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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2nd Season 第5話感想 [アニメ]

#05「マニーは天下の回りもの」
#05「マニーは天下の回りもの」
 8人になったLiella!。1年生のクラスではメイちゃんと四季ちゃんがスクールアイドル部に入部したことで早速注目を集めている様子。いつかこの3人の誰かがセンターになったりして、ってフラグですか?w
 「まだまだ先輩には遠く及ばないっすよ~」と言ううきな子ちゃんも、まんざらでも無い様子。
 そんな教室の片隅では先日の引っ越し屋さんのバイトで痛めたのか、腰をさすりながら浮かない表情の夏美ちゃん。どうやら自身の動画チャンネルの再生数が伸び悩んでいるようです。1話できな子ちゃんに聞かれたときに一瞬微妙な表情をしていたのでもしかしたらとは思っていたのですが、やはり実際にはほとんど無名な存在だったみたいですね。
 で、ふと耳に入ってきたLiella!の話題に、「これを利用すれば…!」と閃く夏美ちゃん。「マニーですの!」と思わず立ち上がって腰がグキッ!…痛そう。

■それぞれの特技
 Aパート。「じゃじゃーん!」と可可ちゃんが披露したのは拡張された部室。以前物置だった部屋の壁を一部取り払って部室とつなげたんですね。さすがに今回は可可ちゃんひとりではなく理事長先生の許可と協力の下で工事したようですが、ともあれ、部員の受け入れ体制は万全。千砂都ちゃんも練習メニューを改良してきたそうです。
 が、なんだかんだでハードな練習。バテバテのきな子ちゃんとメイちゃんですが、四季ちゃんはギリギリついて行けてる。やはり運動神経は悪くないんですね。科学の実験や虫取りなんかで意外と体は動かしてきたのかもしれません。まぁそれとは別にスクールアイドルの動画を見て密かに練習はしていたようですが、それはみんなもだしメイちゃんも同じ。
 そしてここで意外な新事実が…!なんとメイちゃん、ピアノ弾けました。
 華麗に「Tiny Stars」をピアノで弾いてみせるメイちゃん。これは驚きでしたよね。キャラ紹介にも載っていませんし、だいいちそんなキャラに見えない(失礼w)。まさに意外な特技。新たな作曲担当としての期待も高まります。
 「それに比べてきな子は…」なんて言ってるきな子ちゃんですが、彼女もこっそり歌詞を書き溜めているようで、こちらは作詞担当。四季ちゃんはダンス担当と言ったところでしょうか。
 ところが、当の本人達は先輩達と比べたらまだまだ遠く及ばないとひけを感じている様子。先輩達にはまだ始まったばかりだし少しずつ伸ばしていけばいいと言われたものの、じゃあ「来年の今頃は先輩達みたいになれてるのかな」と気が重いようです。
 そんな1年生3人の様子をこっそり覗き見る夏美ちゃん。3人の入部で1年生からの人気が高まっていることを利用しない手は無い。
 「この世は全てマニーですの~!」
 いやぁ清々しいくらいに悪い顔です(笑)

■Liella!の日常
 というわけで早速Liella!に接触する夏美ちゃん。
 そして「ついに…きたデスカ!」「ついに9人なんだな!」と勝手に盛り上がっている可可ちゃんとメイちゃん。君たちホント“俺たち(視聴者)”だなw
 「スクールアイドルにおける9は絶対数」「そう!数々のレジェンドスクールアイドルたちが作り上げた9の奇跡!」、Liella!もついにその資格を得たと盛り上がる二人ですが…。夏美ちゃん、入部希望者ではありませんでした。
 なんでも、自身の動画配信チャンネルでLiella!を扱いたい、プロデュースさせてもらいたいのだとかで、確かに宣伝を誰かにやって貰えれば自分たちは練習に専念できると恋ちゃんも賛成。
 まとまった制作費や宣伝費を事前に貰おうというわけでは無く、作成した動画の再生数収入があればそれを夏美ちゃんが受け取るということで、かのんちゃんも同意したようです。
 まぁ実際にショウビジネスの世界に身を置いていたすみれちゃんとしては気になる部分なのでしょうけれど、とはいえ夏美ちゃんのは高校生の自主的・趣味的な活動ですからね(株式会社オニナッツとか契約書とかも雰囲気作りで自称しているだけでしょう…と思いたいw)。

