しそうで嬉しそうで良い。なんでもない家庭料理のなんでもない良さを最大限に描いている。幸せ満腹になれるアニメ。毎回最後は「また来週」で締めるというのが、週末だけ通って一緒に過ごすという設定とテレビアニメという状況とで二重の意味で「また来週」になっていて面白い。

アイドルマスター・シンデレラガールズ
　ひとときの魔法でステージに立つアイドルのシンデレラストーリー。いわゆるマジカルエミ的な。そんなアイドル物語……だったら逆に新鮮で面白そうと思ったけれど、まぁそういうアニメでは無く、良くも悪くもキャラクターを入れ替えたアイドルマスター（まぁ当然か）。
　シンデレラというモチーフを逆手にとって、アンチテーゼ的なシンデレラストーリー、解けない魔法的なテーマが見える気はするけれど、そう考えるとなんだかアイドルマスターという看板や枠組みがどこかで縛りになっているというか、枷になっている気もしなくもない。できれば伸び伸びとシンデレラストーリを描いて行ってほしいと期待したい。


夜ノヤッターマン
　事前情報も仕入れていなかったのでセルフパロディ的な何かと思っていたら、予想を良い意味で大きく裏切る内容だった。いわゆるダークヒーローモノといったところだろうか。とてもドラマチックな物語で見ごたえがある。ある意味“禁じ手”なだけに、続きと、そして結末が気になる。
　あと、キャスティングもなかなか興味深い。伊藤静（平成版でヤッターマン2号を演じた）がドロンジョの末裔（ドロシー）を演じているというのはファンサービスなのか、何かしらの意図があるのか？と思っていたら早速2話で同じく伊藤静が演じるキャラが登場。もしかして2号の末裔か？


　いまのところ一番毎週楽しみで積極的に見ているのは「幸福グラフィティ」。オンエアだけでなくニコ生でも見るくらいにハマってる。次いで「夜ノヤッターマン」、「神様はじめました◎」。あとは「ジョジョ」かな。「冴えない彼女の育て方」はとりあえず見るかという感じ。
　「ユリ熊嵐」はなんとなく気になるアニメで、BS11視聴で直後が「ラブライブ！」再放送なので続けてセットで見てる感じ。

　ついでに、オープニングとエンディングがきちんと作品に即していて本編と一体感を伴っていると思うのは「ユリ熊嵐」「ジョジョ」「幸腹グラフィティ」の３つと、あとは「神様はじめました◎」ですね。面白いと思って見ている作品とかぶっているというのもまぁ、さもありなんというか。

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