FINAL FANTASY XIV初の拡張ディスクとなる「蒼天のイシュガルド」の発売を控え、新しいベンチマークが公開になったので試してみました。
新ベンチマークは拡張ディスクで新たに追加されるイシュガルド地方のエリアやフライングマウントなどの新コンテンツをモチーフとした内容になっていますが、拡張ディスクのもうひとつの目玉と言えばDirectX11（以下DX11）への対応ということで、ベンチマークでもDX11版を試せるようになっています。
マシン環境は以前と同じくCPU:Core i7-860／8GB／GeForce GTX650Tiですが、OSはWindows8.1 Update 64bitにアップグレードしています。
DirectX9版の最高品質設定相当でそれぞれ測定してみた結果がコチラ。
DirectX9
SCORE:7443
平均フレームレート:62.447
評価:非常に快適
-非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください。
ローディングタイム：
シーン#1 3.374sec
シーン#2 8.303sec
シーン#3 5.699sec
シーン#4 4.965sec
シーン#5 5.376sec
シーン#6 3.269sec
合 計 30.989sec
画面サイズ: 1280x720
スクリーンモード設定: ウィンドウモード
DirectX バージョン: 9
グラフィック設定のプリセット: 最高品質
DirectX11
SCORE:7702
平均フレームレート:62.282
評価:非常に快適
-非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください。
ローディングタイム：
シーン#1 2.470sec
シーン#2 9.255sec
シーン#3 6.461sec
シーン#4 5.789sec
シーン#5 5.688sec
シーン#6 2.539sec
合 計 32.203sec
画面サイズ: 1280x720
スクリーンモード設定: ウィンドウモード
DirectX バージョン: 11
グラフィック設定のプリセット: 最高品質（DirectX 9相当）
度々「軽くなる」と公言されていたDX11対応ですが、少なくとも自分の環境では誤差の範囲、大差ないですね。DX11版の最高品質設定だと当然ながらこれよりスコアは下がります（ちなみにSCORE:6100前後でした）。
今回のFF14のDX11対応は、DX11ならではのよりリッチなグラフィックス表現を盛り込むということよりもDX9で疑似的に再現していた表現手法のネイティブ化が主な対応のようで、それによって処理が最適化され結果的にDX11の方が若干軽くなる、ということなのでしょうが、結果はこの通り誤差程度のモノでした。
ビデオカードそのままで、DX9時の最高品質よりもワンランク上の品質のグラフィックをほぼ同等のパフォーマンスでプレイできるという点はメリットですが、逆にハイエンドのビデオカードはますますその性能を持て余す感じですね。 立体感や質感などで表現力が向上した部分も確かにあるようですし比べてみると確かに違いはあるのですが、ずいぶんと待たされた割には現状の最高品質設定の若干上程度のものに過ぎないという印象で、DX11対応で表現が劇的にグレードアップすることを期待していた部分については肩透かしを食らった感じ。
光や影、雨などの天候、フォグなどの空気感、布や髪の毛の表現、被写界深度の描画などにもDX11ならではの強化が欲しかったところですが、ベンチマークで見る限りはそこまで目立った変化は感じられません。
映像の内容に関してもそれほど興味を引かれるものではないですね。DX11の変化が判りづらいという点も含めてシーンのチョイスも微妙。むしろ、新規エリアのグラフィックは「コントラスト感をきつくすりゃいいってモンでもないだろ」というのが率直な感想で、目が疲れそうだし黒潰れして見にくいだけという印象です。
細かいグラフィックス表現の変化などはまた改めて。 ■追記：
FF14蒼天のイシュガルドベンチDX11版をチェック