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ラブライブ!サンシャイン!! 2nd Season 第11話感想 [アニメ]

 #11「浦の星女学院」
#11「浦の星女学院」
 何やら校門にアーチを立てている2年生トリオ。文化祭…にしては時期が遅すぎるなぁと思ったら、なんと「閉校祭」でした。しかもこの閉校祭、「最後は卒業生も近所のみんなも一緒にどっかーんと盛り上がるイベントをやりたい」という生徒側からの発案だそう。
 そういうわけで、「この学校でやりたかったことを、みんな思いっきり、このお祭りで発散させる」という名目の元、みんな思いっきり楽しむことに。

 さて、教室では善子と花丸ちゃんが出し物の準備中。ふと廊下を見ると走っていくうちっちー…が2体!まさかの初代うちっちー登場には驚きましたw
 2体揃って校内を駆けまわっていますが、実際の着ぐるみはそんなに俊敏には動けないし、実際の初代うちっちーは手作り感満載だったりするのですが、色味の違いなどはちゃんと再現されていてリスペクトが感じられますw
 それはそうと、1体は曜ちゃんだとしてもう1体は誰?というわけで、後を追いかけてみる千歌たち。見失ったところへ、今度は謎の白い物体。
 ビクビクと怖がる善子と、そんな善子を煽る花丸ちゃんw ヘタレな堕天使は「私はここで結界を張ってみんなを守っています」とルビィとドアの外で待機。

 果たして、白い物体の正体は…シーツをかぶったしいたけでした。
 なんだ、しいたけちゃんか、とホッとしたのもつかの間。いつの間にか背後に立っていたうちっちーに驚いた善子とルビィの叫び声に驚いたしいたけが暴走!シーツをかぶって前が見えないまま突進して校門のアーチに激突w
 せっかく建てたアーチも倒れてしまいました(よく見ると伸びてピクピクしているしいたけがw)。
#11「浦の星女学院」
 ただでさえ遅れ気味の準備が、アーチの修復だけで10人がかりで4時間のロスとお怒りのダイヤさん。この遅れをどうするか。下校時間までわずかしか無いし、そろそろ終バスです。
 「オーケー、そういうことなら、小原家が責任を持って送るわ」と、準備で学校に残る生徒全員をちゃんと送り届けるという鞠莉。小原家パワーもリミッター解除ですねw
 なんだかんだで、ダイヤさんも最初からそのつもりだったようです。

 そいうわけで、遅くまでみんな学校に残ってワイワイ準備。いいですよね、この雰囲気。自分も高校時代、文化祭前は部活で合宿して準備していたので懐かしい。
 教室では、美渡姉がしいたけの件で迷惑をかけたからと持ってきてくれたお詫びの差し入れのみかん鍋をつついて、みんなで休憩中。
 で、騒動の間接的な原因でもあった初代っちーの中の人はというと、果南ちゃんでした。なんでも曜ちゃんと二人で教室に海を再現するらしく、それで借りてきたのだそう。「本番までそれ着て外に出ないでくださいね」と梨子ちゃんに窘められる果南ちゃんw
 もう一体は曜ちゃん…のはずが、抜け殻。

■千歌の見ていた景色
#11「浦の星女学院」
 その頃曜ちゃんはというと、ひとり校門のアーチの仕上げ。
 ふと校門の片隅に置いてあったみかん箱に気付きます。懐かしいですね。1期1話で、千歌ちゃんと二人でスクールアイドル部の勧誘をしていた時のことを思い出したのか、みかん箱に乗ってあの日の千歌ちゃんのマネをしてスクールアイドルの勧誘ごっこ。
 「スクールアイドル部でーす!よろしくお願いしまーす!あなたも、あなたも!スクールアイドルやってみませんかー!
 「はい!スクールアイドルやります!
 思いがけない返事に、ちょっと驚く曜ちゃん。いつの間にか千歌ちゃんも来ていました。そしてそんな二人の様子を、陰からそっと見守る梨子ちゃんの姿も。
 「なんか、静かだね。学校はあんなに賑やかなのに」
 日常の中の非日常。今だけの特別な時間、特別な空間。
 「うん、なんかいいよね、そういの。外は普通なのに、学校の中はみんなの夢で、明日に向いてワクワクしてて、時が過ぎるのも忘れていて。好きだな、そういうの。ずっとこのままだったらいいのにね。明日も、明後日もずーっと。そしたら…そしたら…」
 そんな千歌ちゃんの言葉に、曜ちゃんは言います。
 「私ね、千歌ちゃんに憧れてたんだ。千歌ちゃんの見てるものが見たいんだって。ずっと同じ景色を見てたいんだって。このまま、みんなでおばあちゃんになるまでやろっか?」
 「うん!」
 笑い合うふたり。

