いちばん最初に買った携帯電話はdocomoのSO206で、talbyに機種変更するまで使い続けていました。
電話ができれば十分だしほとんど使うことも無かったので特に不満も無かったのですが、そろそろメールくらいは&どうせ持つなら持っていて嬉しいモノにしたいと思って、デザインに惚れ込んでauのtalbyに乗り換えることを決意。当時すでに市場から在庫が消えつつあった中、ショップを何件も回ってようやく見つけたtalbyのホーネット・グリーンに機種変更。当時はまだナンバーポータビリティ導入直前だったのですが、(待っていたら在庫が無くなるし)番号を捨ててまでのキャリアごとの機種変更でした。
それだけtalbyは自分にとって魅力的な端末だったのです。名機です。auが輝いていた時代の
最高傑作だと思います。というか、今に至るまで(他キャリアも含めて)talbyを越える端末はおろか、並ぶ端末すらついに現れることがなかったと個人的には思っています。
auのサービス終了機種一覧の中でも、見た目からして時代を感じさせる端末が並ぶ中、古さを感じさせず、ひときわ異彩を放っていると思いませんか?(該当ページは公開終了) 本来のデザインコンセプトでは、銀色の部分はアルミなどの金属素材で厚みも10mm以下、アルミから削りだした1枚の板のようなデザインをイメージしていたらしいのですが、技術的な面などから現在の形に。それでも質感は悪くないし、黒い部分を一回り小さく、かつ斜めにカットすることで厚みを感じさせないデザインになっているのが秀逸。
なにせ本体サイズは45(W)x132(H)x13(D)で、重量はわずか
79g!このサイズと重量でありながら手にしっくりなじみ、ボタンも押しやすい。
長年talbyを愛用した者に言わせれば、イマドキの携帯電話やスマートフォンはどれも大きくて重い。コンパクトだとか薄い軽いとか謳っているものもありますが、talbyには敵わない(大きさはギリギリINFOBAR C01が並ぶけれど、100gを切る端末ってほとんどないでしょ?)。 特徴的な丸いボタンのデザイン。
側面にはtalbyのロゴとマーク・ニューソンのサイン。味気ない型番ではなく「talby」という機種名なのも素敵。
auのロゴはデザインを損なわないように裏面にひっそりと刻印。側面ボタンやカバー類、背面のデザインに至るまで美しい。
角の部分がわずかに外装が剥げてしまいました…。 卓上ホルダのデザインも含めて考えられており、卓上ホルダにセットすると銀色の板の様な見た目になるうえに、卓上ホルダには本体スピーカーからの音を逃がすための穴も開いているというコダワリっぷり!
(卓上ホルダに全く関心の無い今のauからは想像もできないでしょうが) talbyの“ちょっとした”工夫(ITmedia)
外見だけで無く中身もよくできており、携帯電話機として必要十分にしてレスポンスも使い勝手もいい。
talbyの専用サイトもあったりしたし、牛さんのメール配信アニメとか、フラワーダンスのミュージックプレイヤーとかも愛嬌があった。日記帳機能とかも付いてて、すごく端末に愛着を持てたんですよね。 ほんと、(携帯に限らず)ここまでモノとしての魅力に気を配った製品が、果たして今どれほどあるか…。
使えなくなってしまうのが返す返す残念です。
ともあれ、改めて…「お疲れさま、talby。」 長い間、よくがんばってくれました。本当にありがとう。 貴重なtalbyのTVCM。
当時もなかなかのインパクトでしたが、今見ても抜群に格好いい!
テーマソングの「free」も名曲。
Free(MP3)(Amazon)
フリー
- アーティスト: ニック・ウッド
- 出版社/メーカー: Project-T
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: CD
よく見るとtalbyのシルエットやパーツの形でfreeという文字が描かれています。