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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第3話感想 [アニメ]

#03「クーカー」
#03「クーカー」
 放送休止で2週お休み。その間、毎晩1話と2話の振り返り配信が行われたり、2週連続Liella!生放送や新情報の発表があったり、更にロングバージョンの特別予告も公開されたりして、期待も高まり3週間待ちに待った待望の第3話は、それはもう待った甲斐のあった、期待を遙かに超えた美しく素敵なお話でした。

 さて、前回は「さあ歌うよ!」というところでエンディング主題歌のお披露目となったわけですが、3話はそんな場面の続きから。
 おっとまさかの冒頭から歌披露か?と思わせておいての、あれれ?やっぱり歌えない!?それどころか前より悪化している疑惑まで…。
 「フェスで1位取らなきゃいけないのに…」
 そんな気持ちもプレッシャーとなっているのでしょうか。

 千砂都ちゃんも原因はプレッシャーに違いないと見立てて、それを克服するためにたこ焼き修行を提案しますが…って、なんでたこ焼き?w
 曰く、お客さんの視線を感じながら不慣れなたこ焼きを焼くことでプレッシャーに耐えられるようになるはず…だったのですが、そう簡単にはいかないようで、結局ダメ。それはそうと、かのんちゃんたこ焼き焼くのも上手ですね。料理は得意そうです。

 続いては可可ちゃんのアイディアで衣装を着てみることに。可愛い服を着れば気分も上がって歌えるようになるはず。ここはラブライブ!総合マガジンVol.11に掲載されていたかのんちゃんと可可ちゃんのイラストストーリーを彷彿とさせるシーンですね。
 「可愛い服過ぎて私には無理だよぉ~!」と涙目で訴えるかのんちゃんでしたが、問答無用で可可ちゃんと千砂都ちゃんに「突撃~!」「好!(ハオ)」と押し倒されて強制的にお着替え(ここのかのんちゃんの「ギャー!」っていう叫びが可笑しかったw)。

 というわけで、可愛いお洋服を着たかのんちゃんの撮影会に突入。あらかわいい。
 2話から3話の放送休止の間に毎日1話と2話の振り返り上映会が行われていたのですが、最後のスクショタイムが何気に人気で毎回の楽しみだったんですよね。そんな振り返り上映会に参加していた視聴者は皆思ったことでしょう。「スクショタイム付き振り返り配信はよ!!」…と(笑)

 恥ずかしい写真を撮られまくって、「消して」と“おこ”なかのんちゃん。
 「大丈夫だよ。ちょっとネットに上げて、いいねを沢山集めるだけだから」
 うん、大丈夫。何の問題も無い。さあ!千砂都ちゃん今すぐその写真アップするんだ!いいね押しまくるから!w

 そんなこんなで、結局たいした解決にもならず、またしても「これが私の本当の姿なんだよ…」とやさぐれるかのんちゃん。やさぐれかのんちゃんも逆に人気な感じなのでこれはこれでw
 とりあえず、無理に歌える方法を探すのは一旦置いといて、今回は可可ちゃんひとりで歌ってかのんちゃんはダンスだけでなんとか乗り切って、その後で改めて一緒に歌えるようにがんばっていこうという方向に。
 「可可約束しました。かのんさんが歌えるようになるまで諦めないって」
 そう、1話のラストで約束してましたね。忘れてない。良い子や…。

 「そうと決まったらお二人に見せたいものがあります!」
 というわけで、初ライブを行うにあたって、グループ名の看板とブレード(ペンライト)を用意していた可可ちゃん…。可可のクーとかのんのカーで「クーカー」だそうです。
 いやまぁ、チラシやプラカードを作ったり、街宣リヤカー作ったりしてますからね。看板の一つや二つ楽勝ですよね…。それにしても応援してくれそうな人達に配る用のペンライトまで用意してしまうとは。そこそこお値段もするのにw(そしてこれが思わぬ力を発揮することに)
 それはそうと、あまりぶんぶん振り回すと危ないし注意されるよ可可ちゃん…。

 何はともあれ、全部で10グループ程参加する中で1位を取らないといけない。「私じゃなかったら、可可ちゃんもっと楽だっただろうなぁ」と落ち込み気味のかのんちゃん。とそこへ、サニパが急遽フェスに参加するという情報が…!

