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ラブライブ!サンシャイン!! 2nd Season 第10話感想 [アニメ]

 #10「シャイニーを探して」
#10「シャイニーを探して」
 アバンタイトル、幼い頃の鞠莉、果南、ダイヤ。流れ星にお願いをするために家を抜け出したらしい鞠莉と共に、山の上の展望台を目指しているようです。
 しかし、山頂の展望台に着いたところで雨が…。
 「せっかく来たのに…」と泣く鞠莉に、「泣かないで」と鞠莉が手にしていた星座早見盤に流れ星の絵を描いてあげる果南。それを見て笑顔になる3人。
 そしてその流れ星が描かれた星座早見盤は、今も鞠莉の大切な宝物に。そんな星座早見盤に落ちる雨粒…ではなく鞠莉の涙。
 「ずっと一緒に居られますように…
 なんかもうアバンだけで泣けてくるんですけど…。


■お年玉
#10「シャイニーを探して」
 さて、年も明けてお正月。晴れ着姿で書初めに挑む千歌ちゃん。隣でとばっちりを受けて墨を塗られてパンダみたいになるしいたけがなんともシュールでしたが、それにしても千歌ちゃん達筆!意外!…と思ったのですが、千歌ちゃん習字が特技でした(あと鉄棒も)。やっぱり意外(笑)

 そんな自筆の「お年玉」と書いた書き初めを手に、姉達やお母さんにお年玉をねだる千歌ちゃんでしたが、華麗にスルーされます(お母さんには「お年玉」と言って玄関に飾ってある玉の形のオブジェを渡されますが、まさかこれが本当にお年玉だったとは…)。それにしても、高海家みんな晴れ着姿でお正月というのがなんとも華やかで良いですね。あと、「今年で高校3年になる私が言うのも何ですが」という千歌ちゃんの言葉に、高3になるとは思えない…と思ってしまったのは内緒だ!w

 とまあそうこうしているうちに曜ちゃんが迎えに来て、ひとまずお年玉の件は保留にしてみんなと学校に。そして黒澤家の車でまさかの鹿角姉妹登場!

 みんな集まったところで改めて…
 「明けましておめでとうございまーす!」
 なんとも麗しい晴れ着姿…からの、Aqours&Saint Snow合同新春トレーニングです。

 「いい学校ですね」と感想を述べる聖良さん。
 「でも、無くなっちゃうけどね」と統廃合になる話を聞かされて、「でも、ラブライブ!で頑張って、生徒が集まれば…」と考える辺り、やっぱり同じような発想になるんだ、と思いましたし、この作品の世界観におけるスクールアイドルというものの人気度というか価値観をあらわしているなぁとも。
 統廃合にはなるけれど、「学校のみんなが言ってくれたんだ。ラブライブ!で優勝して、この学校の名前を残して欲しいって」「そんな学校がここにあったんだって」という事のいきさつを聞いた聖良さん、目をキラキラさせて「最高の仲間じゃないですか!…素敵です」って、意外とロマンチスト?

 「じゃあ遠慮しないよ。ラブライブ!で優勝するために、妥協しないで徹底的に特訓してあげる」…ってなわけで特訓開始。そして早々にバテバテの千歌たちw
 体がなまっているからまずは体を起こさないと、というワケで「校門を坂道ダッシュして校舎を3週」となかなか過酷な特訓メニューを告げる聖良さん。そして「さっき言ったよ、遠慮しないって」と不適な笑みを浮かべる理亞ちゃん。昨日の敵は今日の友…ならぬ、鬼コーチに(笑)。そして「コレやりがいあるよね!」と相変わらず平然と楽しむ果南ちゃん…。
 いやでも実際あの坂道は実際けっこうキツイですよ…。去年実際に訪れてみて、淡島神社の階段もだけど、学校の坂道も毎日の登校だけでも結構なトレーニングになるのでは、なんて思いましたからね(まさか本当にトレーニングコースとして描かれるとはw)。

