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ラブライブ!について軽くまとめてみた2022 [雑記]

伝説開幕
 もうずいぶん昔、ラブライブ!の最初のTVアニメが始まる頃に一度、 ラブライブ!ってなんぞ?みたいなことをまとめた記事 を書いたのですが、月日も経ったしちょうど節目でもあるということで、初期から追ってきた者としてはここらでもう一度ラブライブ!とはどういったものかを改めて軽く振り返ってみようかなと。


■概要
 ラブライブ!は2010年6月30日発売の電撃G's magazineの誌上連載からスタートしたプロジェクト。古い世代の方には、シスプリに端を発するG'sの読者参加企画の最新コンテンツ、と言った方がいろいろ立ち位置等も含めてわかりやすいかもしれませんね(笑)。
 2022年時点でμ'sAqoursLiella!の3グループと、アプリゲーム発祥の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が活動しています。今秋には新たに「バーチャルスクールアイドル(仮称)」がスタート予定。
 学校でアイドル活動をする「スクールアイドル」という世界観が特徴で、歌って踊るアニメーション映像や、その映像を忠実に再現したライブパフォーマンスも大きな魅力となっています。
 元々が読者参加型連載ということもあり、グループ名や様々なアイディアなどを公募等で決めていくことが多いのも特徴(μ's、Aqours、Liella!といったグループの名称や虹ヶ咲のユニットの名称などは公募と投票によって決められています。ラブライブ!スーパースター!!は学校の名称も公募によるもの)

