輪るピングドラム #01 「運命のベルが鳴る」

　「生存戦略、しましょうか。」

　とても密度が高く、かといって詰め込みすぎに感じない。奇をてらっているようで正攻法。次回への期待が高まる第一話のお手本的な見事さ。
　次々と不思議な出来事が起こり、謎だらけで、何がどういうことなのかサッパリだけれど、見せ方が上手いので「わけわからん、つまらん」とはならず、逆にグイグイと物語の世界に引き込まれる。
　特に圧倒的なビジュアルインパクトの変身バンク（…というか、お告げタイム？）は圧巻で、その凄さとインパクトには圧倒されてしまった。

　どこか非現実的でもある色彩溢れる画面、随所に散りばめられたピクトグラムのモチーフ。リアルさを追い求めるのでは無く、アニメならではの表現で魅せる絵づくり。…画面の見せ方や演出が巧みなので、これは何かの象徴なのか、何かの比喩・暗喩なのか、といったことに想像を巡らせ読み解いていくのもまた面白い。こういうアニメは久々な感じ。
　今後どういった展開が待っているのか、楽しみに見ていきたい。

　輪るピングドラム｜オフィシャルサイト

輪るピングドラム 上

• 作者: 幾原 邦彦
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• 発売日: 2011/07/04
• メディア: 単行本

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