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「ラブライブ!」2nd season 第5話感想 [アニメ]

 #05「新しいわたし」
#05「新しいわたし」
 季節は秋。2年生は修学旅行で沖縄へ。
 その間、元生徒会の絵里と希は生徒会のフォローで忙しく、1年生トリオとにこの4人は週末に控えたイベントに向けての練習の日々。ファッションショーへの出演依頼ということもあってなんとなく気後れする部分もある様子。
 ちなみに、希が言っていた「野生のちんすこう」というのは3rdシングル「夏色えがおで1,2,Jump!」のドラマパートが元ネタですね(確か同時期にラブライブ!のイラストをパッケージにしたその名もズバリ「野生のちんすこう」というお菓子も販売されていたはず)。
 外も雨で、なんとなく憂鬱な様子の凛。穂乃果達は沖縄でさぞ楽しく過ごしているんだろうなぁ…と思いきや、こちらも台風直撃コースで大荒れの天気。台風をそらそうと念を送る穂乃果(こういうセルフパロディ的要素をサラッと盛り込んでくる辺りがさすがですねw)。そんな穂乃果の元に、絵里から何やら相談事の電話が…。

■凛がリーダー!?
 穂乃果が不在の間、暫定でもリーダー役を決めておいた方が良いだろうということで、絵里と希、そして穂乃果達と相談してリーダー役に抜擢したのが、凛ちゃん。
 真姫も花陽も同意しますが、凛ちゃんは乗り気ではない様子。普段ノリノリで元気にはしゃいでいる凛ちゃんですが、こと自分のこととなるとそうもいかないようです。
 ともあれ、ひとまずリーダー役を引き受けてみることにした凛でしたが…、緊張した様子で練習をまとめるのもぎこちなく、意見の判断を迫られても戸惑うばかり。
#05「新しいわたし」
 帰り道、花陽と真姫は凛を励ましますが、凛ちゃんは自分は中心に居るタイプでもないし可愛くもないから向いていないと頑なです。子供の頃、男の子っぽいとからかわれたことがまだ尾を引いているのでしょうか…。

 Bパート。宿の部屋でトランプに興じることほのうみ。それにしても海未ちゃんすっかり顔芸要因ですね…。というか表情に出過ぎ。そしてことりちゃんも容赦ない(笑)。と、そこへ担任の先生が。
 どうやら悪天候のため飛行機が欠航になり、予定した日には帰れなくなったようです。…ということは、ファッションショーのステージは穂乃果達抜きでやらなければなりません。センターは必然的に凛。しかもファッションショーということで、センター役には可愛いドレスの指定付き。
 予期せぬ展開に動揺しまくりの凛ちゃん。(凛ちゃんが綺麗なドレスを着る姿を想像してか)花陽は「す・て・き」…とうっとり。
 凛は錯乱して部室を飛び出していきますが、結局御用。
 屋上で皆の説得を受けますが、どう考えても似合わないの一点張り。髪も短いし、女の子っぽい服は似合わないと言い張ります。ステージではスカート履いてるじゃないという真姫の指摘にも、ステージではみんなと同じ衣装だし端っこだからと聞く耳持たずです。

 とはいえ、衣装の直しも必要になるし、リーダー役だからといって何もかも任せてしまうのも負担のかけ過ぎかもしれない。というわけで、代役として穂乃果と体系的に(というか身長が)近い花陽が候補に。
 花陽自身は別に構わないといった様子ですが、むしろ花陽が気にしているのは凛が(そして凛自身にとって)それで良いのか。「凛ちゃん…いいの…?」という花陽の問いに「もちろん」と応える凛ですが…。この場面、凛の一瞬の間、一瞬の躊躇いがなんとも絶妙ですね。

■複雑な乙女心
#05「新しいわたし」
 ともあれ、早速衣装の直しです。ドレス姿の花陽を見てはしゃぐ凛はどこか空元気のようにも見えますし、ドレス姿の花陽を横目に練習に向かう凛の表情は、どこか寂しげ。本当はかわいいものが大好きで、かわいい服を着ることにも憧れている凛。でも、自分には似合わないと決めつけている。花陽も真姫も、そんな凛の様子を見てなんとなく察しているようです。