■ラブライブ!・μ's(ミューズ)
 電撃G's magazineの新たな読者参加型連載として2010年8月号(6/30発売)からスタート。原案は公野櫻子。メディアワークス(現KADOKAWA)、ランティス(現バンダイナムコミュージックライブ)、サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)の3社合同企画(今でこそバンナムの看板が目立ちますが、そもそもは角川・バンダイビジュアル系列です)
 「みんなで叶える物語」というのがキャッチコピーで、アニメやゲームの企画としてではなく、「9人の少女達がスクールアイドルとしてデビューした」のを追いかけていこう、というところから始まったのが、ラブライブ!・μ's。
 秋葉原と神田と神保町という3つの街のはざまにある伝統校、音ノ木坂学院が舞台。
 ラブライブ!シリーズ最大の特徴である「スクールアイドル」という概念はここから始まりました。女子校のクラブ活動でアイドル、というのはシンプルなようで偉大な発明だったと思います。ちなみに、初期にはスクールアイドル部の活動を「アイ活」と称しており、後に「アイカツ!」が登場したときはちょっとした話題になりましたねw
 2次元のキャラクターと3次元のキャスト、どちらもそれぞれがμ'sというグループ、かつ、同じ存在として(いちアーティストとして)活動している、というのも大きな特徴。いくつかのCDでは表ジャケットはキャラクターで裏はキャストの写真だったりもして、初期のG'sマガジンの記事もそれ自体が架空のスクールアイドル情報誌的なスタイルでした。
 記事やオーディオドラマでメンバーが「あなた」に向けて語りかけたりするのも、物語の中に登場する誰かでは無く、ファンの「あなた」に向けてというニュアンスです。
 リリースするCDもμ'sというアイドルグループのシングル(1stシングルはまだグループ名が決まっておらずラブライブ!名義だった)という見立てであり、また、歌って踊るアニメーションPVがシングルに付属しているというのも特徴。3DCGで歌って踊ること自体は同時期にプリキュアでも定番化(2009年のフレッシュプリキュアからフルCGのダンスエンディングを導入)していましたが、手描きアニメーションと3DCGを組み合わせた表現は以降ラブライブ!の特色の一つとなって磨かれていくことに。
 そして2012年2月19日に横浜BLITZであの記念すべきFirstライブが開催されました。今でこそラブライブ!の代名詞とも言えるアニメ映像とシンクロしたパフォーマンス(アニメーションPVとそっくりそのままなダンスを実際のステージでキャストが歌って踊る)ですが、プロジェクト開始当初から計画されていたものでは無く、Firstライブを開催することになって初めて検討され試みられたものです。いわゆるアニメ声優系ライブで本格的なダンスや振り付けを行うこと自体も当時はまだ珍しかったので、それはもう衝撃的な出来事でした。個人的にはやはりこのときの衝撃的なライブパフォーマンスがシリーズのターニングポイントだったと思っています。振り付けはももクロなどでも知られる石川ゆみ先生で、以降のグループも担当されています。また、この時に「シリーズアニメ化」が発表されました。ちなみにスクフェスもこの年には発表自体はされていて、2012年秋の東京ゲームショウのブシロードのブースでステージイベントも行われました(このときはまだゲームの具体的な情報はほとんど無かった)。
 今でこそアニメの物語とセットで展開しているラブライブ!ですが、そもそもは架空のアイドルグループが現実に居るアイドルグループのようにCDを出したりイベント活動するのを誌面企画やキャストを通して参加し体験していく、といったコンテンツです。
 2013年1月から放送されたTVアニメは、ラブライブ!が飛躍的に知名度と人気を高めるきっかけになりました。舞台の一つとしても登場する神田明神は、今なおラブライブ!シリーズファンの「聖地」として親しまれています。アニメはTVシリーズ2シーズンと劇場版が作られました(ちなみに、1期制作中の時点では2期は予定されていなかったそうです)
 グループ名などの各種読者投票、シングルセンター総選挙、クラブ活動に見立てた生放送やイベント、メンバーの名前の頭二文字を使った呼び方、ラジオ番組、ユニット活動、男性が登場しない(一部例外を除く)世界観、LoveLive!表記のライブ活動、ライブでのアニメーションPVの再現、ライブの幕間ドラマといった今も受け継がれるラブライブ!シリーズの基本スタイルを構築したグループですが、生放送が不定期だったりと手探りな部分も多かったですね…。
 2015年のアニサマではアイドルマスターとμ'sのコラボを実現。12月には紅白歌合戦出場を果たし、2016年3月31日、4月1日に超満員の東京ドームで開催(アニメ・声優系の「グループ」としては初)された伝説のFINAL LoveLive!をもって活動を休止。2020年1月のラブライブ!フェスで約4年ぶりに再びステージに立ちました。
 ちなみに、μ'sの東京ドーム公演はステージ裏の席まで開放した文字通りの超満員で開催され、ライブビューイングは200館規模で実施されたことからも、当時の熱狂がうかがえます。
 ラブライブ!の原点であり伝説となったグループがμ'sです。

