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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第7話見所チェック [アニメ]

 生徒会長選挙のドタバタ回かと思いきや、生徒会長選は前半でサクッと済ませて、これからどうなるんだろうというそこはかとない緊張感を描きつつ、恋ちゃんの秘密に迫っていく後半。
 頑なな恋ちゃんの態度の理由、そして恋ちゃんのお母さんと理事長先生との関係、結女の現状と前身である神宮音楽学校との歴史を紐解く、その前段階といった感じの第7話。いろいろと気になる要素盛りだくさんでもありましたね。
 (第7話感想はこちら

■コメディ要素との落差
 前半のコメディタッチもそうですが、尾行してたどり着いたのが大きなお屋敷でお手伝いさんが居てといかにもなお金持ち像を見せておいてからのあの真相。視聴者もお約束のごとき展開を面白がっていたでしょうから、いっそうの落差に「あっ、えっ、マジで…。いや…なんか、はしゃいじゃってすみません…」みたいな感じだったのではないでしょうか。

■101票
 生徒会長選挙での恋ちゃんの得票数は101票だったわけですが、仮にこれがほぼ全生徒の票だとすると、学校の大きさに比べて1学年あたりの生徒数が少ない気もしますね(浦の星女学院の幻の次年度入学志願者数(98+2人)とほぼ同じ)。
 普通科は音楽科の3倍の生徒数らしい(そして「隣のクラス」と言ってることから普通科は2クラス以上ある)ので、1学級24~28人程度として普通科3クラスと音楽科1クラス、あるいは普通科が38人程度の2クラス、音楽科が26人程度の1クラスですね。

■銀河(ギャラクシー)つながり
 かつて大銀河宇宙ナンバーワンスクールアイドルを自称していた方も“う○ち”帽子にサングラスで変装して「“う○ち”だー!」と子供に指さされていましたね…。
 銀河つながりで受け継がれる何か。

■いちごとりんご
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 かのんちゃんが恋ちゃんに話を聞こうとする場面で、差し出しているのはいちごみるくとアップルティー。恋ちゃんの好物はいちごということは視聴者はプロフィールでも知っているので、恋ちゃんにいちごみるくを渡す(恋ちゃんが選ぶ)のかな、と思った人も多いのでは?
 ところが、恋ちゃんが手にしているのはアップルティーでした。
 りんごはかのんちゃん自身の好物なので、自分の好きな方、美味しいからオススメしたい方を渡したとも考えられますし、逆に恋ちゃんが自分で選んだのだとしたら好きなものをあえて選ばなかったとも考えられます。どちらともとれる描写。
 かのんちゃんは恋ちゃんがいちご好きということをたぶん知らないと思うので、かのんちゃんが飲み物を買うときに片方いちごみるくを選んだのは偶然かなとも思うのですが、2話で弱点をリサーチしたときに逆に好きなものならと教えてもらっていた可能性も無きにしも非ずですね。
 いずれにせよ、偶然とはいえお互いが自分ではなく相手の好きなものの方を手にしている。そして恋ちゃんは手にしたアップルティーをただ手に持っているだけ。歩み寄りたいという気持ち、簡単には受け入れきれないと言う気持ち、本心は明かせない、そういったものを示唆しているようにも見て取れなくもない。

■凄い家…と思わせておいての
 お手伝いさんが居て、立派な応接室があって、犬に追いかけられて走り回れるくらいに広い。
 でも誰も居ない(お手伝いさん一人と愛犬だけの)屋敷というのが、恋ちゃんの孤独をより一層際立たせていてなかなかに辛いですね…。

■使われていない家具
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 誰か居ないの!?と開ける部屋がどの部屋も机や椅子に布が掛けられている。この描写で、あれ、おかしいぞと気付いた人も多いでしょう。これはつまり、それらの部屋や家具が使われていない、使っていない、ということなんですよね。ドタバタのコメディータッチなシーンと思わせておいてのさりげない布石。
 そんな使われていないはずの部屋にポツンと置かれたアルバム。この部屋はおそらく、冒頭の回想シーンで恋ちゃんのお母さんがアルバムを見ていた部屋ですね。

