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「ラブライブ!サンシャイン!!」第7話感想 [アニメ]

 #07「TOKYO」
#07「TOKYO」
 前回のPVが大好評でランキングも急上昇の99位。ラブライブ!優勝の可能性もゼロじゃないと意気込む千歌ちゃん。…とそこへ「東京スクールアイドルワールド運営委員会」からイベント招待のメールが舞い込んできます。

■ダイヤの「不安」、鞠莉の「期待」
 その夜、姉のダイヤさんに経緯を説明するルビィ。どこか心配そうなダイヤ様。理事長の鞠莉がすんなり許可を出していることも気掛かりなようです。
 そんな姉の様子に、「お姉ちゃんはやっぱり嫌なの、ルビィがスクールアイドル続けること…」とルビィ。
 しかし、ダイヤ様はそんなことは無いと言います。
 「ルビィは自分の意志でスクールアイドルを始めると決めたのですよね。だったら、誰がどう思うか関係ありません。でしょ?
 ダイヤ様かっこいい…。

 そんなルビィの話を聞いて、鞠莉の部屋を訪れたダイヤさん。先週に続いて今週も夜中に密会が繰り広げられる鞠莉の部屋って…。
 それはそうと、鞠莉の意図を問いただすダイヤ様。
 「あの子たちを今、東京に行かせるのがどういうことかわかっているのでしょう」
 「ならば止めればいいのに。ダイヤが本気で止めればあの子たち諦めるかもしれないよ?ダイヤも期待してるんじゃない?私たちが乗り越えられなかった壁を、乗り越えてくれることを」
 「もし越えられなかったらどうなるか、十分知っているでしょう。取り返しがつかないことになるかもしれないのですよ」
 「だからと言って、避けるわけにはいかないの。本気でスクールアイドルとして学校を救おうと考えているのなら」
 うーん。なかなか意味深なやりとりです。

 3年生組はどうやら過去に(おそらく東京でのイベントか何かで)何か苦い経験をしている。ダイヤさんは妹にはそんな思いをさせたくないと思っている。けれど、ルビィが自らの意志で決断したのだから尊重したい。守りたい。
 鞠莉は諸々知っていながら、特に忠告やアドバイスをするでもなく、状況を俯瞰している。大切な場所を守るためにスクールアイドルの存在は価値がある。だからこの壁を乗り越えられないようでは困る。そして先週も語られたように、「果南の力が必要」。

■東京への「期待」
 そんなどこか深刻な3年生組に対して、底抜けに陽気な千歌たち。
 何を勘違いしたかトンデモファッションな千歌、そしてルビィと花丸。いつの時代のおのぼりさんですかあなたたち…。まぁ花丸ちゃんは新宿駅ダンジョンの探検には良い装備かもしれません。
 それはそうと、ルビィを送り出すダイヤさんの「気持ちを強く持つのですよ」という言葉も気になります。

 一方、沼津の駅前では善子ちゃんが残念なことに…。
 「善子ちゃんもやってしまいましたな」とか言ってる千歌ちゃんたちですが、まぁ善子ちゃんの格好は白塗りを除けばそれはそれで馴染むような気もするだけ千歌たちよりはマシかもしれません…。

 見送りに来てくれたクラスメイトたちの激励も受けて、いざ東京へ。
 東京へ向かうシーンではかつてμ’sがおしまい宣言をして証明写真を撮った根府川駅も登場。実際、沼津から東京へ向かう路線の途中駅なんですよね。

#07「TOKYO」
 さて、東京に着いた一行。
 花丸ちゃんは案の定「未来ずらー!」と興奮気味。「ずら」が出てるよ、とルビィちゃん。いやはや微笑ましい。
 一方、誘惑に負けて単独行動に走る人たち…。
 千歌はアイドルショップではしゃいで一足先にお買いもの。その間に善子は黒魔術グッズのお店(目を輝かせる善子ちゃんが可愛かった)、曜ちゃんは制服専門店へ…。花丸とルビィと合流したかと思えば、今度は梨子ちゃんがまさかの女性向け同人誌ショップ。他の3人はともかく、梨子ちゃんそういう…。梨子ちゃんがどんどんオモシロキャラ化していく…。
 そんな様子に「みんな勝手なんだから!」と言う千歌ちゃんですが、いやいやあなた率先してアイドルグッズ買い漁ってたでしょw 花丸ちゃんとルビィちゃんがよっぽどしっかりしてますよ、ホント…。

■重なる景色
#07「TOKYO」
 そんなこんなで、東京に着いて早々予定が狂った感じではありますが、ともあれここは外せないと神田明神へ。
 μ’sがいつも練習していた階段。私たちも上ってみようよ、と駆け上がる千歌たち。
 「μ’sが上ってたんだ、ここを、ラブライブ!を目指して!
 その姿は私たちファンの姿と重なる様でもあり、そしてどこかμ’sとも重なって見える。そして、千歌たちが(私たちファンには)見慣れたあの光景の中に居るという不思議な感覚。
 これまでμ’sについて言及されることはあっても、μ’sそのものが直接的に新規カットなどで登場することはありませんでした。だからこそこの場面がより活きていたというか、なんとも言えない感慨深いものがこみあげてくるシーンでした。

