「IDOLY PRIDE」第2話感想 [アニメ]
EPISODE:2「ここに立つその理由」
実質的なプロローグだった前回のラストシーンから続いての第2話。星見プロのオーディションを受けに来た琴乃と、通りがかった(導かれた)さくらとの出会いの場面からスタートです。
前半は琴乃のオーディションの様子と、そこに飛び入りで参加することになったさくらが描かれていくのですが、並々ならぬ決意を持ち、一定の実力も基礎も身につけた琴乃と、ある種の直感に導かれるままよく判らないままなんとなく踏み入れ、意外な才能を見せつつも基礎からダメダメなさくらとの対比がわかりやすく示されていた感じでしたね。
そうそう、歌ってみてと言われてアカペラでなかなかの歌唱力を披露するさくらでしたが、「まるで麻奈ちゃんが歌ってるみたい」と評されていた様に、確かに似た感じに歌っているのは何気に凄いなと思ったり。
あと、さくらの秘密ですよ。何かを導くような胸のドキドキとか、ある日急に(歌)声が出るようになったとか、運動はあまりしてこなかったこととか、航平がさくらの両親に聞いたというさくらの体のことなどを踏まえると、どうもさくらは身体的になにかしらの秘密(病気か何かとそれに起因する何らかの出来事を経たのではないか)を持っているみたいですね。その辺りが今後どう明かされていくのかも気になります。
それはそうとして、なぜソロではダメで断固グループなのかとかその辺りの理由は…まぁ特に描かれないのかな。というか、ペーペーの若造にオーディションの全権が委ねられていたりとか、すごいベテラン敏腕マネージャー気取ってるけどキャリア的には麻奈の専属で付いてただけでしょとか、ふらっと入ってきた子を事務所に入れてオーディション会場まで案内するとかセキュリティザルすぎるだろうwとか、ツッコミどころは多いけれどその辺りはまぁツッコまないのがお約束ですねw
そしてさくらとの帰り道で思い起こされる琴乃の辛い過去。
アイドル活動で忙しくなっていく姉に対して抱く複雑な思い。不満。そしてつい発してしまった言葉。
「こんなことならいっそ…!」
いっそ何と言ったのか。そしてその後に訪れてしまう永遠の別れ。おそらくこのときのことは彼女にとって大きな自責の念として残っているのでしょう。そこが今後どう描かれていくのかも見守りたいところです。
あと、麻奈が言った「琴乃に聴いて欲しい歌がある」という言葉。その歌はいつか聴けるのでしょうか?あるいは、いつか琴乃が歌い継ぐのでしょうか?
さくらと琴乃、それぞれに抱える秘密と決意の今後にも注目ですね。
で、アイドル活動を始めたふたりのトレーニングの一環として、路上ライブ。
「ステージは用意されるモノじゃない。君たちが歌った場所がステージになるんだ(キリッ)」
なんでもかつて麻奈もここで路上で歌って練習していたらしく、それを知っていた琴乃は俄然やる気に。最初は本当にピッタリ揃っていた歌声が、「さくらの歌声、やっぱり似ている」と思ったところから少しトーンを変えるんですよね。これまでピッタリ揃っていたのが、すこし表情が出て、面白いなと感心。
で、麻奈に似ているルックスの子と、マナの歌声に似ている子が歌っているものだから、当時を知る人が足を止めて褒めてくれるのですが、それが「麻奈ちゃんを思い出した」なんですよね。ふむふむ。
そして始まる寮生活。個性的なメンバー達も居て、なかなか楽しいことになりそうな予感を感じさせます。お掃除ロボットに慌てるさくらの様子を見て、少し微笑む琴乃。いいですね。このふたりの関係性はこの物語の大きな柱になっていきそうです。
そして物置小屋に追いやられる航平。ドンマイ…。
■ここに立つその理由は何か
今回のサブタイトルは「ここに立つその理由」。
琴乃がここに立つ理由は姉の果たせなかった夢を実現させたいから。ただ、それは彼女自身のアイドルへの憧れや夢というより自責の念や後悔が大きなウェイトを占めているように見えます。一方、さくらがここに立つ理由は胸のドキドキに従ったから。元からアイドルには興味があったようですが、それよりも今はある種の「神の啓示」に従ったという部分が大きい感じです。方やどちらかというとネガティブな強い意志、方やある種の直感でポジティブと対照的ですね。
