ラブライブ!サンシャイン!! 2nd Season 第3話感想 [アニメ]
#03「虹」
「前回の~」無しで、驚く鞠莉からスタート。
前回のラストでかかってきた意味深な着信。「今度は何?」「良い知らせではさなそうですわね」という反応が視聴者目線とも重なります。
どうやら前回の雨の影響で学校説明会が一週間延期になったようです。「よりによって…」というみんなの反応に、「ああ、察し」という感じですね。BGMもわかりやすく深刻さを演出w
が、一人能天気な千歌。状況を把握できていないようです。
梨子ちゃんと曜ちゃんの問いでようやく理解した千歌ちゃん、驚きのあまり足を滑らせて屋根から落下!あわやというところでしいたけがクッションになってくれました。いやぁ怪我で辞退とかにならなくて良かった…。というか、1期でも梨子ちゃんの下敷きになったりと、しいたけかわいそうw
■作戦会議
とういうわけで、日程が重なってしまった以上、どうにか掛け持ち出来ないかと作戦会議。
空でも飛ばないと間に合わない、という話に、「ならばこの堕天使の翼で!」といつもの調子の善子ちゃん。「おーその手があった」「堕天使ヨハネちゃんの翼で空から会場入りずらー」と珍しく茶化すルビィと花丸w
そんなやりとりに「そうだよ!空だよ!」と閃く千歌ちゃん。そうです、空を飛ぶといえばそういう乗り物でやってきて強烈なインパクトを残した人が居ました。小原家のヘリで颯爽と飛び立っていく謎のイメージ映像に、「カッコいい」「スーパースターですわ」とワクワクの1年生組&ダイヤさんw
「Oh!さすがちかっち。すぐヘリを手配して…と言えると思う?」
ですよねー。100人という条件を受けて立った手前、そう簡単に手助けを求めるわけにもいきません。
「空が駄目なら海」と再び謎のイメージ映像。「見てー!私今水色の風になってるのー!つかまえて、ネ!」とあざと医梨子ちゃん…。
もちろん船も却下です。というか山奥の会場らしいので船で行っても仕方ないような…。
現実的に考えて両方間に合わせる可能性は…無い…かとおもいきや、「一つだけ」とダイヤさん。その方法とは、予備予選を「1番目」で歌い、終わってすぐのバスに乗れば間に合うというもの。だだし、乗れなければ次は3時間後で間に合わなくなる。そして肝心の順番を決めるのは…抽選!
ラブライブ!の予選といえば抽選ですよね。
というわけで抽選会場。この展開のスピード感もラブライブ!節です。
問題は誰がくじを引くか。なにせ責任重大です。ここはやはり代表者と言えば千歌ちゃん…は今日の運勢超凶!「じゃあ鞠莉かな?」と訊かれて「No、ここは最初から参加していた」「曜さん?」と曜ちゃんを推薦する流れが地味ながら良かったですよね。本人は謙遜してましたが、確かに運は良さそうです。
と、そこで満を持してw善子が立候補!
「ないずら」「ぶっぶーですわ…」と即否定。ですよねー。…とはいえ、「普段は運を溜めてるのよ!」「見てなさい、いざというときの私の力を」と謎の自信とやる気に満ちている様子。このときの花丸の表情もまた良かったですよね。もしかしたらもしかするんじゃないか、という期待を感じさせる。
「あなたがそこまで言うのなら」というダイヤさんの提案で、じゃんけん勝負。ちなみにダイヤさんは超吉だったそうです。
そして運命の勝負の行方は…まさかの善子の勝利!
