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音楽で振り返るラブライブ!サンシャイン!! 「Sailing to the Sunshine」Disc.1 [音楽]

TVアニメ ラブライブ!サンシャイン!! オリジナルサウンドトラック「Sailing to the Sunshine」Disc.1
 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」オリジナルサウンドトラック「Sailing to the Sunshine」。素晴らしい楽曲の数々は、そのタイトルとも相まって物語とも深くリンクしていると思うので、音楽で振り返るTVシリーズという感じで一曲ずつ軽くコメントしてみようかなと思います。
 なお、特に音楽的な用語や造詣に明るいわけでは無いので、その辺りはあしからず…。

01.Main theme of Lovelive! Sunshine!!
 メインテーマとある通り、「ラブライブ!サンシャイン!!」を象徴する曲のひとつ。
 一番最初に公開されたキャラクター紹介PVのBGMで使用され、TVアニメ本編では第7話「TOKYO」でUTXビジョンに映し出された大会告知映像のBGMや、13話Bパートのクラスメイト達が集合する場面で使われていますが、この曲のモチーフ(メロディやフレーズ)自体は「優しさを伝う海鳴り」など、他の曲でも度々用いられています。
 そして、一番最初に公開された浜辺の映像とテーマ曲が、それと同じシチュエーションでラストシーンで再び用いられ一番最初のキービジュアルとラストシーンが繋がるTVアニメはまさに、私たちのはじまりの物語なのです。
 ブックレットのコメントにもあるように、この曲をはじめとしたメインとなるモチーフが楽曲全般にちりばめられているのもラブライブ!サンシャイン!! の音楽の特徴。

02.桜色の風
 1話冒頭、ファーストカットの梨子登場シーンで流れた短いピアノのフレーズ。梨子ちゃんこの頃は清楚で可憐な雰囲気だったのにどうしてああなった(笑)

03.舞い降りた奇跡
 第1話アバンタイトル、秋葉原で千歌が風に飛ばされたチラシを追いかけていって、UTXのビジョンに映し出された映像を目撃するという物語の始まりの場面で流れた曲。まさに「舞い降りた奇跡」。このシーンは劇場版「ラブライブ!」のSUNNY DAY SONGを彷彿とさせる舞い上がる風船からの「舞い降りる奇跡」というのもまた象徴的な様に見えなくもない。

04.青空Jumping Heart【オープニング主題歌(TVサイズ)】
 オープニング主題歌。いつの日かこの曲を会場込みで(天井の形状等からして東京ドームでしょう)ライブで完全再現する日が来るといいですね。
 余談ですが、オープニングの途中で出てくるシルエット、個人的にはあれは“未来の自分たちの姿” “輝いている私たち”とかそんなのかなぁと思ってます。カットの流れ的にも、物語的にも。

05.青い海とみかん畑の日々
 日常風景的なシーンで度々耳にするフレーズ。TVアニメ1話では、この曲の終わりに合わせて内浦湾の景色にタイトルロゴというカットがなかなか印象的でした(どことなく1stシングルのPVを彷彿とさせる)。

06.LET'S GET DOWN
 1話序盤、千歌と曜ちゃんが校門でチラシを配るシーン等で使われた曲。後のメンバー達が次々と登場するシーンでもあり、軽快なリズムがテンポ良く盛り上げました。

07.つかめない光
 「つかめない光」という曲名にあるとおり、なかなかうまくいかなかったり、思い悩む場面で用いられることの多かった曲。μ’sのポスターや空に浮かぶ月(=光)に手を伸ばしてはつかめない、という演出も印象的でした。

08.ニネンブゥリデスカ
 鞠莉初登場シーンを個性的な台詞とともに強烈に印象付けた名曲(笑)

09.桟橋のソナタ
 桟橋に佇む梨子ちゃん…までは良かったものの。まさかの制服脱ぎ捨てからのダイビングという衝撃の(笑)シーンで流れた曲。古典的なピアノソナタ的音楽というのも本人は大まじめなんだけど…というシーンのコミカルさを引き立てていますね。
 他作品ですが、細田監督の映画「時をかける少女」のワンシーンを思い起こさせます。

