6月11日は「かぐや」こと、JAXAの月周回衛星SELENEが月面に制御落下し、その役目を終えた日です(2009年6月11日3時25分10秒)。
 当時、深夜にもかかわらずリアルタイムで情報を追いかけ、その時、曇り空を見上げたことを思い出します。

 様々な機器で月をくまなく観測し、数多くの発見と成果を残した「かぐや」ですが、中でもHDカメラによる高精細な月面の映像や、「地球の出」と呼ばれる月の地平線から地球が昇ってくる美しい映像は多くの人に感動を与えたのではないでしょうか。

 また、一躍有名になった「かぐや」をきっかけに、日本の宇宙科学に対する認知度や注目度も徐々に高まるようになったと思います(後に偉業を成し遂げる「はやぶさ」も、ちょうどこの頃、地球帰還に向けて懸命の航行をしている最中でしたね)。後日、秋葉原で開催されたイベントに足を運んだのも懐かしい思い出。


 そして、「かぐや」といえばこの本。「現代萌衛星図鑑」。

 偶然にも「かぐや」が月に還る前日に出版になった「現代萌衛星図鑑」。宇宙科学・人工衛星について、とてもわかりやすく、ていねいに、そして愛情深く解説した一冊。
 そんじょそこらの取って付けたような擬人化本とは一線を画する内容で(正直、タイトルでちょっと損していると思う)、ほんとうに面白い。オススメの一冊です。
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