■輝く星・憧れのスター
#03「クーカー」
 サニパこと、サニーパッションがフェスに参加すると聞いて舞い上がっている可可ちゃん。豪華な額に入れたポスターに向かって「尊い」「ははぁ~」とひれ伏すほどです…。まさに偶像(アイドル)崇拝w
 なんでも可可ちゃんが憧れるスクールアイドルグループだそうで、去年の東京代表と実力も折り紙付き。「1位は絶対にサニパ」。…でも、フェスで1位にならないとスクールアイドル部を設立できない。そしてそんな有力グループが同じフェスに参加してくるということはですよ…。
 憧れのサニパと同じステージに立てる喜びのあまり、それが何を意味するのかすっかり吹き飛んでいた可可ちゃんかわいい。
 「勝てる気がしません」…ですよねー。
 今からトレーニングをよりハードにしたからと言ってどうにかなるものでもないでしょうし、かのんちゃんが歌えないという問題もある。でも、そんなかのんちゃんのフォローもするしこの調子で練習していけばきっと上手くいくと前向きに語る可可ちゃん。

 そんなふたりの空気を察して一足先に帰る千砂都ちゃん。
 たまたま掛かってきた電話に出る流れで、表に出て千砂都ちゃんを呼び止めて改めてスクールアイドルに誘う可可ちゃん。
 スクールアイドルに興味はあるとこたえる千砂都ちゃんでしたが、「ダンスで結果を出すことが、今の私の一番の目標」、だからできないと断ります。
 千砂都ちゃんは2話でのかのんちゃんの「その部活の人にも失礼」という言葉をどこかで重く受け止めているところもあるのかもしれませんね。
 あと、可可ちゃんが(お姉ちゃんからの)電話に出るときの態度がどことなく嫌そうなのも少し気になります。

 部屋に戻って改めてかのんちゃんに「私はかのんさんと同じステージに立ちたい」と語る可可ちゃん。
 ですが、「このままじゃ1位を取ることってものすごく難しい。そしたら可可ちゃんの夢がここで終わってしまうかもしれない」私のせいで夢を諦めることになったら申し訳ないと涙するかのんちゃん。
 そんなかのんちゃんを可可ちゃんはそっと抱きしめ、優しく語りかけます。
 明かされる可可ちゃんのスクールアイドルとの出会い。
 勉強一筋でただなんとなく過ごしてきた日々。そんなときに出会ったスクールアイドル。こんな風に自分の気持ちを自由に表現したい。そしてかのんちゃんの歌を初めて聴いたときに、同じようにワクワクしたこと。
 「だからもう、かのんさんは私にとってのスターなんです。夢なんです!」
 かのんちゃんのせいで夢をあきらめる?とんでもない。
 可可ちゃんにとって、かのんちゃんは既に新しい憧れの“スター”であり、新しい夢になっていた。かのんちゃんと一緒に歌ってステージに立つことそのものが、叶えたい夢の一つ。
 そんな可可ちゃんの熱い想いに、気持ちを切り替え、やれるだけのことを精一杯頑張ると決意を新たにするかのんちゃん。美しい…。

 さあ!フェスに向けて最後の追い込みです!
 お風呂でボイストレーニングのかのんちゃん最高です!●REC
 トレーニングの様子も、2話の時よりもさらに良くなっている。
 そしてそんな活き活きと練習に励むふたりを、どこか寂しげな表情で見つめる恋ちゃん…。

