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「IDOLY PRIDE」第12話感想 [アニメ]

 EPISODE:12「サヨナラから始まる物語」
EPISODE:12「サヨナラから始まる物語」
 いよいよ迎える決勝の日。そして琴乃の誕生日。はじまりのあの場所に皆が集まり、決意を新たにするシーンから始まった最終話「サヨナラから始まる物語」。

 注目の決勝はドロー、引き分けという結果になったのですが、セミファイナルが実質的な決勝だったとも言えるんですよね。麻奈の“記録”を超えてトップに立つんだというTRINITYAiLEに対して、麻奈の“記憶”(心)を継いださくらが、そして長瀬麻奈と実際に決勝のステージに立つはずだったLizNoirと麻奈の実の妹である琴乃が対峙し、それぞれ勝利した時点で、ある意味幻となっていたNEXT VENUS Projectにはケリが付いていた。
 決勝はある意味「長瀬麻奈」vs「長瀬麻奈」でもあったわけで、まぁそりゃ決着付かないのも仕方ないかな、とも思います。そしてそんな決勝のステージで琴乃に一瞬だけ麻奈が見える、というのもニクい演出でしたね。

 そして勝者に与えられるウイニングステージ。ここで琴乃に「song for you」を歌わせるというのは「そうきたかー!」という感じでした。

 その裏で、航平ははじまりのあの場所へ(麻奈の霊体は見える人の側を遠く離れることはできない、という事になっていたと思うので、麻奈がそこで待っていたのではなく、あの場所の特別な力なら再び具現化できるに違いない、という感じだったのではないでしょうか)。
 航平と麻奈の本当の別れ。打ち明けられる本当の想い。切なくも美しいシーンでした。

 最後に1話冒頭のシーンに繋がるのかと思っていたのですが、そうはならなかったのは少し意外でしたが、1話の冒頭シーンはまだまだ先の出来事ということなのでしょう。ゲーム等の展開でも描かれていくのかもしれませんね。

■サヨナラから始まる物語
EPISODE:12「サヨナラから始まる物語」
 TVアニメ「IDOLY PRIDE」は、まさにサヨナラから始まった物語でした。
 長瀬麻奈の死と、そして幽霊となった麻奈との再会がアニメで描かれている物語の始まり。今回のTVアニメシリーズはある意味「長瀬麻奈の物語」だったとも言えます。長瀬麻奈を追いかけ続けた者達の物語(あるいは囚われ続けた者達)、そして長瀬麻奈とともに歩んだ者と、長瀬麻奈自身の物語。
 そして最終話。長瀬麻奈との本当の別れから、新たな物語が始まる。まさに、「サヨナラから始まる物語」。


 12話のエンディング主題歌の曲名が「Pray for you」というのも「song for you」と対になるというか、サヨナラから始まった物語から、サヨナラから始まる物語へ、というのを感じさせます。


 「サヨナラから始まる物語」のMVは去年の夏の時点で既に公開されていたのですが、今改めて見るとまた違った良さがありますね。

 シリーズ全体を通してみて、細かい突っ込みどころとか、いろいろと惜しいなと思う点(所々作画が怪しかったり、全般的に演出面がいまひとつシャキっとしないところもあった。ライブシーンももうひと頑張り欲しかったところ)もあったのですが、お話はなかなか面白かったですし、キャラクターも魅力的に描かれていてみんなのことをもっと知りたいな、と思わせてくれるものはあったと思います。

 あと何といっても、TV放送期間中12週連続で毎回放送直後に新曲配信とMVが公開になるというのはなかなか他にはない挑戦的で面白い試みでしたね。
 アニメ終了後もその流れは続くようで、今後は毎週ゲームに関連する情報が発信されていく(月曜日は3Dライブ映像、水曜日はイラスト、金曜日はストーリー紹介)そうです。
 1話の感想でも書いたように、このあたりのメディア展開の面白さはこのコンテンツの魅力でもあると思うので、今後も楽しんでいきたいなと思います。





song for you
 放送後に配信開始になった「song for you」琴乃バージョンは、アルバムアートの方もそうきたかー!という。さくら(サニーピース)Ver.と同じ基本デザインで、方やステージで歌う姿、方や客席で聴く姿、しかもどこか今回の麻奈の姿をも彷彿とさせるものになっていて、その辺りの仕込みも含めて上手いこと考えられてる作品だなとも。





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