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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第7話感想 [アニメ]

#07「決戦!生徒会長選」
#07「決戦!生徒会長選」
 生徒会長選挙でドタバタな回かと思わせておいての、いよいよ恋ちゃんの核心に迫っていこうかというところで意外な事実が明かされたり、学校も何やら新設校だからと安心できなさそうな事情が見え隠れしたりと、気になる事盛りだくさんだった第7話。

 冒頭、幼い日の恋ちゃんの回想。小さな子犬と、傍らでは、恋ちゃんのお母さんでしょうか、アルバムらしき本を見ながら何か語りかけています。何と言っているのかは聞こえませんが、恋ちゃんの記憶に残る、とても大切な言葉なのでしょう。
 そんな意味ありげな回想シーンに続いて、生徒会発足のお知らせを掲示し、迷うことなく立候補用紙を手にする恋ちゃん。

■決意
 さて、神津島でのライブも終え、そして夏休みも終わり新学期。若干バテ気味の可可ちゃんに「シャキッとしなさい!」と渇を入れる千砂都ちゃん…でしたが、普通科の制服を着ていることに驚くかのんちゃんと可可ちゃん。どうやら普通科に転科したことはまだ明かしていなかったようです。
 元々は一旦退学して普通科で入学し直すという手順を考えていたらしく、そこを理事長先生が転科で許可してくれたのだとか。まぁどのみち単純に退学するつもりはハナから無かったということですね。
 で、これからは千砂都ちゃんも普通科でいっしょにスクールアイドル活動をしていく、ということで、クラスのみんなにも紹介…のはずが、突然の生徒会発足のお知らせと突然の千砂都ちゃん普通科入りとが重なっててんやわんや(笑)

 普通科のクラスでは早速千砂都ちゃんが注目の的に。一方、可可ちゃんは当たり前のようにかのんちゃんの生徒会長に推すつもり満々で立候補の準備。それを察したかのんちゃんすかさず逃亡(笑)。

 部室に立てこもって立候補を拒否するかのんちゃん。なんとしてもかのんちゃんを生徒会長に推したい可可ちゃん。そして千砂都ちゃんもサラッと推薦派にw
 まぁ確かにスクールアイドル活動を安定して続けるならかのんちゃんが生徒会長になってくれたほうが都合が良いのは確かですが、それはそれである種の職権乱用な気もしなくもないw
 そんな様子を見かねて、「しょうがないったらしょうがないわね」とすみれちゃんが名乗りを上げます。ごめん、負ける予感しかしません。
 それはそうと、徹底的にスルーする可可ちゃんはともかく、「す…なんとかさん」って千砂都ちゃんもヒドイw

 目立つチャンスとばかりにやる気満々なくせに「正直それほど気は進まないけれど」とか言うすみれちゃんに対し、「なら結構です、間に合ってます、一昨日来やがれ、身の程わきまえろデス」と言い放つ可可ちゃん。相変わらずどこでそんな言葉をな辛辣さです。

 そんなドタバタな普通科立候補者に対し、ひとり淡々と立候補する音楽科の恋ちゃん。「がんばるしかないです」と言う恋ちゃんに対し、「がんばってね」「何かあったら言ってね」と言いつつ帰って行くクラスメイトのみんなは、どこか他人事の様でもあります。

 一方、選挙PRの動画撮影中のすみれちゃん。
 「合い言葉は~!」に、思わず「Bee!」と反応しそうになった人挙手。
 そうこうしているうちに、立候補は締め切られ正式に恋ちゃんとすみれちゃんの一騎打ちに。
 まぁ勝ち目は薄そうですが、恋ちゃんも決して盤石ではないかもと千砂都ちゃん。音楽科と普通科の隔たりのようなものも感じられますし、生徒数では普通科の方が多い。普通科生徒の票田を得られば…と考えたものの、恋ちゃんは普通科と音楽科が手を取り合って共に学園祭を盛り上げていく、という公約を掲げてすっかり人気に。

 これでもう勝ち目はないと悲観する可可ちゃん。スクールアイドルが生徒会の目を盗んで隠れて活動をする世界を想像するのですが、これはこれで面白そうなのでCDのドラマパートか何かで聞いてみたいなとも思ったり(笑)。
 あと、合い言葉が「クー」「カー」なのが可笑しくて、可可ちゃんよっぽどクーカー気に入ってるんですねw
 そうそう、リーちゃんもtweetしてましたが、元ネタというのとは少し違いますが、このシーンは香港ドラマ・映画の「上海グランド」をイメージしたものだったみたいですね。なるほどそういう点でも可可ちゃんらしい妄想というわけです。