 そしていよいよ本番当日。

■小さな星・ペンライトの光
 沢山のお客さんを見て、緊張した様子のかのんちゃん。一方、「夢見たステージ」とワクワクの様子の可可ちゃん。「もし歌えそうだったら、はじまりのときに“合図”を送ってください」と告げます。
 ステージに立つふたり。観客も暖かく見守ってくれています。でも、やはりかのんちゃんはうまく歌えそうになさそうです。と、その時。
 背中合わせの可可ちゃんの「大丈夫…大丈夫…」と震える声が…。
 これにはかのんちゃん同様ハッとさせれらました。
 なんてことだ…。かのんちゃんの問題にすっかり気を取られて頭から抜け落ちていました。そうですよ、可可ちゃんにとっても初めてのステージなんです。場合によってはかのんちゃんの分まで歌わないといけないし、そりゃ緊張するし不安にもなる。いざステージに立って、初めて不安が襲ってきた。見ている私たちも、かのんちゃんの抱えている問題が解決するかどうか“だけ”に気を取られていた。だからこそ、ライブ直前の「大丈夫…」と必死につぶやく可可ちゃんに、かのんちゃんと同じようにハッとさせられる。凄い。見事な脚本演出です…。

 なかなか始まらないふたりの様子に、どうしたんだろうとにわかに観客も異変を感じ始めます。
 …と、ここですみれちゃんのファインプレーその1発動です!w
 様子がおかしいふたりが気になって近寄ろうとしたところでケーブルに足を引っかけてステージの照明の電源を落としてしまいます。ナイスです。
 照明が落ちて静寂に包まれる会場。不安に押しつぶされそうだったふたりにつかの間の猶予が与えられます。
 どうしたらいい、どうすれば…。
 と、ここでハッと思いつく千砂都ちゃん。慌てて鞄を開けると中には“あの”ペンライト!
 千砂都ちゃんが掲げたペンライトの光が呼び水となって、“応援してくれそうな人に配った”ペンライトの光が、無数の小さな光となってふたりを照らす。
#03「クーカー」
 「かのん!見て!」

 そこには美しい光の海が。
 ペンライトの光が救いになる。観客のエールが力になる。歴代第3話ファーストライブの様式美でもありますが、やはり良いものです。
 そしていつもライブでペンライトを振ってエールを送っている私たちとしても、喜びと救いを感じられる名シーンだったのではないでしょうか。
 かのんちゃんにとって、客席ってどこか怖いものだった。でも、いま目の前には支えてくれたみんながいる、暖かく照らしてくれて、エールを送ってくれている人達がいる。歌でみんなを笑顔にしたい。そのキモチを思い起こさせてくれたのかもしれません。

 光とエールに後押しされるように、意を決して、可可ちゃんの手を優しく、しっかりと握るかのんちゃん。
 その手に、ハッとなって感激する可可ちゃん。
 そうです、これこそが“歌えるよの合図”です!
 「ひとりじゃないから」歌える!
 「手をつないでおけば怖くない」ですよ!

 そしてすみれちゃんファインプレーその2。ナイスタイミングの電源再接続で照明復活。バック・トゥ・ザ・フューチャーのドク顔負けの絶妙なプラグ接続ですw

■Tiny Stars/小星星・諦めないキモチ

 満を持しての、伝統の第3話ファーストライブ挿入歌。
 Liella!の物語上の最初の曲となる「Tiny Stars」。煌めく美しい星空を思わせる透明感のある歌で、優しくも力強く、控えめに言って最高です…。
 ちなみに、イントロ直後のコーラスの所は「♪小星星(Xiǎo xīngxīng=小さな星)」と歌ってるみたいですね。
 かのんちゃんがギターで弾いていたあのメロディーもサビの部分で聴けますし、可可ちゃんがノートに書き溜めていた歌詞も出てきます。
 舞い散る桜の花びらも、満天の星空と一体になってまるで星空の中に居るかのような、星が光の海に舞い降りているかのようにも見えてきて、とても美しいステージ。
 「♪駆け抜ける Shooting Star 追いかけて星になる」のところでちらっと見える夜空に、二つの流れ星が一瞬見えるのもエモい。