善子がいつもチョキを出すと知っていてあえてグーを出す(負けさせてあげようとした)ダイヤさんと、謎のやる気に満ちた善子を見て、善子のお尻を叩いてびっくりさせることでパーを出させた花丸ちゃんという、お互いの気遣いが結果的に善子を勝たせ、かくして自信満々に抽選に挑んだ善子でしたが…。
結果は「24」。「フシ…フェニックス!」
不可抗力とはいえじゃんけんで勝ったことで運を使い切ってしまった。…と言いたいところですが、あれは運ではなく様々な作為で勝ちが誘導されたともいえますし、むしろ考えようによっては24番を引いたことがある意味強運だったのではないか?と思うんですよね。善子はその堕天キャラである意味Aqoursの支えになってきたと思うし、自らが不幸を引き受けることでAqoursにとっての不運を回避してきたのでは無いか、とも思うわけです。
それに抽選と言えばかつてあの宇宙ナンバーワンアイドルも最悪なようで最高のくじを引いたじゃないですか。ラブライブ!の抽選と言えば結果的に良い方向に転ぶのがお約束なんです!今回もまさに、堕天使の力が引き寄せた最良の順番だったのではないか、と思いますよ。
それはそうと、1番を取ることが出来なかったことでバスに乗って間に合わせるという案は実行不能になりました。もはやどちらかを諦める他無いのか。諦めるならどっちを?入学希望者を集めるという意味で直接的に関係するのはやはり学校説明会ですし、ラブライブ!で活躍すれば学校の注目を集めることができます。どちらかを選ぶのは難しい…。どちらも等しく大切なのですから。
夜、屋根の上で悩む千歌(2期になってからやたら屋根に上りますねこの子w)。「うるさい!」とベランダに出てきた梨子ちゃんと相談します。
「ラブライブ!に出てスクールアイドルとして輝きたい」「それができるのも学校があるから」。この2人の会話はどこか自問自答のようにも聞こえますね(「体が二つあればなぁ」という千歌の言葉を、ある意味具現化しているかのような場面でもあります)。
そして考えた苦肉の策が、二手に分かれる案。
予備予選参加組の5人と、学校説明会組の4人の二手に分かれてそれぞれに出ようというわけです。皆微妙に納得はいかない様子でしたが、確かに両方に確実に出ることが可能な策ではあります。
「私たちには軌跡は起こせない」から、最善の策を取るしかない。一番いいと思える方法の中で精一杯頑張ると語る梨子ちゃん。
と、ふと目に入ったみかん運搬用のモノラックに、何かひらめいた様子の千歌ちゃん。…まさか…。
■道がある!
Bパート。学校説明会&ラブライブ!予備予選当日。
学校ではむっちゃん達も協力して説明会を盛り上げてくれています(最初見たときはシャボン玉で彩りを添えるとはなかなか可愛らしいアイディアだな、とか思ってたんですよね。まさかクライマックスの布石になっていたとは…)。
一方、予備予選の会場では千歌たちがスタンバイ中。みかん畑で何やら閃いていたようですが、どうやらステージ出演自体は結局二手に分かれる作戦でいくことに決めたようです。
千歌、梨子、曜、そしてルビィの4人…かと思いきや、ダイヤさんも登場。和風衣装がとても似合っています。そこはかとない不安を滲ませつつも、いよいよラブライブ!予備予選のステージです。
…が、学校のみんなが説明会で居ないためか、拍手もまばら。
とそこへ「勘違いしないように!」と鞠莉たち4人が登場!
この展開、1期の3話ですよね。不安の中にもやるぞ!とステージに向かう場面もそうですし、まばらな拍手は少なかった観客を彷彿とさせます。鞠莉の台詞はもちろんあの日ダイヤさんが投げかけていた言葉。あの日と同じ様であの日とは違う。
「私たちはひとつじゃなきゃね」「さあ、やるよ!」と果南。
仲間たちの合流で本来の姿を取り戻し、気持ちも新たに新曲お披露目です!