 で、まずは早速Liella!の日常ということで、可可ちゃんの家に集まって遊んでいる様子を撮影。
 トランプの大富豪で貧民と大貧民になったかのんちゃんとすみれちゃんだけ屋外(しかも3回連続w)。これが格差社会…。まぁ実際には可可ちゃんの部屋に全員は狭いから、ということの様ですが、この二人が弱くて可可ちゃんが強いのはなんとなく納得です。可可ちゃん頭を使うゲームは強そうですよね。
 それはそうとして、こんなので宣伝になるのかと心配するかのんちゃんですが、ご心配なく、気にせず楽しんでと動画撮影に取りかかる夏美ちゃん。手慣れた感じでオープニングトーク(ハタから見るとかなりシュールw)。そして相変わらずカメラに撮られるのが苦手なかのんちゃん。
 そんな下界のドタバタを余所に、上流階級の皆さんは恋ちゃんがふと気になったのをきっかけに、大富豪そっちのけでどこかで見覚えのあるゲーム機に夢中になるという展開。ひどいw
 ゲームに勝って喜ぶメイちゃんをちゃっかりカメラに収める四季ちゃんもさすがです。

 とまあ、そんなこんなで撮影は終了。
 恋ちゃんはゲームにすっかりハマってしまったようで、帰るときになってもスマホでプレイ続行。恋ちゃんこれまでいろいろと世間知らずなところがあっただけに、いろんなものが新鮮で一度魅力を知ってしまうと…なところはありそうですね(笑)。
 で、「今日は遊んでるだけだったけど大丈夫かな」と心配するかのんちゃんに、「むしろそういう動画をファンは待っていたんですの」と夏美ちゃん。ホントそれ。リアルキャストのLiella!のそういう動画も待ってますよ。
 そしてそんな夏美ちゃんの言葉通り、投稿した動画は好評のようで、「再生数がどんどんマニーになってゆく~!」「マニーは天下の回り物、つい私に回ってきたんですの~!」と上機嫌。そして調子に乗りすぎてまた腰をやらかす…。
#05「マニーは天下の回りもの」

■Liella!の練習
 さて、好評だったLiella!の日常に続いて、いよいよ練習風景に密着。ということで今日も今日とてノリノリで口上を述べる夏美ちゃん。手慣れてるなぁ。「オニナッツ~」の挨拶のポーズ可愛いですよね。
 で、まずはLiella!に新たに加わった1年生を紹介…なのですが、なんだか暗い雰囲気です。どうやら練習風景を撮られるのに乗り気ではない様子に、「この前の動画であれだけ稼げたんですの、練習となれば…」と口を滑らせる夏美ちゃん。そしてその言葉を聞き逃さなかった四季ちゃん…。
 ヤバ…となっているところへ2年生がやって来て、夏休みの練習予定についてのミーティングです。
 バランスは考えつつも、なんだかんだで優勝を目指すからにはそれなりに練習もハード。そして夏休み明けには学園祭もある。大会とは別に学園祭でも1曲披露したい。
 とはいえ、「1年生にそこまで求めるのはさすがにかわいそうじゃないの?」「確かに。1年生は地区大会に備えて、学園祭は2年生だけというのも」という意見も。
 ですが、「それはダメだと思う」とかのん先輩。「だって、この8人でLiella!になったんでしょ。学校のみんなの前で歌うんでしょ?みんなそれを楽しみにしてると思うんだ」と。
 そうですよね。きな子ちゃん達の入部によって、1年生の間でもスクールアイドル部に対する見方は良い方向に変わってますし、同じ1年生のきな子ちゃん達の立つ学園祭のステージとなると、それはぜひ見たいでしょう。もちろんより良いステージを見せる気持ちで努力することは必要ですが、大会ほどの完成度は追求しなくていい。かのんちゃんも言う通り、まずは学校のみんなに歌を届けることが重要です。なので、千砂都ちゃんも「出来る範囲で良いから頑張ってやってみない?」と賛成。
 というわけで、大変だけど頑張ろうと1年生のみんなも同意。
 そしてその様子をじっと見ていた夏美ちゃんは、「なるほど、そういう構図になっているんですのね」と何かに気付いた様子。
 1話でも思いましたが、夏美ちゃんってけっこう周りを見ているというか、観察眼・洞察力のある子な感じがしますよね。かのんちゃんたち2年生の間での関係性、そして2年生に対して(スキル面でどうしても劣る)新入部員である1年生の立ち位置。そういったものを敏感に感じ取ったのでしょう。

