映画「ゼロ・グラビティ」が凄すぎる! [日記]
映画「ゼロ・グラビティ」を観てきました。
とにかく凄い。凄い映画を体験してしまった、というのが感想です。
ぜひ映画館で、それも3D上映で鑑賞することを強くオススメします。というか、絶対に3Dで観るべきです。
「ゼロ・グラビティ」は宇宙を舞台にした映画と3D(立体視)映画の常識を塗り替えたと言っても過言ではないかも知れません。
宇宙空間をリアルに描いた映画といえば「アポロ13」が有名です。「アポロ13」も非常に完成度の高い宇宙空間の描写と事実を元にしているからこそのリアリティが高く評価されていますし、個人的にも好きな映画です。なのでとどうしてもそれと比べてしまうところもあって、最初に予告編などを見たときは、なんかヒロインの博士がわーわーうるさいなー、素人が宇宙に行って事故ってパニックとかリアリティー無いなぁみたいな印象もあったのですが、実際に映画を観てそういうのはあっさり吹き飛びましたね。
所々に映画ならではのウソはあるのですが、映画として必要なウソであって全体のリアリティを損ねるものではないし、あえて主人公が女性であることにも大きな意味がある。
もう凄さを挙げるとキリがない感じですが…
ありがちなハリウッド的パニック映画ではない。全然違う。
ほぼリアルタイムで進行していくドラマと主観的な視点を基本とした長回しと3次元的なカメラワークによって、凄まじいほどの浮遊感と、あたかもそこにいて共に事件を体験しているかの様な感覚になる。(客観的な視点…たとえばヒューストンの地上管制の様子とか…は一切無し。これもまた極限の宇宙空間での孤立感・孤独感とその不安や恐怖を際立たせている)
飛び出す迫力!みたいな安直な3D立体視ではない。3Dであることに意味がある。
3D立体視であることによる遠近感の表現が「演出意図」として見事なまでに組み込まれている。
宇宙空間が極限環境であることが冒頭でシンプルかつ強調して説明されることによって鑑賞者に刷り込まれる。そしてこれは作品の大きなテーマと結びついている。
随所に盛り込まれた生命的なモノの暗喩。
ネジ・手を繋ぐ・ロープなどの紐、こういった要素が随所に暗喩的に描かれる。
布石の置き方、段階的な舞台転換とそれに伴うステップアップの見せ方も絶妙。
ISSがデブリの直撃によって連鎖的に崩壊していく様子は圧巻というか壮絶というか、それはもう凄まじい絶望感で言葉にならないというか、「うわぁ…」という感じだった。
クライマックスにかけてはほんとうにもう圧巻です。リアルに手に汗握った。それくらい凄かったし怖かった。
最後はもう笑うしかないっていう気分に共感。不思議な高揚感、満足感がある。
宇宙という極限環境の怖さと同時に、宇宙の壮大さ美しさ、神秘性なども感じる。
ラストシーンが凄い。映画のタイトルの意味を噛みしめる見事な演出。
最後は「生きてるーーーーっ!」って感じ。
無重量をテーマにした映画ではない。なので邦題の「ゼロ・グラビティ」は映画の意図を正しく表してはいない(原題は「GRAVITY」)。
あと、映像もさることながら、音響効果の見事さも特筆すべき点。
音楽がぐわーっと鳴り響いた後フッと無音になったり、宇宙空間を翻弄される映像に合わせて劇伴も前後左右にグルグル回ったり、とにかく凄い。
無音の宇宙空間というリアリティーを表現するためS.E.はかなり控えめ(真空の空間で、代圧服を着ている飛行士の耳にはどう音が聞こえるか、という感じ)なのですが、音楽がそこを肩代わりしているので無音の空間でありながらもの凄い迫力を感じる。と同時に、無音の静寂感をより引き立てている。本当に凄い。
映像と同じように音もまた主観的な視点でつくられていて、音と映像と圧倒的な3D立体視空間が見事なまでに連携して、凄まじいほどの没入感をもたらしている。
本当に凄い映画を観た、凄い体験をした、としか言いようが無い。
超オススメです。ぜひ!