 本当は着たい。できれば着せてあげたい。でも…。

 真姫も親友としてこのままでは…という思いがあるし、花陽もこれで本当に良いのかなという問いと同時に、困っている凛ちゃんに無理強いしたくない気持ちもある。どうしたら良いか判らなくて穂乃果に相談しますが、返ってきた応えは「それは花陽ちゃんが決めなくちゃ」という一言。その言葉に、花陽は意を決したようです。

■花陽の決意
 そして迎えるファッションショー当日。さすがのモデルに感心する1年生トリオとにこ。その裏でさりげなくモデルのスカウトを受けてる絵里が面白い(さすが「μ’sのグラビア担当(自称)」w)。
 それはともかく、衣装に着替えて最終チェックです。花陽に「凛ちゃんの衣装はそっちね」と言われて開いたカーテンの向こうにあったのは…花陽が着るはずだったドレス。
 「かよちん間違ってる…」と振り向いた先には、既に着替え終えた花陽達(早着替えとか、そういうのを気にするのは野暮ってもんでしょw)
 思わぬ出来事に動揺し困り果てた様子の凛に、花陽が言います。
 「私ね、凛ちゃんの気持ち考えて、困ってるだろうなと思って引き受けたの」
 「…でも、思い出したよ。私がμ’sに入ったときのこと」
 「今度は私の番。凛ちゃん…、凛ちゃんはかわいいよ!」
 μ’sでいちばん女の子っぽいのは凛かもしれないと真姫。
 そんなこと…と戸惑う凛ちゃんですが、「そんなことある!だって、私がかわいいって思ってるもん!」という花陽の熱い告白にドキリ!
 真姫ちゃんも「花陽の気持ちも判るわ。見てみなさいよ、あの衣装。一番似合うわよ…凛が」と太鼓判。
 そっと凛の背中を押す花陽と真姫。1期の4話と同じ光景。そして流れている曲も同じ「花陽の決意」です(そう、この場面もまた、ある意味花陽の決意、なんですよね)。なんともニクイ展開じゃありませんか。1年生トリオの絆はホント素敵ですね。
#05「新しいわたし」
 そしてショーのステージに現れたのは…かわいいドレス姿の凛。客席からもかわいい、キレイとの声が上がり、思わず照れ笑いの凛(…がまたかわいいw)。
 挿入歌の「Love wing bell」もまたいい曲。そしてそんな歌をバックに描かれる凛ちゃんのカワイイこと。
 あと、ドレスとタキシードで喜び抱き合うりんぱなは完全に夫婦じゃないですかw

 花陽と真姫が、そしてみんなが背中を押してくれて新しいわたしに一歩踏み出せた凛。
 「よーし!今日も練習、いーっくにゃー!」と元気いっぱいに宣言する姿にはまさに、将来のμ’sのリーダーを感じさせますね。
#05「新しいわたし」

■凛ちゃんマジ天使
 凛ちゃんが意外と乙女っていうのはちょいちょい垣間見えてるんですよね。ショートカットで運動神経抜群な子だけど、決して男の子のような粗雑な感じではなく、あくまで元気で可愛い女の子として、元気ではつらつとしたかわいさが凛の持つ大きな魅力として一貫して描かれてる(言葉遣いや笑い方などもそう)。
 前回の4話でもさりげなくハンカチ敷いて座ってたり、にこの家では女の子座りしたりしていました。凛ちゃんの乙女なところや、可愛いものが好きだし憧れているということがさりげなく描かれ、積み重ねられてきたからこそ、そして、花陽や真姫達と同様に視聴者やファンのみんなもそれを知っているからこその共感と感動のエピソードでした。


TVアニメ ラブライブ!2期 挿入歌(2) 「Love wing bell」(Amazon)


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