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TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第1話見所チェック [アニメ]

 TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第1話、面白かったですね。
 たっぷりと感想も書いたのですが、何回も見ているうちにまだまだ書き足りない気分に!(笑)
 なので、追加でここ面白かった、気になった、というポイントをいくつか挙げていこうかなと。
 ただ、あまりヘンな深読みとか考察とか、そういうのは気にしないでください。映像表現のセオリーとしてはごく当たり前のことだったり、あくまで自分が勝手にこうだったりして?こういうことだったら面白いかも?とか妄想して楽しんでいるだけですから(笑)。

■見事な構成と情報量
 冒頭のほんのわずかなシーンでかのんというキャラクターの内面や魅力にグッと引き込まれる。そして家族構成が明らかになり、舞台となる街の雰囲気が描かれ、可可ちゃんとのファーストコンタクト。制服の違いの意味も良くわかったし、学校の由来や雰囲気も入学式の理事長挨拶でバッチリ。789トリオも含めて主要人物は一通り登場。そのうえでラストの5人揃って歌う挿入歌に持って行く。
 物語の基礎となる情報を、1話の中で過不足無くわかりやすく、無駄な説明もせずテンポ良く、そして何より楽しく魅力的に見せている点はさすがの脚本と映像の構成・演出力だなと。あとやっぱり音楽も素晴らしくて、映像や物語と一体となっていて、まるで映画を見ているような感覚でしたね。

■歌う横顔
#01「まだ名もないキモチ」
 主人公が歌い出すところから始まる、というのは「ラブライブ!」1期1話の印象的な冒頭シーンと同じ。ちなみにこのときの歌う横顔、穂乃果は右向きで、かのんは左向き。ただ、かのんはギターのネックを見せたいからこの向きになっているのかなと思いますし、むしろその後の歌えない横顔との対比になっているのかなと。

■夢と現実
#01「まだ名もないキモチ」
 「歌で皆を笑顔にすることです」と言っているところで同ポジションで笑顔から引きつった顔に。夢と現実のギャップ。黒板に大きく「My Dream」。暖色から寒色に。冒頭シーンの急転直下さ、絶妙なコメディタッチ、夢と現実の落差は、ラブライブ!1期1話の冒頭や、サンシャイン!!2期1話冒頭などにも通じるテンポの良さですね。

■セルフオマージュ
 1話は大枠の構造や細かい部分、“キメ”のカットなど、ちょいちょいラブライブ!1期1話を彷彿とさせるシーンがあって、あえてセルフオマージュをやっているというか、「これだよこれ!」という感覚と、新しい物語が始まった!というワクワク感、どういったところを受け継ぎ(アップデートし)、どういった所が違ったり新しいのか、何を描き伝えようとしているのかがより伝わってくる感じがしますね。

■原宿という街のメルヘンさ
 絵作りがメルヘンチックというか、リアルで忠実な方向ではない。
 「始まりは君の空」のMVやイメージアートなどを見ても感じていたことですが、全般的にシーンが色彩豊かで、夜のシーンの描き方などは特に印象的。
 リアルな都会の風景描写とは違う絵作りで、そこがまた原宿という街とマッチしているとも感じます。

■歌える歌と歌えなかった歌
 冒頭の屋上の弾き語りシーンと登校中のシーンでかのんちゃんが口ずさんでいる歌、1話のエンドクレジットには曲名等の記載が無かったので少し気になっているのですが、もしかしてオープニング曲だったりして?(追記:さすがにOPではありませんでしたw でも最高のOPでした!)
#01「まだ名もないキモチ」
 一方、高校入試の課題曲と、小学校の時の発表会の曲は同じ曲。肝心なときに歌えなかった、そして人前で歌えなくなったきっかけでもある曲を歌える日は来るのか(同じようなシチュエーションで描かれるのか)。この歌で笑顔になる、笑顔にする日は来るのか。一応気に留めておきたいところです。

■かのんのヘッドフォン
 ヘッドフォンを付けたとき、「これで何も聞こえない」って言ってる。
 よほど優秀なノイズキャンセリングヘッドフォンなのでしょう。となると、最高クラスのノイズキャンセリング性能を謳うソニーのWH-1000XM4(もしくは一つ前のXM3)に違いない。デザインも似てるし。澁谷かのんコラボモデルの発売が待たれる(4万円とかなり高額だけど…)。ただ、周りの音を聞こえなくして町中を走ったり歌ったりしてたら危ないよ、とマジレス(笑)。
 …と、冗談はさておいて。
 普通に考えればヘッドフォンを付けたのだから音楽を聴いて聞こえなくしているのだろうけど、遮音のためだけで何も聞いていない可能性もある。

■雑踏の音
 冒頭、かのんちゃんが猫を抱っこしている所では雑踏の音が聞こえていて、ヘッドフォンを付けることでそれがスッと聞こえなくなる。
 また、可可ちゃんの発声練習の声が聞こえてくるシーンでは、大通りの雑踏の音を遮ろうとヘッドフォンを付けようとしてふと声に気がついて、意識を向ける。周りの通行人の声や環境音が低くなって、可可の声だけが印象的に聞こえてくる。
 今作も音響効果の細やかな表現が光っています。

