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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第4話感想 [アニメ]

#04「街角ギャラクシー☆彡」
#04「街角ギャラクシー☆彡」
 前回は3週待たされての放送でしたが、今週は今週で高校野球の大幅な延長(試合は接戦でしたね。両チームの健闘を讃えたい)で放送開始が3時間遅れの22時になるという…。
 そんな中、急遽YouTubeでの3話の振り返り配信の2回目が実施されるといったフットワークの軽さも見られました。
 さて、そんな第4話はコメディタッチのテンポ良い展開と真剣なシーンとのコントラストですみれちゃんの魅力を存分に描きつつも、定番要素や気になる要素も盛りだくさんの面白さが詰まったエピソードでしたね。

 「前回の~」に続いて、いきなりの出オチ感満載のすみれちゃん(笑)。子役時代の苦笑いもなかなか可愛らしい。
 そんな子役時代の恨みを晴らすかのような表情でクレーンゲームでグソクムシのぬいぐるみを掴むもゲットならず。とそこへまさかのスカウト!?かと思いきや通行人役…。というか、通行人役にぴったりのオーラって何よ(笑)

■部活動と同好会・プロとアマチュア
 一方、かのんちゃん達はフェスでの成績が評価されて“同好会”としての設立を認められることに。“部”の設立条件として与えた課題を達成できなかった以上、部活としては許可できないけれど、真剣に取り組み、一定の成果を上げたことで同好会としてなら許可するというのは妥当な落とし所ですね。続けるために実績を挙げていくのを目指すことと、もっと上手くなりたいという気持ちとの相性も良い。
 余談ですが、自分は高校時代に同好会に入ってました。部活とは違って原則として部費は無く、予算が付いて備品等を買って貰えるようなこともなく必要最低限の活動費しかありませんでしたね。ちなみに、自分達の卒業時に活動実績が認められて部活に昇格しました。同好会ならではのある種の気楽さはありましたが、気分的なもの以外は特にメリットは無いですし、部活昇格を目指すというのはやはりひとつの目標でした。さらに余談ですがそんな我が母校は廃校になり今はいわゆる小中一貫校になっています。
 …そんな話はさておいて。

 かのんちゃんの元に部室の鍵を渡しに来た恋ちゃん。そんな恋ちゃんにがんばって学校の力になるような成績を収めると伝えるかのんちゃんでしたが、「だったらスクールアイドル以外の活動にしてください」と恋ちゃん。「スクールアイドルじゃなければ、いくらでも応援してあげられますから」と。
 うーん、なかなかに意味深な発言というか、恋ちゃんは別にかのんちゃんたちを嫌っているとか応援したくないわけではなく、スクールアイドル“だから”どうしても拒む何かがありそうですね。
 それに対してかのんちゃんはスクールアイドル“だから”やりたい。もっといいライブがしたい、と。
 けれど、「今のラブライブ!であなた達が勝てるとはとても思えません」とだけ言い残して去って行く恋ちゃん。意外とスクールアイドルやラブライブ!の実情は把握していたりするのでしょうか。
 そんな様子をこっそり盗み聞きしていたすみれちゃん。早速スクールアイドルについて調べます(ここは逆にみんながみんなスクールアイドルを知ってるわけじゃない、というのが垣間見えるところでもありますね)。
 「学校でアイドル活動を行っている…要するにアマチュアみたいなモノね」というのが彼女の率直な感想。
 で、先日皆が集まっていた(すみれちゃん的にはスカウトもそっちに行ってたから街中で声をかけられなかったと思っている)あのステージがまさにスクールアイドルだったと知って、これだ!と。要するにスクールアイドルなら通りをウロウロするよりも効果的にスカウトの目に留まるに違いないと考えたのでしょう。しかも自分はプロの経験もあってアマチュアとは違うから尚更目を引くはずだと。

■部室・屋上・鍵とプレートの謎
 一方、部室の鍵を貰ったかのんちゃん達。早速部室へ向かいますが…。
 「部活動の部室はみんな新校舎の方だけど…」
 「でもなんで(鍵が)二本付いてるんだろう?」
 他の部活動と違って与えられた部室は旧校舎にあるらしく、しかも何故か鍵は二本。おまけに部室の入り口には既に手描きで「学校アイドル部」と書かれた(古びた?)プレートが取り付けられていました。なんだかいろいろ謎めいています。

 そんな旧校舎の片隅の古びた部室、という雰囲気に若干怖がるかのんちゃんかわいい。そして千砂都ちゃんに「みぃ~たぁ~なぁ~」と脅かされたときの悲鳴(笑)。かのんちゃんの悲鳴イイですよねw
 で、部室では既にすみれちゃんが待ち構えていました(てか鍵開いてたの?w)。スクールアイドルに興味があると言うすみれちゃんを間髪入れず勧誘する可可ちゃんw
 サニパのムービーやラブライブ!決勝のステージを見て、「ここに立てばもちろん有名になれるわよね」と興味津々。
 実際そんなサニパのフォロワー数はなんと98,000。
 「きゅうまんはっしぇん…ギャラクシー!」
 冒頭でもかのんちゃんがこの前のライブでフォロワーが増えて2千を超えたと言っていましたし(その時のすみれちゃんのフォロワーが8人でした。…ドンマイ)、確かに有名になれそうです。
 というわけで、入部即決。これで3人です。

