今や一部界隈においてはイラストレーター全般の事を『絵師』と呼ぶのが当たり前のようなご時世ですが、自分たちの世代にとって『絵師』といえばこの方、辻野寅次郎先生です。

 「ジパング」という架空の日本を舞台にした「天外魔境」の世界観に合わせて『絵師』という肩書で活躍されていたんですよね(「天外魔境」は原作者とされる「P.H.チャダ」も原作本とされる「FAR EAST OF EDEN」も架空の設定だったりと、トータルな雰囲気作りがとても秀逸でユニークでもありました)。
 そんな代表作の「天外魔境」をはじめとした辻野先生の絵がびっしり納められた、ありそうで無かった一冊。