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アイドルコンテンツの分類を考えてみる [雑記]

 アイドルを題材としたアニメの歴史は古く、それこそ現実のアイドルブーム真っ盛りの中放送された「超時空要塞マクロス」、そして「アイドル防衛隊ハミングバード」などがあり、近年では「マクロスF」や「THE IDOLM@STER」、そして「初音ミク」の登場によって脚光を浴び、「ラブライブ!」のブレイクによって一気に花開いた感のあるアイドルコンテンツ。そしてバーチャルアイドル、2.5次元アイドルという概念。
 来年からは「ラブライブ!スーパースター!!」が本格始動し、ナナシスの劇場アニメが公開されたり、1月からはまた新しいアイドルアニメが始まるそうで、この機会に自分の中での近年のアイドルコンテンツの位置づけや性質の違いをざっくり整理した図を作ってみました。

 もちろんどれが優れているとか劣っているとかではありませんし、まぁ、あくまで自分の中ではこんな感じで見ている、ということで。図の位置にも特に他意はありません。

アイドルコンテンツ分類図

 大きくは架空または実在するアイドルとして活動しているのか、コンテンツとして展開しそこに登場するキャラクターなのかで分かれる感じで、基本的にゲームコンテンツは後者。
 前者の代表格はμ's・Aqours、そしてマクロスシリーズ。後者は言わずもがなアイマスが確固たる地位にあると言って良いでしょう。

 前者の場合はグループ名を前面に出して活動したり、ライブなどはそのまま「そのアイドルのライブ」であり、見に来たお客さんとの関係性は「アイドルとファン」という図式になるのに対し、後者はコンテンツを題した活動やライブイベントであったり、アイドルがプロデューサーに向けて歌ってるとか、ゲーム中に一人だけのあなたや特定の人物に向けて歌ってるとか、そういう状況になる場合が多い。まぁ、ファンを何かに見立てているその一種だと思えばそれはそれでなんですけどね。

 よくプロかアマか、みたいに言われますけど、それは本質的な違いでは無くて、むしろ「アイドル」と「私(ファン)」との関係性の違いであり、グループ名(アーティスト名義)で活動しライブをやるか、コンテンツのタイトルでライブをやるか、というのはけっこう明確に出る違いかなと思います(マクロスFなどは若干例外的なところですが)。フェスやイベント、TV出演などでもそうですね。

 図では普通に並べていますが初音ミクは生粋のバーチャルアイドルなので別格。μ's・Aqours・Liella!は架空のアイドルグループがデビューした、というのが起点にあります。WUGや22/7もそれと近い位置ですね。彼女たちはまずいちアーティスト(として発足、デビューしている)であり、アニメやゲームのキャラクターではないのです。
 フランシュシュやNO NAMEはアニメのキャラクターとしての側面が強め。シェリルやランカ、ワルキューレはアニメの世界観の中でライブをやる(アニメをライブで再現するのではなく、ライブ会場をアニメの世界観の中の地球に見立てる)というのが特徴的な部分です。

 アイマスやナナシス、虹ヶ咲(スクスタ)、そしてときドルなどはまずゲーム(コンテンツ)であり、ゲームに登場するキャラクターです。特定のアイドルのライブというより、コンテンツとしてのライブイベントというニュアンスが強く、そしてほとんどの場合はアイドルとファンという関係性ではなく、アイドルとプレイヤー(主人公)であり、プロデューサーやごく近しい間柄などという設定で、現実のライブでもその関係性が踏襲されます(アニメも基本的にアイドルと主人公との物語になることが多い)。

 そういう点でも、自分の感覚では例えば同じラブライブ!の看板を掲げていてもμ’s・Aqours・Liella!と虹ヶ咲は根本の部分で微妙に違うんですよね(まぁそもそもが虹ヶ咲=スクスタはスクフェスから派生したブシロードのゲームコンテンツでそこに登場するキャラクターなわけで、出自が異なる)。虹ヶ咲はラブライブ!という看板を付けた学園版アイマスとも言えるでしょう。μ'sやAqours、Liella!と違うというよりむしろ、アイマスと同じ(似てる)なんですよ。なので、そういう点ではアイマスファンには馴染みやすいのではと思います。

 ときドルはアイドルを養成する学園モノという点でアイマスなどよりもむしろアイカツ!と近い位置ですし、どきドルはいろんな意味でアイドルゲームとしては独特の持ち味とポジションを確立しているので、そこも興味深くて面白く、いちファンとしてけっこう注目していますw

 ■過去記事:そもそもラブライブ!とはどんなプロジェクトだったのか、とか、バーチャルアイドルが現実世界でライブをするとうこととその違い、みたいなことについて少し踏み込んで書いてたりするので、こちらも併せてぜひ。
「ラブライブ!」について軽くまとめてみた。
バーチャルアイドルのライブ

ラブライブ!について軽くまとめてみた2022

 ■追記
 ウマ娘なんかは極めて典型的なアイドルマスター型ですね(楽曲シングルの命名規則などもアイマスとよく似ています)。IDOLY PRIDEもアイマス型。

 ■2023/4/2 追記
 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(Link!Like!ラブライブ!)は、図の上半分のグループ、ピンクの枠と水色の枠が重なる辺りですが、いわゆるVTuberに近い感じです。彼女たちはまずバーチャルスクールアイドル(いわゆるVTuberだけど、中の人がオープンになっていて3次元では中の人が活動するというのがラブライブ!的な部分)であってゲームのキャラでは無い。そしてそんな彼女たちの学校生活・アイドル活動を垣間見るものとして専用のアプリがある感じ。
 基本は2次元と3次元でそれぞれに活動しつつもイコールの存在であり、3次元のリアル活動はキャストが担うという古くからのライブライブ!のらしさがありつつ、2次元の部分をVTuber的にやっていくというのが今の最新技術やトレンドを取り入れた蓮ノ空の新しさですね。
 あと、ストーリーに「主人公(あなた)」が登場しないというのもラブライブ!の特徴的な構図をちゃんと理解し踏まえているのが見てとれる部分ですし、ラブライブ!が本来目指していたコンセプトを最新の技術と手法で実現している、とも言えます。


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