 さて、部室に来たついでに早速練習場所も、ということで、ラブライブ!で練習場所と言えばやはり屋上です。部室のすぐ隣から屋上に出られるというのも便利ですよね。部室も屋上もなんだか隠れ家的で楽しそう。
 そしてステップを軽くこなしてみせるすみれちゃん。曲がりなりにもプロの世界で活動していた経験はダテじゃなさそうです。

■センターは誰だ?
 すみれちゃんまさかの即戦力。そしてまさかの“ショウビジネス界”経験者ということに興奮を抑えられない可可ちゃん。すみれちゃんもすみれちゃんでサニパの映像を見て「これなら勝てるかも」とか言っちゃってます。
 で、おもむろに「それで、センターなのだけれど…」と切り出すすみれちゃん。確かに二人から三人になったら誰かは真ん中に立つことになります。グループの顔なのだから実力派が務めるべきと説くすみれちゃんをよそに、可可ちゃんと千砂都ちゃんはかのんちゃんセンターで一致。
 納得のいかないすみれちゃん。いまいち乗り気ではないかのんちゃん。だったらということで…。
 センター選挙!
 ラブライブ!と言えばの要素の一つでしたが、Aqoursの4thシングルを最後に行われていないセンターポジション総選挙。それがまさかこうしてアニメの物語に反映される日が来るとは予想外でした。
 このふたりに勝てば良いだけと余裕綽々のすみれちゃんでしたが、結果はかのんちゃんの圧勝。
 可可ちゃんの「おそらくオーラとか華とか、可可やあなたよりかのんの方がセンターっぽいのですよ」と言う言葉がすみれちゃんに突き刺さります。…冒頭で通行人のオーラとか言われてましたからね…。ダメ押しですよね…。
 納得できないすみれちゃんは「センターできないんだったらこんなとこ居る意味ない」と言って飛び出して行ってしまいます。
 そんなすみれちゃんの心境を物語るかのようにゴロゴロと雷が鳴って雨が降り出します。ラブライブ!といえば「雨」です。

#04「街角ギャラクシー☆彡」
 帰り道、センターを任せてしまえばやめないで入ってくれるのだから任せようと言うかのんちゃんに、「センターはスクールアイドルの憧れ、誇りを持つべき」と反論する可可ちゃん。
 たまたますみれちゃんを見かけたかのんちゃんはこっそり尾行してスカウト待ちの現場を目撃。そして神社では禁断の映像を覗き見てしまいます…。
 「グッソクムシ~♪グッソクムシ~♪」
 「(笑)かわいい!これがショウビジネス?」
 あ、かのんちゃんそれはマズいですよ…。
 「みぃ~たぁ~なぁ~」
 ほら、逆鱗に触れちゃった…って、いやいやガチで怖いよすみれちゃん!まるで妖怪だよ!子供泣いちゃうよ!w 効果的すぎる劇伴とも相まって迫力満点です。
 そしてかのんちゃんの悲鳴が凄いw

 気がついたら(というか、気を失うくらい怖かったのでしょうかw)謎の部屋で椅子に縛られているかのんちゃん。
 どうやらこれから記憶を消す謎の呪いの儀式がはじまるらしく、しかも今本を読みながら。というか、頭を100回殴って忘れさせるってそれ呪いではなくて物理w
 慌てて覚えていないフリをするかのんちゃんですが、すみれちゃんに改めてグソクムシのうたを聴かされて耐えきれず「割と覚えてます…」と白状。かのんちゃんの「うへぇ…」といった感じの表情も可笑しかったですねw

 そんなこんなでいろいろと危険な目に遭いましたが、すみれちゃんからセンターへのこだわりについて話を聞くかのんちゃん。
 小さい頃から主役に憧れてがんばってきたけど、結局いつも脇役。だからスクールアイドルでセンターが欲しかった。アマチュアだし何とかなると思ってた。でも、今回で思い知った。どんなに頑張っても真ん中で輝くことはできない。

 後日、その話を聞いた可可ちゃんは激怒。たかがアマチュアとはスクールアイドルに対する冒涜だし、真剣だと思ってたのにそんな理由とは、と。
 怒り心頭の可可ちゃんはすみれちゃんを屋上に呼び出しますが、「お昼休みに屋上に来やがれ、デス!」って、そんな言い回しいったいどこで覚えたの?w
 あと厳罰の内容が背中に氷の刑とかくすぐりの刑っていうのが可愛いw そういえば「LoveLive!Days! Vol.10」のイラストストーリーでもくすぐりの刑とか言ってましたね。
 そんなこんなで屋上での果たし合い(違)
 「アマチュアではない」と主張する可可ちゃんに、これまで培ってきた実力を見せつけ、「それでも私にスポットは当たらない。こんなアマチュアの世界でもね」と言い残して帰ってしまいます。
 ずっと主役にはなれない、アマチュアの世界に来ても同じ。そういう星の下に生まれた。同じように、もうずっと歌えない運命だと思ってきたかのんちゃんには、そんなすみれちゃんの気持ちもなんとなくわかる。
 「でもそうじゃなかったんでしょう」
 そう、だから伝えないと!

