ラチェットの次は、確かこの前「PS5専用は今は作ってない」みたいなことを言っていたはずのスクエニの新作映像。LUMINUS PRODUCTIONSというロゴでピンときた方もいると思いますが、かつてE3 2012で公開されていた「FINAL FANTASY REALTIME TECH DEMO」も彷彿とさせる雰囲気です。
中盤はインディーゲームコーナーかな?という雰囲気で、どれもなかなかに個性的ではありましたが、Steamとかでよく見るという印象も無きにしも非ず。とはいえこのクオリティで出てくるのかというのには驚かされました。
そんな中に紛れてのあの三上真司さん率いる開発チームの新作もなかなかのインパクトがありましたね。
そして「ASTRO's PLAYROOM」。PS4でもデモンストレーションソフト的に出ていたPLAYROOMがPS5でも登場。PS5にプリインストールされるようです。
ところで、
このゲームの紹介の前にちらっと出てきた映像、PS5の起動画面やシステムUIの一部だったりするのでしょうか?健康と安全に関する注意をお読みくださいとか、PSボタンを押してみたいなメッセージが表示されていたりして、なんだかそれっぽい感じでしたよね。
で、そこからまた何本か紹介がありつつ、SIEの吉田さんが登場しての意外や意外のデモンズソウルリメイクがあったりして、終盤にきてバイオハザード8、そして謎の新規タイトルとカプコン2タイトル。シリーズ新作と新規タイトルの2つを持ってきたのも凄いですし、映像クオリティも高く、カプコンはREエンジンを投入したバイオ7辺りから最先端グラフィックを駆使した開発に強くなっている感じがします。
最後、大トリには待望の「Horizon」の続編が来ました!
PS4でものすごく評価が高かったゲームだけにPS5の目玉タイトルの一つと言っても良いのではないでしょうか。個人的にも続編を期待していたので楽しみです。
そうそう、珍しくコテコテのミリタリーシューターやFPSがほとんど無かったのがなんだか新鮮でしたし、ある種の時代の変化を感じる部分でもありましたね。
そしてラストに満を持してPlayStation®5の本体デザインも公開になりました!
(冒頭やソフト紹介の合間合間で思わせぶりに謎空間や△○×□のオブジェが出てきていたのがこのラストの「くるか!?」という期待感にうまく繋がる構成になっていて、PS4の時もそうでしたが、本体デザインの発表の仕方がうまい) 黒いコア部分を白いカバーで覆った流線型の有機的なデザインも未来的でカッコイイ。先行して公開されていたコントローラのデザインから白黒のツートンは予想していましたが、白をメインカラーとしたデザインも昨今のトレンドですよね。
ディスクスロットの大きさから推測するとPS4よりも大きく、初期型PS3並かそれ以上のサイズはありそうな感じですし、実際に厚みもそれなりにありそうですが、曲線を用いるなどしてスリムでコンパクトな印象になっていて、このあたりのデザインは相変わらず見事です。
大きくなったのはやはり発熱と冷却の関係でしょうね。 そして、本体デザインどーん!からのもう一回ぐるりと細部を見せるのかな…と思いきやの!
まさかのデジタルエディション(ディスクドライブレス版)にも驚きましたね。
決して安くはないだろうと予想されている次世代機において少しでも安く買える選択肢にもなっている。どうせダウンロードでしか買わないし、だったら安くなるしこっちの方がいいじゃん、と。
ダウンロード版専用ゲーム機といえばPSPgoが思い起こされますが、当時は反発も大きくダウンロード販売もまだまだ一般的ではなかったため結局受け入れられませんでした。
PSVITAやPS4の頃になると徐々にダウンロード販売も浸透してきて(特にPCゲームはSteamの普及などでもはやダウンロードで買うのが普通です)、そして今回遂に、最初からディスクドライブ非搭載版を発表し、それが割と歓迎されている辺りに時代の変化を実感させられます
(既にXBOX Oneがディスクレス版を出してはいますが、PS5での本体デザイン公開と同時発表&最初からラインナップされていることのインパクトは大きい)。いよいよ家庭用の据え置きゲームもディスクレス、ダウンロードが当たり前の時代になってきた感じがしますね。
PS5のディスクドライブはもはやゲーム用に搭載しているというより、Ultra HD Blu-rayなどのビデオパッケージソフトを観たい人用という位置づけなのかなと思います。
自分もPS4からゲームはダウンロード版で買うようになっているので、PS4のディスクドライブもBlu-rayを観るときにしか使っていない
(発売日の午前0時から遊べたり、ディスクの入れ替えが必要ないといったメリットは大きいですし、パッケージ版は物理的な特典物がどうしても欲しいときに買うくらい。それでも今はほとんどの特典で同じものがデジタル版で手に入るので差は無くなりつつあります)。
今のところUltra HD Blu-rayを観る機会も無さそうですし、ディスクドライブ搭載版との価格差次第ではデジタルエディション一択ではあるのですが、ただ、PSVRでBlu-rayを観るのが本当に凄くて気に入っているので、もし仮にPSVR2が出るとしてそれがPS5専用だったりしたらその時はPS5にディスクドライブが無いと困るかもなぁと悩ましいところですw
さて、今回の発表で公開された映像はどれも美しいものでしたが、一方でグラフィックは以前ほど劇的な進歩は感じにくくなっているというのも事実ですし、今はもうマルチプラットフォーム、クロスプラットフォームは当たり前なので独占かどうかもあまり意味は無くなってきています
(おそらく今回発表されたソフトの多くはXBOX SeriesXやPCでも発売されるでしょう)。
なのでPS5は超高速のSSDや立体音響、ハプティックコントローラなどの“体験”で差別化を図ろうとしているのでしょうけれど(ヘッドフォンを付けて見てくださいといったアナウンスや、サラウンドヘッドフォンを同時発表してきたのもそういう意図でしょう)、いかんせん映像では伝わりにくいのが難点ですよね(実際に触って体験できる場と想定していたであろう東京ゲームショウも今年はオンライン開催になってしまいましたし)。
そういう点では、PS5はどんなシステムUIになって、どんなサービスや機能が搭載されてどんな体験ができるのかという部分にも注目していきたいですね。
■9/17追記:PS5の発売日と価格が発表になりました。発売日は11月12日、価格はディスクドライブ有りが49,980円、デジタルエディションが39,980円ということで、ディスクレスのデジタルエディションに関してはPS4の発売初期と同等の価格です。スペック的にけっこう高くなるのでは?と思われていましたが、かなり抑えた価格設定で出してきましたね(先行して価格が発表されたXbox Series X(S)と同水準)。あと詳細な仕様も公開されていて、やはり本体サイズは初期型PS3より若干大きいようです。
個人的には、今のところローンチでどうしても遊びたいタイトルがあるわけでもなく、どうしても発売日に欲しい!…という感じではないので、PS4の時と同様少し経ってからですかね。