予備予選用の新曲はもちろん、前回「雨の音」から生まれたあのメロディー。
和風テイストなロックで、琴の音色や鞠莉のエアギターな振り付けなど、ああだこうだ言っていた要素がふんだんに盛り込まれ、それでいて見事な調和を成した一曲。何より黒澤姉妹のダブルセンターというのがミソですよね。
「今、小さく燃えてるまだ小さな焔が、一つになれば奇跡が生まれ」という歌詞もグッときます。ダンスのアニメーションも相変わらず見事でした。
情熱的な曲と渾身のパフォーマンスに、客席からは大きな拍手。
やれるだけのことをやって、じゅうぶんな手ごたえを得たところで、「さあ行くよ!」と飛び出していく千歌ちゃん。
「も、もしかして…」「恰好説明会に…」「間に合わせるつもり!?」
ですw
千歌としては最低限のリスク回避として分担案は残しつつ、自分たちが説明会側に駆け付けて間に合わせる、という作戦だったようですが(それならそれでルビィとダイヤさんには教えておいても良かったのではないかと思わなくもないですがw)、逆に説明会側のメンバーがやっぱり9人揃わないとと駆けつけてきた。
結果的に最悪間に合わなくてもというリスクヘッジは無くなってしまいましたが、やはり9人揃ってこそという心意気は大きな後押しにもなりましたし、本来あるべき形での最高のパフォーマンスもできました。ならば、あとは絶対に説明会に間に合って見せるだけです!
ここからの展開が本当に熱かった!
いやもうツッコむところとか盛りだくさんですよ(笑)、でも、それがどうしたと勢いと熱量でねじ伏せるのがラブライブ!らしさですし(細けぇこと気にスンナと言わんばかりにわざわざギャグテイストも織り交ぜてノリと勢いなワケで)、アニメの―フィクションやエンタテインメントの面白さってそういうことだと思うんですよ。
そして歌詞の内容とドラマが密接にリンクしているのもラブライブ!のアニメの大きな特徴。「答えじゃなく道を探す手がかりをくれるから、最後まで強気でいこう」と歌った通り、「道がある!」と可能性を見出していた千歌。
山道を駆け、友達の家のみかん畑をモノラックに乗ってショートカット…のハズが、ノロノロ運転w…まあ、本来みかんを運搬するための道具ですからね。
「冗談はよしこさんずら」「ヨハネ」のやり取りも地味に面白かったし、果南ちゃんが運転手なのも「HAPPY PARTY TRAIN」やこの前の2ndライブツアーを連想させるものがあって良かったですよね。
「もっとスピード出ないの!」としびれを切らした果南ちゃんが無理やり操作して破壊。そしてジェットコースターのごとくみかん畑の斜面を疾走していくモノラック。木に突っ込んで出てきたらみんなみかんを咥えていたりといったギャグテイストもいいアクセントで楽しい。
■虹が架かったから!
天気雨が降る中、なんとか学校説明会に間に合わせるべく山道を駆けていく9人。エンドクレジットも流れて特殊エンディングです。
コミカルなシーンから一転、とても美しく、そして清々しい。音楽と特殊エンディングという構成がまた感動を誘います。
果たして間に合うのか、「奇跡は…起こるのかな?」。
その問いに千歌ちゃんは言います。
「私、思うんだ。奇跡を最初から起こそうなんて人、居ないと思う。 ただ一生懸命、夢中になって、何かをしようとしている。 なんとかしたい、何かを変えたい! それだけのことかもしれない。 だから!起こせるよ奇跡!私たちにも!」
なんて素敵な言葉。それだけかもしれない、だから!起こせる。
「起るかな!奇跡!」
「起るよ!だって…だって…!虹が架かったもん!」
元気いっぱいにジャンプ!見上げた空には美しい虹!
いい最終回だった!(違)
…と思ったら! こ、このイントロはッ!!!
「君のこころは輝いてるかい?」
ここでか!なるほどここでか!
いやもう大感動ですよ。学校説明会用の歌としても、3話を締めくくる歌としても、歌詞の内容的にもピッタリすぎる。なるほどなるほどと超納得ですよ。
「君ここ」を歌い終え、夕暮れの中温かいに包まれるステージ(良く見ると観客の中に1期12話で音の木坂に居たちびっ子らしき人物が居るんですよね…)。
「どっちにするかなんて選べないし、どっちも叶えたいんだよ」
「だから行くよ!諦めず心が…輝く方へ!」
まさに、君の心は輝いてるかい!ですね!
