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ラブライブ!サンシャイン!! 2nd Season 第6話感想 [アニメ]

 #06「Aqours WAVE」
#06「Aqours WAVE」
 いよいよ迫ってきたラブライブ!地区予選。一方、生徒会室では3年生組が深刻な面持ち。現時点での入学希望者数は57人。今現在の学校の生徒数からすると十分な数ではありますが、条件の100人にはまだまだですし、前回曜ちゃんが50人と言っていてあっという間に増えたなぁと思っていたら、その後は10人も増えていなかったことになります。地区予選大会のステージでのアピールに全てを賭けるしかない。

 予選に向けた練習に励むなか、全国大会出場が有力視されているグループが紹介されているらしいということで早速チェック。Saint Snowは前回地区大会をトップ通過し、決勝でも8位入賞。実力は確かなものだったようです。一方、Aqoursもバッチリ紹介されていました。全国大会出場者に引けを取らない、期待したい、とのコメントに、「このヨハネの闇能力をもってすれば、そのようなこと造作もないことです!」といつもの調子の善子と…「そう、造作もないことです!」と同じノリで応じる梨子ちゃんw
 「さすが、我と契約を結んだだけのことはあるぞ。リトルデーモン、リリーよ!」「無礼な!我はそのような契約、交わしておらぬわ!」ってすっかり染まっています。
 「これが堕天ずら」…恐ろしや…。

 それはそうと、今回は会場とネットの投票で決めるということらしく、そうなると生徒数が少ない浦の星は不利です(学校の規模で有利不利が出てくるとか割と公平性を欠いたルールのような気もしますがw まぁこれは圧倒的不利な状況をつくって、「なんとかしなきゃ」「なにかしなきゃ」感を強く打ち出すためですね)。

 その夜。海辺で思いにふける果南。テーブルには前回果南が部室で持っていた「Aqoursダンスフォーメーションアイディアノート」。
 前回5話で果南がこのノートを持っていた時は、てっきり「今」作ったノートだと思っていたのですが、違いました。これは2年前のノート。3年生が2年前にやっていたグループ名もAqoursという、二つのAqoursをうまく使った仕掛けですね。
#06「Aqours WAVE」
 そんな果南のノートを見て、「やっぱりそれしかないかもね」「懐かしい、まだ持ってたんだ、それ」と語りかけるダイヤと鞠莉。
 険しい表情の果南は「まさか、やるなんて言うんじゃないよね」と言いますが、間髪入れず「まさか、やらない、とか言うんじゃないよね」と返す鞠莉。
 「学校の存続のために、やれることはすべてやる。それが生徒会長としての義務だと思っていますので。それにこれは、ラストチャンスですわ」と語るダイヤさん。
 この「ラストチャンス」には二つの意味がある。ひとつは、冒頭の話にも出てきたように統廃合問題の条件クリアを目指すうえで次のステージが実質ラストチャンスだからということ。もうひとつは、3年生組のAqoursとして、あの時置いてきたものの一つ、2年前に出来なかったことを叶えるラストチャンスでもあると。

 しかし、果南は技の難易度と2年前に鞠莉を怪我させてしまった苦い過去に、挑戦を躊躇います。「届かない物に手を伸ばそうとして、そのせいで誰かを傷つけて…。それを千歌たちに押し付けるなんて」と。
 いっそこのノートが無くなってしまえばとノートを海に放り投げますが、躊躇わず飛びついてキャッチする鞠莉。そのまま海へドボン。
 ずぶ濡れになりつつもノートを回収した鞠莉は言います。
 「否定しないで。あの頃の事を。私にとってはとても大切な思い出。…だからこそ、やり遂げたい。あの頃夢見た私たちのAqoursを完成させたい」と。