 「こんな調子で決勝なんて、本当に大丈夫なのかなぁ」と言う千歌に、「いけると思いますよ。ステージって、不思議とメンバーの気持ちがお客さんに伝わるものだと思うんです。今の皆さんの気持ちが自然に伝われば、きっと素晴らしいステージになると思います」と太鼓判の聖良さん。
 そこへ、何やら両親からの用件を済ませた鞠莉。何の話だったか聞いてみると、なんと当強訴先の学校の理事就任の提案を受けたそう。
 「鞠莉ちゃん、浦の星の理事長さんでもあるの」と教えられて「ええっ!?」っと驚く理亞ちゃん。私達もすっかりなんとも思わなくなっていましたが、それが正しい反応ですよねw
 これで来春からも一応鞠莉ちゃんとは同じ学校、かと思いきや。
 「大丈夫。断ったから」と意外な答え。しかも…
 「私ね、この学校を卒業したら、パパが薦めるイタリアの学校に通うの。だから、あと3ヶ月。…ここに居られるのも」
 まさかの展開です。

■これから
#10「シャイニーを探して」
 夕方。沼津を発つ鹿角姉妹を見送るAqours9人。
 理亞から二人で考えたという練習メニューを手渡されます。なかなかハードなトレーニング内容のようですが、「ラブライブ!で優勝するんでしょ、それくらいやらなきゃ」ですし、「ただの思い出作りじゃない」んですよね。がんばらないと。
 「必ず優勝して。信じてる」という理亞のエールに「がんばルビィ!」で返すルビィちゃんでしたが、「……ナニソレ」と冷たい反応w
 花丸ちゃんが言うとおり「ルビィちゃんの必殺技」ですよ!お姉ちゃんイチコロですよw

 そんなこんなで、みんなと分かれた後、浜辺にやってきた2年生組。
 突然の鞠莉の留学話にこれからのことに思いを馳せます。あと3ヶ月。ラブライブ!が終わったらすぐ卒業式がやってくる。
 「春になったら、もうみんなと一緒に学校帰ったり、バス停でみんなとバイバイしたりも無くなって、制服も…教室も…」
 卒業シーズン特有の寂しさですよね。自分のようなおっさんには遠い昔ですが、そんなだったよなぁと思いますし、10代の子達にとってはそれこそ身近でリアリティのある感覚ではないでしょうか。ラブライブ!サンシャイン!!って、フィクション的な要素を除けばけっこう直球な青春ストーリーだよなぁとも思います。

 3年生が卒業して、その後Aqoursはどうなるのでしょう。それについては、本当に考えていない、「考えちゃいけない気がするんだ」と言う千歌ちゃん。
 「全身全霊、全ての想いを賭けて、ラブライブ!決勝に出て優勝して、ずっと探していた輝きを見つけて!…それが、学校のみんなと、卒業する鞠莉ちゃん、果南ちゃん、ダイヤさんに対する礼儀だと思う」と。
 そんな千歌の言葉に、「賛成!」「大賛成!」と肩を寄せ合う3人。

#10「シャイニーを探して」
 一方、その夜。淡島では遊歩道のトンネルに集まった3年生組が大事なお話。
 「で、何の用?もしかして、イタリア行くなとか言い出すんじゃないよね」とおどけてみせる鞠莉ですが、もちろんそんな話でもなければ、相談がなかったことに怒っているわけでもない。
 「実は私も、東京の大学に推薦が決まりましたの」
 「私は海外でダイビングのインストラクターの資格。ちゃんと取りたいんだ」
 「…じゃあ…」
 「うん。卒業したら…3人バラバラ」
 卒業後は3人それぞれに別々の進路を歩み、そして誰も内浦に残らない、というのがなんとも現実的で、そして切ない。
 「お互い相談もしないで、3人とも自分で決めてたなんて
 「あんなに喧嘩したのに、相変わらずですわね。お互い
 「だね」
 同じ失敗は繰り返さない。1年前とは違う。だからこそ相変わらずでもある。
 そして果南の必殺「ハグ、しよ!」ですよ!

