波乱のサービス開始から１年、現在パッチを繰り返しつつサービスが継続されているFF14ですが、公式サイトで本日、
「新生 FINAL FANTASY XIV」（FF14 Ver.2.0）と銘打っての大規模改修の概要及びロードマップが発表になりました。要は、現在進めている現行バージョンの改修作業と並行して、既に新クライアント・新サーバプログラムを開発中であり、
新しいゲームとして2013年１月の再ロンチを目指すというもの。
個人的には、ユーザーインターフェイスとフィールドマップの抜本的な作り直しが完了した時点の出来映えが一つのターニングポイントかなと思ってたのですが、現行サービスの改修による実現はあきらめて、新生として完全に作り直して再ロンチすることにしたようです。
現行FF14の基本設計の酷さはかねてより指摘され、様々な面で足を引っ張っていたわけですが、おそらく多くの人がこれはもう根本的に作り替えないと無理なレベルだろうと考えていたでしょうから、事実上の現行バージョンの改修による継続断念の表明は「やっぱりな」といったところでしょう。
公開された開発ロードマップを見る限り、新体制に移行して間もなく「新生」としての開発が始まっており、「作り直し」自体は早い段階で決定されていたようです。大規模MMORPGの開発としてはたいへんに急ピッチなものでしょうが、開発には更にあと１年を要し、PS3版正式サービスを含めた再ロンチは2013年１月ということになっており、まだまだ先の話です。
また、今回発表と共に開発の内部資料の一部やロードマップが一般公開されていますが、こうした対応は異例といえます。
その背景には、細かな改良は重ねられているものの、マップやUIなど根本的なところが一向に改善されない、なかなか将来の展望が見えてこないといったユーザーの不安や不満があり、内部資料やロードマップをさらけ出すことで誠意を示す、これだけのことが決まっています、やりますという決意表明の意味もあるのでしょう。
ともあれ、E3 2005で公開された次世代MMOのデモ映像で夢見て、FF14発表当時のコンセプトアートの数々や吉田明彦氏の描くイラストから想像した世界がようやく実現される…かもしれない…ということで、期待はしたいところです。