nasne（ナスネ）＋Vita版torne

　ネットワークレコーダ＆NASとして話題のnasne（ナスネ）、既にtorneを使っているということもあってずっと買うかどうか悩んでいたのですが、Vita版torneがリリースになるということで思い切って買いました。

　手前のtorneのBDケースと比べてわかるとおり、本体もACアダプタも非常にコンパクトです。2.5インチHDDということもあって発熱も控えめで振動もなく動作音はほとんど聞こえません。常時稼働させる機械だけに低発熱低騒音はポイントですね。

　接続と設定も簡単。アンテナとLANケーブルをつないで電源ON。PS3のtorneを起動させてnasneを登録し、チューナーの設定を行えばすぐに使えます（PS3が無くてもPC等のWebブラウザから設定することもできます）。NASの機能についても複雑な設定は一切不要（必要に応じてワークグループ名を設定する程度。逆に言えば高度な使い方はできません。手軽に使えるネットワーク共有フォルダ、といったところ）。
　ちなみに、ソニーストアから購入したのですが、ファームウェアがVer.1.00だったのでアップデートを実行し1.52に更新しました。

　PS3版torneからは、PS3にUSB接続した地デジチューナとLAN接続のnasneの違いをほとんど意識することなくシームレスに扱うことができ（※ただし、torne(PS3)のHDDに録画した番組とnasneに録画した番組の相互ムーブといったことは今のところできません）、ネットワーク越しとは思えないほどチャンネル切替もビデオ再生も高速でスムーズ。
　DTCP-IPムーブに対応しているので、対応ドライブとライティングソフトがあれば（念のためnasneからのダビング対応を謳っているものを選んだ方が無難だと思いますが）PCからネットワーク越しにnasneに録画した番組をBD-R等にムーブすることもできて、これまでのtorneの弱点だったダビングできないという部分も環境さえ整えれば解消されるようになりました。

　また、本日から配信開始になったPSVita版torneを早速ダウンロードして使ってみたのですが、これが非常に完成度が高い。PS3版torneと遜色のないものに仕上がっていて、何より無線LAN越しとは思えないほどのレスポンスの良さと画質には驚きです。また、ボタン操作とタッチ操作の両立をきっちり作ってある点も高評価。Vitaへの録画番組の転送も無線かつバックグラウンドで可能。
　PS3でtorneを使うのとほとんど同じですから、もちろん放送中のテレビ番組をVitaで視聴することもできるので、さながら（ローカルネットワーク内限定ですが）最新技術のロケーションフリーというか、有機ELポータブルテレビが手に入ったような感じです。
　一点注意が必要なのは、PSVita版torneはあくまでnasneの再生環境であるということです。nasne以外（PS3本体HDDや、PS3版torneの管理下にあるHDDなど）に録画した番組を直接参照することはできません（uke-torneでVitaにムーブしたものは閲覧できます）。

　PSVita版torne、通常価格800円のところを2013年2月27日までの間は無料でダウンロードできるそうなので、使うアテがあるのなら今のうちにダウンロードしておいてはいかがでしょうか。
　■2013/2/18追記：無料期間が3/13まで延長されることが発表されました。

　torneの意外な秘密も！↓
　開発陣に聞くPS Vita版「torne」のカタチ（AV Watch）

　余談ですが、BS/CSのトルミル（録画しているユーザと視聴しているユーザ）の数値が全国共通ということで、久々に４桁の数字を見ました（笑）。ホント、地方だと４桁とかまず無かったですからね。来年の「ラブライブ！」の録画などで早速nasneに活躍してもらう予定ですが、トルミルの数値がどうなるのか、楽しみなような不安なような…。
　あと、ライブ機能（関連するtwitterのつぶやきをリアルタイム表示する機能。Vita版には非搭載）が意外と面白いですね。ニコ生の様にとはいきませんが、twitterの反応を見ながら番組を見るというのもなかなか新鮮です。
　■追記：2013年3月4日でtorneのライブ機能は休止になるそうです。twitterの仕様変更によるものなのか、なにか理由があるのか…。面白い機能だっただけに残念ですね。
　■2013/5/16追記：4.2アップデートでライブ機能再開だそうです！