 一方、千歌の家では…「ぬぬぬ…」とストレッチでもしているのかと思いきや、しいたけに念を送って振り向かせる梨子。なにやってんの梨子ちゃんw
 千歌は電話で聖良と相談。
 「圧倒的なパフォーマンスを見せて、生徒数のハンデを逆転するしかない」というのが聖良の意見。そしてこうも語ります、「今の出演者の多くは先輩たちに引けを取らない歌とダンスのレベルにある。ですが、肩を並べたとは誰も思っていません。ラブライブ!が始まって、その人気を形作った先駆者たちの輝き。決して、手の届かない光…」だと。
 実に象徴的というか、メタ的な言葉です。ラブライブ!サンシャイン!!は、プロジェクトの置かれている状況にとても自覚的な部分がある。そしてまた、偶然なのか狙ったのか、ちょうど6話が放送されたその前の時間帯にBS11で「劇場版ラブライブ!」が放送されていました。見ていた人にはこの言葉の意味合いもぐっと深く感じられたのではないでしょうか。

 そんな聖良とのやりとりを経て、翌日千歌は「Aqoursらしさ」を出したいと提案します。「私たちだけの道を歩く」「私たちの輝き」。それが何なのかまだうまく言葉に出来ないけれど、それを形にしたいと。
 そんな千歌の提案を受けて「このタイミングでこんな話が千歌さんから出るなんて、運命ですわ」とダイヤさん。前回のエピソードを経てここで「運命」というワードを使ってくる辺りも上手いなぁ。

 2年前に3年生組がラブライブ!決勝に進むために作ったフォーメーションがあると聞いて、ぜひやりたいと千歌。
 しかし相変わらず「今そこまでしてやる意味があるの?」と消極的な果南ですが、「なんで?果南ちゃん、今そこまでしなくていつするの?」と言う千歌。いやまったくです。
 かくして2年前に考案されたフォーメーションに挑むことに。
 ただし、「危ないと判断したら、私はラブライブ!を棄権してでも千歌を止める」という条件付きで。

 その夜、自分の部屋で練習する千歌。というか部屋で練習は狭いし危ないw
 案の定隣の三津姉の部屋に転げて大騒動に。それはそうと、このシーンで志満姉が飲んでいたお茶、茶柱が立っていて、なおかつびくともしない、というのがなんとなく良い未来を暗示させるギミックになっていた様に思います。
 とういわけで、家の前の砂浜で練習に励む千歌。その様子を遠くから見守る果南と鞠莉。
 鞠莉は言います。「ちかっちならできるって信じてるから。今のAqoursなら、必ず成功する。果南だって信じてるんでしょ」と。

 Bパート。
 後日。学校の体育館で引き続き練習。しかしなかなか上手くいきません。5日もこんな調子で、地区大会まであと2週間。梨子ちゃんや曜ちゃんも怪我したら大変と心配しますが(どこかの誰かさんはぶっ倒れて結局棄権になってましたが、まぁそういう展開にはならないでしょうw)「うん、わかってる。でも、やってみたいんだ。私ね、一番最初にここで歌ったときに思ったの。みんながいなければ何も出来なかったって」と応える千歌ちゃん。
 予備予選も地区予選も、メンバーや学校のみんな、街のみんなに助けてもらってきた。だからひとつくら恩返しをしたいと。確かに、いろんな人に支えられ、応援され、助けられてきたのはまあ事実ですし、そこはAqoursの物語の特徴と言える部分でもあります。
#06「Aqours WAVE」
 夕方になっても海岸でも練習を続ける千歌ちゃん。そんな様子を見守る梨子、曜、そして果南。心配なら止めたら?と言う果南に、梨子ちゃんは語ります。
 千歌ちゃんは「普通怪獣ちかちー」だった。なんでも普通で、いつもキラキラ輝いてる光を、くから眺めているけれど、本当は凄い力がある。でも「自分は普通だって、いつも一歩引いて」いる「だから、自分の力で何とかしたいって思ってる。ただ見ているんじゃなくて、自分の手で」
 その言葉を象徴するかのように、夕日に手をかざす千歌。そんな千歌に果南が近寄り、何やら告げます。

