SSブログ

「ラブライブ!サンシャイン!!」第1話感想 [アニメ]

 #01「輝きたい!!」
#01「輝きたい!!」
 いよいよ始まりましたTVアニメシリーズ。ドキドキサンシャイン!! な第1話。いやぁこの感覚も久々ですね!
 自分なんかはμ’sも初期から追ってきたクチなので久々の感覚な喜びですが、「ラブライブ!」はアニメが始まってからハマったけど「サンシャイン!!」はプロジェクトスタートから応援してきた―という人にとっては、ついにこの時がとドキドキワクワクの度合いもひとしおだったのではないでしょうか。…そして話題のラブライブ!とやらを初めて見てみたという方、いかがでしたか?

 さて、まずはアバンタイトル。秋葉原を訪れている千歌ちゃんと曜ちゃん。リボンが黄色で冬服なので、進級前、1年生の頃の春休みでしょうか。突風に飛ばされたチラシを追いかけていった先で、これまた突風に背中を押されるようにして見上げた先、街頭ビジョンに映し出された「LoveLive!」の文字。先行公開されていたPVでもお馴染みのモチーフの曲にのせて語られるモノローグ。

 そして「ラブライブ!」第1期シリーズ同様、もったいぶらず1話冒頭からの出し惜しみ無しのオープニング!
 “ラブライブ!といえば”の醍醐味のひとつであり、誰もが期待し待ち望んでいたオープニングダンスアニメーション。ラブライブ!サンシャイン!! としては実質3本目になる新作アニメPVでもあります。
 躍動感のある9人フォーメーションのダンス、手描きのアニメーションと3DCGを巧みに組み合わせる手法はラブライブ!の真骨頂であり、今回も手描きの良さと3Dならではの表現を巧みにミックスさせた見ごたえたっぷりの映像です。
 そんな今回のオープニングでも特にグッときたポイントは、なんといってもやはりサビに入ったところでカメラがぐるりと回り込んで映し出されたドームの風景!
 アキバドームで大会が開かれるようになった未来の姿でもあり、μ’sのFinalライブの思い出も重なってグッとくるものがありました。いつの日か(キャストの)Aqoursのライブでこの曲を舞台込みで完全再現できる日が来たら感動的でしょうね。


■大人気スクールアイドル部
#01「輝きたい!!」
 季節は春。千歌達は2年生に進級し、浦の星女学院は入学式のようです。
 様々な部活動がアピールを繰り広げている中、スクールアイドル部の勧誘に励む千歌。曜ちゃんもチラシ配りを手伝っていますが、反応は今ひとつ。
 なぜこうなっているかというと…、時はさかのぼってその日の朝。
 ここは狙った演出なのか、千歌の悲痛な叫びからの時間を朝まで戻して尻もちで「あいたッ」っていう流れはどことなく「時かけ(細田守版)」のタイムリープの場面みたいで面白いなぁと思ったり。あと、ダンスをまねようとして失敗して転んで尻もちというのは、「ラブライブ!」第1期1話の穂乃果を彷彿とさせる部分でもあります。
 …とまあ、朝からドタバタの様子に「まだやってるの?」とあきれ顔の千歌のお姉さん。そして犬…。ちなみに千歌のお姉さん達は「志満(しま?)」さんと「美渡(みと?)」さんという名前で、千歌の家の温泉旅館は「十千万(とちまん)」という名前。宿の名前にちなんで、美「渡(と)」、「千(ち)」歌、志「満(まん)」と名付けたといったところでしょうか。
 あと、飼い犬の名前は「しいたけ」で、声を当てているのはアルパカの声でお馴染み麦穂あんなさんだそうです。相変わらず動物役やらせたら天下一品ですね…。
 「新学期が始まったらすぐに部活を立ち上げる」と張り切る千歌ですが、部員の目処は付いていない様子。もっとも、曜ちゃんが水泳部じゃなかったら誘ってたようですけど(ここ、別に曜ちゃんが断ったわけでは無いんですよね。千歌ちゃんが気を遣って誘っていないだけであって)。
 それにしても、いままでどんな部活にも興味を示さなかった千歌ちゃんがどうして、と理由を尋ねる曜ちゃんでしたが…もうこんな時間!と大慌てで家を飛び出してバス停へ。
 ギリギリ間に合ったバスの車内。早速チラシまで用意してきた千歌ちゃんの様子に、今日は一肌脱ぎますかと手伝いを買って出る曜ちゃん。
 …で、今に至る、と。