映画『ゼロ・グラビティ』オフィシャルサイト
「ゼロ・グラビティ」に見る新しい3D映画の可能性(AV Watch)
とにかく凄い。凄い映画を体験してしまった、というのが感想です。
ぜひ映画館で、それも3D上映で鑑賞することを強くオススメします。というか、絶対に3Dで観るべきです。
「ゼロ・グラビティ」は宇宙を舞台にした映画と3D(立体視)映画の常識を塗り替えたと言っても過言ではないかも知れません。
宇宙空間をリアルに描いた映画といえば「アポロ13」が有名です。「アポロ13」も非常に完成度の高い宇宙空間の描写と事実を元にしているからこそのリアリティが高く評価されていますし、個人的にも好きな映画です。なのでとどうしてもそれと比べてしまうところもあって、最初に予告編などを見たときは、なんかヒロインの博士がわーわーうるさいなー、素人が宇宙に行って事故ってパニックとかリアリティー無いなぁみたいな印象もあったのですが、実際に映画を観てそういうのはあっさり吹き飛びましたね。
所々に映画ならではのウソはあるのですが、映画として必要なウソであって全体のリアリティを損ねるものではないし、あえて主人公が女性であることにも大きな意味がある。
もう凄さを挙げるとキリがない感じですが…
ありがちなハリウッド的パニック映画ではない。全然違う。
ほぼリアルタイムで進行していくドラマと主観的な視点を基本とした長回しと3次元的なカメラワークによって、凄まじいほどの浮遊感と、あたかもそこにいて共に事件を体験しているかの様な感覚になる。(客観的な視点…たとえばヒューストンの地上管制の様子とか…は一切無し。これもまた極限の宇宙空間での孤立感・孤独感とその不安や恐怖を際立たせている)
飛び出す迫力!みたいな安直な3D立体視ではない。3Dであることに意味がある。
3D立体視であることによる遠近感の表現が「演出意図」として見事なまでに組み込まれている。
宇宙空間が極限環境であることが冒頭でシンプルかつ強調して説明されることによって鑑賞者に刷り込まれる。そしてこれは作品の大きなテーマと結びついている。
随所に盛り込まれた生命的なモノの暗喩。
ネジ・手を繋ぐ・ロープなどの紐、こういった要素が随所に暗喩的に描かれる。
布石の置き方、段階的な舞台転換とそれに伴うステップアップの見せ方も絶妙。
ISSがデブリの直撃によって連鎖的に崩壊していく様子は圧巻というか壮絶というか、それはもう凄まじい絶望感で言葉にならないというか、「うわぁ…」という感じだった。
クライマックスにかけてはほんとうにもう圧巻です。リアルに手に汗握った。それくらい凄かったし怖かった。
最後はもう笑うしかないっていう気分に共感。不思議な高揚感、満足感がある。
宇宙という極限環境の怖さと同時に、宇宙の壮大さ美しさ、神秘性なども感じる。
ラストシーンが凄い。映画のタイトルの意味を噛みしめる見事な演出。
最後は「生きてるーーーーっ!」って感じ。
無重量をテーマにした映画ではない。なので邦題の「ゼロ・グラビティ」は映画の意図を正しく表してはいない(原題は「GRAVITY」)。
あと、映像もさることながら、音響効果の見事さも特筆すべき点。
音楽がぐわーっと鳴り響いた後フッと無音になったり、宇宙空間を翻弄される映像に合わせて劇伴も前後左右にグルグル回ったり、とにかく凄い。
無音の宇宙空間というリアリティーを表現するためS.E.はかなり控えめ(真空の空間で、代圧服を着ている飛行士の耳にはどう音が聞こえるか、という感じ)なのですが、音楽がそこを肩代わりしているので無音の空間でありながらもの凄い迫力を感じる。と同時に、無音の静寂感をより引き立てている。本当に凄い。
映像と同じように音もまた主観的な視点でつくられていて、音と映像と圧倒的な3D立体視空間が見事なまでに連携して、凄まじいほどの没入感をもたらしている。
本当に凄い映画を観た、凄い体験をした、としか言いようが無い。
超オススメです。ぜひ!
映画『ゼロ・グラビティ』オフィシャルサイト
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