 みかん箱の上から、スクールアイドルやってみませんか!と呼び込む。それはまさに、あの日千歌が見ていた景色なんですよね。呼び込みの台詞も1期1話のときの千歌ちゃんと同じ。ささやかだけれど、ささやかだからこその、憧れていた同じ景色。
 そんな千歌も千歌で、高飛び込みをする曜ちゃんを普通怪獣として見上げていたわけですが、今はこうして、互いに憧れるでも無く憧れられるでも無く、同じ景色を見て、ずっとおばあちゃんになるまでやちゃおうか、なんて笑い合えている。幸せなことです。

■やりたいこと
#11「浦の星女学院」
 そして迎えた閉校祭。
 千歌達は和風メイド喫茶。なかなか可愛らしい衣装です。ちょっと憧れてたと言う梨子ちゃん。そんな梨子ちゃんに「そういえば、梨子ちゃんの服、これすっごく参考になったよ」と見られた本は…「壁ドン」大正ロマン特集w 取り乱す梨子ちゃんの声w
 それはそうと、交代の時間ということで閉校祭の様子を見て回る千歌ちゃん。
 曜ちゃんと果南ちゃんは手作りの浦の星アクアリウムが幼稚園児達に大人気。
 ダイヤさんとルビィちゃんはLoveLive!!クイズ大会。第二回大会で決勝に進出した福岡のスクールアイドルはという問題が全員不正解。「ぶっぶーーーですわ!正解はDream。まだまだラブライブ!マニアには遠いですわ!」と生き生きとしているダイヤさん。
 そういえば、福岡のスクールアイドルと言えば?というクイズの出題はμ'sのファンミーティング福岡のコーナーで出題された問題でもありましたね。前作の頃から何気にシリーズの中では頻繁に出てくるグループです。それにしても第2回大会で決勝に進むほどの実力派だったとは…。

 そこに、「占いに興味はないずらか…」と切実な様子の花丸ちゃんがw
 行ってみればそこは善子ちゃんの占いの館。
 「聞かなくても脳内に響く堕天の囁きが教えてくれるのです!」といういかにも善子的な占いで閑古鳥のようです(笑)
 「いいわ、とにかく占ってあげましょう!ミュージック!」
 かけ声と共にBGMが流れ、「わ、本格的!」と驚く千歌ちゃん。見ると部屋の片隅で実際に梨子ちゃんがピアノで演奏していました(笑)。なかなか面白い演出です。
 「だからなんで私が」なんて愚痴っていますが、「梨子ちゃんが勝手に手伝ってくれるって。さすがリトルデーモンリリーずら」「花丸ちゃんだって、一度くらい善子ちゃんの望みを叶えてあげたいって」と、お互い友達想いですなぁ。というわけで。
 「あ、じゃあAqoursを占ってください。この先、どんな未来が待ってるか」と切り出してあげる千歌ちゃん。そしてもちろん…。
 「それなら占うまでもありません。全リトルデーモンが囁いています!Aqoursの未来は…」

■SUNNY DAY
 たくさんの出店で賑わう中庭では、鞠莉がシャイ煮プレミアムの呼び込み。それにしても今回は一杯いくら相当なんでしょうかw
 中庭には志満姉や美渡姉の姿も。焼きみかんを配っている様です。
 「わあ、焼きみかんだ。もらうもらう、この時期美味しいよねー」と嬉しそうな千歌ちゃん。ほんとにみかん大好きなんですね。
 「それにしても、変わってないわね、ここ」「うん、匂いもあの頃のまま」と懐かしむ三津姉と志満姉。
 「千歌ちゃんは毎日来てるから気付かないかも知れないけど、あるのよ。ここだけの懐かしい匂いが」
 分かる気がします。