■ラブライブ!サンシャイン!!・Aqours(アクア)
 電撃G's magazine 2015年4月号にティザービジュアルが掲載され、6月号からスタート。8月号(6/30発売)でグループ名がAqoursに決定しました(この日を公式にはAqours結成日としています)。
 μ'sのFINAL LoveLive!のその先の可能性、その先の未来を走っているのがAqoursというアイドルグループ。それはTVアニメのストーリーの中にも色濃く反映されていて、メンバーとしても、物語の中でも、μ'sの輝きを受け取り受け継ぐ存在です。
 明確にμ'sの次の存在であり地続きの物語で、μ'sの「START:DASH!!」や「ユメノトビラ」は劇中でも重要な役割を果たしました。また、μ'sが既に高校を卒業した後の時代であることも描かれています。
 活動内容や展開でもμ'sの基本フォーマットを受け継ぎ、それを確立させ、発展させてきたグループ。劇場版以降はまさにシリーズとしても未踏の領域を歩んでいます。継承者であり開拓者
 2016年2月27日にオープンしたゲーマーズ沼津店(別名ヌーマーズリトルデーモン店)はシリーズ初のオフィシャルタイアップショップキャスト9人によるオープニングセレモニーが“店頭で”行われましたが、今だともう考えられませんよね…)。その後のシリーズでも続くゲーマーズとのタイアップショップやキッチンカーといった新たな展開もこの頃から始まりました。
 μ'sの頃は不定期だった生放送も計画的、定期的に実施されるようになった他、ラジオ番組やユニット活動、楽曲の全てを畑亜貴さんが作詞するといった要素も踏襲されている一方、TVアニメは脚本は引き続き花田十輝さんですが、監督は酒井和男さん、音楽は加藤達也さんが手がけ、μ'sの物語をしっかりと受け継ぎつつも、また違ったテイストで魅力的な物語を紡ぎました。
 2017年2月25日、26日に横浜アリーナでFirstライブを開催。同年8月~9月にかけての2ndライブではシリーズ初となるライブツアーを行いました。
 静岡県の沼津市を物語の舞台とし、実在する風景や学校・店舗・施設等を積極的に取り入れているのも特徴。地元の皆さんの共に盛り上げていきたいという想いと共に、単に現実の風景がアニメに登場するとか出来事が再現されているというだけではない魅力や(現実の出来事を単純に物語に取り入れた様な部分はむしろ少ないかもしれません)、舞台となった沼津との地域密着のなかで築き上げてきたもの、地域との関わりの深さはグループの大きな特徴にもなっていて、体感する物語、彼女たちがそこで本当に暮らしているかのような実在感といったものがひときわ強いのも特徴です。
 2018年11月にμ'sに続いて東京ドームでのライブを開催。2020年には東京ドームを含む5大ドームツアーを予定していましたが、コロナ禍の影響で中止に。
 2022年6月、シリーズとして初の自身2度目の東京ドーム公演を開催。スピンオフ作品など様々な新展開も発表され、現在のラブライブ!シリーズの屋台骨とも言える中心的存在です。

■スクールアイドルフェスティバル ALL STARS・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
 2017年3月30日に「Perfect Dream Project(仮)」としてブシロードから発表されたアプリゲーム(発表画像ではμ'sとAqoursをメインに、シルエットでスクフェスキャラ3名の登場が匂わされていました)。同年9月21日の東京ゲームショウ、ブシロードブースのステージイベントで、正式タイトル「スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(通称スクスタ)」の発表と共に、虹ヶ咲学園の登場とキャストが初お披露目され、以降虹ヶ咲がコンテンツのメイングループとして扱われていきます。最初の1年程はアプリの開発遅延の影響も少なからずありましたね…。
 発表の経緯からもわかる様に、虹ヶ咲はそもそもはブシロード(ブシモ)のゲームコンテンツです。スクフェスから派生したゲームで、同じ時間軸に居るはずの無いμ'sとAqoursが共演するというパラレルな世界観が特徴。発表当初はμ'sとAqoursの夢の共演という部分が大きくアピールされていました(Aqoursの2ndライブでμ'sとAqoursが掛け合いをするPVが公開されたときは会場が沸きました)
 他3作とは出自・系統が異なるため違う立ち位置にあり、まずゲームであるという点でも大きく異なります。元がゲームコンテンツということもあり、アイドルとファンでは無くプレイヤーとキャラクターという構造が根底にあります(765プロのアイドル=スクールアイドル同好会のアイドル、Pとアイドル=あなたとアイドル)
 グループではなく一つの枠組みの中での個々のアイドル達の集まりという構造はアイドルものとしては旧来からあるアイマス的な方法論やスタイルであり、それをラブライブ!的な世界観で展開しているコンテンツ(ラブライブ!として新しいと言うよりはアイマス等で定番のもの)とも言えます。アイマス的なものを求めている人には親和性が高いかも知れませんね。
 虹ヶ咲でも「あなた」という呼称を使っていますが、他3作のそれとはニュアンスが異なります。他3作はアイドルとファンの構図で、読者・視聴者である「私」たちが直接「あなた(ファン)」という存在であるのに対し、虹ヶ咲はプレイヤーの分身として物語内に存在する「あなた(主人公)」のことを指していて、アイドルはその「あなた」を見ているという立て付けです(アイマスが観客のことを「プロデューサーさん」と呼ぶのと同じ)。アニメ以降は、本来「あなた(me)」の分身としての「you(あなた)」だったはずが、いつの間にか「侑(YOU)」という別人の物語にすり替わった様なところがあるのは、ある種の言葉のマジックというか世界観のトリックというか、少々皮肉だなと個人的には思ったり。アイマスで例えるとP(プレイヤー)がアイドルの側に行く様なものでw…アイマスだと年齢も立場も(性別も)違うからPはPみたいなところがあるんですけどね。
 物語の舞台は東京お台場
 2019年12月14日15日に武蔵野の森総合スポーツプラザでFirstライブを開催。
 初期は公開生放送や媒体別に分かれての展開、毎月の人気投票、シングル選挙やライブのアンコール歌唱メンバー投票など独自の展開やランキング、スクスタのPR等を行ってていましたが、アプリのリリース~アニメ放送の頃からそういった特色は急速に薄れ、スタジオ生放送やユニット活動などラブライブ!のお馴染みのスタイルを踏襲する方向に移行すると共に、競争的な要素も排除されています。
 ちなみに、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」というコンテンツ名を前面に掲げるようになったのはアニメ化からで、それまではG's本誌のコーナーも「スクスタ」のゲーム紹介枠の中でという感じでした。※追記:2023年6月末で「スクスタ」はサービス終了。
 シリーズの中では特異なポジションにあるグループです。