■名コンビを予感させる1年生組
#01「輝きたい!!」
 「全然だねぇ…」とがっかりムードのなか、ふと目に付いた美少女二人。
 すかさず声をかける千歌ちゃん。驚きのあまり「ずら」と漏らしてしまう花丸。そしてちらしの内容に食いつくルビィ。このときのルビィちゃんの食いつきっぷりと表情が意外で面白かったですね。こういう一面もあるんだ、と。
 「あなたみたいな可愛い子にぜひ!」とルビィの手を取った瞬間、ルビィの表情がこわばります。すかさず耳を押さえる花丸。そして…
 「ピギィィイイ----!!」
 出ました!ピギィ! ユニットシングルでも話題になっていたピギィが、まさか1話にして早速聞けるとは(笑)
 驚いた千歌ちゃんと曜ちゃん…と、驚いて木から落ちてきた少女、堕天使ヨハネこと善子ちゃん(まさに“堕天”な初登場w)。木から落ちて足は痛いし頭に鞄は落ちてくるしでさんざんな感じで、「いろいろ大丈夫…」と心配する千歌ちゃんでしたが…。
 「フッフッフッ、ここはもしかして地上?」
 …大丈夫じゃありませんでした。
 それはそうと、ここでまたしても意外な事実発覚。なんとヨハネこと善子ちゃんと花丸は幼稚園時代の知り合いでした!あくまでシラを切る善子でしたが、花丸の仕掛けたじゃんけんで特徴的なチョキの出し方をして確信を持たれます。…というかこのチョキの指の形、楳図かずおの漫画に出てくるまことちゃんの「ぐわし」を右手に置き換えた感じですよね。さすが堕天使w
 身バレして逃げる善子、追いかける花丸、…を追いかけるルビィ。
 この1年生組登場のシーンはそれぞれの個性や持ち味がギュッと濃縮されていて、しかも新たな一面も知ることができて面白かったですね。
 そんな1年生組の様子を見送って、「よしっ!後でスカウトに行こう!」と意気込む千歌ちゃん。したたかでよろしいw

■訳ありな雰囲気の3年生組
#01「輝きたい!!」
 とまぁそんなこんなでドタバタやっていたところで生徒会長のダイヤ様登場。
 ですが千歌ちゃんは生徒会長であることを知らずに勧誘…。アチャー。にっこりと微笑むダイヤ様の静かな怒りにゾクゾクしますね!(オイw
 …で、生徒会室でお説教タイム。
 とはいえ、「で、部員は何人いるんですの?」と事情や状況をそれなりにきちんと聞いてくれたり、机にたたきつけて「あいた~」なんてお茶目な一面を見せたりと、冷徹で一方的に立ちはだかるのとはちょっと違う感じなのが興味深いところです。
 でもやっぱり、部活申請の基準を満たしてきたとしても、「私が生徒会長である限りスクールアイドルは認められない」そうです。困りました。

 放課後、連絡船で淡島に渡る千歌と曜ちゃん。どうやら曜ちゃんは生徒会長がスクールアイドルを嫌っているらしいことを知っていたみたいです。古風な家元だからああいうのは嫌ってるんじゃないか…という“噂”があるらしいのですが、まぁあくまで勝手なイメージであり噂。実際には何か別の理由がありそうな雰囲気です。

 淡島に着いた千歌ちゃんたちは果南ちゃんの元を訪れます。果南ちゃんは骨折した父に代わってダイビングショップの手伝いで忙しいため、休学中だそう。気になるのは千歌の「スクールアイドルやるんだ!」の言葉にわずかに動揺していたことですね。小原家ともなにやらありそうですし、どうも3年生組は何か過去を抱えていそうな雰囲気。
 そんなワケありな雰囲気の3年生組のシーンを中盤にまとめて、対比させ関連づけて見せるというのはなかなかに巧い構成・演出。オープニングのワンシーンとも相まって「何かありそう」と思わせられます。
 …それにしても、鞠莉の登場シーンは短いカットでたった一言なのにインパクト絶大でしたね!BGMに全部持っていかれた感じです(笑)

■普通怪獣ちかちー
#01「輝きたい!!」
 さて、島から戻って帰宅途中の千歌。前途多難なスクールアイドル部発足に少ししょんぼりの様子。ふと気配を感じて桟橋にめをやると、そこには一人の少女(音ノ木坂の制服を着て佇むその後ろ姿はどことなく「ラブライブ!」1期2話ラストの真姫ちゃんを彷彿とさせます)。
 …が、なんといきなり制服を脱ぎ始めます!●REC!!これはさすがに驚きでしたw 下に水着を着ていたとはいえ、なかなかの脱ぎっぷり…。というか、4月の海に飛び込むとか無茶だって!と止めに入る千歌でしたが、あえなく二人そろって海にドボン。ですよねー。このシーンはピアノの音楽と映像のシンクロが絶妙で、出会いの場面の美しさと面白さを引き立てていました。