■何かを掴むことで何かを諦めない
前回の思わせぶりな着信からの、今回はどんな問題が起こるのかなーと思っていたら、学校説明会と予備予選がバッティングするといういきなりの重い試練。どちらかを選ぶのは難しいし、どちらを選んでも公開が残りそうですもんね。
ぶっちゃけ日程が重なるという状況を半ば無理やり作った感はありますがwそこがかえって「ええー!どうなっちゃうの?」というヤキモキ感を楽しめたようにも思います。
あと、無理難題を、それを上回る破天荒さ、荒唐無稽さで解決する。感情が理屈を凌駕していくというのもまた、ある種のカタルシスです。クライマックスシーンはほんと、なんて清々しいんだ!と思いながら見てました。
0を1にして、1を10にして、10を100にして、学校を救って、そして輝くためにラブライブ!を目指すのであり、学校説明会で魅力を伝えるのである。だったらそのためにやれるだけのことをやる。そう誓ったのだから。叶えてみせる!という力強さ。奇跡を起してやろうじゃないか!という清々しさ。
そもそも彼女たちは既に「何かを掴むことで何かを諦めない」と歌っているワケで、そういう意味では既に“答えを持っていた”のかもしれません。
そして今回最もサプライズだったのはやはり、最後の「君のこころは輝いてるかい?」ですよね。
1stPVの「君ここ」も天気雨が印象的なPVでしたし、何よりステージセットが虹です。そしてシャボン玉の演出!あのシャボン玉は学校のみんなが学校説明会を、そしてライブを彩るために協力してくれていたものだった。1stPVもまたひと味違って見えてきます。
雨にしても虹にしてもシャボン玉にしても、さりげなく布石だったんですね。上手いなぁ…。なんかこういろんなピースがパチパチはまっていく感じで凄かった。
PV自体も、よくよく見ると1stシングルのPVからリファインされていて、1話の中でダンスPVシーンが2本ですよ。片方は使い回しとかではなく、どちらも新規に作り込む。これもある意味「どっちかなんて選べない」ですね。
■虹の架け橋
クライマックスで、千歌ちゃんが奇跡は起きると言い切った根拠。
「だって、虹が架かったもん!」
いいね!その理由好きですw
いや、そういうもんでしょ。だからこそでしょ。
虹がでたら、「あ!虹だ」って思うでしょ?なんか嬉しいでしょ。
それだけかもしれない、だから!ですよ。
個人的にふと思い出したのが、まさに今やってる大河ドラマ「おんな城主直虎」でも同じような理屈が描かれていたなと。(龍の形の)雲が出たから、というのを理由に決める登場人物が描かれていて、ホント、そんなもんだよなぁと思うんですよね。
あと、2014年のバンダイナムコアニメキャンプでのμ’sのステージも思い起こされました。あの時も野外のライブイベントで、直前まで小雨が降っていて、ちょうど夕暮れの時間からの出番でその直前に綺麗な虹が架かったんですよね。奇跡的だなぁって思いましたもん。
さらに言えばちょうど3話の放送日にAqoursはお台場のT-SKOOPでちょうど出番の所で雨が止んで、でも最後また振ってきた中で「届かない星だとしても」を歌たんでしょ、できすぎかよ!(笑)
まぁそれはそうとw
すこし想像を膨らませると、君ここのステージのテーマが虹だから(虹のステージで歌いに行くときに虹の架け橋なんてまさに運命!)とか、虹というのは大気中の水滴に太陽の光が当たってプリズムの効果で見える現象、すなわち“水(アクア)が輝く”だからとかっていう見方もできる。
虹は雨上がりによく見られる。雨の音から生まれた歌を歌った後に虹が出た。
虹は水滴が光を受けて輝く。Aqoursが輝く。虹は光(輝き)の橋。