■ラブライブ!スーパースター!!・Liella!(リエラ)
 2020年1月19日、ラブライブ!フェスDay2終演後に電撃的に発表された新プロジェクト(μ's、Aqours、Liella!とほぼ5年周期ですね)。同年にシリーズ初となる一般公募オーディションを実施。7月14日には正式名称が「ラブライブ!スーパースター!!」と発表され、9月16日にグループ名が「Liella!」に決定。2020年12月にキャストを発表し、2021年1月より本格始動。ロケ企画、YouTubeでのラジオ配信、FMラジオ番組など新しい展開も積極的に行っています。μ’s~Aqoursの流れを汲む現時点で最も新しいグループ
 2021年10月から2022年1月にかけて、全10都市20公演(+追加2公演)のFirstライブツアーを開催(ナンバリングライブの公演回数としてはシリーズ最多)。
 アニメやゲームのキャラクターではなくLiella!というグループが活動している、というスタイルや、「学校でアイドル」「スクールアイドル」という概念など、ラブライブ!の原点や特徴といえる部分を今一度掘り下げ、さらに推し進めているのがLiella!。
 MTV Unplugged(アコースティックライブの開催)やサマソニへの出演などはまさにその傾向の現れとも言えますし、進級していくことによる変化というのも学生の部活ならではなところ(1期生2期生という括りもある意味アイドルグループらしい要素でもありますね)。
 ライブパフォーマンスは歴代グループの中でも特に「聴かせる」「魅せる」傾向があります。
 TVアニメは初代ラブライブ!と同じ京極尚彦監督・花田十輝脚本・藤澤慶昌音楽という布陣。一方で、キャラクター原案は引き続き室田雄平さんですが、キャラクターデザインは斎藤敦史さん、楽曲の作詞は宮嶋淳子さんが主に手がけられています(一部畑亜貴さんの作詞あり)。
 表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校、私立結ヶ丘女子高等学校が舞台(この場所の表現のしかたは初代ラブライブ!を踏襲したものですね)
 学校が新設校で、これまでのグループの定番だった各学年から3人ずつで9人という構成ではなく、同学年の5人からのスタート。物語的にも現実でも1年後の2期シリーズで進級して後輩として新入生が入ってくるというのがこれまでのシリーズには無かった新たな要素となっています。■追記:その後更に進級し3期生として新たに2名が加入。うち1名は再び開催された一般公募オーディションで選ばれました。
 他のシリーズとの時系列的連続性や関連性はありません(少なくとも今のところ明確にされている事柄は無い)。いわゆる「原作」も存在しないので、予備知識無しで本作から見始めても十分楽しめると思います。