そしてもうひとつ、駅前の路上で「ここに立つその理由」は、麻奈であって麻奈ではないことへの気付きを得ていくための起点、でしょうか。かつて麻奈が路上で歌っていたその場所で、以前麻奈がやってきたことをなぞらえたうえで、麻奈の実の妹と、麻奈と同じ歌声を持つ少女が、麻奈の歌を歌う。
同じ場所で同じ事を同じような見た目と歌声を持つ少女達がやっていたことで、「麻奈ちゃんを思い出した」と言われるワケです。今は方や麻奈の見た目、方や麻奈の歌声の、言ってしまえばコピーな彼女たちが今後どう歩んでいくのか、その最初のきっかけになった場面なのかなと思いました(途中で琴乃は少し歌い方を変えていましたね)。
互いに麻奈と通じる部分を持っていながら、一方で異なる性質も持っているふたり。そしてそれぞれにアイドルになろうと決めた理由があって、今はまだ麻奈の後を追いかけている状態。
そこに加えて、幽霊となった麻奈がここに立つ理由(なぜ幽霊となって現れてしまったのか、どうなったら成仏できるのか)。
それらにどう向き合い、物語を紡ぎ、前に進んでいくのか、楽しみです。
そして今回もアニメ放送終了と同時に楽曲の配信とMVが公開されています!
メチャメチャ綺麗で素敵な曲ですごく好みです。曲のタイトルもなんだかお洒落w
1話の感想でも触れましたが、その楽曲自体のMVが(アニメのエンディングとは全く別の、いちアーティストのMVとして)独立して用意されていることがこのコンテンツのユニークで面白いところ。そして即日ストリーミングサービスやダウンロード販売がスタートしているのも凄い。
次回以降に公開される楽曲も楽しみです。
ちなみにCDでもリリース予定なのでぜひ!
アニメのエンディング映像も公開中ですよ!
夕日のシーンとかいいですよね。
TVアニメ「IDOLY PRIDE」公式サイト
実質的なプロローグだった前回のラストシーンから続いての第2話。星見プロのオーディションを受けに来た琴乃と、通りがかった(導かれた)さくらとの出会いの場面からスタートです。
前半は琴乃のオーディションの様子と、そこに飛び入りで参加することになったさくらが描かれていくのですが、並々ならぬ決意を持ち、一定の実力も基礎も身につけた琴乃と、ある種の直感に導かれるままよく判らないままなんとなく踏み入れ、意外な才能を見せつつも基礎からダメダメなさくらとの対比がわかりやすく示されていた感じでしたね。
そうそう、歌ってみてと言われてアカペラでなかなかの歌唱力を披露するさくらでしたが、「まるで麻奈ちゃんが歌ってるみたい」と評されていた様に、確かに似た感じに歌っているのは何気に凄いなと思ったり。
あと、さくらの秘密ですよ。何かを導くような胸のドキドキとか、ある日急に(歌)声が出るようになったとか、運動はあまりしてこなかったこととか、航平がさくらの両親に聞いたというさくらの体のことなどを踏まえると、どうもさくらは身体的になにかしらの秘密(病気か何かとそれに起因する何らかの出来事を経たのではないか)を持っているみたいですね。その辺りが今後どう明かされていくのかも気になります。
それはそうとして、なぜソロではダメで断固グループなのかとかその辺りの理由は…まぁ特に描かれないのかな。というか、ペーペーの若造にオーディションの全権が委ねられていたりとか、すごいベテラン敏腕マネージャー気取ってるけどキャリア的には麻奈の専属で付いてただけでしょとか、ふらっと入ってきた子を事務所に入れてオーディション会場まで案内するとかセキュリティザルすぎるだろうwとか、ツッコミどころは多いけれどその辺りはまぁツッコまないのがお約束ですねw
そしてさくらとの帰り道で思い起こされる琴乃の辛い過去。
アイドル活動で忙しくなっていく姉に対して抱く複雑な思い。不満。そしてつい発してしまった言葉。
「こんなことならいっそ…!」
いっそ何と言ったのか。そしてその後に訪れてしまう永遠の別れ。おそらくこのときのことは彼女にとって大きな自責の念として残っているのでしょう。そこが今後どう描かれていくのかも見守りたいところです。
あと、麻奈が言った「琴乃に聴いて欲しい歌がある」という言葉。その歌はいつか聴けるのでしょうか?あるいは、いつか琴乃が歌い継ぐのでしょうか?
