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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第8話見所チェック [アニメ]

 「学校でアイドル!」というのがシリーズお馴染みのキャッチコピーでしたが、ラブライブ!の特徴であるスクールアイドルという概念がどのようにして誕生し、そして、学校でアイドルというのはどういうことなのか。長く続くシリーズの根本でありながら(そういうものとして)これまで特に語られてこなかった部分。それを鮮やかに描いた第8話。実に見応えのあるお話でした。
 (第8話感想はこちら

■同じ場所で
 「同じ場所で想いが繋がる」というのが今回重要なキーワードであり、「同じ場所」が示すもののダブルミーニングが鍵でした。
 結女は昔あった神宮音楽学校の校舎をそのまま使っているから、同じ場所とはつまり学校(の立地)のことだろうとなるわけですが、もうひとつ、同じ場所で同じ活動を再開している人達がいる。繋がる思いはそこにあり、そしてその「鍵」は既に手にしていて、視聴者も気になるように仕込んである。巧いなぁ。

■音楽科と普通科
 1話からずっとそこはかとなく漂っていた音楽科と普通科との間の壁。それが今後どう描かれるのか、どう物語に影響するかというのが気になっていたのですが、鮮やかな着地を見せてくれましたね。
 まぁ別にいがみ合ってたわけでもないし、なんとなく差があるよねくらいだったと思うんですよ。というか、学科による違いを意識するって多かれ少なかれどの学校でもあるでしょ。それがなんかちょっと、お互いカーッとなって拗れてしまった。で、お前らちょっと落ち着けってなって、なにやってたんだろうって。しょんぼりしてるところとかも可愛げがあって良いなと思ったりw

■課題
 フェスで1位を取りなさい(そしたら活動を許可します)、と同じく、今回も全校集会で話し合いなさい(さもなくば中止です)、と課題を示す理事長先生。
 ラブライブ!の大人達は見守ってはくれるけれど直接的には手を貸してくれないのです。

■センター
 「恋ちゃん。センターやってみない?」とかのんちゃんが持ちかけたとき、誰しもすみれちゃんの反応が気になったことでしょう(笑)
 で、「私はセンターをやるのはもっと大きなステージって決めてるから」とニクいこと言って譲るすみれちゃん。格好いい。いつかセンターに立つ姿を楽しみにしてるよ!

■メンバーカラー
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 神宮音楽学校時代に恋ちゃんのお母さんとグループを組んでいた他のふたりの子達が着ている衣装のカラー、Liella!のロゴの紫と星マークの黄色なんですよね。神宮音楽学校時代のスクールアイドルの始まりの衣装とカラーがLiella!の始まりの衣装とロゴに受け継がれていると思うと“エモい”…。

■銀河の妖精
 恋ちゃんのお母さん銀河の妖精(CV.遠藤綾)でした。私の歌を聴け~っ!って言ってそうw

■廃校
 まずそもそもの話として、結女が廃校になりますって誰も言ってないんですよね。
 理事長先生の口から学校の経営が厳しい状況とかこのままでは廃校みたいなことはまだ一言も出てない。わかっているのは…
・恋ちゃんの家の財産を学校運営に投じ続けるのは難しい。
・入学希望者の数は今のところ伸び悩んでいるらしい。
 主にこのふたつです。
 で、恋ちゃんの想いとしては、地域で一番の学校にしたいわけですよ。人気があって、生徒がいっぱい集まって、実力も評判になるような。
 だからまず、入学希望者が少ないというのは残念なんですよね。だから増やしたい。ここまでがこれまでの恋ちゃん。

 7話のときにも書きましたが、ラブライブ!って廃校問題の物語ではないんですよ。

 恋ちゃんのお母さんは、学校でアイドル活動をやって、廃校阻止云々と関係なく得たものがあった。廃校阻止と関係なく、学校が盛り上がって、みんなの想いがひとつになれた。そしてそれが楽しかった。最高の思い出だった。スクールアイドルをやって良かったよって、幼い恋ちゃんに教えてあげた。
 「だからもう一度、そんな学校を作りたい」
 だから恋ちゃんは改めてスクールアイドルをやってみたいと思った。改めてお母さんの想いが詰まったこの学校を“一番の学校”にしたいんです(それが結果論として廃校から遠のく事にはなるかもしれない)。
 結女の皆は、そんな創立者の想いを今に結ぼうと思ったんです。
 廃校回避とか、そういうことじゃなくて。
 「学校でアイドル」とはこういうこと。スクールアイドルの物語の根源が描かれた。そんなエピソードだったと思うんですよね。

■μ’s、Aqours、Liella!
 廃校から救ったけど何も残していかなかったμ’s。廃校は回避できなかったけれど、名を残し受け継いでいくAqours。
 廃校は阻止できなかったけれど、新たな学校を作り想いを残した初代「学校アイドル部」。そして今再びその想いを結び合わせていくLiella!。
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 また、学園祭で芝生に囲まれたステージで全員揃っての初ステージ、そして青空を見上げるラストショットはμ’sを、シャボン玉が舞う演出はAqoursの学校説明会ステージ、最後の一人の加入の際に衣装を手渡すというのはAqoursを連想させる要素でもあります。
 そういう面でもLiella!は、μ's、Aqoursと連なるシリーズそのものをも結んでいく存在なのかなという気もしますね。

■番号と円陣
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 ラブライブ!といえば円陣を組んでの番号。その光景に劇場版ラブライブ!のラストシーンを思い出した人も多いのではないでしょうか。
 また、円陣を組んだときのかけ声、「Song for You!」は、μ’sの最新シングル「A song for You! You? You!!」も思い起こさせます。
 あと、指で☆を作ったところの、学校の屋上から同ポジでステージ裏に切り替わるところの絶妙な“間”が良いですよね。

■まだ名も無いグループ
 まだグループ名が無いからこそ、ラストシーンで「私たち、結ヶ丘女子高等学校のスクールアイドルです!」という言い方ができるわけです。
 お話のテーマとしても結女の「スクールアイドル」という部分に意味がある(私たち5人だけでなく、結女のみんなのことを指す様にも受け取れる)わけで、これがグループ名が既に決まってたら「私たち結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル、Liella!です」といういつものアレになって、Liella!という名前の印象の方が強くなってしまいますからね。

■ラブライブ!の原点と今を結びつける始まりの物語
 恋ちゃんのお母さん、葉月花さん達が始めた学校でのアイドル活動。これこそが「スクールアイドル」の始まりのひとつでした。
 やはり、ラブライブ!スーパースター!!はこれまでのシリーズとの時系列で何年後だとか、そういうことではないんですよ。
 ちょっと大袈裟ではありますが、すべてのシリーズの原点、ラブライブ!の原点から連なり、包み込むような物語なのかもしれないとか思ったり。
 個人的に「君空」のMVのラストの「始まる、私たちと、みんなで叶える、ラブライブ!」という言葉が印象に残っていて、ひょっとしたら“ラブライブ!の始まり”を描くんじゃないかとも思ったりもしていたのですが、今回はまさにそんなお話で、当たらずとも遠からずだったかもしれません。
 「始まりの瞬間が好き」とかのんちゃんは言っていたのとも繋がる感じがしますよね。

■これまでのおしゃれサブタイトルがあったからこそ
 あー今回は「前回の~」無しね、はいはい。あれ?サブタイトル出たっけ?
 からのあのラストですよ。

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