Blu-ray発売ということで、改めて1話の感想を書いてみようかなと。

 全話見終えて改めて1話を見てみると、初見でちょっとつかみが弱いかもと思っていた1話も、意外とミルキィホームズらしいつくりで面白い。というか、ミルキィホームズというアニメの基本スタイルを薄味にして提示した回、だったと言えるかもしれません(20の乳首も控えめだしw)。1話は“ミルキィホームズってこんなノリですよ”っていうのが一通り提示されていたのではないかと。

 たとえば、序盤の“一見シリアス”からダメダメへの急転換も最終話を思わせる構成ですし、わざわざテロップで「ひと月 前のことでした…(TT)」なんて出してる辺りも、さりげなく”こういうノリです”というサインの様にも思います。
 わずか5分あまりの回想シーンで全盛期の様子(本来の能力)を一通り提示して、元々こんな能力を持ってた子達です。アルセーヌも一目置いてました。さて、そんなトイズが無くなってからのお話です…というつくりも、意外と親切ではありませんか。
 そして、回想シーン明けのホームズ探偵学院のファーストカットでは、しっかり“学院にシャーロック・ホームズの銅像がある”という事を示していたりと抜かりがない。このあたりに、意外ときちんと考えてあるっぽい雰囲気を感じます。以降もテンポ良く話が進んでいき、初見の時は「いや探偵的な対処法じゃないだろ」とか、「容赦ないなぁ」と思った写真爆破のシーンも、振り返ればこういうのもミルキィホームズらしさかなと思いますね。あと、なんだかんだでけっこうたくましくて前向きな4人とか、シャロの言葉でまとまりを取り戻すところとかもそうですね。

 そんな1話は、最後の終わり方がBGM効果とも相まってなんだか微笑ましくて、新しいことが始まるワクワク感があって、それで次回が楽しみになったのを覚えています。
 回想シーンによる本来の姿の提示から、キャラクター紹介、作品のテイストの提示、3ヶ月後までにトイズ復活という物語の大目標までを1話できっちり見せ、次回、そんな彼女たちのドタバタが始まります…という構成。…いやホント、改めてみると良くできた1話ではないでしょうか。