 方針がまとまったところで、今日のトレーニング。
 ランニングに撮影しながら付いていくという夏美ちゃんでしたが、まあ当然ながらついていくのも必死です。
 それでも「だがしかし登録者数のため、マニーのため!」と奮い立たせて食い下がる夏美ちゃん。なんだかんだでけっこうハングリー精神のある子じゃないですか。
 ランニングを終えた頃には息も絶え絶えになりつつも、「頑張るんですの…。全ては再生数、マニーのため…」と自らを奮い立たせるのですから、目的がどうあれたいしたものです。
 で、「はーい、では皆さんから一言ずつもらうですの~」とインタビュー開始。そして相変わらずカメラを向けられるのが苦手なかのんちゃんは、タジタジになったあげく逃亡してしまいます…。
 「まったく、仕方ないんですの。では…」と改めてインタビューを、というところで、すみれちゃんから「この前の動画とか確認したんだけど、結構再生数稼いでるみたいね」「プロデュースとかなんとか言いながら、私たちを利用してお金儲けしようとしてるんじゃないの?」という疑惑を指摘されます。四季ちゃんも独自に分析したデータで収益を予測。その数値に「私たちに内緒で…」と驚くみんな。おっと雲行きが怪しくなってきました。
 「ちゃんと説明してもらえる?」と追い詰められた夏美ちゃん(むーって感じの表情がなんか無邪気で可愛いw)はその場を誤魔化してそそくさと逃亡してしまいます。

 後でその話を聞いたかのんちゃんは、とりあえず少し様子を見てみようと提案します。すみれちゃんの意見が間違っていると言うわけではないけれど、何かある気がする。確かに何か隠し事をしている様子ではありますが、それが何なのかははっきりしていませんし、悪意があったり悪事を働いているふうでもありませんからね。
 1期での恋ちゃんやすみれちゃんに対してもそうでしたが、こういう時にちゃんと「でも…何かある気がするんだよね」と考えられるのがかのんちゃんの良さです。
 だから、すみれちゃんも「ほんとお人好しなんだから。ここで私がダメって言ったら私が悪者みたいじゃない」と一応納得します。

■1年生の悩み
 というわけで、とりあえず夏美ちゃんにはこれまで通り来てもらうことに。
 1年生としても、「たぶん、すみれ先輩が言ってることが真実。でも、かのん先輩の言うとおり夏美ちゃんには何かある気がする」し、きな子ちゃんも「夏美ちゃんのこと嫌いじゃないっす」という感じです。
 で、夏美ちゃんもみんなが怒ってないと知ってとりあえず一安心。
 「思ってたよりちょろかったですの」とか漏らしてましたが、聞かなかったことにしてあげましょう(笑)
 となれば、「明日からも普段通りに」といきたいところですが、「ってことは、これからも動画を公開するのか?」と暗い雰囲気の1年生たち3人。
 何かあるのかと夏美ちゃんが訊いてみると、「もし日常だけじゃなくて、歌やダンスの動画をLiella!のファンが見たら、1年生と2年生で実力に差があるって、はっきりわかっちゃうよなって…」とメイちゃん。
 きな子ちゃんも「きっと笑われるっす…」と気にしている様子。
 なるほど、1年生達にとっては、動画投稿でお金儲けしているかどうかよりも、密着取材されることで自分たちの力不足をより痛感してしまう、そしてそれをみんなに見られてしまうので気が重いと、そういうわけです。
 重い雰囲気が漂います。
 …と、ふと何かをひらめいた様子の夏美ちゃん。
 「にゃは~思いつきましたの!…私たちは全員1年生。皆さんにちょっとご相談がありますの」と何やら相談を持ちかけます。そして…