■天丼
 かのんと可可の追いかけっこは似たようなテイストで繰り返される。いわゆる“天丼”ギャグな面白さとテンポの良さが楽しい。劇伴もちゃんと同じ曲が使われているんですよね。
 他にも、Bパート始めのかのんちゃんの家の喫茶店のシーン。聞き耳を立てる母と妹のツッコミが2回繰り返されるコミカルな演出ですが、聞き耳を立てるうるさい奴らから逃れる、ここでは話しにくい深い話、ということで場所を自室に移す流れにもなっている(ここじゃなんだから私の部屋に的な説明も綺麗に省くことができている)のが巧いところです。

■画面を横切る蝶
#01「まだ名もないキモチ」
 恋とかのんが言い合うシーン。このときの真横からのカットで不意に画面を蝶が横切ります。これは手前にある池の対岸から望遠で撮ったショットで、手前の池の花々を舞っている蝶が画角に映り込んだもの。そしてこのカットがその後の池の向こうからの引きの絵に繋がっていて、「あなたもやりたいのですか?スクールアイドル」と問い返されてかのんが言葉に詰まる「…」の空気感を、スッと引いた絵と素知らぬ風に舞う蝶とで絶妙に醸しています(劇伴のピアノがここで終わるのも絶妙)。
 池のほとりの一連のシーンは、立ち位置の入れ替わりやカメラの切り換えなども巧みに計算されている感じ(かのんと可可の位置を途中で左右入れ替えて変化をつける、すると可可の背後から恋がフレームインするアングルになる、それが恋とかのんの間に可可が入る位置関係にもなる)で見事でした。
 こういった巧みなシーンの組み立てとアイディアの光るカットの数々、というのも1話の見どころ。

■問いかけ
 「どうすればいいの?」と“私たち”が問いかけたラブライブ!1期1話。「このままでいいの?」と“私に”問いかけるスーパースター!!1話。

■駆ける足下
#01「まだ名もないキモチ」
 プロジェクトの原点でもある「僕らのLIVE 君とのLIFE」のPV、ラブライブ!1期1話冒頭および挿入歌、ラブライブ!2期エンディングなどでも用いられ、ラブライブ!を象徴するカットのひとつともいえる走る足下の描写。
 ラブライブ!1期1話も、スーパースター!!の1話も、どちらも画面右側に向かって走っているけれど、穂乃果は校門の外へ、かのんは内側に向かっているのが面白いし、そうなるように仕込まれたカット割りやシーンの組み立ても凄い(さらに言えば、穂乃果はその後階段を滑り降り、かのんは階段を駆け上がっている)。

■舞い降りる羽根
 こちらもラブライブ!を象徴するモチーフのひとつ。ひらりひらりと舞い降りてきたその羽根は、かのんのリュックのポケットにそっと収まる。
 ちなみに、このシーンではずっと鳩や鳥の鳴き声が聞こえていたので、この羽根は鳩の羽根かもしれない(笑)。…というのはさておいて、鳥の鳴き声は羽根の呼び水的な狙いがあったのではなかろうかと思ったり思わなかったり。

■紺・白・紺・白・紺
 普通科と音楽科で制服のデザインが異なることで、制服での歌唱シーンでほどよいアクセントになっていてなるほど上手い見せ方だなぁと。
 今後学科を変えるとかそういう展開は…どうだろう、あるかなぁ?アニメPV公開前のイラストなどが全員同じ制服だったのは、ただ単に学科が違うことを隠しておくためだった(あるいは制作過程でアニメ独自の設定として後からできた)のではないかなとも思うのですが…。
 追記:…とか思ってたら、エンディングではみんな普通科の制服着ていて謎が謎を呼ぶ感じになってきましたw
 5話時点での追記:これはいよいよ学科を変えるかそれに類する展開がありそうな気配になってきましたね…。

■夕焼けと青空のコントラスト
 「未来予報ハレルヤ」のダンスシーンは夕焼けと青空のコントラストが気持ちいい。情熱的な感じと開放感。
 画面分割とぐるぐる回るというリズム感と疾走感ある特徴的な表現と、ステージで歌うシーンなどの緩急の付け方。あれもこれもと盛り込みすぎないのも上手いなと。
 そしていつの間にか街中でみんなの前で歌えたことになっているこのスピード感というか力業というか(笑)、こういう所がラブライブ!(京極監督・花田脚本)の持ち味だし楽しさ面白さだとも思うんですよね。

■投票企画モチーフ
 ラブライブ!スーパースター!!はプロジェクトスタートからの最初の1年間でいくつかの読者投票企画を行ってきたわけですが、TVアニメ1話ではそんな読者投票で選ばれた要素のいくつかが取り入れられているところを垣間見ることができます。
 掲示板に貼られているおすすめパンは名物パン投票で選ばれたパン。冒頭の街頭ビジョンの建物の「Spica*」や「Oriesta」、「Yuine」「0sing」などの店名はグループ名の最終候補に選ばれたもの。
 投票結果がアニメにどう反映されていくのかも今後のシリーズの見所の一つかもしれませんね。
 追記:2話では新たに、「Linkle」、「Yunity」、「55'stars」なども確認できました。「綺羅星」は「kiraboshi cafe」としてEDに登場。

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