「放課後のプレアデス」第1話感想

　#01「流星予報：雨時々流れ星」

　遂に始まりました！TVアニメ版「放課後のプレアデス」！
　元は自動車メーカーのスバル（富士重工業）とアニメーション制作会社のガイナックスとのコラボから生まれたショートフィルムで、2011年の2月にYouTubeで公開になった作品。当時からテレビアニメなどで見てみたいという感想を抱いていたのですが、それが4年の歳月と紆余曲折を経てついに実現したということで楽しみにしていました。

　そんな待ちに待った第1話はYouTube版の第1夜と第2夜を再編して1話にまとめた感じの内容で、主人公のすばると謎の少年との出会い、すばるが魔法の力を得てあおい達の仲間に加わるまでのお話。
　基本的な舞台設定や大筋はほぼ同じでしたが随所にアレンジや変更も加えられていて、YouTube版と違って部室も無ければエンジンの欠片も集まっていない。ここからどのような形でYouTube版とつながっていくのか、あの場面この場面はどのようにテレビ版で描かれていくのか、あるいは違う展開が待っているのか、そういった部分もYouTube版からのファンとしては観ていて楽しみなところです。
　また、独特の静寂感や映像美、白を基調としたふわっとした感じの衣装の可愛らしさ、車のエンジン音がする（車の要素を模した）魔法の杖というインパクト、そういった本作ならではの魅力も健在で、いちファンとしては嬉し限り。

　尺の都合で駆け足で謎のままだったYouTube版の物語がテレビシリーズによってどのように膨らんでいくのかも期待しつつ、楽しみに見ていきたいと思います。



　そうそう、ネタ的にファンタとか勇者部とか鴨川とか言ってる人も居そうですが、実はそれらより前に世に出ていた作品です。ちなみに2011年の冬なので「まどかマギカ」と同時期。奇しくも同じ時期に登場した両作品は、同じような5人の魔法少女モノでありながら全く別の道を辿ってきました。2011年に真っ二つに分かれた魔法少女モノの道。方や衝撃の展開とダークなストーリーで話題をさらい、この4年で類似のスタイルの作品も登場し、方やその圧倒的な話題性の陰でひっそりと時を経て満を持しての再登場です。
　あの日生まれたもうひとつの新世代魔法少女モノが、いったいどんな可能性を見せてくれるかにも注目していきたいところですね。

　放課後のプレアデス / SUBARU × GAINAX Animation Project（公式Webサイト）

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