 海から上がって、浜辺で暖をとるふたり。千歌ちゃんがなぜこんな所で海に入ろうとしていたのか尋ねます。彼女(梨子ちゃん)曰く、ピアノで曲を作っていて、海の曲のイメージを掴むために“海の音”が聞きたかったのだとか。自己紹介などで地味で普通とか言ってた彼女ですが、いやいや全然普通じゃないですよアナタ!(笑)
 「作曲なんてすごいね、どこの高校?」と尋ねる千歌。「東京…」と応える梨子。「東京かぁ、じゃあ誰かスクールアイドル知ってる?」と話題を振る千歌ちゃんでしたが、返ってきた答えは意外や意外。
 「…何の話?」
 これにはさすがに千歌ちゃんと同じように「へっ?」という感じでしたよね。だって梨子ちゃんの出身校はあの音ノ木坂ですよ。音ノ木坂といえば超有名なブームの火付け役ともいえるグループが居たわけで、それをまるで知らないというのはいったいどういうことでしょう?仮にμ’sの物語の1年後だとしたら梨子ちゃんは1年生の頃に全校生徒参加の雪かきをやっているはずで知らないわけが無いし、千歌ちゃんも「ドーム大会が開かれたことがあるくらい」と言っているので、実は意外と年月が経った後の物語だったりもするのでしょうか?
 まぁそれはともかく、ずっとピアノに打ち込んできたのでそういうのには疎いという梨子。そんな梨子ちゃんに、千歌は「じゃあ見てみる?なんじゃこりゃーってなるから」とスマートフォンの画面を見せます。そこにはSTART:DASH!!を歌った時のμ’sの画像。それを見た梨子ちゃんの反応は…「なんというか、普通?」。慌てて取り繕う梨子でしたが、千歌はこう言います。「…だから、衝撃だったんだよ」と。
 何かに打ち込んできたわけでも、何かになりたい夢があるわけでも無い。普通星に産まれた普通星人。いつかはと思ってたけど、気がつけば高二。このままじゃ普通怪獣ちかちーになっちゃう。…そんなときに出会ったのが、スクールアイドル。普通の女子高生が、あんなにも輝いている。
 「一生懸命練習して、みんなで心を一つにしてステージに立つと、こんなにも格好良くて、感動できて、素敵になれるんだって。スクールアイドルって、こんなにもキラキラ輝けるんだって!」「そして思ったの。私も仲間と一緒に頑張ってみたい。この人達が目指したところを、私も目指したい。私も輝きたい!って

 夢を語る千歌ちゃんの姿に、すこし心が晴れた様子の梨子。ふと思い出して、お互いに自己紹介。「私、高海千歌。浦の星女学院の2年生」「同い年ね。私は桜内梨子。高校は…音ノ木坂学院高校…」

 なんというか、とても運命的で、美しい出会いのシーンでした。
 それにこのシーンの千歌ちゃん、とっても魅力的だったし可愛かったですよね。

■もう一度
#01「輝きたい!!」
 翌日。もう一度生徒会長にお願いしてみると言う千歌ちゃん。「諦めちゃだめなんだよ。あの人達も歌ってた、その日は絶対来るって」。前シリーズと同様、踏み出す勇気を与える歌「START:DASH!!」。昨日の梨子ちゃんとのやり取りで決意を新たにしたのでしょう。そんな千歌ちゃんに、曜ちゃんも彼女の本気度を感じた様子。部活の申請書を華麗に奪い取ると…「私ね、小学校の頃からずーっと思ってたんだ。千歌ちゃんと一緒に夢中で、何かをやりたいなーって。だから、水泳部と掛け持ち…だけどっ!」っと自らの名前を書き加えます(ここは千歌の回想に出てきたシーンがうまい布石になっていましたね)
 それにしても…曜ちゃんマジ天使
 感極まって喜ぶ千歌ちゃん。勢い余って申請書を放り投げ、ひらひらと舞い落ちた用紙は水たまりの中へ…。

 濡れてヨレヨレの申請書を前にあきれ顔の生徒会長。
 「よくこれでもう一度持ってこようという気になりましたわね。しかも一人が二人になっただけですわよ?」…ですよねー。
 「きっと生徒会長は試してるんじゃないか」と持論を展開する千歌ちゃん。「違いますわ!」と机に乗り出して否定するダイヤ様(※千歌より先に机に足を乗せている!ここ重要w)。互いにムキになってぐぬぬな状態に。かわいいなあw
 とにかくスクールアイドルはこの学校に必要ない、理由を言う必要もないの一点張りなダイヤ様。
 「だいたい、やるにしても曲は作れるんですの?」
 そう、スクールアイドルとして活動し、大会に出るにはオリジナルの曲を作らなくてはいけません。…というか、ダイヤ様妙にスクールアイドルやラブライブ!の大会について詳しいですよね。妹のルビィがスクールアイドル好きだから気にかけているうちに間接的に詳しくなった…ということも考えられますが、何か別の理由もありそうな気もします。

 「東京の高校ならいざ知らず、ウチの様な高校ではそんな生徒は…」
 まぁそう簡単には居ません。…ん?東京の高校なら?