10.想いは波に寄せられて
 1話で千歌と梨子が浜辺で語り合う場面で流れた曲。アコースティックギターの奏でるメロディが印象的。

11.普通怪獣ちかっちー?
 千歌の回想シーンで流れた曲。木琴?…の音色がどこかあどけなさを感じさせるとともに、どことなく幻想的な雰囲気もある曲。
 ちなみにこのシーンは千歌の視点で語られていますが、曜ちゃんの千歌ちゃんと楽しい嬉しいを分かち合いたいという感情が垣間見えるのもポイントですね。

12.希望の羽
 千歌と梨子が浜辺で語り合うシーンの、羽がひらりと舞い降りてくる場面で流れたフレーズ。

13.with YOU
 浜辺で千歌と梨子がお互い自己紹介をし、梨子の母校が音ノ木坂であることを明かす場面で流れた短いピアノのワンフレーズ。このフレーズは他の曲にも用いられています。

14.Conflict with diamond
 生徒会長との対峙というどことなく前作「ラブライブ!」を彷彿とさせるシーン。特にシリーズ序盤で顕著ですが、このあたりは割と前作の雰囲気を意図的に狙っている感じですよね。

15.小さな奇跡
 静かなピアノとギターの演奏で奏でられるメインテーマのモチーフ。この独特の静寂感と素朴で優しい音色は「ラブライブ!サンシャイン!!」の楽曲の特徴的な部分という気もします。

16.決めたよHand in Hand【第1話挿入歌(TVサイズ)】
 第1話の挿入歌。振り返ってみれば本作のテーマが凝縮された歌詞でもありますね。前作「ラブライブ!」の1話を踏襲した展開からの意表を突いた「ごめんなさい!」はインパクト絶大でした。

17.前回のラブライブ!サンシャイン!!
 「ラブライブ!」のアニメと言えばコレと言っても過言ではない「前回の」曲。アップテンポで軽やかな疾走感のある音色と曲調がサンシャイン!! らしい。

18.Swingin' & Shakin'
 千歌が梨子ちゃんをしつこく勧誘する一連の場面で流れた曲。スピード感もあってドタバタ的なシーンを彩ってきました。

19.OTOBOKE funny days
 この「へぁー」というとぼけた感じはなんというか、千歌のテーマという感じ。

20.Carrot & Stick
 「ぶっぶー!ですわっ!」で一躍ポンコツキャラになったダイヤ様。そしてアメで捕獲されるルビィちゃん。ちなみに曲名の「Carrot & Stick」は「アメとムチ」の意。

21.海の音を探して
 学校帰りの夕暮れの浜辺で、千歌が梨子を海の音が聞けるかもしれないから、と誘う場面で流れた曲。

22.想いのかけら
 海の中で聴いた海の音であり、後の「想いよひとつになれ」へとつながっていくモチーフ。“想い”の“かけら”という曲名なのがまた素晴らしい。このかけらが“海へ還り”“ひとつ”になっていくワケですよ。

23.詞って、なあに?
 「たぶん~歌の歌詞のことだよ~」

24.ウチウラータイム
 牧歌的で口笛が印象的な曲。ウクレレなどの常夏テイストもほどよいアクセントというか、日本のビーチリゾート感漂う曲。
 2話では歌詞作りのために千歌の家を訪れた梨子ちゃんとしいたけの初対面の場面で流れました(笑)

25.スクールアイドルに恋してる
 「千歌ちゃんスクールアイドルに恋してるからね」
 この曲もメインテーマのモチーフが登場します。メインテーマのフレーズはスクールアイドル的なものの輝きや憧れを象徴するフレーズといった感じですね。

26.優しさを伝う海鳴り
 弦楽とピアノによるスローバラード調のメインテーマ。

27.ユメノトビラ【第2話挿入歌】
 2話でワンフレーズだけ演奏された「ユメノトビラ」ピアノ弾き語りのフルサイズ。TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」において劇中で流れたμ’sの楽曲は「START:DASH!!」と「ユメノトビラ」のわずか2曲。実は意外と曲数も回数も少ないのです。しかも「START:DASH!!」は原曲が回想の中で単にUDXのビジョンに映っていたものとして流れたのに対し、「ユメノトビラ」は原曲ではなく梨子のピアノ弾き語り。それだけにこの曲は作品の中でも特別な位置づけにあります。