 また、ラブライブ!といえば「みんなで叶える物語」というキャッチコピーですが、スーパースター!! では新たに「私を叶える物語」というキャッチコピーが掲げられました。
 ラブライブ!はシリーズを通して「私」「私たち」の「叶える」物語でもあり、ラブライブ!は「私たちμ's」の、サンシャイン!! ではμ'sの輝きを見た「私たち」の物語がメタ的に描かれました。スーパースター!! はそんな「私たち」の中から輝きたいと思った「私」の物語とも言えます。
 そういう点において、キャストが一般公募オーディションで選ばれたことの意味は大きく、実際に約1年経ってキャストとしても後輩が入ってくるなど、物語と現実との一体感が際立って強固なのも特徴です。

 様々な面でラブライブ!らしさを色濃く受け継ぎつつも新しい変化や挑戦があり、μ'sの継承者としてμ'sの続きを走るAqoursとはまた違った立ち位置でμ'sを受け継ぎ、新しいラブライブ!の原点とも言えるのが、ラブライブ!スーパースター!! Liella! です。


 …とまぁ、こんな感じでしょうか。

 ■ラブライブ!の原点的な部分を知ることができる本としては、今だと「μ's SPECIAL FAN BOOK」がオススメです。巻末の公野櫻子先生の貴重なインタビューは必読。
 
ラブライブ!μ’s SPECIAL FAN BOOK (電撃ムック)

ラブライブ!μ’s SPECIAL FAN BOOK (電撃ムック)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/09/29
  • メディア: Kindle版



<2023.11.25 追加>
■Link!Like!ラブライブ!・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
 2022年2月28日発売のラブライブ!総合マガジン「LoveLive!Days!」2022年4月号で、「バーチャルスクールアイドル(仮)」として発表。
 10月に続報が発表され、「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」という名称と、完全新作スマートフォンアプリとして2023年4月にリリースされることが明らかに。また、アプリのタイトル名の公募が行われ、後に「Link!Like!ラブライブ!」に決定します。
 アプリ(ゲーム)系コンテンツという点では虹ヶ咲と似ていますが、虹ヶ咲がスクスタから派生したμ'sとAqoursが一同に会するオールスターアプリに登場するメインキャラという位置づけの、ブシロード製作の派生ゲームコンテンツとして始まったのに対し、蓮ノ空はラブライブ!シリーズの新プロジェクトであり、完全新規アプリ。また、いわゆるバーチャルライバー的な活動を行っているのも特徴となっています。

 2023年2月10日に「メンバーお披露目配信」を実施し本格的に始動。前半はいわゆるバーチャルライバー的な3DCGキャラクター、後半はキャスト(声優)による生放送という形式で、デビューアルバムの発売やリリースイベント、アプリの紹介など様々な発表が行われました。
 2023年4月15日にアーリーアクセス版としてアプリがサービス開始。リリース時にはプロジェクトの中核となる「スクールアイドルコネクト」というライブ配信を閲覧するシステムと、「活動記録(ストーリー)」のみの先行実装でスタートしました(ガチャやゲーム部分は後から実装)。
 以降、アプリ内でのストーリー配信と週3回のアプリを利用したメンバー配信及び月1回のバーチャルライブ配信を中心に、キャストによるYouTubeでのバラエティ番組動画や、ゲームや新情報を紹介する生放送、ラジオ番組などが行われています。
 2023年4月21日にデビューミニアルバムのリリースイベントで初パフォーマンスを披露。6月4日にはパシフィコ横浜でオープニングライブイベントを、10月21日からは福岡・東京・愛知の3都市を巡る1stライブツアーを開催。
 シリーズでは珍しいハンドマイクを基本とした歌唱スタイルですが、ラブライブ!のライブではお馴染みのダンスでもしっかり魅せるパフォーマンスも健在。特に蓮ノ空ではモニタに映し出される3DCGキャラのダンス映像自体もキャスト自身のモーションキャプチャによるバーチャルライブのものなので、独特の一体感が味わえます。