■アルバム
 アルバムや卒業写真に写っている(神宮音楽学校時代の)生徒、みんな今の結女の普通科と同じ制服を着ています。結女の入学式では音楽科が伝統を受け継ぐみたいな話しでしたが、こと制服に関しては受け継いでいるのはむしろ普通科。これは結構重要な部分になってきそうな気がしますし、恋ちゃんとしては本当は母が着たのと同じ制服に袖を通したいのではないかとも思えるんですよね。なのにあえて音楽科を選んでいるし、重視している。何故なのか。
 また、昔の学校のアルバムを見て何かを思う、というのはラブライブ!1期1話を思い起こさせる描写でもあります。今回のシリーズ、所々でラブライブ!(μ's)と重なるような要素が見え隠れするのですが、だからといって同じでもないし焼き直しという印象も受けない。重なる部分があることで、逆に新しい原点を感じる不思議な感覚がありますね。

■写真に写っているのは
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 神宮音楽学校の卒業アルバムに仲良さそうに写っているふたり。右側の黒髪で頭にリボンの子は恋ちゃんのお母さん、葉月花さんでしょう。そして隣の子はおそらく理事長先生ですよね。もしそうだとすると、理事長先生が恋ちゃんのお母さんのことをよく知るのは、そもそも学生時代の同級生(あるいは先輩後輩)だったからということですね。
 となると、2話で察しが良かったことや、部室や屋上の件も何らかの事情を知っているから、あるいは当事者だったのでは?とも思えてきます。
 これはいろいろと繋がってきそうですね…。

■結女の現状
 結女の設立の歴史や現状はほとんど語られておらず、謎が多いといえば多いところです。そもそも前身である神宮音楽学校はなぜ廃校になったのか。そして結ヶ丘女子高等学校として新設されるに至った経緯は。立派な新校舎を備えていることから設立に向けて準備していた時期には相応の設備投資とそれに見合う入学希望者数や学校運営の見通しが立っていたのでしょう。それがわずか設立1年目にして危機的状況になるというのはちょっと極端かなとは思いますが…まぁそこはドラマ的に若干大げさに描かれている部分だとしても、気になるところです。

■廃校
 「廃校」というのは歴代シリーズに連綿と続くモチーフですが、実際問題、廃校を回避することそれ自体はそれほど物語の重要なテーマというわけでは無かったんですよね。
 ラブライブ!(μ's)では割とアッサリ片付けて物語の軸は「私たち」という部分にフォーカスしていきましたし、サンシャイン!!(Aqours)はそもそも廃校回避の目的で結成されたグループでもなく、やがて廃校回避に奔走するようになるも、私たちが本当にやるべきこと、やりたいことはそこではないということに気付いていく物語でした。おそらく今作でもそれは変わらないと思っています。
 ただ、今作においては少しだけ状況が違うというか、恋ちゃんにとっての学校を守りたい(廃校を回避したい)という思いはこれまでとは一段違うんですよね。
 また、ラブライブ!シリーズはこれまで「皆で叶える物語」というキャッチコピーを掲げてきて、それは本作でも健在です。ただ、わりとフワッとした要素でもありました。一方、今作では新たに「私を叶える」というのを掲げており、これに関しては物語の重要な柱になっている感じがするんですよ。
 そう考えると、廃校問題それ自体が物語のテーマや核ではないことはこれまでとは変わらない一方で、学校という存在それ自体は恋ちゃんの「私を叶える」と密接にからんでいる要素であるともいえ、だからこそ今作での廃校問題(まだ「廃校」というワードそのものが出てきたわけではありませんが)はこれまでとは少し違った意味合いを持ってきそうな気がします。
 サニパが島のためにがんばっているというのも布石になってきそうですし、この辺りが今後どの様に描かれていくのかも楽しみにしたいところです。

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