28.輝きを目指して
 2話ラスト、ベランダ越しに手を伸ばし合う千歌と梨子。頭上には美しい月明かり。「輝きを目指して」とタイトルが付けられた曲が彩り、輝きに向けて物語が歩み出したこの場面は一方で、月の輝き(月明かりはつまり太陽の光の、反射)に照らされた場面でもあります。
 「サンシャイン!!」というタイトルとは裏腹に、本作ではキーポイントとなる局面は月夜や夕暮れ、日の出であることが多いというのもなにか示唆的なものを感じさせられるというか、それ故に13話の燦々と降り注ぐ太陽の光の下でのラストシーンが際立っていたようにも思います。
 ちなみに、この曲は第8話「くやしくないの?」のクライマックスシーンでも用いられていますが、その場面も雲間から差す光が印象的でした。少しずつ、輝きに近づいていく。

29.新理事長がやって来るOh!Oh!Oh!
 曲のタイトルで「オゥオゥ」のフレーズが鞠莉のモチーフなんだ、と改めて気付く(笑)
 どことなくカントリー調なのも面白い。

30.みかん色の帰り道
 全校生徒が集まっても体育館は満員にはならないという事実の前に、どうしようと思い悩む帰り道。

31.妄想作戦会議
 ほのぼのシーンの曲はハワイアン調で口笛、という印象(笑)ちなみにこの曲は11話での曜ちゃんの妄想シーンでも使われています。まさに妄想作戦会議w

32.It's a sunny day!
 駅前でのチラシ配りのシーンで流れた曲。

33.波打ち際のスタートライン
 1stライブに向けて海岸で練習に励むスリーマーメイド(笑)の3人。ああでもないこうでもないとユニット名に悩んだ末、波打ち際に書かれた「Aqours」の文字。まさに「波打ち際のスタートライン」ですね。

34.かけがえのないふるさと
 ふるさとだけにカントリー調の曲。志満さんが曜ちゃんを車で送る場面で流れました。この3話あたりで「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品は「私たち」の範囲や意味合いが、前作やμ’s時代のそれとは異なるんじゃないかというのを感じていましたね。

35.ダイスキだったらダイジョウブ!【第3話挿入歌(TVサイズ)】
 3話挿入歌。アニメ本編ではサビ直前でいったん途切れ、あれやこれやの助けを経て再開するのですが、それ故にサビからの盛り上がりがより印象的でもあった歌ですね。

36.今しかない瞬間を
 1stライブのステージの最中、落雷によって停電してしまった場面で流れた曲。この場面に使われた曲のタイトルが「今しかない瞬間を」というのもなかなかニクイ。

37.輝きへの階段
 3話終盤、美渡姉が颯爽と登場して町の人たちが次々と集まってくる場面の曲。
 そして、7話で神田明神の男坂階段を駆け上がっていく場面や、12話で音ノ木坂学院への階段を登る場面でも使われた、まさに「階段」のテーマ(笑)
 ダンダンダン!と階段を駆け上がる様な勇壮なイントロの出だしから、登り切ったところに広がっている光景を目の当たりにする中盤、そして期待と決意に胸躍らせる終盤という展開が聴き所。

38.夢見る文学少女
 第4話のテーマ曲とでも言うべき一曲。アバンタイトルに流れたこの曲と一連のモノローグで4話のテイストを見事に形作りました。
 他作品になりますが「放課後のプレアデス」の4話もこれと似たような例ですね。

39.嫌いにならなきゃ
 お姉ちゃんが嫌いになったんだから私も嫌いにならなきゃ。ルビィの姉思いであるが故に切ない回想。オルゴールの音色がとても印象的です。
 そしてまたこの曲は、後に9話の後半、夜の桟橋で鞠莉と果南が語り合い、鞠莉のハグを果南が拒絶するというあの場面でも流れます。今にして思えばまさに「嫌いにならなきゃ」だったんですよね…。すげぇなサンシャイン!!…。

40.陽だまりのリハーサルスタジオ
 練習シーンで流れた曲。軽やかな曲調とクラップが練習風景という感じがします。

41.友情Diary
 4話の後半、淡島神社への階段で花丸がルビィを後押しして一人立ち去るというシリーズ屈指の名場面を彩った名曲。素朴な音色とストリングスが泣かせにきます。

42.一緒に始めよう!
 4話ラスト、ルビィが花丸を誘い、共にスクールアイドルへの一歩を踏み出す場面で流れた曲。「波打ち際のスタートライン」と同じモチーフのアレンジの一種ですね。

Disc.2】へ


TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック Sailing to the Sunshine

TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』オリジナルサウンドトラック Sailing to the Sunshine

  • アーティスト: 加藤達也
  • 出版社/メーカー: ランティス
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: CD



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