 「おーい、千歌ーちょっとこっちまで来てー」と屋上から呼ぶよしみちゃん。
 近くまで行ってみると…
 「じゃーん!」なんと屋上に“浦女ありがとう”のバルーンアーチが!
 「どーだ、サプライズ、でしょ!」「まだまだこんなもんじゃないよ!」
 せーののかけ声と共に空に舞っていくバルーン。

 ハート形のバルーンが空に飛んでいく、というのは劇場版ラブライブ!の「SUNNY DAY SONG」のラストを彷彿とさせますし、サンシャイン!! 1期1話冒頭との繋がりも感じさせます。じーんとくる光景。

■僕らの未来の物語
#11「浦の星女学院」
 舞い上がるバルーンを見上げるみんな。
 「楽しい時間というのは、いつもあっという間で
 「そこに居る誰もが、この時間がずーっと続けばいいのにって思ってるのに
 「でも、やっぱり終わりは来て
 「時が戻らない事、もう一度同じ時間を繰り返せないことがとても寂しく思えるけど
 「同時に、やっぱりどうなるかわからない明日の方がちょっぴり楽しみでもあって
 「ああ、これが時が進んでいくってことなんだなぁって、実感できるずら
 「そして気付く。きっと二度と同じ時は無いから。この時が楽しいって思えるのかな。今こうしていることが、たった一度きりだってわかっているから、全力になれる
 「いつか終わりが来ることを、みんなが知っているから。終わりが来てもまた、明日が来ることを知っているから
 「未来に向けて、歩き出さなきゃいけないから。みんな…笑うのだろう!

 みんなの満足そうな笑顔がとても印象的。
 終わりが来ることも、この一瞬のかけがえのなさも、そしてその先の明日も、未来の僕らは知っているのです。だから、言葉の一言一言が私たちにとっても実感のこもったものとして胸に響いてきます。
 改めて、ラブライブ!サンシャイン!! は“私たちの物語”だと感じましたね。
 そしてAqoursは常に「未来」を志向してきました。「時が戻らない」からの一連の言葉は、「時を巻き戻してみるかい?」というμ'sの「僕たちはひとつの光」に対する、Aqoursとしてのアンサーのようでもあります。
 また、ちらっと映った善子の占いのタロットカードは「星」。Aqoursを象徴するようなモチーフですし、正位置の星のカードは「願いが叶う」を意味するそうです(ちなみに、前作ラブライブ!(μ's)でも希がこのカードを引いていましたね)

 楽しかった閉校祭もいよいよおしまい。
 キャンプファイヤーを囲んで、最後に理事長挨拶です。

 「これで浦の星女学院、閉校祭を終わります。今日集まった人を見て、私は改めて思いました。この学校がどれだけ愛されていたか、どれだけこの街にとって、みんなにとって大切なものだったか。」
 だから…。
 「この閉校祭は、私にとって何よりも幸せで、私にとって何よりも暖かくて…」
 だから…。
 「ごめんなさい」と謝る鞠莉。

 「もう少し頑張れれば…もうすこし…」

#11「浦の星女学院」
 と、そこへ、むっちゃんの「Aqours!」をきっかけに沸き起こるAqoursコール。
 だれも鞠莉を責めたりはしないし、みんな感謝している。2年前にも行動を起こしていたし、理事長になってまで守ろうとしてくれた。みんなで頑張ってきた。鞠莉もそのことは分かってる。そしてまた、それでも悔いは残り続けるのだろうけれど、その気持ちと、そして今日のこの日の思い出を胸に、前へ進んでいくのです。
 …だから。そっと鞠莉の背中を押すダイヤさん。
 3年生組の中でいつも一歩引いて見守って、こういう時にそっと後押しするのがダイヤさんですよね。

 「みんなー!ありがとー!じゃあラストに、みんなで一緒に歌おーっ!
 「サイコーに明るく、サイコーに楽しく、サイコーに声を出して!

#11「浦の星女学院」

 やり残したことなど、無いそう言いたいね、いつの日にか。
 そこまではまだ遠いよ。
 だから僕らは、頑張って挑戦だよね!