 「ええーっ!」
 「夏休み中別行動したいって…」
 後日、部室で夏休み中の別行動を申し出る1年生たち。何か気に障ることでもしでかしたかと焦る2年生でしたが、「そうじゃないんす!」ときな子ちゃん。
 「先輩と一緒だと、どうしてもきな子たち迷惑かけてるなって…」
 「だから、1年生だけで自分たちを見つめてみたいって思ったんだ」
 と理由を告げます。
 そんな1年生の真剣な様子を見て、「わかった。部長として許可します」と別行動を許可する千砂都ちゃん。
 「ごめんね。でも、私、この子達の気持ち、分かる。…私もそうだったから」
 そうなんですよね、思い返せば、千砂都ちゃんも去年の夏に別行動を取りました。ダンスの大会で優勝して、かのんちゃんの隣にしっかり並び立つために。だから、今の1年生達の気持ちもなんとなくわかるのでしょう。
 「私たちも精一杯頑張るから、夏休みの終わりに成長した姿、見せて」と激励し、後輩達も元気よく「はい!」と応えます。

#05「マニーは天下の回りもの」
 そしてそんな様子を部室の外でこっそり伺っていた夏美ちゃん。
 「クックック…うまくいきました。うまくいきましたの~。分断成功、あとは夏美の思うがまま」なんて不穏なことを言っちゃってますが、さて、いったい何を思いつき、何を企んでいるのでしょう。
 「マニーですの…。にゃはっ!マニーですの~!」
 いやぁ面白そうなことになってきましたね、こういう引きで次回に続くとは!w

 そして「リエラのうた」はタンゴ調の曲。ちょっぴりミステリアスな感じの映像もまたユニークで面白いですよね。


■マニーは天下の回りもの
 さて、今回は待望の夏美ちゃん回だったワケですが、そうきたかと。
 1話できな子ちゃんの背中を押し、毎回マニーへの執着やバイトに励む姿でインパクトを残してきた夏美ちゃんですが、一方でここまでほとんどLiella!ともスクールアイドルとも接点が無いままきていて、いったいどうやってLiella!に加入するのかまるで想像が付かない。そんな中で、今回ついにLiella!に接触してきたわけですが、それによって自身の動画再生数を伸ばし収益を得ようとするある種の逞しさ、したたかさは大した物です。

 振り返れば、すみれちゃんだって最初はLiella!を踏み台に利用しようと考えて近づいてきましたが、すみれちゃんの場合は自身が目立つためだったのに対し、夏美ちゃんの場合はLiella!をより目立たせて(プロデュースして)自身の利益につなげようとしているという違いがあります。このあたりの動機はちょっとこれまでには無かったパターンでもあって、興味深くもあり面白いところだなと。

 最後は「分断」とか不穏なワードを使ってましたがw、基本的にはLiella!が良い方向に盛り上がってくれた方が自身の動画投稿にとってもプラスですし(そもそもわざわざ足を引っ張る理由がないわけで)、1年生の3人が先輩達に対する負い目や引け目を感じて悩んでいることを知って何かを閃いているわけで、ドラマがあれば動画のネタにもなるし、そのために別行動をさせて何かをやろうとでも画策しているのでしょうか。

 あと、なにかと競争やお金を稼ぐという事が蔑視されがちな風潮もありますが、きちんと評価や対価を得ることは別に悪いことではありません。夏美ちゃんだっていろいろ努力しているわけですし、ガッツがあるのは確かです。
 そもそも今回のサブタイトル「マニーは天下の回りもの」の元ネタである「金は天下の回りもの」の意味は、“お金は一箇所にとどまっているのではなく、世の中を巡っている。今はお金持ちでも貧乏になるかもしれないし(戒め)、今は貧しくても自分の所に巡ってくるかもしれない。だから真面目に努力してそのチャンスを待とう(励まし)”というものであり、そしてまた、富を巡らせることで、より豊かなものを目指していこうという意味合いにもとれる言葉です。
 そう考えると、今回のお話もまた違った表情が見えてくる気もしますね。
 そして、夏美ちゃんの元にマニーは巡ってくるのか。それは夏美ちゃんの欲していたモノなのか、はたまた思いもかけないものなのか。

 次回は北海道での1年生だけでの合宿(?)のようです。ここからどう夏美ちゃん加入の流れになっていくのか。話数的に次の挿入歌が来そうなタイミングでもあるので、いろいろと楽しみです。

 →第5話見所チェック

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