君のこころは輝いてるかい?のステージが虹。シャボン玉も虹色。
だから、起きる!と。
悩んで、笑って、熱くて、爽やかな、第3話でした。
そして次回「ダイヤさんと呼ばないで」ですよ。
ダイヤさん回!遂に来たかという感じですね。
いやしかし困ったな…。これからどう呼べばよいのでしょう、「ダイヤ様」もダメそうですし、「お姉ちゃん」とかですかね(違)
「前回の~」無しで、驚く鞠莉からスタート。
前回のラストでかかってきた意味深な着信。「今度は何?」「良い知らせではさなそうですわね」という反応が視聴者目線とも重なります。
どうやら前回の雨の影響で学校説明会が一週間延期になったようです。「よりによって…」というみんなの反応に、「ああ、察し」という感じですね。BGMもわかりやすく深刻さを演出w
が、一人能天気な千歌。状況を把握できていないようです。
梨子ちゃんと曜ちゃんの問いでようやく理解した千歌ちゃん、驚きのあまり足を滑らせて屋根から落下!あわやというところでしいたけがクッションになってくれました。いやぁ怪我で辞退とかにならなくて良かった…。というか、1期でも梨子ちゃんの下敷きになったりと、しいたけかわいそうw
■作戦会議
とういうわけで、日程が重なってしまった以上、どうにか掛け持ち出来ないかと作戦会議。
空でも飛ばないと間に合わない、という話に、「ならばこの堕天使の翼で!」といつもの調子の善子ちゃん。「おーその手があった」「堕天使ヨハネちゃんの翼で空から会場入りずらー」と珍しく茶化すルビィと花丸w
そんなやりとりに「そうだよ!空だよ!」と閃く千歌ちゃん。そうです、空を飛ぶといえばそういう乗り物でやってきて強烈なインパクトを残した人が居ました。小原家のヘリで颯爽と飛び立っていく謎のイメージ映像に、「カッコいい」「スーパースターですわ」とワクワクの1年生組&ダイヤさんw
「Oh!さすがちかっち。すぐヘリを手配して…と言えると思う?」
ですよねー。100人という条件を受けて立った手前、そう簡単に手助けを求めるわけにもいきません。
「空が駄目なら海」と再び謎のイメージ映像。「見てー!私今水色の風になってるのー!つかまえて、ネ!」とあざと医梨子ちゃん…。
もちろん船も却下です。というか山奥の会場らしいので船で行っても仕方ないような…。
現実的に考えて両方間に合わせる可能性は…無い…かとおもいきや、「一つだけ」とダイヤさん。その方法とは、予備予選を「1番目」で歌い、終わってすぐのバスに乗れば間に合うというもの。だだし、乗れなければ次は3時間後で間に合わなくなる。そして肝心の順番を決めるのは…抽選!
ラブライブ!の予選といえば抽選ですよね。
というわけで抽選会場。この展開のスピード感もラブライブ!節です。
問題は誰がくじを引くか。なにせ責任重大です。ここはやはり代表者と言えば千歌ちゃん…は今日の運勢超凶!「じゃあ鞠莉かな?」と訊かれて「No、ここは最初から参加していた」「曜さん?」と曜ちゃんを推薦する流れが地味ながら良かったですよね。本人は謙遜してましたが、確かに運は良さそうです。
と、そこで満を持してw善子が立候補!
「ないずら」「ぶっぶーですわ…」と即否定。ですよねー。…とはいえ、「普段は運を溜めてるのよ!」「見てなさい、いざというときの私の力を」と謎の自信とやる気に満ちている様子。このときの花丸の表情もまた良かったですよね。もしかしたらもしかするんじゃないか、という期待を感じさせる。
「あなたがそこまで言うのなら」というダイヤさんの提案で、じゃんけん勝負。ちなみにダイヤさんは超吉だったそうです。
そして運命の勝負の行方は…まさかの善子の勝利!