 「千歌、約束して。明日の朝までに出来なかったら、諦めるって。よくやったよ千歌。もう限界でしょ」

 その夜。梨子ちゃんがふとベランダに出てみると、千歌ちゃんが夜遅いのに練習に言ったことを志満さんから聞かされます。浜辺に言ってみると、既に曜ちゃんが来ていました。二人で千歌の練習を見守ります。
 「あと少しなんだけどなぁ」「うん、あと少し」。ずっと練習を見守ってきた二人にはあと一歩の所まで来ているのがよく分かるのでしょう。しかし、当の本人はなかなか上手くいかず焦る気持ちを隠せない様子(ハタから見ると分かるけれど当の本人は気付いていない、というのは今回のエピソードのひとつのテーマでもあります)。
 そんな千歌の手を取り、「焦らないで。力を抜いて、練習通りに」「できるよ、絶対出来る」と声をかけます。「千歌ちゃーん、ファイトー!」といつの間にか来ていた1年生たちも声援を送ります。
 そんなみんなの応援を背に、再度チャレンジしますが惜しいところで失敗。「梨子ちゃんも、曜ちゃんも、みんなこんなに応援してくれているのに…。いやだ、いやだよ!私、何もしてないのに、何も出来てないのに!」と悔しさを露わにする千歌ちゃん。
 とそのとき。
 「ぴーどっかーん」「ズビビビビー」「普通怪獣ヨーソローだぞー」「おおっと好きにはさせぬ、りこっぴーもいるぞー」と普通怪獣ごっこでおちゃらけてみせる梨子と曜。
#06「Aqours WAVE」
 「まだ自分は普通だって思ってる?」「普通怪獣ちかちーで、リーダーなのにみんなに助けられて、ここまで来たのに、自分は何も出来てないって。違う?」
 「だって…そうでしょ」と自信なさげに答える千歌。
 「千歌ちゃん、今こうしていられるのは、誰のおかげ?」という梨子ちゃんの質問にも「それは…学校のみんなでしょ、街の人たちに…、曜ちゃん、梨子ちゃん、それに…」とまだ分かっていない様子。あきれ顔の二人。
 「いちばん大切な人を忘れてませんか」と曜ちゃん。そうです。いちばん大切な人を忘れています。
 「今のAqoursができたのは、誰のおかげ?最初にやろうって言ったのはだあれ?」「千歌ちゃんが居たから私はスクールアイドルを始めた」「私もそう、みんなだってそう」

 「他の誰でも、今のAqoursはつくれなかった。千歌ちゃんが居たから、今があるんだよ。そのことは、忘れないで
 「自分のことを普通だって思っている人が、諦めずに挑み続ける。それができるって凄いことだよ!すごい勇気が必要だと思う
 「そんな千歌ちゃんだから、みんな頑張ろうって思える。Aqoursをやってみようって思えたんだよ

 よく見ると他のメンバーもけっこう傷だらけです。そうなんですよね、あくまで難しい“フォーメーション”であって、その中でもセンターの負担が大きい(より難度の高い見せ場の技がある)ということで、千歌だけでなく他のメンバーも練習を重ねていたことがうかがえます。みんなも千歌ちゃんと一緒にこのダンスフォーメーションを完成させたいと強く思っていた。一緒にこのフォーメーションができたら素敵に違いないと信じて。
 まさに「恩返しなんて思わないで。みんなワクワクしてるんだよ。千歌ちゃんと一緒に、自分たちだけの輝きを、見つけられるのを」という梨子ちゃんの言葉通り。そこで千歌も改めて“気付く”わけです。「新たなAqoursのWAVE」の始まりです。

 「千歌!時間だよ、準備はいい?」にかっと笑う果南。さあ来い!といった出で立ち。
 迷いのない表情の千歌。昇る朝日。
 「ありがとう、千歌!
 そして…。

#06「Aqours WAVE」
 地区予選新曲「MIRACLE WAVE」。
 チア風の衣装と躍動感あふれるダンス。5話のホワイトボードに書かれていた言葉がちりばめられた歌詞も素敵です。

 「今日ここで、この9人で歌えたことが本当に嬉しいよ。私たちだけの輝き、それが何なのか、どんなかたちをしているのか。私たち9人が見たこと、心を動かされたこと、目指したいこと、その素直な気持ちの中に、輝きはきっとある。みんな信じてくれて、ありがとう!


