「Notes of School idol days」を全曲紹介してみる【Disc2】

　「ラブライブ！」のサントラCDは基本的に劇中初出の順番で収録されています。なので、聴いていて場面をより思い起こしやすくなっていますね。
　というわけで、Disc2収録曲紹介。

【Disc2】
01. 不審者、にこ[LM29]
　５話アバン、「志村うしろうしろー！」な場面。不穏な空気漂う感じが実に見事。まさに不審者、にこ。

02. ＞ω＜/[LM08]
　「テンション上がるにゃ！」と読むそうです。

＞ω＜/は元々穂むらの日常、みたいなタイトルで発注していた、下町ホームドラマのイメージだったのですが、凛ちゃんのハツラツした感じにピッタリハマりましたね。アニメの劇伴って割とこういう化学変化が多いのです。 #lovelive

— ランティスキサラさん (@kisalantis) 2013年4月10日

03. 説明しましょう！[LM30]
　スイッチの入ったかよちんが熱く語り出す場面は印象的でした。ハイテンポでリズミカルな曲が普段と別人のような早口でまくし立てる花陽の可笑しさを引き立てています。

04. 強き者[LM14]
　俗に言うYAZAWA先輩のテーマ（笑）。「にっこにっこにー」初披露で一同が凍り付くという驚愕のシーンであえてこの曲というのが強烈なインパクトを残しましたね。

05. にこの過去[LM31]
　この曲が使われた５話の、にこの過去の話を聞き、雨の帰り道で海未とともだちになった時のことを回想するシーンを経て、独り寂しげに部室に向かうにこの様子を描いた一連の場面は、まるで映画音楽の様な雰囲気でとても印象的でした。

06. きっと青春が聞こえる(TVサイズ・にこソロ)[第5話エンディングテーマ]
　５話ラストのにこの「いっくよー！」からの流れが、まるで“矢澤にこオンステージ”モード突入のようで面白かったですね。ちなみに徳井さん曰く、このためににこ成分強調で撮り直したのだそうです。

07. これからのSomeday(TVサイズ)[第6話挿入歌]
　2Dと3Dの融合が見事でした。作曲はなんとyozuca*さん。

08. きっと青春が聞こえる(TVサイズ・にこりんぱなまきことほのうみ)[第6話エンディングテーマ]
　６話時点で揃っている７人でのバージョン。

09. ラブライブ！開催！！[LM37]
　キャラ変わりすぎ！なかよちんや、対して興味ないそぶりをしつつ、ランク上昇と聞いて「ガタッ」となった真姫ちゃんが面白かったですね。

10. 亜里沙[LM32]
　亜里沙ちゃんマジ天使。儚げで可憐でありながら芯のしっかりした亜里沙ちゃんらしい一曲。亜里沙ちゃんは絵里の妹というだけでなく、音ノ木坂学院の外側に居るファンの代表的存在でもありました。
　また、この曲の出だしの「ポロロ～ン」というフレーズは、ハッとなる場面やキーとなる映像などで度々用いられています。

11. きっと青春が聞こえる(TVサイズ・えりのぞ)[第7話挿入歌]
　７話時点で未加入の絵里と希の生徒会コンビによるデュエット。

12. 明日の勝利のために[LM35]
　８話冒頭、オープンキャンパスの結果如何で廃校決定の可能性が出てきたことを受けて、なんとかせねばと奮起する様子を描いた場面で流れました。往年の熱血スクールドラマ的であり、また、どことなく焦燥感も感じさせる一曲。

13. 絵里のやりたいこと[LM41]
　放課後の廊下、希の問いかけに絵里が本音を漏らす印象的なシーンで流れた曲。ピアノの奏でる寂しげなメロディーが胸に響いてきます。

14. μ'sのはじまり[LM36]

　第８話、穂乃果が絵里に手をさしのべ、μ’sがついに９人揃う感動の名場面。ドキドキとした心臓の鼓動を思わせる出だしから徐々に徐々に盛り上がっていく展開が、なんというかこう、抑えられない胸の高鳴りのようで素晴らしい。

15. 僕らのLIVE 君とのLIFE(TVサイズ)[第8話挿入歌]
　言わずと知れたラブライブ！プロジェクトの…μ’sのはじまりの一曲。

16. メイド喫茶[LM45]
　“アキバ的”なものを描く場面では電子音風味の楽曲、という印象があります。「お帰りなさいませご主人様」の場面が印象的ですが、実は６話のカラオケボックスでも流れていました。それはそうと、どことなく一昔前のオチモノパズルゲームかシューティングゲームか何かのBGMを連想してしまう（笑）

17. ミナリンスキー[LM40]
　ミナリンスキーさんマジ天使。天国にトリップしてしまう名場面。

18. 大切なもの[LM01 TypeB]
　[LM01 TypeB]という曲ナンバーが振られていることから、[LM01]である「始まりの朝」の別バージョン的な楽曲として発注or出来上がったものでしょうか。
　少しずつ力強さを増していく曲調は、気付きから確信に変わっていく心の動きを表しているような印象を受けます。