善子がいつもチョキを出すと知っていてあえてグーを出す(負けさせてあげようとした)ダイヤさんと、謎のやる気に満ちた善子を見て、善子のお尻を叩いてびっくりさせることでパーを出させた花丸ちゃんという、お互いの気遣いが結果的に善子を勝たせ、かくして自信満々に抽選に挑んだ善子でしたが…。
結果は「24」。「フシ…フェニックス!」
不可抗力とはいえじゃんけんで勝ったことで運を使い切ってしまった。…と言いたいところですが、あれは運ではなく様々な作為で勝ちが誘導されたともいえますし、むしろ考えようによっては24番を引いたことがある意味強運だったのではないか?と思うんですよね。善子はその堕天キャラである意味Aqoursの支えになってきたと思うし、自らが不幸を引き受けることでAqoursにとっての不運を回避してきたのでは無いか、とも思うわけです。
それに抽選と言えばかつてあの宇宙ナンバーワンアイドルも最悪なようで最高のくじを引いたじゃないですか。ラブライブ!の抽選と言えば結果的に良い方向に転ぶのがお約束なんです!今回もまさに、堕天使の力が引き寄せた最良の順番だったのではないか、と思いますよ。
それはそうと、1番を取ることが出来なかったことでバスに乗って間に合わせるという案は実行不能になりました。もはやどちらかを諦める他無いのか。諦めるならどっちを?入学希望者を集めるという意味で直接的に関係するのはやはり学校説明会ですし、ラブライブ!で活躍すれば学校の注目を集めることができます。どちらかを選ぶのは難しい…。どちらも等しく大切なのですから。
夜、屋根の上で悩む千歌(2期になってからやたら屋根に上りますねこの子w)。「うるさい!」とベランダに出てきた梨子ちゃんと相談します。
「ラブライブ!に出てスクールアイドルとして輝きたい」「それができるのも学校があるから」。この2人の会話はどこか自問自答のようにも聞こえますね(「体が二つあればなぁ」という千歌の言葉を、ある意味具現化しているかのような場面でもあります)。
そして考えた苦肉の策が、二手に分かれる案。
予備予選参加組の5人と、学校説明会組の4人の二手に分かれてそれぞれに出ようというわけです。皆微妙に納得はいかない様子でしたが、確かに両方に確実に出ることが可能な策ではあります。
「私たちには軌跡は起こせない」から、最善の策を取るしかない。一番いいと思える方法の中で精一杯頑張ると語る梨子ちゃん。
と、ふと目に入ったみかん運搬用のモノラックに、何かひらめいた様子の千歌ちゃん。…まさか…。
■道がある!
Bパート。学校説明会&ラブライブ!予備予選当日。
学校ではむっちゃん達も協力して説明会を盛り上げてくれています(最初見たときはシャボン玉で彩りを添えるとはなかなか可愛らしいアイディアだな、とか思ってたんですよね。まさかクライマックスの布石になっていたとは…)。
一方、予備予選の会場では千歌たちがスタンバイ中。みかん畑で何やら閃いていたようですが、どうやらステージ出演自体は結局二手に分かれる作戦でいくことに決めたようです。
千歌、梨子、曜、そしてルビィの4人…かと思いきや、ダイヤさんも登場。和風衣装がとても似合っています。そこはかとない不安を滲ませつつも、いよいよラブライブ!予備予選のステージです。
…が、学校のみんなが説明会で居ないためか、拍手もまばら。
とそこへ「勘違いしないように!」と鞠莉たち4人が登場!
この展開、1期の3話ですよね。不安の中にもやるぞ!とステージに向かう場面もそうですし、まばらな拍手は少なかった観客を彷彿とさせます。鞠莉の台詞はもちろんあの日ダイヤさんが投げかけていた言葉。あの日と同じ様であの日とは違う。
「私たちはひとつじゃなきゃね」「さあ、やるよ!」と果南。
仲間たちの合流で本来の姿を取り戻し、気持ちも新たに新曲お披露目です!