 トンネルを抜けて、ホテルの脇の桟橋で昔の思い出話に花を咲かせる3人。
 幼い頃、家を抜け出して果南やダイヤと遊んでいたため、鞠莉の部屋が2階3階と上がっていった話は、なんとも微笑ましく、それでも抜け出していた鞠莉もけっこうやんちゃだったんだなぁとうのが可笑しくもあり。それだけかけがえのない時間だったんだなぁというのが窺えます。
 ダイヤさんに教わって両親に勘当を言い渡した、というエピソードも可愛い。ダイヤさんなら「かんどーですわ」とか言葉だけは知ってて言ってそうですもんねw

 「でも、楽しかった。Everyday何か新しいことが起きていた」と昔を懐かしむ鞠莉。
 「一度しか言わないから、よく聞いて。私は、果南とダイヤにあって、いろんなことを教わったよ。世界が広いこと、時間が経つのも忘れるほど楽しいこと。喧嘩の仕方に、仲直りの仕方。二人が外に連れ出してくれなかったら、私はまだ、一つも知らないままだった。ずっとあの部屋から出てこられなかった。…あの日から、3人居ればなんでもできるって、今の気持ちがあれば大丈夫だって、そう思えた!Thank You!
 素敵な感謝の言葉です。小さな出会いが、小さな世界を変えた。世界が輝きに満ちた、シャイニーなものになった。そしてやはり、ラブライブ!サンシャイン!! は青春ストーリーであり、スクールアイドルの物語なんだというのを強く感じます。

 掲げていた星座早見盤に落ちる水滴。雨が降ってきました。
 お互いに雨女だと言い合い、笑い合う3人。

 「もしかしたら、神様が願いを叶えさせたくないのかも知れませんわね」
 「3人がずっと一緒に居られますように?」
 「そーんな心の狭い神様は勘当デース!」
 「これで、終わりでいいの?」と不適な笑みを浮かべる果南。
 このまま終わりにはしたくない。3人居れば何でも出来るなら、そして何より、今はもう3人じゃない。「探しに行こうよ、私たちだけの星を!」

#10「シャイニーを探して」
 一方高海家では。
 机に置かれていた「おとしだま」に歓喜する千歌ちゃん…でしたが、中身は「音泉へGo!」と書かれた紙。指示に従って奔走する千歌ちゃん(途中で千歌パパの姿も!)。最後に千歌ママからの指示書で辿り着いた玄関の玉には、「ラブライブ!全面協力 母、父、志満、美津、+シイタケより」の文字。
 冒頭で千歌ママがお年玉と言って渡したのは本当に“お年玉”だったんですね。あのときはただの玉に見えたけど、中から光を当てることで透かしの文字が浮かび上がるようになっていたとは。
 なかなか粋なお年玉ですし、(1期3話等でも感じたことですが)改めて、ラブライブ!サンシャイン!! は“私たちの物語”であり“みんなで叶える物語”だなぁというのを感じさせられるシーンでした。

 とそこへ、「ちょっと出かけない?」と果南ちゃんが訪ねてきます。とはいえ外は雨。ふと見れば他のみんなも集まっていて、同じく呼ばれてやってきたようです。
 「とりあえず夜のドライブ」ということで、少々荒っぽい運転でワゴン車登場。
 みんなワイワイと乗り込みます。
 「クックック、ここから始まるのか、デスドライブが!」って縁起でもないw
 全員乗ったところで、「準備オーライ?」と運転席に座っていたのはまさかの鞠莉ちゃん!
 「結局どこへ行くの?」「もちろん、星を探しにね!」
 さあ星を探すドライブに出発です!1話や3話のクライマックスでも流れた劇伴に乗せて、楽しげなドライブが描かれていくのですが、もうこの音楽だけでワクワク感がハンパないというか、なんでも出来そうな気がしてきます!(そしてこの曲のモチーフは2期の劇伴の要所要所で繰り返し用いられてきたものでもあります)
 「なんかワクワクするね!」
 「考えてみれば、こんなふうに9人で何も決めないで遊びに行くの、初めてかも」
 雨の中の夜のドライブ、海辺の船の明かりや、窓を伝う雨はどこか星や流れ星の様にも見えます。
 星を見たという千歌の言葉に、山道へ入り、もっと高く、もっと見晴らしのいい場所を目指してぐんぐん進んでいく9人を乗せた車。いつしか空へと舞いあがり、雲より高く、満月と星の輝く空へ。
 …舞い上がらんばかりの気分ですが、まぁ現実は雨。
 「何をお祈りするつもりだった?」「決まってるよ」「ずっと一緒に居られますように?」「これから離れ離れになるのに?」「だからだよ。だからお祈りしておくの。いつか必ず、また一緒になれるようにって。…でも、無理なのかな」少し寂しそうな鞠莉に、「なれるよ!絶対一緒になれるって、信じてる」と力強い千歌の言葉。
 鞠莉から星座早見盤を借りた千歌は、車を降りて天にかざして言います。
 「この雨だって、全部流れ落ちたら、必ず星が見えるよ。だから晴れるまで、もっと、もっと遊ぼう!」
 全部流れ落ちたらっていう表現がなかなか詩的ですよね。そして「空も心も晴れるから」や「Landing Action Yeh!」(だから遊ぼう!)を連想させる言葉です。
 みんなも車を降りて、千歌と一緒に手をかざします。
 「晴れなかったら、神様も勘当です!
 笑い合うみんな。
 ふと気がつけば雨が上がり雲が途切れ、満天の星空が。