 と、階段を駆け上がったところで、どこからともなく歌声が聞こえてきます。
 境内に目をやると、歌を歌う二人の少女の姿。
 「あら、あなたたちもしかして、Aqoursの皆さん?」
 どうやら向こうは千歌たちの事を知っているようです。
 「もしかして、明日のイベントで来られたんですか」
 「はい…」
 「そうですか、楽しみにしてます」
 不敵な笑み。そして去り際に唐突なアクロバット技披露。…お、おう。
 「東京の女子高生ってみんなこんなに凄いずら?」「あったりまえでしょ!」
 そんなワケ…いや待てよ、そういえば梨子ちゃんも飛んでたな。

 なんだか凄さのアピールが明後日の方向な気もしなくもないのですが、実際境内で歌の練習をした挙句宙返りを決めて立ち去るとか別の意味で何この人たち状態です。

■「期待」されること
#07「TOKYO」
 旅館でくつろぐ千歌たち。
 花丸ちゃんはさすが浴衣が似合いますね。曜ちゃんは早速制服を着込み、善子ちゃんは新しく買ったマントに「堕天使降臨!…かっこいい」とご満悦…でしたが、机から降りなさいと梨子ちゃんに怒られます。そんな梨子ちゃんも曜ちゃんとお菓子をつまみ食い。二人に夜食用にとっておいたお菓子を食べられてヤケ食いの花丸。そんなドタバタの中でひとり常識人なルビィ。…でしたが、ふとんを抱えきれず…。
 そこへ音ノ木坂がこの近くだと旅館の人から聞いた千歌が戻ってきます(実際、7話で泊まった旅館のモデルは、音ノ木坂の立地場所のモデルである東京大学の近くにあります)。
 憧れのμ’sが廃校から救った音ノ木坂をひと目見たい千歌ちゃんでしたが、そんな音ノ木坂の元生徒だった梨子ちゃんは気乗りしない様子。
 「ごめん、私はいい…」
 結局行くのは止めておくことに。
 まぁ、梨子ちゃんとしてはいろいろ複雑でしょう。浦の星の一員として千歌たちとAqoursを始めて、内浦にも馴染んで、でもやはり元音ノ木坂の生徒で…、みたいな。

 その夜。
 ひとり窓辺で夜空を眺める梨子ちゃん。
 そこへ、同じく寝付けないで居た千歌ちゃん。
 「ごめんね、なんか空気悪くしちゃって」と謝る梨子ちゃん。音ノ木坂時代のことを千歌ちゃんに語ります。
 中学でピアノの全国大会に出て、高校でも期待されていたこと。
 音ノ木坂が伝統的に音楽で有名な学校だったこと(…そういえばそうでした。かしこかった頃の生徒会長もそんなことを言っていた気がします)
 音ノ木坂が嫌いなわけでは無いこと。
 ただ、「期待に応えなきゃって」いつも練習ばかりしてたこと。
 そして結局上手くいかなかったこと。

 そんな話に、千歌ちゃんが問いかけます。「期待に応えなくちゃってどんな気持ちなんだろう」…と。
 ここ、曜ちゃん越しのアングルなのもミソですよね。

 期待に(おそらく無自覚に)応えてきたであろう曜ちゃん。
 期待に押しつぶされて演奏ができなかった梨子ちゃん。
 期待されるということを初めて体験する千歌ちゃん。
 なかなかに奥深い。

#07「TOKYO」
 翌朝。ひとり先に起きた千歌ちゃんはUTX前までランニング。
 ここから始まったんだ、とUTXのビジョンを眺めているところへ、遅れてやってきたみんなも合流。
 とそこへ、今季のラブライブ!開催発表の映像が流れます。もちろん出ると千歌。みんなも異論無しです。気合いも新たに、いざイベント会場へ。

 会場入りした千歌たちは、スタッフのお姉さん(というか、アキバリポーターのお姉さんじゃありませんか!)から説明を受けます。お客さんの投票でランク付けされること、Aqoursの出番は2番目ということ。
 緊張感漂う中、ステージ袖でスタンバイ。と、そこへ。昨日神社で合った謎の二人組登場。彼女たちもスクールアイドルでした。まぁそうですよね。
 そんな彼女たちのユニット名は聖闘士…もとい、Saint Snow。
 「見てて、私たちSaint Snowのステージを」と決めぜりふを残して次回へ続く!

 そんな次回のサブタイトルは、「くやしくないの?」
 なんとも意味深ですねぇ。


■「期待」と「不安」
 第7話ということで、ちょうどシリーズの折り返し地点。ここにきて千歌たちの前に立ちはだかるスクールアイドルグループも登場し、物語が大きく動き出してきました。
 2期や劇場版をやることは未定の状態で進行していた前作「ラブライブ!」とは異なり、おそらく第2シーズンをやることは当初から計画済みだろうと思われる今作。そのうえでの第1シリーズとしてどのあたりの着地点に向かっているのか。残り半分の展開が楽しみです。

 さて、今回は期待と不安というものがクローズアップされていた回でした。
 ずっと沼津を舞台に描かれてきた物語が、初めて他の土地に舞台を移す。
 意味深な3年生組のやりとりやSeint Snowの二人の存在、町の人にも支えられていたホームを離れての活動という状況も相まって、なんとも言えない不安感も漂います(ホームグラウンドから離れて試練に立ち向かう、というのはμ’sには無かった要素ですね)。
 鞠莉とダイヤ様との「期待」の違いも興味深いところ。
 それぞれに「期待」と「不安」に向き合ってきたみんなが、果たして次回どんなドラマを迎え、「壁」を乗り越えていくのか。
 今回、ルビィちゃんが意外としっかりしていましたし、ダイヤ様からの言葉もあります。その辺りで頼りになってくれたりするのかなと期待しつつ。





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