予備予選用の新曲はもちろん、前回「雨の音」から生まれたあのメロディー。
和風テイストなロックで、琴の音色や鞠莉のエアギターな振り付けなど、ああだこうだ言っていた要素がふんだんに盛り込まれ、それでいて見事な調和を成した一曲。何より黒澤姉妹のダブルセンターというのがミソですよね。
「今、小さく燃えてるまだ小さな焔が、一つになれば奇跡が生まれ」という歌詞もグッときます。ダンスのアニメーションも相変わらず見事でした。
情熱的な曲と渾身のパフォーマンスに、客席からは大きな拍手。
やれるだけのことをやって、じゅうぶんな手ごたえを得たところで、「さあ行くよ!」と飛び出していく千歌ちゃん。
「も、もしかして…」「恰好説明会に…」「間に合わせるつもり!?」
ですw
千歌としては最低限のリスク回避として分担案は残しつつ、自分たちが説明会側に駆け付けて間に合わせる、という作戦だったようですが(それならそれでルビィとダイヤさんには教えておいても良かったのではないかと思わなくもないですがw)、逆に説明会側のメンバーがやっぱり9人揃わないとと駆けつけてきた。
結果的に最悪間に合わなくてもというリスクヘッジは無くなってしまいましたが、やはり9人揃ってこそという心意気は大きな後押しにもなりましたし、本来あるべき形での最高のパフォーマンスもできました。ならば、あとは絶対に説明会に間に合って見せるだけです!
ここからの展開が本当に熱かった!
いやもうツッコむところとか盛りだくさんですよ(笑)、でも、それがどうしたと勢いと熱量でねじ伏せるのがラブライブ!らしさですし(細けぇこと気にスンナと言わんばかりにわざわざギャグテイストも織り交ぜてノリと勢いなワケで)、アニメの―フィクションやエンタテインメントの面白さってそういうことだと思うんですよ。
そして歌詞の内容とドラマが密接にリンクしているのもラブライブ!のアニメの大きな特徴。「答えじゃなく道を探す手がかりをくれるから、最後まで強気でいこう」と歌った通り、「道がある!」と可能性を見出していた千歌。
山道を駆け、友達の家のみかん畑をモノラックに乗ってショートカット…のハズが、ノロノロ運転w…まあ、本来みかんを運搬するための道具ですからね。
「冗談はよしこさんずら」「ヨハネ」のやり取りも地味に面白かったし、果南ちゃんが運転手なのも「HAPPY PARTY TRAIN」やこの前の2ndライブツアーを連想させるものがあって良かったですよね。
「もっとスピード出ないの!」としびれを切らした果南ちゃんが無理やり操作して破壊。そしてジェットコースターのごとくみかん畑の斜面を疾走していくモノラック。木に突っ込んで出てきたらみんなみかんを咥えていたりといったギャグテイストもいいアクセントで楽しい。
■虹が架かったから!
天気雨が降る中、なんとか学校説明会に間に合わせるべく山道を駆けていく9人。エンドクレジットも流れて特殊エンディングです。
コミカルなシーンから一転、とても美しく、そして清々しい。音楽と特殊エンディングという構成がまた感動を誘います。
果たして間に合うのか、「奇跡は…起こるのかな?」。
その問いに千歌ちゃんは言います。
「私、思うんだ。奇跡を最初から起こそうなんて人、居ないと思う。 ただ一生懸命、夢中になって、何かをしようとしている。 なんとかしたい、何かを変えたい! それだけのことかもしれない。 だから!起こせるよ奇跡!私たちにも!」
なんて素敵な言葉。それだけかもしれない、だから!起こせる。
「起るかな!奇跡!」
「起るよ!だって…だって…!虹が架かったもん!」
元気いっぱいにジャンプ!見上げた空には美しい虹!
いい最終回だった!(違)
…と思ったら! こ、このイントロはッ!!!
「君のこころは輝いてるかい?」
ここでか!なるほどここでか!
いやもう大感動ですよ。学校説明会用の歌としても、3話を締めくくる歌としても、歌詞の内容的にもピッタリすぎる。なるほどなるほどと超納得ですよ。
「君ここ」を歌い終え、夕暮れの中温かいに包まれるステージ(良く見ると観客の中に1期12話で音の木坂に居たちびっ子らしき人物が居るんですよね…)。
「どっちにするかなんて選べないし、どっちも叶えたいんだよ」
「だから行くよ!諦めず心が…輝く方へ!」
まさに、君の心は輝いてるかい!ですね!