■届かない星だとしても
 某幻の大技とかが頭をよぎったりもしましたが(笑)、そんな6話で特に印象的だった言葉として「届かないもの」という言葉があります。
 果南は届かないものを求めることで誰かが傷つくことを恐れ、聖良は先人たち(μ’s世代)を決して手の届かない存在だと語る。では、千歌は?
 千歌の答えを未来の僕らは知っています。「届かない星だとしても」という歌をAqoursが歌っていることを。その歌詞を。
 みんなとならできる、届かないって決めないで、手を伸ばせ!それから悩め!って。
 …というか、今回のエピソードって、まさに「届かない星だとしても」の歌詞そのものですよね。
 前半で鞠莉が投げ捨てられたノートをキャッチするというのもある種「手を伸ばし」「届く」ことの象徴的なシーンとも言える気がしますね。

■Aqoursらしさ
 今回、「Aqoursらしさ」として提示されたのがドルフィンだったり千歌のロンダートからのバク転に代表されるパフォーマンスだったのですが、まぁ技自体には特に意味は無いと思います。難しくて凄い感じのダンスフォーメーションというシチュエーションが作れれば良かっただけで。
 ではなぜそれが「Aqoursらしさ」なのか。

 6話は、新生Aqours誕生のエピソードだった1期9話から連なる物語でもある。
 Aqoursというグループは、3年生組が2年前(1年生だった頃)にはじめて、けれど道半ばで途絶えてしまったAqoursがあって、その後千歌がスクールアイドルをはじめ、再び結成され今に至っるAqoursがあるという、二つのAqoursがあるんですよね。それはある意味Aqoursの特徴的な部分であり、「らしさ」でもある。

 かつてのAqoursが大会出場を目指して思い描いたフォーメーションを、新しく生まれ変わったAqoursが「形」にする。
 初代Aqoursの中心人物だった果南の技を、新生Aqoursの中心人物である千歌が受け継ぐ。しかも二人は幼なじみで、千歌はずっと果南の後ろを追いかけてきたような感じだったワケですよ。そんな千歌が技をやってのけた。そして一緒に輝きたいと願う9人全員の力で完成させた。
 まさに、Aqoursらしさをカタチにしたものがあの技…ではなく、“フォーメーション”、すなわち「形」なのです。
 また、物語の枠の外まで拡げて考えれば、「やれることは何でもやる」というのもまさにAqoursらしさだなとも思えますね。


■気付き
 4話あたりから顕著に感じているのですが、ラブライブ!サンシャイン!! 2期の大きなテーマは、「気付き」かなと思うんです。「努力」とか「克服」とか「成長」とかではなく、「気付き」。
 6話の本質は技がどうこうとか地区予選がとかいう部分ではないし、努力で大技が出来るようになりましたみたいな話ではない。それらは「気付く」ためのお膳立てに過ぎないとも言えます。

 千歌ちゃんは、ある意味自分の足りない部分というか、“足りている”のにそのことに気付いていなかったことに気付いた。
 たしかに千歌ちゃんは普通怪獣で、みんなの力を借りてここまでこれたのは事実です。学校のみんなや街の人たちの力の存在というのは、ラブライブ!サンシャイン!!が意識的に描いてきたことです。
 しかし同時に、そのきっかけの一歩を踏み出したのは間違いなく千歌ちゃんなのです。そしてみんな、だからこそ一緒に輝きたい、と思っている。力を借りるばかりではなく、実はちゃんと与えてもいた、みんなもそれを信じてくれていた、ということに気付く。

 また、前にも感想で書いたように、3年生組には同じ過ちを繰り返さないという強い意志を抱いてる。今回の果南もまさにそれで、同じように怪我で終わってしまうようなことにはなって欲しくない。同時に、1期13話で語り合ったようにあの日置いてきたものを取り戻したい、悔いを残したくないという想いもある。
 そして千歌の姿に、届かないと決めていては取り戻せないことにも気付く。あの日届きたいと思っていたAqoursだった自分に気付く。いつしか臆病になっていた自分に気付く。
 「ありがとう、千歌」。気付かせてくれてありがとう。あの日やり残したことを叶えてくれた。がんばってくれてありがとう。そんな気持ちもあったのかも知れません。

 まさに、「勇気はどこに?君の胸に!」ということに気付いていく物語だなぁと。


 ちなみに、Aパートの淡島での3年生組のシーンの劇伴と、Bパートクライマックスの浜辺のシーンの劇伴は同じモチーフの曲。ラストシーンで流れた音楽は「舞い降りた奇跡」なんですよね。このあたりの構成も上手いなぁと思った第6話でした。


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