 どうしたものかと悩む千歌。そんな千歌のクラスにやってきた転入生はなんと!昨日浜辺で知り合った、まさに東京の高校出身で作曲もできる桜内梨子その人じゃありませんか!なんという 都合の良い 奇跡!「奇跡だよ!」

 そしてラブライブ!1話ならきっとあると誰もが期待していたミュージカル風特殊エンディング!
 からの!にっこり微笑んでーの!

 ごめんなさい!

 ……えええええ!?


■“みんな”の物語
 いやぁ、最後の「ごめんなさい!」には驚きでしたねー。ご機嫌な挿入歌からの上げて落とす!w いやキミさっきまでノリノリで一緒に踊ってたやんw

 ラストのミュージカル展開からのオチにも象徴されますけど、大まかな構図や演出などを「ラブライブ!」第1期1話のフォーマットに似せつつも、明らかに違うんですよね。
 冒頭のモノローグで私の通う学校がピンチであることを語ったラブライブ!に対して、私が輝きを見つけたことを語るサンシャイン!!。部活設立を申請する展開にしても、状況も違えば生徒会長の態度も違う。廃校という点も特にはフィーチャーされていない。姉妹や学年違いの幼馴染や転校生などはμ’sには無かった要素です。

 また、海外ドラマチックだったり細かいことは気にスンナ的で劇伴もドラスティックだった「ラブライブ!」と比べると、どちらかというと邦画的な空気感やリアリティに振ってる感じもする。日本の片田舎を舞台にしているからというのもあるでしょうけれど、もっとこう、身近で等身大な物語を指向している雰囲気が感じられるんですよね。千歌ちゃんが“普通”であることも強調されていた。

 で、改めて冒頭のモノローグに戻るんですけど…

 普通な私の日常に、突然訪れた奇跡。
 何かに夢中になりたくて、何かに全力になりたくて、わき目も振らずに走りたくて。
 でも、何をやっていいかわからなくて…。
 くすぶっていた私のすべてを、吹き飛ばし、舞い降りた!
 それが…!

 ラブライブ!

 そう、それがラブライブ!だった。私たちにとっても。

 ラブライブ!サンシャイン!! は、μ’sに衝撃を受けて憧れた“普通の私”、「叶え、みんなの夢!」の「みんな」の一人である千歌たちの物語なんですよね。
 そしてそれは、同じようにラブライブ!、μ’sを好きになって、感動して、世界が広がった、「(ラブライブ!ファンの)みんな(=普通の私たち)」の物語でもある。

 ラブライブ!μ’sのアニメは“僕らの知ってるμ’s”になるまでの物語であり僕らが体験してきた(している)事をメタ的に内包した物語でした。
 一方、ラブライブ!サンシャイン!! は“僕ら”の物語であり、これから共に歩み輝きを目指し、知っていく物語なのかなという気がしています(※ワシが育てたに非ず)

 また、千歌はμ’sへの憧れと意志を継ぐ者という側面、梨子は音ノ木坂からの転校生(私たちもある意味で音ノ木坂の一員だった)という点で私たちファンの視点にもなっていて、なるほど千歌と梨子ちゃんをダブルヒロインとして見たら面白い仕掛けだなと。

 そんなことを改めて感じたりもした第1話、でした。

 というわけで、いよいよ大きな一歩を踏み出したラブライブ!サンシャイン!! 感想と言いつつダラダラとこんな長さになってしまいましたが、まぁあまり考察とか難しいことは考えずにアニメをより楽しめるような記事を作っていけたらと思いますので、よろしければ今後もお付き合いください。
 新しい仲間たち、新しい舞台、新しい物語。ずっと楽しみにしてきた人も、これからの人も、Aqoursのみんながこれからどんな物語を見せてくれるのか、どんなふうに輝きを掴んでいくのか、どんな輝きを見せてくれるのか、これからの3か月間、楽しんでいきましょう!




コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0


記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標または登録商標です。

引用の範囲を超えた無断転載・盗用等は固くお断りいたします。
Reproducing all or any part of the contents is prohibited.
(C)2010 yamakazu0215 All Rights Reserved.