PlayStation®Vita クリスタル・ホワイト Wi-Fiモデルを購入しました。
ド田舎に住んでると位置情報系サービスの恩恵や面白みは殆ど無いだろうし、標準搭載ではない（一応Wi-FiでもWi-Fiスポットを利用した簡易的な位置取得はできるようですが）機能は結局本格的に使われることは少ないんですよね。3Gでネットに繋ぐことも無いだろうと。なので、お手頃価格なWi-Fiモデルをチョイスしました。
ホント、例えばtorneも人口密集地に住んでるとトルミルも数字が派手に出て面白いのですが、田舎だと一桁や数字が無いことはザラで、せいぜい二桁、多くて三桁の数字が出る程度。こういった周囲に人が居てナンボのサービスは田舎暮らしだと面白みが無いんですよ…。 メモリーカードは思い切って32GBを購入しました。実際、PSPでも体験版やDL版、アーカイブスやテレビの録画番組を転送したりしていると16GBでもあっという間なんですよね。それに、最近は著作権保護やらコピーコントロールやらの制約もからんできてデータ管理も面倒なので、なるべく複数のメモリーカードを使わずに済むようにしたいということで、値は張るけれど32GBをチョイス
（セーブにしか使わないのなら4GBでも十分だと思います）。
audio-technicaのポータブルスピーカーAT-SPP50と組み合わせてみました。
ハードウェアのつくりは上質で高級感があります。ホワイトは単色で、PSP-3000のパールホワイトの様なラメ入りではありません。
インカメラが中途半端な位置にあるので、インカメラの映像が微妙に横からの角度になるのが違和感ありますが、まぁ、使うことはないだろうからいいか…。 有機ELの画面は本当に綺麗。
いわゆる“バックライト漏れ”が無く黒が本当に黒になるので、特に暗い場所で見るとその美しさを実感できます。発色もよく、残像感もありません（視野角の広さは思ったほどではありませんが、悪くはないです）。
一方で、ソフトウェア部分の完成度がちょっとお粗末すぎる。
UIに関してはさんざん言われていると思いますが、非常に出来が悪い。無駄な演出やデザインそのもののイマイチ感もさることながら、何が何でもタッチパネル、タッチ操作ということで頭がいっぱいな感じの設計が…。たくさんボタンがあるのに
ボタンで「何もできない」のが非常にストレスを感じます。スマートフォンやタブレット端末を意識しすぎて、ハードウェアキーが充実していることや
ゲーム機であることの強みを見失っている感じ。
そもそも、スマートフォンやタブレットとは持ち方が根本的に違うし、本体を持ったときにボタンの位置に指があるんだしさぁ…。指の位置にあるのに使えないもどかしさ。何のためのボタンですか。飾りですか？ 画像一つ見るのも、音楽やビデオを再生するのも、ファイルの一覧を見るのも、設定をいじるのも、とにかく何をするにもアプリの起ち上げと無駄な操作ステップが必要（アプリ起動もアイコンタップの次に必ず1ステップ余計に必要）なのも煩わしく、起動やひとつひとつの操作ステップにも微妙に待たされる感があります。しかも他のことをするにはアプリを切り替えないといけないのですが、なんでもタッチの割にアプリ切り替えやホームに戻るためにはPSボタンを押さないといけなくて、これが（ボタンはあるけど使えないものだという部分とも相まって）一瞬戸惑います。ボタンの位置的にも押しづらい（頻繁に押さない前提の配置、なのに…）。なんともちぐはぐです。
また、アプリをインストールしていくとどんどんアイコンが増えていく（アプリ一覧やフォルダ分け／グループ化の様な概念も無い）ので、ゲームの体験版やDL版をインストールすればするほどアイコン＆ホームスクリーンだらけになっていく予感。
壁紙を設定してもアイコンで見えないし…。というか、画像を壁紙に設定すると再圧縮されて画質が目に見えて劣化します。これがけっこう…いや、かなり汚い…。壁紙設定で画質劣化とか信じられない仕様です。壁紙設定時に任意にトリミングできないのも地味に不便。壁紙を変えるとスクリーンを切り替えるたびにいちいち“暗転して切り替わる”というのも…。 あと、
コンテンツ管理がとにかく使いづらい。ただでさえ使い勝手の悪いVitaのUIからしか操作できない点といい、PCとのデータのやりとりは非常に不便です。USBストレージとして扱えていたPSPと比べるとどうしても使い勝手が悪い。x-アプリから音楽の転送ができないのもなんだかなぁという感じです…。PlayMemoriesも対応してないし…。ソニーの標準的なアプリケーションとの連携ぐらい最初から出来てしかるべきでしょう。各種プレイヤーアプリも、ボタン操作できない事とも相まって非常に使い勝手が悪い。ファイル管理の使い勝手やファイルの閲覧性も悪く、細かな不便さが積み重なって、音楽や写真、動画を積極的にVITAに転送して楽しもうと思わなくなるレベルです。マジで。
不正対策などの意図があるのでしょうが、ハードのポテンシャルや使い勝手の良さがスポイルされては本末転倒。せっかくの性能が台無しです。
セーブデータ管理のわかりにくさといい、使い勝手の悪いUIといい、数々の謎仕様といい、開発者は誰も疑問に思わなかったのでしょうか？ちゃんと触ってテストしたのでしょうか？
ホント、PSPで当たり前のようにできていたことができなくなっていたり使い勝手が悪くなっていたりで、UIのダサさ・ダメさ加減とシステムソフトウェアの完成度の低さは早急になんとかしてほしいところです。というか、さっさと何とかしないとまずいと思います。
購入満足度を下げている大きな要因だと思いますし、そのうちアップデートで改善とか悠長に構えていられる状況でも無いでしょう。できの悪いソフトウェアがハードの足を引っ張っているのは間違いなく、SCEの下手なプロモーションとも相まってVita低調の大きな原因だと思います。 お客様アンケート｜プレイステーション®オフィシャルサイト ともあれ、8月には「
初音ミク -Project DIVA-f」が、夏には「
マリシアス・リバース」が発売になります。本体は確保して準備万端なので、あとは発売を待つばかり。PSアーカイブスも早いとこ対応してくれれば…。
■2012/8/15追記：8月28日のアップデートで遂にというかやっとというか、ハードウェアキーでの操作に対応するそうです（「一部」というのが気がかりだけど、この調子でどんどん手直ししてくれ。できるかぎり急いで。最終的には根本的に作り直して貰いたいくらいだけど）。あと、初代PSソフトも対応開始とのこと。
PlayStation®Vita 2012年8月28日（火）のシステムソフトウェアアップデートバージョン1.80により、新機能追加（SCEプレスリリース）