■小さな星たち・Liella!
#03「クーカー」
 かのんちゃん可可ちゃん、輝き始めたふたつの小さな星。
 そんなふたりを、こみ上げてくる感情をグッとこらえるかのような表情で見守る千砂都ちゃん(選手たちの晴れ舞台を見守るコーチ的な心境なのか、あるいは…)。呆然と見つめる影の功労者(笑)でもあったすみれちゃん。こっそり見に来ていた恋ちゃん。未来の小さな星たちがそれぞれにステージを見つめる。

 歌い終え、歓声に包まれる。やりきった満足感に浸るふたり。
 感極まる千砂都ちゃん。複雑な思いの恋ちゃん。「ギャラクシー!」と走り去っていくすみれちゃん。初ギャラクシー頂きました。いやしかし、まさに目の前に広がっていた光景は銀河(ギャラクシー)でした。
 サニーパッションのふたりも良いもの見た、という感じでしたね。

 その日のフェスは、新人特別賞を貰えた。
 …でも、1位はやっぱりサニーパッション。
 だから、私たちはスクールアイドルを続けられないかもしれない。
 でも!全然後悔してないんだ!
 だって、可可ちゃんと約束した、最高のライブができたんだから!

 最後のかのんちゃんのモノローグも美しいし、ヤエちゃん達が学校の掲示板にフェスでの受賞を知らせるポスターを貼ってくれているというのも嬉しいし、ポスターの満面の笑顔のふたりも素敵。

 もうね、1位を取れるかどうかなんて、ライブが始まったらもはや視聴者の誰も気にしてなんかいなかったと思うんですよ。これは私を叶えるためのステージ。かのんちゃんが歌い可可ちゃんが精一杯踊る姿を応援し、ふたりの姿にただただ見入っていたのではないでしょうか。だから、新人特別賞を貰えたというご褒美がささやかだけど嬉しく、全然後悔していないというかのんちゃんの嬉しそうな言葉がスッと入ってきた。
 見終えた後とても清々しい気持ちになれる第3話でした。

 そしてリエラのうたがMemoriesの千砂都ちゃんバージョンですよ。ここで千砂都ソロというのがなんともいえない切なさもありつつ、こういうところの構成の上手さも光ってるなぁと思ったり。


■私を叶える物語
 歌えないのなら無理に出なくていい、1位を取るだけが良いことじゃない…ではなくて、フェスにしっかり出場するし、歌うことも最後まで諦めず、あくまで目指すべき結果を目指して、それでも1位は届かなかったから課題は達成できなかったけど、でも、今できる最高のライブができたから悔いは無いという物語が本当に美しいなと。
 「始まりは君の空」でもそうでしたけど、ラブライブ!スーパースター!! って、星に願うだけじゃなく語り合おう、信じるだけじゃ叶わない…みたいなところが特徴的だなとも思いますし、ラブライブ!はやはり「やるったらやる!(穂乃果)」「大会も何も関係ないからこそ出る(千歌)」、挑戦する物語、叶える物語なんですよね。いつかかのんちゃんたちもそういう輝きを目指し挑戦していくことになるでしょう。

 さて、次回はいよいよすみれちゃん本領発揮のようです。
 ある意味で今回のライブの陰の立て役者と言ってもいい活躍(?)を見せてくれたすみれちゃん。ここまでチョイ役ながらしっかりコメディリリーフとしてキャラが立っていて、「お、ついにヤツの番が来たな!」という感じで、次回が楽しみです。


 ■追記:3話見所チェックも併せてどうぞ。


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  • アーティスト: Liella!
  • 出版社/メーカー: ランティス
  • 発売日: 2021/08/25
  • メディア: CD



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