■私たちAqoursの物語
 ラブライブ!のTVアニメの様式美的な部分として、冒頭の「前回のラブライブ!~」を一人1回ずつ担当するというのと、2期のエンディングで登場するキャラが毎回入れ替わって9人分のパターンがあるというのがあって、これによって例えば、全13話中4回は「前回の~」が無い回がある(うち1回は1話で確定)というのが予想できるワケですよ。で、11話終了時点で残るは千歌ちゃんだけなので、おそらく12話が千歌ちゃんで、13話は「前回の~」無しでしょう。
 一方、エンディングに関しては今回、2人ペアで登場というのが2回あったため、10話までに9人全員登場しきっていました。
 なので、12話13話だけでなく、もしかしたら11話も特殊エンディングの可能性もあるなと思っていたんですよね。みんなで校歌歌ったりしてとか冗談で思ったりしてた。ところがいつものようにエンディングに入る流れで、あ、普通にED曲で終わるんだ、「みんなで歌おう」の流れからみんなで歌っている“てい”で9人バージョンということなのかな、あ、また千歌ちゃんに戻るんだ、と油断しきったところで“アレ”ですからね。いやもう完全に不意打ちでした。
 まさかこういうカタチでエンディングを特殊なパターンにしてくるとは予想外でしたし、しかもこの曲のすごくパワフルなところをああいう熱い展開で見せられたらそりゃもう泣くしかない。

 「みんなで歌おう」は本当にみんなで歌うことだった。そしてみんな含めての「ボーカル:Aqours」ですよ。Aqoursと合唱その他ではないんですよ。浦女のみんな、卒業生の三津姉や志満姉、しいたけも含めて「ボーカル:Aqours」。11話のキャストのクレジットと同じ顔触れなので、ホントにこの回のキャスト全員で歌ってるんですよね(ということはおそらく合唱部分はアフレコ時に収録したのかも/追記:浦ラジ第89回でアフレコ時に撮ったと紹介されました)

 ラブライブ!サンシャイン!! は、“私たちの物語”だというのは1期の頃から感じていて、そして浦の星のみんな(=私たち)を明確に「10人目」として描いていたように思います。
 今回はまさにその象徴的なエピソードであり、ひとつの到達点だったなと。

■ビューティフルドリーマー
 自分の世代的には、今回のエピソードは映画「うる星やつら2~ビューティフルドリーマー」を彷彿とさせるものがありましたね(もしかしたらオマージュ的な意図もあったのかも?)
 閉校祭前日のワクワク感、外は普通なのに学校の中はみんなの夢の空間になっている。明日も明後日も、この時間がずーっと続けばいいのにと思う。
 そして楽しい時間はあっという間、永遠ではない。夢のような時間はいつか覚めてしまうけれど、夢から覚めないと明日は来ないし、まだ見ぬ未来はまた別の楽しいことが待っているかも知れない。そうしてまたいつもの日常に戻っていく。
 何より、こういうエピソードをまさに最終回を目前に控えたシリーズのクライマックス(物語の中でも卒業や統廃合、ラブライブ!の決勝目前)という位置に持ってきたというのも、今まさに視聴者が抱いている感覚と重なるモノがあって、そこもまた“私たちの物語”であるラブライブ!サンシャイン!!らしくて、メタフィクショナルで面白いなぁと。

 また、11話は1期2期通して(ラブライブ!のテレビアニメシリーズ全体でも)初の、学校の中だけで(しかもサブタイトルも含めて)完結したエピソードだったというのも特筆すべき点でしょう。それだけ「学校」を特別に描いた回だったと言えます。

 束の間の夢のような楽しいひとときと、終わりゆく寂しさ、そして未来への希望。「学校」という象徴的な場所を舞台に、じんわりと、暖かく胸に染み入るお話でした。

■光の海
 さて、次回のサブタイトルは「光の海」。どこかで聞いたことのあるフレーズですよね。そう、前作のラブライブ!(μ's)の2期12話で、ラブライブ!を直前に控えて夜の学校の屋上から見た夜景を穂乃果たちが「光の海」と表現しています。そしてまた、光の海といえば、ライブ会場の客席を埋め尽くすペンライトの光も連想させますよね。
 いずれにせよ、次回はラブライブ!決勝のお話、いよいよクライマックス。今からもうドキドキです!


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