19. Wonder zone(TVサイズ)[第9話挿入歌]
　挿入歌でダンスシーンが（部分的にしか）無かったのはこの曲だけですね。とはいえ、全13話中で新曲の挿入歌が５曲（A-RISEを含めれば6曲）。１コーラス丸ごとのダンスPVシーンが６回（A-RISEを含めれば７回。オープニングを含めれば８カ所）と、２～３回に１回は新作ライブシーンをやっていたのだから、いやはや凄い…。
　CG使ったからできたんだ…みたいな意見もあるかもしれませんが、それは違うと思います。バンクではなく毎回異なるモデリング・モーション・映像を作っているわけですし、CGだからといって決して手間と時間がかからないわけではありません。

20. きっと青春が聞こえる(TVサイズ・ことりソロ)[第9話エンディングテーマ]
　脳がとろけると評判のことりソロ。それはそうと、しっかりとキャラ声で歌えるって凄いと思う。

21. アブないMermaid festa[LM38]
　青い空！白い雲！熱い日差し！って感じの、歌詞を付けて歌えばサマーソング一丁上がりな感じです。…というか、曲名からしてMermaid festaシリーズじゃないですか！
　あと、ギターがカッコイイ！

22. ドタバタコメディ[LM34]
　枕投げ！カッコイイギター＆ドラムサウンド！

23. 逆境からのスタート[LM44]
　11話ライブ前の場面で使われた曲。曲のモチーフは「友情」ですね。「完敗からのスタート」だった３話と対になっているかのようなタイトルに、やはり3話と11話は意識的に似せてあったのかなと思います。

24. No brand girls(TVサイズ)[第11話挿入歌]
　ノーブラじゃないよ！（笑）

25. 嵐の予感[LM42]
　12話アバンタイトルの曲で文字通り嵐の予感だったわけですが、実は第２話でユニット名を考えている場面の「陸海空」でも使われていた曲です。

26. 未練[LM19]
　ラブライブ！参加辞退を知らせ、知らされたメンバー達の想いを奏でるような一曲。重い弦の響き、悲壮感漂うストリングスの音色が印象的です。

27. はなればなれ[LM43]
　12話ラスト、穂乃果が諦めを口にし出し、スクールアイドルをやめると呟いたあの場面の曲。中盤の盛り上がりは感情をあらわにするにこや穂乃果の言葉に衝撃を受け唖然とするシーンと絶妙なまでにシンクロし、立ち去る穂乃果と共に曲はどこか寂しげなピアノの旋律で締めくくられます。

28. きっと青春が聞こえる(TVサイズ・穂乃果ソロ)[第12話挿入歌]
　12話が穂乃果ソロというのが何ともニクい演出。楽しく明るい曲なのに、どこか穂乃果の孤立・孤独を感じてしまいます。こういうところまで込みで構成されているであろうところが「ラブライブ！」の凄さ。

29. 新しい場所へ[OP Arrange]
　主題歌のインストアレンジというとっておきの一曲を、第13話アバンタイトルというオリジナルである主題歌の直前で使ってきたというのが痺れる演出。

@kisalantis １３話のアバンで使った「新しい場所へ」は、主題歌「僕らは今のなかで」のマイナーインスト・バージョンなんだけど、映像を観ながら歌詞を思い浮かべると泣けてきちゃう。この曲、編集してないのに、タイミングとか、尺がピッタリ！音楽の神様が微笑んだ奇跡です。

— 長崎行男さん (@Kameari_Kanata) 2013年4月8日

30. アキバ探訪[LM39]
　クレーンゲームの曲？

31. アキバの日常[LM11]
　ダンスゲームの曲…ですね。

32. Dance! Dance! Dance![LM46]
　ダンスゲームで遊んでいるうちにアイドル活動の日々の記憶がよみがえる穂乃果。海未の「１、２、３、４！」のかけ声とリズムがシンクロしていく演出は見事でした。
　それはそうと、この曲も歌詞を付けて歌ったらμ’sの新曲夏ソング一丁上がりな感じなんですけど！

33. START:DASH!!(TVサイズ)[第13話挿入歌]
　13話で再演があるなら「またひとつ夢が生まれ」の部分は絶対使われるだろうな、というか使ってくれ！と思ってました。

34. きっと青春が聞こえる(TVサイズ)[第3・8・10・11・13話エンディングテーマ]
　回毎に内容に合わせて歌い手が異なっていた「きっと青春が聞こえる」。全員バージョンが流れたのは未来のメンバーが奇しくも一堂に集った３話、μ’sメンバー集結の8話、合宿回の10話、最高のライブの11話。そして13話。サントラでも最後にこの曲が来るという見事な曲順。やはりTVアニメ「ラブライブ！」の締めはこの曲ですね。


　ということで、TVアニメ「ラブライブ！」劇伴全曲紹介、いかがでしたでしょうか。
　改めて実感するのは、実に数多くの楽曲がありバリエーションも豊かで、メロディが魅力的でしっかりしていて、そして、音楽の使いどころやタイミングが絶妙だった、ということですね。
　ほんとうに素晴らしい劇伴の数々だったと思います。
　素晴らしい音楽と共にテレビアニメシリーズを追体験できるサントラCDの名盤。是非お手元に！

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Notes of School idol days

• アーティスト: 藤澤慶昌
• 出版社/メーカー: ランティス
• 発売日: 2013/04/10
• メディア: CD

タグ：ラブライブ！