 それはそうと、恋ちゃんはどうして頑なにスクールアイドルを拒むのかはやはり気になります。
 で、「やはり選挙で勝つしかないわ!」
 ということで校門の前でたこ焼きとセットでチラシを配りまくって食べ物で票を買収する作戦に。って、やばいですよ、それって選挙違反的な行為なのではw
 案の定理事長先生にばれてしまいペナルティ(それにしてもマイナス20票ってw)。結局大差で恋ちゃんが当選。

 とはいえ、なんだかんだで恋ちゃんは生徒会長にふさわしい。問題はスクールアイドルの活動がどうなるかです。何はともあれ、かのんちゃんは改めて事情を聞いてみることに。
 一方、理事長室では理事長先生に来年度の入学希望者数を尋ねる恋ちゃん。え、もしかして新設校なのにいきなり入学希望者が減少傾向だったりするのでしょうか…。気になるところですが、理事長室を出てきたところで、かのんちゃんに呼び止められます。

 改めて、恋ちゃんに「スクールアイドルじゃなきゃ」の理由を尋ねるかのんちゃん。
 ですが恋ちゃんの答えは…
 「別に何もありません」
 学校のためにはスクールアイドルは無い方がいい。ただそれだけ告げて立ち去っていきます。学校のために無い方が良い、どういうことなのでしょうか。

■真意
#07「決戦!生徒会長選」
 そして翌日、生徒会長就任のあいさつ。
 「この結ヶ丘女子を、地域に根ざし、途切れることなく続いていく学校にするために誠心誠意努力する所存です。そのために…」と、ここで言葉を詰まらせます。唇をぐっと噛むような表情。やがて意を決したように放たれた言葉は「最初の学園祭は音楽科をメインにやることに決定しました」という予想外のもの。
 ざわめく生徒達。早速普通科では公約違反と抗議の声が上がります。なんだか不穏な感じになってしまいましたね…。
 でも、かのんちゃんが言うように、さすがに何か理由がありそうです。

 というわけで、恋ちゃんを尾行して秘密を探ることに。
 やるなら徹底的にと気合いの入る可可ちゃん。そしてどこかで見覚えのある独特な形状の帽子で変装し、子供に「う○ちだー!」と笑われたり、あからさまに不審なのに全く正体に気付かれないすみれちゃん…。ドンマイ。
 そんなこんなで恋ちゃんの後を付けてたどり着いたのは、大きなお屋敷。
 「お金持ちだろうとは思ってたけど、想像の銀河上ね」と視聴者の感想を代弁してくれるすみれちゃん。
 そして「尾行してまでここに来たのは葉月さんのことを知りたいからではないのですか」と迷わずインターホンを鳴らす可可ちゃん。安定の行動力。
 恋ちゃんと話をしに来たことを告げ中に通されると、これまたまさかのお手伝いさん登場ですよ。ガチガチに表情がこわばっているかのんちゃんも面白いのですが、こっそり尾行して押しかけてるのですから、合わせる顔がないというか、どうしたらいいのってなりますよねー。
 「それにしても立派なおうちデスよね」と感心する可可ちゃん。ふと目にとまった大きな犬のぬいぐるみ(というか、首に巻いた青いスカーフ、右耳のハート型の模様、どこかで見覚えが…)。「剥製じゃないの?」と言うすみれちゃんに、こんな大きな犬居るわけないと頬ずり。「わぁ~暖か~い」…って、ぬいぐるみではなく本物の犬でした!
 驚いて屋敷中を駆け回って逃げる一同。かのんちゃんが咄嗟に手にしてきたボールを使って気を逸らすことでどうにか逃げ切ります。
 それにしても、あれだけ走り回ったのに誰にも会わないし、どの部屋も妙に生活感がありません。何だかヘンです。
 逃げ込んだ部屋もがらんとしていて、残されたテーブルやソファーにも布かかぶせられて使われていない様子。そんなテーブルの上に何やら一冊の本が。かのんちゃんが気になってその本を開いてみると、そこには結女の生徒達の写真が。…いいえ、これは結女の写真ではありません。そう、結女の前身、神宮音楽学校時代の卒業アルバムです。そして映っているのはおそらく学生時代の恋ちゃんのお母さんと…理事長先生でしょうか。