■何かを掴むことで何かを諦めない
前回の思わせぶりな着信からの、今回はどんな問題が起こるのかなーと思っていたら、学校説明会と予備予選がバッティングするといういきなりの重い試練。どちらかを選ぶのは難しいし、どちらを選んでも公開が残りそうですもんね。
ぶっちゃけ日程が重なるという状況を半ば無理やり作った感はありますがwそこがかえって「ええー!どうなっちゃうの?」というヤキモキ感を楽しめたようにも思います。
あと、無理難題を、それを上回る破天荒さ、荒唐無稽さで解決する。感情が理屈を凌駕していくというのもまた、ある種のカタルシスです。クライマックスシーンはほんと、なんて清々しいんだ!と思いながら見てました。
0を1にして、1を10にして、10を100にして、学校を救って、そして輝くためにラブライブ!を目指すのであり、学校説明会で魅力を伝えるのである。だったらそのためにやれるだけのことをやる。そう誓ったのだから。叶えてみせる!という力強さ。奇跡を起してやろうじゃないか!という清々しさ。
そもそも彼女たちは既に「何かを掴むことで何かを諦めない」と歌っているワケで、そういう意味では既に“答えを持っていた”のかもしれません。
そして今回最もサプライズだったのはやはり、最後の「君のこころは輝いてるかい?」ですよね。
1stPVの「君ここ」も天気雨が印象的なPVでしたし、何よりステージセットが虹です。そしてシャボン玉の演出!あのシャボン玉は学校のみんなが学校説明会を、そしてライブを彩るために協力してくれていたものだった。1stPVもまたひと味違って見えてきます。
雨にしても虹にしてもシャボン玉にしても、さりげなく布石だったんですね。上手いなぁ…。なんかこういろんなピースがパチパチはまっていく感じで凄かった。
PV自体も、よくよく見ると1stシングルのPVからリファインされていて、1話の中でダンスPVシーンが2本ですよ。片方は使い回しとかではなく、どちらも新規に作り込む。これもある意味「どっちかなんて選べない」ですね。
■虹の架け橋
クライマックスで、千歌ちゃんが奇跡は起きると言い切った根拠。
「だって、虹が架かったもん!」
いいね!その理由好きですw
いや、そういうもんでしょ。だからこそでしょ。
虹がでたら、「あ!虹だ」って思うでしょ?なんか嬉しいでしょ。
それだけかもしれない、だから!ですよ。
個人的にふと思い出したのが、まさに今やってる大河ドラマ「おんな城主直虎」でも同じような理屈が描かれていたなと。(龍の形の)雲が出たから、というのを理由に決める登場人物が描かれていて、ホント、そんなもんだよなぁと思うんですよね。
あと、2014年のバンダイナムコアニメキャンプでのμ’sのステージも思い起こされました。あの時も野外のライブイベントで、直前まで小雨が降っていて、ちょうど夕暮れの時間からの出番でその直前に綺麗な虹が架かったんですよね。奇跡的だなぁって思いましたもん。
さらに言えばちょうど3話の放送日にAqoursはお台場のT-SKOOPでちょうど出番の所で雨が止んで、でも最後また振ってきた中で「届かない星だとしても」を歌たんでしょ、できすぎかよ!(笑)
まぁそれはそうとw
すこし想像を膨らませると、君ここのステージのテーマが虹だから(虹のステージで歌いに行くときに虹の架け橋なんてまさに運命!)とか、虹というのは大気中の水滴に太陽の光が当たってプリズムの効果で見える現象、すなわち“水(アクア)が輝く”だからとかっていう見方もできる。
虹は雨上がりによく見られる。雨の音から生まれた歌を歌った後に虹が出た。
虹は水滴が光を受けて輝く。Aqoursが輝く。虹は光(輝き)の橋。
君のこころは輝いてるかい?のステージが虹。シャボン玉も虹色。
だから、起きる!と。
悩んで、笑って、熱くて、爽やかな、第3話でした。
そして次回「ダイヤさんと呼ばないで」ですよ。
ダイヤさん回!遂に来たかという感じですね。
いやしかし困ったな…。これからどう呼べばよいのでしょう、「ダイヤ様」もダメそうですし、「お姉ちゃん」とかですかね(違)
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