 キャラクターデザインは飯塚晴子さんが担当。これまでの室田雄平さんのタッチを踏襲するスタイルからは大きく変わっています。
 楽曲はメインテーマ曲の「Dream Believers」はシリーズ恒例の畑亜貴さんによる作詞ですが、その他はユニット毎に担当する作詞家さんが異なる体制になっています。
 また、アプリのBGMの作曲陣にはラブライブ!(μ's)やラブライブ!スーパースター!!の劇伴を担当された藤澤慶昌さんも名を連ねており、ラブライブ!感溢れる音楽も聴きどころ。
 舞台は石川県金沢市。蓮の花の咲く湖の傍らにある私立蓮ノ空女学院。
 創立100年を越える歴史と伝統の学校で、これまでのμ's・Aqours・Liella!が自分たちの代からスクールアイドル部を新設してきた(Liella!はある種伝統を受け継いでいる部分もありますが)のに対し、蓮ノ空では昔から代々続いてきたスクールアイドルクラブがあり、かつ、ユニットで活動するのがクラブの伝統という設定になっており、「スリーズブーケ」「DOLLCHESTRA(ドルケストラ)」「みらくらぱーく!」という3つのユニットで活動しています。蓮ノ空の物語をわかりやすく例えるなら、ラブライブ!の世界観で描かれる「マリア様がみてる」といったところでしょうか。ユニットはスール制度です(笑)

 ティザービジュアル発表の時点から365日を共に過ごすという点を全面に押し出しており、「リアルタイム」に「一緒の時間を過ごしている」感覚を味わえることが大きな特徴。
 メンバーの配信はまさにリアルタイムですし、ストーリーも4月に入学のエピソードが配信され、その後も時期に応じた物語が展開。月に1回定期的に行われるバーチャルライブの配信は時にストーリーとも連動するものにもなっています。
 「架空だけど実在するアイドルグループとその活動を追いかけていく」仕組みとしてアプリがあり、従来はアニメなどをメインに描いてきた2次元の活動の部分をいわゆるVTuber的な手法で展開するなど、ラブライブ!の本来のコンセプトを最新の技術と手法で実現しているのが「Link!Like!ラブライブ!・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」と言えます。


■スクールアイドルミュージカル
 2022年8月30日発売の「ラブライブ!総合マガジン LoveLive!Days」で発表されたシリーズ初のミュージカル作品
 2022年12月に初演・東京公演が行われ、2023年1月には大阪公演が行われました。8月には好評を受けて追加公演が開催、2024年1月にダブルキャストでの再演が予定されています。
 大阪にある女子校「滝桜女学院」と、兵庫にある女子校「椿咲花女子高校」が物語の舞台。それぞれの学校に通う少女達と「学校アイドル」との出会いを描いたスクールアイドルの物語となっています。
 これまでのシリーズの展開とは大きく異なる異色作ではありますが、ラブライブ!といえばかねてからアニメでのミュージカル的なエッセンスも評判となっていて、ある種「ラブライブ!といえばミュージカル」という共通認識もあったため、ミュージカルの発表は意外性がありつつも当初からすんなりと受け入れられ話題を呼んでいました。
 キャストには学校の理事長役に元宝塚の蒼乃夕妃さん、ヒロインのひとりである滝沢アンズ役に関根優那さんなど、ミュージカルや舞台で活躍している方や、AKBなどの現役アイドルの方なども名を連ねています。
 スクールアイドルというテーマと、ラブライブ!といえばのミュージカルのエッセンスを、文字通りミュージカルとして体験できるのが「スクールアイドルミュージカル」です。


 ラブライブ!シリーズ Official Web Site


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