#10「シャイニーを探して」

 「すごい!本当に晴れた」
 満天の星空、流れ落ちる流星に、願いを込める。

 「見つかりますように…。輝きが、私たちだけの輝きが、見つかりますように…
 雨上がりの朝日に照らされる、9人分の星が書き足された思い出の星座早見盤がとても印象的なラストシーンでした。

■これから
 卒業後どうなっていくのかをほとんど匂わせることがなかった前作ラブライブ!(μ's)に対して、3年生の進路や3年生が卒業した後どうする、という事に明確に言及していく今作。
 9話では、店を続けていきたいという聖良さんの将来像や、Saint Snowの名は継がないけれど、新しいカタチでスクールアイドルを続けていくと決めた理亞。10話では3年生組の進路が語られました。
 2年生組はAqoursをどうするかについては決勝後まで保留にしましたが、これは決勝前におしまいを決意したμ'sとは対照的な部分ですね。
 このあたりは興味深いなぁと思う部分でもあり、現実的だなぁと感じるところでもあります。
 時期的に重なるところでもありますし、卒業を前にした学生の部活の特有の空気は、千歌達と同じ10代の子達にとっては本当に共感する部分でしょう。
 おっさん的な視点から見ると、高校卒業っていうのはやはり一つの節目で、小中とは大きく違ってそれぞれの道を歩んでいく。そして学生時代のように日々会って過ごすことは無くなる。「いつか」も結局来ないかも知れない。だからこそ、かけがえのない輝きだなぁと思ったりもするワケです。
 そういう点でも、私達の物語であるサンシャイン!!にとっては描かずにはおけない部分でもあるのかなと。

■月と星と太陽
 星空にまつわるエピソードだった10話。月と星の輝き、星に願いを、というのが印象的なエピソードでした。
 1期の時にも感じたのですが、ラブライブ!サンシャイン!! は「サンシャイン!!」というタイトルとは裏腹に、燦々と降り注ぐ太陽の下、という場面はほとんど無いんですよね。逆にむしろ、思いを巡らせるのは夕暮れだし、考えるのは夜(月夜)。そして何かが動き出すのは夜明けであることが多い。雨という天候が単にネガティブなものとは限らないのも象徴的です。
 星というモチーフは、歌詞や台詞にも度々登場しますし、そもそも1期も2期も、オープニングのステージセットからして星の形です。
 で、星というのは、はるか彼方にある恒星(まさに手の届かない果てしなく遠い光)であり、月は太陽の光を反射して輝いています。
 μ'sや、μ'sがもたらした輝きを太陽の光と考えるなら、実に示唆的。

 ちなみに、2018年の1月2日は2018年で一番月が近い日で、ほぼ満月。4日はしぶんぎ座流星群のピークだそうです。なので、実際に物語と同じように美しい満月と、たくさんの流星を見ることが出来るかもしれませんよ。


 次回は「浦の星女学院」。
 まさか挿入歌は校歌だったりして…w

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