 とそこへ「いけません!」と誰かの声が。
 こっそりドアを開けて声のした方を覗いてみると、さっき案内してくれたお手伝いさんが恋ちゃんが差し出したお給料を「受け取れません」と拒んでいるところでした。
 「来月からはあなたを雇っておけるお金もないのです」…って、まさかの事実です。裕福どころか、かなり厳しい家計。しかもやはり、恋ちゃんのご両親は既に亡くなられていて、家には恋ちゃんただひとり。これはさすがに誰も想像していなかったのではないでしょうか。重い展開です…。
 自分が辞めてしまうと「お嬢様は本当にひとりきりに…」と心配するお手伝いさんに、「平気ですよ、私にはチビがいますから」と傍らに寄ってきたさっきの大型犬をなでる恋ちゃん。…えっ!やっぱりこの犬が…あ、あの小さくて可愛い子犬が…。これまた見違えるように大きくなられて…。
 チビがまだ小さかった頃から仕えてきたというお手伝いさんに、賑やかだったあの頃を振り返り、でも「悲観しているのではありませんよ。私にはまだ、お母様が遺してくれた結ヶ丘がありますから」と語る恋ちゃん。頑ななまでに学校のためを思う彼女の、その想いの一端。
 と、チビちゃんがかのんちゃんの匂いに気付いて飛びかかって…。こっそり聞いていたのが見つかってしまいました…。
#07「決戦!生徒会長選」

 「一人ってどういうこと?お金が無いって…」
 「そのままの意味です。この家に残っているのは私ひとり。お金もありません。このままでは学校を運営していくことも」
 驚愕の事実です…。

 「母が残した学校を守り続けるには、私が頑張るしかないのです!」


■まさかの展開
 第7話はまさかの展開(生徒会長選挙の結果は別としてw)で驚きの連続でしたね。前半のコメディ要素な生徒会長選挙や、面白おかしく恋ちゃんを尾行していった先で、まさかあんな事実が待っていようとは…。

 今回は新設校ということもあって、シリーズ伝統の「廃校」とは直接的には関係ないのかなと思っていた(いったん「廃校」になった学校を再び新設した、という形で廃校モチーフは消化したものと思っていた)ところに、またしても学校存続の危機が立ち塞がりそうな気配です。
 恋ちゃんが理事長先生に来年度の入学希望者数を聞いていたのも気になるところで、単純に入学希望者が少ないのか、希望者はいるけど学校運営を続けるには少ないのか、はたまた希望者数に見合った運営を続けるだけの資金が厳しいといった感じなのか、その辺りまだなんとも言えないところですが、やはり「廃校」はラブライブ!とは切っても切り離せないのでしょうか。
 だとしたら、今回はどのような形で向き合い、解決していくのか。

 そして明らかになった恋ちゃんの孤独。そういえば恋ちゃんの自己紹介の「母が“作った”学校」という箇所、初出時は「母が“遺した”学校」になっていたんですよね。“遺した”という表記から恋ちゃんのお母さんはもう亡くなっているようなことを匂わせていたのが、その後すぐに“作った”に変更になったのでてっきり誤表記か設定の変更かなと思っていたのですが、間違いでも変更でもなく文字通り“遺した”学校だったとは…。まぁ確かにこれまでの理事長先生と恋ちゃんの会話でも「お母様ならそう仰ったはず」と今は居ないかの様な言い回しではあったのですが…。
 それにしても大きなお屋敷で両親も亡くして一人と一匹だけというのはなかなかに寂しく、辛い。唯一の家族であるチビが母親と過ごした小さい頃からの愛犬というのもまた…。
 そして亡き母の想いが詰まった学校(ある種の“形見”ですよね)を何としても守りたくて、そのためにひとりで全てを背負い込もうとする恋ちゃん。学校が無くなったら、本当に母との想い出の全てを失ってしまう。しかしそれはあまりにも重荷だし、そうやって使命感の様なものを抱いたまま孤独な学校生活を送ることは恋ちゃんのお母さんが望んでいたこと、叶えて欲しいことではないはずです。

 そして次回、いよいよ2本目の鍵の謎も明らかになりそうですね。どうやら部屋の鍵ではなさそう(箱か何かのよう?)ですが、やはり音楽学校時代の「学校アイドル部」にまつわる何かが秘められていそうな感じです。
 今回の冒頭の回想で恋ちゃんのお母さんは何と言っていたのか。2本目の鍵の秘密は。それらが「結ばれる想い」となって繋がってくるのか。そしていよいよLiella!結成となるのか。目が離せない展開になりそうです。

 ■感想では書き切れなかったあれやこれやの7話見所チェックはこちら

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