■センターになりたいなら!
#04「街角ギャラクシー☆彡」
 雨の中、今日も今日とてスカウトを待ち続けるすみれちゃん。誰も居ない通りでそれでも待ち続ける姿には哀愁を感じずにはいられません…。
 ふとショーウィンドウのモニタに映し出された「Tiny Stars」の映像を見て、なんとなく振りを真似してみて、ふっと笑顔を見せるすみれちゃん。「…やっぱり私じゃ…」と呟いたところへ…。
 「みぃ~ちゃったぁ~」と悪戯っぽいかのんちゃんの声。
 「すみれさん。あなたをスカウトしに来ました」
 誰も居ない通り。スカウトに声をかけられるのを待ち焦がれた場所で、かのんちゃんからまさにスカウトされる。素晴らしい展開です。
 スクールアイドルを続けるために結果を残さないといけない、だから。
 「あなたの知識と技術で、協力して欲しいんです」
 それでも、センターになれないのならと断ろうとするすみれちゃんですが…。

 「センターが欲しかったら、奪いに来てよっ!」
 やだカッコイイ…。
 すみれちゃんを見てセンターをやってみたくなった。価値を知った。だから簡単に手放すつもりはないし、なりたいなら奪いに来いと。グループも競い合えばきっと良くなるから。それでも「アマチュアの駆け出しに負けるわけ無い」と言うすみれちゃんに、「じゃあ試してみてよ!」ですよ。すみれちゃんのプライドを傷つけず、かつ刺激する。
 この上ない決め台詞。ここまで言われたらぐうの音も出ませんし、やるしかない。こういう言われ方をしたからこそ受け入れることもできる。
 照れ隠しというか、最後の抵抗というか、“契約金”を要求するすみれちゃん。
 「(契約金なら)あるよ」とかのんちゃんが差し出したのは、すみれちゃんの神社のお守り。全然効かないというすみれちゃんでしたが…。

 「諦めない限り、夢が待っているのは、まだずっと先かもしれないんだから」

 そしてそんなかのんちゃんの言葉で晴れ渡るすみれちゃんの心を表すかのように、そしてまたかのんちゃんの言葉を証明するかのように、しとしとと降り続けた雨が止み、雲間から降り注ぐ光。美しい。
 かくしてすみれちゃんが加入し、3人での活動がスタートするのでした。


■トピック
 1話~3話で、チョイ役ながらしっかりキャラが立っていたすみれちゃん。「私を誰だと思ってるのっ!?(一般人のあなたたちとは違うのよ!)」や、鼻にクリーム付けてのあざといアピールまでしてのスカウト探し。そういった布石が見事に加入への流れに活かされていましたね。
 実力も兼ね備え、けれど望む自分にはなれず、でも諦めずただひたすらスカウトのチャンスを待ち続けてきたすみれちゃん。そんな彼女がスクールアイドルと、そしてかのんちゃんと出会い、自分を輝かせる場所を見つけるまでを鮮やかに、そして痛快に描いて見せた第4話。
 また、すみれちゃんを中心的に描きつつも、ラブライブ!といえばの伝統の部室確保や、練習場所と言えばの屋上などファンならニヤリとさせられる要素もありつつ、頑なにスクールアイドル“だから”拒む恋ちゃんの内面も気になるし、部室のプレートや鍵の謎など、今後の展開の布石になりそうな要素もちりばめられていて、実に中身の濃いお話でもありました。

 あと何といっても「だったら奪いに来てよ!」ですよね。だったらセンターじゃなくていいとか、センターとかどうでもいいとかじゃなくて、「奪いに来てよ!」っていうのがもう最高です。

 ラブライブ!スーパースター!! は「私」の物語だというのは当初から思っているのですが、ここまでのお話を見てきて、なんというか、「星に願う前に語り合ってみる物語」でもあるのかなという気もしますね。今回のすみれちゃんのスカウトのチャンスを待ち続ける姿とか、契約金としてお守りを渡すシーンや「夢が待ってるのはまだずっと先かもしれないんだから」というかのんちゃんの言葉とかでなんとなくそう感じました。

 さて、次回はどうやら水着回でトロピカルな感じになりそうです。早くもサニーパッションとのからみもありそうなので楽しみですね!


 ■追記:今回も振り返りチェック書きました。併せてぜひ。

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