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「知ろうとすること。」 [書籍]

 糸井重里さんと早野龍五さんの対談本「知ろうとすること。」を読みました。
知ろうとすること。
 普段アニメやゲームやラブライブ!のことばっかり書いてるblogですが(笑)、この本はぜひ沢山の方に読んで欲しいので、たまにはこういう本も紹介してみようかなと。

 この本は、コピーライターでお馴染みの糸井重里さんと、糸井さんが東日本大震災のあとtwitterを通じて知り合った物理学者の早野龍五さんとの対談本で、福島第一原子力発電所の事故後による放射線の影響とその実態、そして、そこから見えてきたこととこれからについて語られた内容になっています。

 原発事故での放射線の影響というものについて、きちんとしたデータと分析、そして実体験に基づく経験を交えて、実際のところ福島の放射線の影響がどのようなものだったかがかりやすくかみ砕いて語られており、また、糸井さんならではの視点も加わってたいへん読みやすく、そしてしっかりと知ることができる一冊。物事との向き合い方や判断の仕方、正しく知って、ある意味正しく怖れることの大切さも考えさせられます。最後は宇宙レベルの壮大な話に発展していって、たいへん興味深く、そして面白かった。

 そんなにページ数もないし、対談なのでわりと楽にさっと読めるので、この年末年始のちょっとした暇な時間にでも是非読んでみて下さい。

 最後に、巻末の糸井さんのあとがきがとても印象深かったので、一部を抜粋したいと思います。
知ろうとすること。
ぼくは、じぶんが参考にする意見としては「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義をかたらないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます。
「しろうとすること。」あとがきより

 シンプルで、そしてとても深く、しっかりと胸に刻んでおきたい大切な「姿勢」だと思います。それぞれどういうことか詳しくは、是非本を読んで確かめてください。


知ろうとすること。 (新潮文庫)

知ろうとすること。 (新潮文庫)

  • 作者: 早野 龍五・糸井重里
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/09/27
  • メディア: 文庫



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