さくらと琴乃、それぞれに抱える秘密と決意の今後にも注目ですね。
で、アイドル活動を始めたふたりのトレーニングの一環として、路上ライブ。
「ステージは用意されるモノじゃない。君たちが歌った場所がステージになるんだ(キリッ)」
なんでもかつて麻奈もここで路上で歌って練習していたらしく、それを知っていた琴乃は俄然やる気に。最初は本当にピッタリ揃っていた歌声が、「さくらの歌声、やっぱり似ている」と思ったところから少しトーンを変えるんですよね。これまでピッタリ揃っていたのが、すこし表情が出て、面白いなと感心。
で、麻奈に似ているルックスの子と、マナの歌声に似ている子が歌っているものだから、当時を知る人が足を止めて褒めてくれるのですが、それが「麻奈ちゃんを思い出した」なんですよね。ふむふむ。
そして始まる寮生活。個性的なメンバー達も居て、なかなか楽しいことになりそうな予感を感じさせます。お掃除ロボットに慌てるさくらの様子を見て、少し微笑む琴乃。いいですね。このふたりの関係性はこの物語の大きな柱になっていきそうです。
そして物置小屋に追いやられる航平。ドンマイ…。
■ここに立つその理由は何か
今回のサブタイトルは「ここに立つその理由」。
琴乃がここに立つ理由は姉の果たせなかった夢を実現させたいから。ただ、それは彼女自身のアイドルへの憧れや夢というより自責の念や後悔が大きなウェイトを占めているように見えます。一方、さくらがここに立つ理由は胸のドキドキに従ったから。元からアイドルには興味があったようですが、それよりも今はある種の「神の啓示」に従ったという部分が大きい感じです。方やどちらかというとネガティブな強い意志、方やある種の直感でポジティブと対照的ですね。
そしてもうひとつ、駅前の路上で「ここに立つその理由」は、麻奈であって麻奈ではないことへの気付きを得ていくための起点、でしょうか。かつて麻奈が路上で歌っていたその場所で、以前麻奈がやってきたことをなぞらえたうえで、麻奈の実の妹と、麻奈と同じ歌声を持つ少女が、麻奈の歌を歌う。
同じ場所で同じ事を同じような見た目と歌声を持つ少女達がやっていたことで、「麻奈ちゃんを思い出した」と言われるワケです。今は方や麻奈の見た目、方や麻奈の歌声の、言ってしまえばコピーな彼女たちが今後どう歩んでいくのか、その最初のきっかけになった場面なのかなと思いました(途中で琴乃は少し歌い方を変えていましたね)。
互いに麻奈と通じる部分を持っていながら、一方で異なる性質も持っているふたり。そしてそれぞれにアイドルになろうと決めた理由があって、今はまだ麻奈の後を追いかけている状態。
そこに加えて、幽霊となった麻奈がここに立つ理由(なぜ幽霊となって現れてしまったのか、どうなったら成仏できるのか)。
それらにどう向き合い、物語を紡ぎ、前に進んでいくのか、楽しみです。
そして今回もアニメ放送終了と同時に楽曲の配信とMVが公開されています!
メチャメチャ綺麗で素敵な曲ですごく好みです。曲のタイトルもなんだかお洒落w
1話の感想でも触れましたが、その楽曲自体のMVが(アニメのエンディングとは全く別の、いちアーティストのMVとして)独立して用意されていることがこのコンテンツのユニークで面白いところ。そして即日ストリーミングサービスやダウンロード販売がスタートしているのも凄い。
次回以降に公開される楽曲も楽しみです。
ちなみにCDでもリリース予定なのでぜひ!
【Amazon.co.jp限定】IDOLY PRIDE (初回生産限定盤) (メガジャケ付)
- アーティスト: 【IDOLY PRIDE】星見プロダクション
- 出版社/メーカー: ミュージックレイン
- 発売日: 2021/02/10
- メディア: CD
アニメのエンディング映像も公開中ですよ!
夕日のシーンとかいいですよね。
TVアニメ「IDOLY PRIDE」公式サイト
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